YouTubeチャンネルを運用している方にとって、広告収益を得るのは大きな目標のひとつでしょう。
しかしYouTubeで広告収益を得るための条件や、実際にどのような手順で受け取るのかをご存じでしょうか?
この記事ではYouTubeで広告収益を受け取るまでの流れについて、必須条件・YouTubeパートナープログラムの参加申請方法、最初の収益受け取りまでの流れを解説しています。
YouTubeでの広告収益を得るためには、ぜひ押さえておきたい内容です。
目次
YouTubeチャンネル運用者が広告収益を得るための必須条件
YouTube で収益化するために必要な条件は下記の4つです。
- 18歳以上であること
- 広告掲載に適したコンテンツかどうか
- 過去12ヶ月の総再生時間が4000時間以上
- チャンネル登録者数1000人以上
順番に、詳しく解説しますね。
18歳以上であること
YouTubeで収益を受け取るには、基本的に18歳以上でなければなりません。
収益を受け取るには「GoogleAdSense」との連携が必須となり、GoogleAdSenseから支払いを受け取るには18歳以上でなくてはいけません。
ただし、これには一部例外があり、18歳未満であっても18歳以上の保護者が代理で報酬を受け取ることができるので、18歳未満で収益化を目指しているのであれば、この点はよくチェックしておきましょう。
広告掲載に適したコンテンツである
YouTubeでは広告掲載に適していないコンテンツ、例えば著作権違反の動画や危険行為を撮影した動画やアダルト動画などを投稿していないか審査が入ります。
過去には、広告掲載に適していない動画に対して、広告が表示された広告主からクレームが入り、 YouTubeへの広告表示を取りやめるという事態が頻発したことがありました。
これは不適切な動画に対して、広告主がスポンサーになっていると思われたくないからというのが理由です。
YouTube自体も広告収益で運営されているため、広告を掲載できないような動画を投稿しているユーザーに対しては広告が表示されないように、収益化の前に厳しいチェックがされるようになりました。
収益化を目指しているのであれば、広告掲載に適したコンテンツのガイドラインを遵守している動画を投稿するようにしましょう。
過去12ヶ月の総再生時間が4000時間以上
3つ目の条件が「過去12ヶ月の総再生時間が4000時間以上」です。
1本の動画で達成してもいいですし、数十本の動画で達成しても問題ありません。
1本の動画で総再生時間4000時間を超えるのは難しいので、数十本程度の動画をアップロードすることをおすすめします。
総再生時間4000時間というのは長いように感じるかもしれませんが、10分の動画を10本アップしていれば 1本当たり2400回の再生数で済みますし、10分の動画を100本アップしているなら1本当たり240回の再生数でも問題ありません。
もちろん1本の動画がヒットして数万回の再生回数になれば、1本だけでも十分に達成できる数字です。
この条件を簡単にクリアするには、動画本数をたくさんアップするのが重要になってくるでしょう。
なお、この条件は2022年10月より「ショート動画の視聴回数が直近の 90 日間で 1,000 万回以上」を満たすことでもOKとなりました。
ショート動画が得意な方や、他のSNSでショート動画を頻繁に投稿していた方は、ショート動画の視聴回数1,000万回を目指すのも良いでしょう。
チャンネル登録者数1000人以上
最大の難関が「チャンネル登録者数1000人以上」という条件です。
再生回数とは違ってチャンネル登録者数というのは、魅力的な動画を投稿し続けていなければなかなか獲得するのが難しいものとなっています。
なぜなら、視聴者がチャンネルに投稿されている動画をチェックして「この投稿者の動画は面白そうだから今後もチェックしたい」と思ってもらわなければチャンネル登録者数は増えないからです。
ですので、チャンネル登録者数を増やすためには、クオリティの高い動画を制作したり、特定の視聴者に気に入ってもらえるようジャンルを絞ったり、といった戦略を考えていかなければなりません。
【ポイント】条件の進捗状況はチェックできる
前述紹介した条件のうち、特に下記の条件をクリアするには地道な努力が大切です。
- 総再生時間4000時間以上
- チャンネル登録者数1000人以上
今の進捗状況がどの程度かわからなければ、あとどれくらいかわからずモチベーションを保つのが難しいですよね。
実は、この2つの条件に関しては、YouTube Studioの「収益化」の項目を開くと達成状況を確認できます。
総再生時間もちゃんとチェックできるようになっているので、自分のチャンネルがどれくらい達成できるのかがひと目でわかるので、モチベーションにつなげやすくなるはずです。
進捗状況が気になったらチェックしてみてください。
条件達成したらYouTubeパートナープログラム(YPP)へ申請しよう
ここまでに紹介した必須条件をクリアし申し込み資格を満たすと、YouTubeパートナープログラム(YPP)に参加申請できるようになります。
YouTubeパートナープログラムの申請方法は下記の通りです。
- YouTubeにログイン
- 右上プロフィール写真の「YouTube Studio」をクリック
- 左サイドバーの「収益化」をクリック
- 「開始」をクリック
- 基本規定を確認し「同意」をクリック
- GoogleAdSenseアカウントへ接続
参考)YouTubeヘルプ
これでYouTubeパートナープログラムへの申請は完了です。
正しく申請できていれば「処理中」と表示されます。
チャンネルの審査は通常1ヶ月程度かかり、結果は「収益化」で確認できます。
もし審査に通らなかったとしても30日後には再申請ができるので、再チャレンジしましょう。
再申請できるまでの期間も、自身のオリジナルコンテンツを配信して、チャンネルをより充実したものにしてください。
YPP参加後、YouTube動画広告を有効にしよう
晴れてYouTubeパートナープログラムに参加できたら、いよいよ動画に広告を付けられるようになります。
個々の動画ごとに設定したり、複数の動画をまとめて設定したりできます。
手順は下記の通りです。
- YouTube にログイン
- 右上プロフィール写真の「YouTube Studio」をクリック
- 左サイドバーの「コンテンツ」をクリック
- 広告を付けたい動画を選択
- 左サイドバーの「収益化」をクリック
- 掲載する広告の種類を選択
- 「保存」をクリック
参考)YouTubeヘルプ
有効設定をしたからといって必ず広告が付くわけではありません。
各動画が広告掲載に適したガイドラインを遵守しているかどうか、広告が付く前に審査が行われます。
広告を付けたい動画がガイドラインを満たしているか、自身でもあらかじめ確認しておきましょう。
なお、YouTube広告に出稿したい企業の方へ向けた広告の設定方法はこちらをご覧ください。
>>>YouTube広告の設定方法を解説!目的別におすすめの種類も紹介
最初のYouTube収益受け取りまでの流れ
すべての条件や申請が達成されたら、あとは広告収入がたまるのを待つだけです。
ここでは最初に収益を受け取るまでの流れを解説します。
個人情報の確認
まず広告収入が「住所確認の基準額」を超えると、AdSenseから個人識別番号(PIN)が登録住所に郵送されます。
住所確認の基準額は、日本では10ドル相当とされています。
PINが届いたらAdSenseに番号を入力しましょう。
なお、入力はPIN発行日から4か月以内に行ってください。
4か月以上経つと広告配信が停止されてしまうので注意しましょう。
支払い方法(受け取り方法)の選択
次に広告収入が「お支払い方法選択の基準額」を超えると、支払い方法の選択が求められます。
支払い方法とは「Googleがチャンネル運用者に支払う方法」という意味なので、チャンネル運用者から見ると「収益の受け取り方法」と同義ととらえて構いません。
お支払い方法選択の基準額は、日本では1,000円です。
住所によって選択できる支払い方法が異なりますが、日本では銀行口座振込が一般的です。
メジャーな銀行であればどこでも受け取りできます。
支払い基準額を達成
最後に広告収入が「お支払い基準額」を超えると、広告収入が支払われます。
お支払い基準額は、日本では8,000円です。
支払いスケジュールとしては、月末時点で8,000円に達していれば翌月末までに支払われるという流れです。
なお、月末時点で8,000円に達していない場合は、8,000円に達するまで翌月に繰り越されます。
YouTube収益の受け取り方に関するQ&A
収益の受け取り方についてよくある質問に回答します。
受け取り方法の選択肢は?
居住している国によって、受け取り方法の選択肢は異なります。
YouTubeヘルプには下記が選択肢として掲載されています。
- 小切手
- 銀行口座振込(電子決済)
- 単一ユーロ決済圏(SEPA)経由の銀行口座振込(電子決済)
- 電信送金
日本では銀行口座振込が一般的でしょう。
メガバンクはもちろん、大手ネット銀行や地方銀行も登録できます。
利用可能な受け取り方法は、「お支払い方法を追加」ページに表示されているため、設定を進める際に確認しましょう。
いつ確定して、いつ支払われるの?
例として1月分の収益で説明しますね。
1/1~1/31に発生した収益は2/3までに確定し、「お支払いページ」の残高に反映されます。
残高がお支払い基準額(日本では8,000円)に達していれば、2/26頃に支払いが行われます。
ただし実際に振込が確認できるのは、祝祭日の有無や選択した支払い方法によって前後することもあるので、注意しましょう。
8,000円に満たない場合はどうなる?
残高がお支払い基準額(8,000円)に達していない場合は、合計額が基準額に達するまで収益の確定額は翌月に繰り越されます。
8,000円に達していないからといって、収益が消えるわけではないので安心してくださいね。
参考)YouTubeヘルプ
インボイス制度の影響はある?
2023年10月から始まるインボイス制度が話題となっていますが、YouTube広告収益の受け取りにはほとんど影響ありません。
YouTubeの広告収益はGoogleとの取引として扱われ、Googleは国外事業者なので日本の消費税はかからないためです。
ただし、YouTubeを通して国内企業とのPR案件などを受ける場合は、適格請求書(インボイス)を求められる可能性もあります。
まとめ:条件を満たしてYouTubeで収益を受け取ろう
YouTubeの広告収入を得るには、条件を満たすことはもちろん、視聴者の役に立つコンテンツを継続的に配信することが重要です。
広告収入を得られるようになった際に備えて、受け取り方も把握しておきましょう。
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