年々急激な成長を遂げている動画広告市場。
特にYouTube広告市場の勢いは凄まじく、広告収入で稼ぐ「YouTuber」は誰もが知る人気職業になりました。
しかし、実際にYouTubeで得られる広告収入はどれくらいなのか、その仕組みや金額を理解している人は少ないのではないでしょうか。
本記事では、YouTubeで収入が得られる仕組みとYouTube広告収入の目安を解説します。
YouTuberが稼いでいる金額をなんとなく知りたい方はもちろん、これからYouTubeで稼ぎたいと考えている人も必見です。
目次
YouTubeでの収益化を成功させる秘訣
YouTubeでの収益化を成功させる秘訣は、以下の通りです。
- 自分が好きなこと・得意なことを発信する
- ガイドラインを遵守する
- チャンネル登録者数を増やす
- 再生回数を増やす
- 情報カードを活用する
- 動画に一貫性を出す
- 人気ジャンルの動画を投稿する
それぞれ順番に説明します。
自分が好きなこと・得意なことを発信する
YouTubeで配信する動画は「自分が好きなこと・得意なこと」をテーマに配信するのがおすすめです。
すでにヒットしているカテゴリ(ゲーム実況、ASMRなど)を選ぶと、他のYouTuberの「関連動画」に表示されやすくなります。
しかし、視聴者の流入が期待できますが、収益化は難しいかもしれません。
収益化には最低でも1年はかかるため、自分が飽きずに楽しく取り組み続けられるテーマを選びましょう。
テーマで迷っている方は、まず自分が好きなこと・得意なことを全て書き出してみましょう。
たくさん出てきた方は、その中でも市場規模(ファンがどれだけいるか)を意識して選んでください。
たとえマニアックなテーマだったとしても、コアなファンがいるテーマは成長が期待できます。
ガイドラインを遵守する
YouTubeのガイドラインを遵守して動画配信しましょう。
数年前まで、再生数稼ぎを目的としたYouTuberの過激な行動や、反社会的な行動が問題になっていました。
YouTubeのガイドラインは、こうした問題を防ぐために年々厳しくなっています。
ガイドラインに違反しているYouTubeチャンネルは、アカウント停止処分を受けたり、収益化が認められなかったりします。
YouTubeのガイドラインは、必ず守りましょう。
チャンネル登録者数を増やす
チャンネル登録者数を増やすことも、YouTubeでの収益化には有効です。
YouTube収益の中で最もメジャーなAdSenseの審査を通過するには、1,000人以上のチャンネル登録者と4,000時間の再生実績が欠かせません。
1年で収益化するためには、1ヶ月あたり約100人ずつ登録者を増やす必要があります。
チャンネル登録者数を増やすために、TwitterやInstagramなどのSNSも活用しましょう。
ポイントは、SNSで動画のタイトルとURLを投稿するだけでなく、動画に関連するキーワードを「#」(ハッシュタグ)でつけること。
ハッシュタグをつければ、そのキーワードに関心があり検索したユーザーの流入を誘えます。
動画のテーマに関連するキーワードで毎日SNS内を検索し、そのキーワードを使って発信しているユーザーをフォローするのも手です。
YouTubeのチャンネル登録者を増やすサービスを提供している業者には、注意してください。
YouTubeではこうした不正行為を検出するロジックを持っており、お金の無駄になるので避けましょう。
再生回数を増やす
YouTubeに投稿した動画の再生回数は、収益化には非常に重要な基準です。
YouTubeの再生回数には、「インプレッション数」が大きく関係しています。
インプレッション数とは、ユーザーのYouTube動画にサムネイルが表示された回数です。
ユーザーの画面にサムネイルが1秒以上表示されれば、1インプレッションと数えられます。
「インプレッションの表示→YouTube動画をクリック→視聴」の流れになるため、インプレッション数が増えないと動画の再生回数が増えません。
ただし、「インプレッション数=動画の再生回数」でないことに注意してください。
動画のクリック率や、動画を一定の時間視聴しないと再生回数は伸びません。
動画のクリック率を上昇させるには、動画タイトルやサムネイルを工夫しましょう。
ユーザーが思わず「クリックしたい。続きを知りたい。」と印象に残るサムネイルを意識してください。
タイトルを最適化するのも必須です。
タイトルにキーワードを入れる、動画の内容が想像できてインパクトあるタイトルつけるのもおすすめ。
ただし、動画の内容を誇張表現や、無関係なキーワードを盛り込むことはやめましょう。
ユーザーからの信頼を失う可能性があるからです。
動画の総再生時間を増やすためにも、動画の公開本数を増やす努力も忘れないでください。
※動画の再生回数を伸ばすには、概要欄も重要です。
YouTube概要欄の活用のコツについて詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
YouTubeの概要欄をフル活用して再生回数をのばす5つのコツ
情報カードを活用する
YouTubeの収益化を目指すなら、情報カードの活用も試してみてください。
情報カードとは、投稿した動画にクリックできるバナーを追加できる機能です。
動画の上部や、動画最後に他の動画へと誘導するバナーを見たことはありませんか。
情報カードは、自分のチャンネルの別の動画や、商品・サービスの購入促進をするために他のサイトへ誘導できます。
主な機能は以下をご覧ください。
- 動画:自分のYouTubeチャンネルの関連動画や他のYouTubeチャンネルの動画にリンクを飛ばせる
- 再生リスト:YouTubeチャンネルの再生リストが追加できる
- チャンネル:他のYouTubeチャンネルを紹介できる
- リンク:誘導したいYouTubeが認定しているWebサイトのURLを挿入できる
多くの人気YouTubeチャンネルで導入されています。
ただし、誘導がしつこいとユーザーに嫌がられる場合もあるので、注意してください。
動画に一貫性を出す
動画に一貫性を出すのも、YouTubeで成功したいなら見逃せません。
チャンネル登録者数や動画再生数を増やすためには、チャンネルの独自性を出して、一貫して表現し続ける必要があります。
例えば、初期のHikakinTVならボイスパーカッションや商品レビューのように、自身のチャンネルでも特化したジャンルやカテゴリを発信し続けるのがポイントです。
トレンドを意識し過ぎて、モーニングルーティーン動画を流したり、ゲーム実況動画を配信したりと動画の方向性に一貫性がないと安定したファンがつかなくなる可能性も。
自分のチャンネルをどの方向性で運営するかなど、目標をまず定めてみてください。
動画のアップロードの頻度や時間は不定期よりも、「毎週木曜日の21時」など曜日や時間を決めて配信するのもおすすめ。
ファンを自分のチャンネルに定着化しやすいです。
人気ジャンルの動画を投稿する
収益性が見込めるYouTubeコンテンツを作成したいなら、人気ジャンルの動画を投稿しましょう。
動画が再生されなければ、広告収入は得られないため、再生回数が稼ぎやすい人気ジャンルに参入することが重要です。
特に人気が高いジャンルは以下の8つです。
- ゲーム実況
- ビジネス
- 料理
- 美容
- 学習
- スポーツ
- 歴史
- ペット
上記のジャンルは、1再生につき0.3〜0.7円程度稼げます。
人気のゲーム実況動画は、ゲームプレイを視聴することが目的のため、動画の再生時間が長くても最後まで視聴されやすいです。
関連動画も全部さかのぼって視聴したいユーザーも多いため、過去に投稿した動画も視聴されやすく、総再生時間数がかせげます。
YouTube動画の鉄板である企画やネタ系に挑戦するのもおすすめです。
企画内容によっては、大きく再生回数を稼げる可能性があります。
また、再生回数を伸ばしたいなら、トレンドを意識することも大切です。
「ルーティン」や「ASMR」「踊ってみた」など現在流行っている動画は再生数が伸びやすい特徴があります。
日頃からトレンドを意識しながら、人気YouTuberのマネをして投稿するのもいいかもしれません。
ただし、人気ジャンルはライバルの数も圧倒的に多いです。
動画のクオリティが高く、他のYouTubeチャンネルよりも目立つことができなければ、埋もれてしまい収益は見込めませんので注意してください。
※有名YouTuberも使用している動画編集ソフトについて知りたい方は、こちらの記事をチェックしましょう。
有名Youtuberも使ってる動画編集ソフト!おすすめ11選
YouTubeで稼げる金額の仕組み
「YouTubeでお金を稼ぐ」というと広告収入だけを思い浮かべがちですが、実は複数の方法があります。
- YouTube広告(Google AdSense)
- YouTube shorts(ショート動画)
- スーパーチャット
- スーパースティッカー
- スーパーサンクス
- YouTubeチャンネルメンバーシップ
- アフィリエイト
- グッズ紹介機能
- YouTube以外のプラットフォームと組み合わせた収益化
- 企業案件
ひとつずつ、詳しく解説します。
YouTubeで稼げる金額の仕組み①YouTube広告(Google AdSense)
YouTubeを視聴している最中、途中で広告動画が流れるのを見たことありませんか。
実は広告動画が再生・クリックするたび、チャンネル運営者に収入が発生しているのです。
多くの有名YouTuberは、このAdSense(アドセンス)を主な収益としています。
Googleが提供している広告サービス「Google AdSense」は、広告主(企業など)が広告を出稿したり、サイト管理者が自分のサイトを広告枠として申請したりできるサービスです。
YouTubeチャンネルの運営者が、Google AdSenseに登録してYouTubeパートナープログラムの審査に通ると、広告を流せます。
YouTubeに審査を申請するには、以下の条件があるので注意してください。
- 18歳以上であること
- チャンネル登録者数が1000人以上であること
- 直近12ヶ月の再生数が4000時間を超えていること
- 広告掲載に適したコンテンツのガイドラインを遵守していること
広告1再生あたり、0.25円前後の収入が発生します。
しかし、収益の詳細ロジックについては非公開となっており、常に変動するという点を覚えておきましょう。
まずはチャンネル登録者数を1000人以上にするためのハードルが、なかなか高いのが実情です。
更新頻度やコンテンツ等にもよりますが、個人でやるならAdSenseを獲得するには、最低でも1年はかかると留意してください。
YouTubeで稼げる金額の仕組み②YouTube shorts (ショート動画)
YouTube shorts(ショート動画)とは、TikTokやInstagramストーリーズなど15秒前後のショート動画が台頭する中で新たにリリースされた機能。
YouTubeアプリのタブ「ショート」から投稿・閲覧できます。
YouTubeのショート動画機能は後発サービスです。
促進施策として2021年〜2022年にショート動画を投稿したクリエイター向けに「YouTube ショート ファンド」が設立されています。
このファンドは、クリエイティブで独自性に富むショート動画を制作し、YouTube コミュニティの発展に寄与したクリエイターに分配される 1 億ドルの基金です(要エントリー)。
毎月、数千名のクリエイターに約1万円〜100万円の報奨金が発生しています。
ショート動画に興味がある方はぜひ挑戦してください。
YouTubeで稼げる金額の仕組み③スーパーチャット
スーパーチャットとは、YouTubeチャンネル運営者がライブ配信中に、視聴者からコメントと支援金を受けつけられる機能です。
略して「スパチャ」と呼ばれ、ストリートミュージシャンが受け取る「投げ銭」のようなイメージです。
視聴者がスーパーチャットで送金すると、自分のメッセージがライブ配信のチャット上で一定時間、色つきで上位表示されます。
視聴者が多いライブ配信でも、配信者の目に留まりやすくなるメリットも。
スーパーチャットには、以下の制約があります。
- YouTubeに対して3割の手数料が発生する
- 支援できる金額は1人につき1日最大50,000円まで
スーパーチャットの利用シーンは、ライブ演奏やゲームプレイへの投げ銭、ファンからのチャンネル運営支援、質問回答への礼金などさまざまです。
視聴者数が大規模でなくても、高い金額を得られる可能性がある点が特徴。
YouTuberの中には、スーパーチャットだけで月100万以上の金額を稼ぐ人もいます。
YouTubeで稼げる金額の仕組み④スーパースティッカー
2019年11月にスーパーチャットの後続機能として「Super Stickers」(スーパースティッカー)が実装されました。
こちらはライブ配信中に視聴者がSticker(200〜5000円)を購入して、モーションつきスタンプを送信することができるという機能です。
ライブ配信を盛り上げつつ、配信者を投げ銭で応援できます。
スーパーチャットは、視聴者が自分で金額を指定して送金・コメント送信可能です。
一方でスーパースティッカーは、事前に値段設定されているモーションスタンプ一覧から選択して送信するスタイルといえます。
YouTubeで稼げる金額の仕組み⑤スーパーサンクス
2022年5月にベータ版から全ての動画クリエイターにリリースされた「Super Thanks」(スーパーサンクス)。
スーパーチャットやスーパースティッカーがライブ配信者向け機能であるのに対し、スーパーサンクスは投稿済みの動画に、投げ銭付きでコメントを投稿できる機能です。
スーパーサンクス付きで投稿されたコメントは、色がつくので目立つのが特徴。
視聴者が使う投げ銭機能3種(スーパーサンクス・スーパーチャット・スーパーステッカー)の合計金額の制限があります。
1日あたり500ドル(約5万円)まで、または1週間あたり2,000ドル(約20万円)までとなっているので注意してください。
投げ銭を受け取るには、Google AdSense経由で振込み手続きをする必要があります。
YouTubeで稼げる金額の仕組み⑥YouTubeチャンネルメンバーシップ
YouTubeチャンネルメンバーシップは、視聴者がメンバーに登録すると、以下の特典があります。
- チャンネル運営者が用意した特典を受けられる
- チャンネル運営者は視聴者からのメンバー料金(月額)を収入として得られる
ファンクラブと考えるとイメージしやすいかもしれません。
チャンネル運営者は、チャンネルメンバーレベルを5段階設定でき、ぞれぞれの月額と特典を設定できます。
特典は段階によって異なり、「ユーザー名にメンバー限定バッジを付けられる」「メンバー限定スタンプが使える」「メンバー限定動画が見られる」などさまざまです。
チャンネルメンバーシップで得られる収入には、以下の制約があります。
- チャンネル登録者数3万人以上
- YouTubeに対して3割の手数料が発生する
- 月額料金設定は90円〜6,000円まで
利用条件が「チャンネル登録者数3万人以上」とハードルが高いため、現時点では人気YouTuberに偏って利用されていますが、今後条件が引き下げられる可能性もあります。
YouTubeで稼げる金額の仕組み⑦アフィリエイト
動画の概要欄に、Amazonなどのアフィリエイトリンクを掲載しているYouTuberを見かけませんか。
YouTubeの投稿動画ページに、チャンネル運営者が自分で提携したアフィリエイト広告を掲載し、クリック数や商品購入数に応じて広告主から紹介料を得る方法も収益手段のひとつ。
従来、アフィリエイト広告はブロガーを中心に活用されていました。
現在は、YouTubeからのアフィリエイト収入も増加傾向にあり、特に商品レビュー系の人気YouTuberはまとまった金額を得ることに成功しています。
アフィリエイトを掲載するためには、アフィリエイト仲介サービス業者に登録が必須です。
アフィリエイト仲介サービス業者は多くの企業案件を持っているので、チャンネル運営者が好きなキーワードで検索をかけて、出てきた商品の掲載もできます。
手続きは、Webで簡単にできるのも魅力です。
アフィリエイトでの収入目安は「再生回数×0.05〜0.1円」と言われており、10,000回の再生で1,000円程度の収入が目安になります。
YouTubeで稼げる金額の仕組み⑧グッズ紹介機能
ある一定の条件を満たしたYouTuberは、グッズ紹介機能を使ってオリジナルグッズを販売できます。
- YouTube収益化の審査を通過していること
- チャンネル運営者の拠点がパートナープログラムの利用可能地域チャンネル内に存在していること(日本は対象)
- チャンネル登録者数が1万人以上であること、もしくはYouTubeチャンネルの公式アーティストであること
動画再生画面にグッズ紹介セクションが表示され、最大30個のアイテムが表示されます。
価格や人気度、在庫状況に応じてYouTubeが自動的に表示してくれるのが便利です。
YouTubeで稼げる金額の仕組み⑨YouTube以外のプラットフォームと組み合わせた収益化
チケット販売プラットフォームやウェビナーなど、YouTubeで獲得した視聴者・ファンをYouTube以外のプラットフォームへ誘導して収益を作る人もいます。
YouTubeを収益源としているよりは、集客ツールとして活用しているケースです。
例えば、以下の例が挙げられます。
- イベントやオフ会を開催して参加費を得る
- オリジナルグッズをネットショップで販売する
- オンラインサロンを運営して会費を得る
最近では、個人でも気軽にネットショップを開設できたり、ウェビナープラットフォームで有料チケットを発行してウェビナーを開催したりすることができるようになりました。
YouTube以外のプラットフォームを活用するということは、YouTube外の集客ルートも更に獲得できる可能性が広がるのでおすすめです。
YouTubeで稼げる金額の仕組み⑩企業案件
企業から直接依頼を受け、その企業の商品やイベント等を動画で紹介することで、宣伝料を得る方法です。
企業側に宣伝効果が見込まれることが重要なため、企業案件を得るのはチャンネル登録者数が数万人規模の人気YouTuberが多い傾向にあります。
しかし、コアなジャンルだと、比較的小規模のチャンネル登録者数でも依頼を受ける可能性も否定できません。
動画投稿者側は収入以外にも、「企業案件の依頼が来るほど評価されている」という一種の「箔」を得られるメリットがあります。
企業案件を受けやすくするためには、YouTubeクリエイターの斡旋を専門としている事務所に登録するのも効果的です。
YouTubeチャンネル登録者数ごとの収入金額目安
実際に活躍している人気YouTuberの推定年収や、YouTubeチャンネル登録者数ごとの収入金額の目安について解説します。
人気YouTuberの推定年収とは
2022年度の人気YouTuberの推定年収は以下の通りです。
推定年収 | チャンネル登録者数 | チャンネル登録日 | |
Sagawa /さがわ | 10億6,750万6,439円 | 1,590万人 | 2021年2月13日 |
ISSEI / いっせい | 8億3,318万9,221円 | 818万人 | 2014年7月23日 |
Saito さいとう | 6億2,221万5,216円 | 511万人 | 2021年7月17日 |
Junya.じゅんや | 6億605万1,067円 | 1,970万人 | 2020年9月14日 |
mania japansong | 3億854万4,063円 | 612万人 | 2013年1月19日 |
日本の人気YouTuberの平均年収は約3.9億円といわれており、YouTubeで夢がある金額を稼ぐことは憧れでもあります。
YouTuberの平均月収とは
PRTIMESは、「YouTubeパートナープログラム」の認定を受けているYouTuberを対象に月収調査を行いました。
引用:PR TIMES
「5,000円〜1万円未満」が28.7%と最も多く、次いで「1〜5万円未満」が25.6%、「5,000円未満」が20.7%という結果に。
YouTubeパートナープログラム認定を受けているYouTuberの7割以上が、月収が5万円以下という結果が発表されました。
YouTubeチャンネル登録者数ごとの収入金額の目安とは
YouTubeは収益のロジックを公開していません。
また、YouTuberが広告媒体の実績周辺の統計データ(CTRなど)を公開することも禁止されています。
広告媒体のロジックは、YouTubeに限らず、どの企業でも機密情報に該当します。
CPM(広告1000回表示あたりの媒体コスト)やCTR(ユーザの広告クリック率)といった数字は、媒体のロジックによって常に変動するものであり、固定値ではないからです。
しかし、YouTuberが収入の総額を公開すること自体は許容されているので、YouTubeでの収入をオープンにしているYouTuberもいます。
今回は参考として、YouTuberが公開しているチャンネル登録者数と収入金額情報を集めてみました。
チャンネル名 | チャンネル登録者数 | 広告収益(月額) |
---|---|---|
くらげネコ45歳無職youtuber | 1,000人 | 約1,500円 |
カズ係長【FX】YouTuber | 4,000人 | 約10万円 |
さっさん | 10,000人 | 約20万円 |
マスザワ内閣 | 20,000人 | 約30万円 |
もふもふ不動産 | 30,000人 | 約50万円 |
この収益の数字感は、恐らくAdSense経由での収入がメインと思われます。
ちなみに、国内トップ群のYouTuberとして有名なヒカキン氏の「HikakinTV」は、チャンネル登録者数739万人の段階で月額約1,780万円と推測されています。
チャンネル登録者数が1万人を超えるあたりから、広告収益のみで生計を立てられる印象です。
ただし、当然ながら毎月の収益はトータル再生時間などによって大きく変動します。
決して安定した収入源になるとはいえないので注意してください。
YouTubeの再生回数の計算方法
YouTubeの再生回数の計算方法や、再生回数を稼げる高単価ジャンルについて紹介します。
YouTubeの再生回数の計算方法
YouTubeの1再生あたりの広告収入単価の計算方法は、以下の通りです。
「広告収入金額÷再生回数」
例えば、1ヶ月の広告収入金額が、5千円で再生回数は5万回だと想定します。
5,000÷50,000=0.1円
つまり、1再生あたり0.1円の収入が得られたことになります。
1再生=0.1円が一般的で、初心者YouTuberが目指したい広告単価の目標値です。
YouTubeで広告収入を得るには再生回数だけでは不十分
YouTubeでの広告収入=再生回数ではありません。
再生回数がどんなに多くても、YouTubeが定める条件を満たしていないと収益が発生しない可能性もあります。
- 広告がクリックされる
- 広告が一定の時間視聴される
- 広告が最後まで視聴される
YouTube広告の種類によって、収益を得る条件は異なるので、事前に確認しましょう。
YouTubeに投稿する動画の尺も意識してください。
短い尺の動画は、1回の再生で広告が何度も表示されないため、広告単価が上がらない傾向です。
少なくとも8〜10分程度の尺の動画を制作しましょう。
※YouTubeの動画広告の単価ついてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェックしてください。
動画広告の単価を媒体別に解説!動画広告配信のポイントも紹介
YouTubeには高単価ジャンルがある
YouTubeチャンネルには高単価で稼げるジャンルがあります。
なぜなら、YouTubeに投稿されるジャンルやチャンネルにより、広告収入の単価は変動するからです。
やみくもに動画をアップしても、報酬単価が0.1円以上になる場合や、0.04円や0.07円など0.1円を下回る可能性もあります。
一般的に高単価ジャンルといわれているのは、以下のジャンルです。
- 不動産
- 金融
- 投資
- 健康
- 美容
- 学習
企業は自社の商品やサービスの販売促進や認知度アップなど、達成したい目的を持って広告を出します。
不動産や金融、投資のジャンルは、ユーザーがYouTube動画を視聴後に自社サイトなどに誘導できたら、実際に動く金額は何千万単位になる場合も。
そのため、広告に出資している企業も多額の広告費をかけるのが特徴です。
結果、1再生あたりの広告の単価は高くなります。
健康や美容のジャンルも高額商品の販促につながりやすいので、広告単価はアップする傾向です。
学習に関するコンテンツも、自己投資に意欲のあるターゲット層に響くので高単価といえます。
YouTubeに多額の広告を出している企業を分析したり、その企業のターゲット層向けの動画を配信したりと工夫してみてください。
あなたのチャンネル広告収入の単価は上がります。
しかし、単価にこだわり過ぎて、好きでもないジャンルの動画を撮影すると疲弊しがちです。
YouTubeで広告収入を得るには、継続が重要です。
自分の好きや得意なジャンルでコツコツと動画投稿を続けた方が、継続はしやすいといえます。
人気YouTuberの広告収入とは?
人気YouTuberが多数所属しているUUUMの1動画再生ごとに発生する金額をみていきましょう。
UUUMは、HIKAKINやはじめしゃちょー、Fisher’sなど日本トップクラスのYouTuberが所属している企業です。
2017年には東京証券取引所マザーズに上場もしています。
UUUMの通期決算説明資料をご覧ください。
YouTube動画を1回再生するごとに、平均で0.34円の収入があるといえます。
YouTubeの収益金額を確認する方法
YouTubeの日々の収益は、 YouTube Studioというクリエイター用のページで確認します。
- YouTube Studioにログイン
- アドセンス管理画面を選択
- 「設定」から「お支払い」→「取引」をクリック
- 支払い履歴の「収益 – YouTube」を確認
AdSenseでは月末〆を迎えた後、誤ってクリックされた等の無効なクリックを検出し、その分を差し引いた確定収益が、配信月翌月の中旬に決まります。
ただし、AdSenseやスーパーチャット、スーパースティッカー、スーパーサンクスなどの収益を、YouTube側から振り込まれるのは収益が8,000円以上になってからです。
収益化のためにGoogle AdSenseを設定するためには、税務情報や個人情報を入力する必要がありますので、早めに設定しておきましょう。
特に住所の確認は郵送形式で行うため、承認されるまで1ヶ月ほどかかると思ってください。
承認後に支払い方法を選択して口座情報を登録すれば、収益を受け取れます。
まとめ:YouTubeで稼げる金額を把握して収益化を目指そう!
ここまで、YouTubeで稼げる金額の仕組みや、参考収入について解説してきました。
最後に、YouTubeで稼げる方法10種類をおさらいしましょう。
- YouTube広告(Google AdSense)
- YouTube shorts(ショート動画)
- スーパーチャット
- スーパースティッカー
- スーパーサンクス
- YouTubeチャンネルメンバーシップ
- アフィリエイト
- グッズ紹介機能
- YouTube以外のプラットフォームと組み合わせた収益化
- 企業案件
YouTubeの収益化はすぐには実現できません。
最低でも1年はかかる心づもりで、根気強く取り組んでみましょう。
また、登録者数がおよそ1万人以上になると、YouTubeで生計を立てられるようになると想定されます。
収益を得るために、AdSenseの登録・設定も忘れずに行ってください。
YouTubeは、ここ数年で次々と新しい収益機能を追加リリースしてきました。
今後も動画広告市場が拡大していく中で、YouTubeも新たな機能実装やルール変更すると考えられます。
こまめに、YouTube広告市場の動向をキャッチアップしていきましょう。
独自の動画マーケティングツール「DOOONUT(ドーナツ)」を活用できるのも強みです。
クリック・アクセス分析やエンゲージメント分析、CTAの設置機能などYouTube動画の収益化を導きます。
また、動画データの一元管理により、InstagramやFacebookなどSNS媒体へ一括配信が可能。
それぞれの媒体にログインする手間も省け、作業効率化も目指せます。
動画マーケティングに強い動画制作会社です。
YouTubeチャンネルにご興味がある企業担当者の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
※YouTubeの広告代理店について知りたい方は、こちらの記事もチェックしましょう。
YouTube広告代理店おすすめ5社!費用相場も【2023年】
さらに、動画クリエイターになりたい方に向けて、必要なステップやおすすめサービスを紹介した資料を公開しています。
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