YouTube動画をWebサイトに埋め込むとき、横幅・縦幅の調整や自動再生ができるってご存知ですか?
最近、自社サイトにYouTube動画を埋め込む企業が増えています。
動画は文字よりも情報量が多いため、マーケティングにおいてとても効果的です。
しかし、以下のような疑問をお持ちの方もいるでしょう。
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そもそもYouTube動画はどうやって埋め込むの?
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ページ幅に合わせて横幅を調整できるの?
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見てほしい部分だけを再生できるの?
そこで今回は、YouTube動画をWebサイトに埋め込む方法について解説します。
また、横幅・縦幅の調整や自動再生など、知っておくと便利な機能も紹介。
たくさんの埋め込み方法がわかるので、ぜひご一読を。
目次
YouTubeを埋め込むメリット
まずは、YouTube動画をWebサイトに埋め込むメリットを3つ紹介します。
メリット①サーバへの負担が少ない
1つ目のメリットは、サーバへの負担が少ないことです。
YouTube動画の埋め込みは、Webサイトに動画を直接アップしているわけではありません。
だからサーバの負担軽減になり、表示速度も落ちないのです。
逆に動画を直接Webサイトにアップすると、サーバに大きな負担をかけてしまいます。
その結果動画の読み込みの時間がかかり、他の画像やテキストの表示速度が遅くなります。
これではユーザーはストレスを感じ、サイトから離脱してしまうでしょう。
YouTube動画を埋め込むことでサーバへの負担を下げ、ユーザーがストレスなく閲覧できるのです。
メリット②自社サイトとYouTubeの両方への流入が期待できる
2つ目のメリットは、自社サイトとYouTubeの両方への流入が期待できることです。
YouTubeのMAU数は全世界で20億人以上(2020年3月時点)、日本国内では6500万人以上(2020年9月時点)といわれています。
これは動画サイトの中では圧倒的な数字です。
つまり、自社サイトと企業のYouTubeチャンネル両方を活用することで、YouTubeという巨大な市場からの流入を期待できます。
反対に、自社サイトからYouTubeチャンネルに流入し、登録者数の増加につながることもあります。
メリット③ページの滞在時間が長くなり、SEOに有利になることがある
ユーザーが自社サイトのYouTube動画を視聴してくれると、ページ滞在時間が長くなってSEOで有利になることがあります。
滞在時間の長いページは「質の高いページ」と見なされやすい特徴があります。
確実にSEOの順位が上がるわけではありませんが、試す価値は十分あるでしょう。
YouTube動画のWebサイトへの埋め込み方法
ここからは画像と実際のコードを用いて、YouTube動画のWebサイトへの埋め込み方法を解説します。
YouTube動画をWebサイトに埋め込む最も基本的な方法は、YouTubeから「埋め込みコード」を取得する方法です。
HTMLコードを使いますが、HTMLの知識がなくても簡単にできます。
手順は以下の通りです。
①YouTube動画の「共有」をクリックする
出典:【徹底検証】動画編集を仕事にするメリット/デメリット!(サムファン!チャンネル)
②するとこのような画面が表示されるので「<埋め込む>」をクリック
③コードをコピー
④コピーした埋め込みコードを自社サイトに貼り付ける
※WordPressの場合、テキストモードに切り替えて貼り付けましょう
YouTube動画をレスポンシブ対応させた埋め込み方法
YouTube動画を普通に埋め込むと再生ウィンドウの幅が固定されているので、スマートフォンで見たときに動画がはみ出してしまいます。
これは、レスポンシブ対応することで防げます。
レスポンシブ対応とは、デバイスによってレイアウトが変わるWebサイトのことです。
YouTube動画をレスポンシブ対応させるためには、埋め込む動画のIDとレスポンシブ対応の埋め込みタグを使用します。
コードに書き加えますが、難しい作業ではありません。
先ほどの動画の埋め込みコードを用いて解説します。
動画IDはURLの「=」の後の文字列、画像の下線の部分です。
ふつう、埋め込みコードは下記のようになっています。
<iframe width=”560″ height=”315″
src=”https://www.youtube.com/embed/[YouTubeの動画ID]”
title=”YouTube video player” frameborder=”0″
allow=”accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture” allowfullscreen></iframe>
この[YouTubeの動画ID]の部分に、先ほど赤色の下線を引いた動画IDを入力します。
<iframe width=”560″ height=”315″
src=”https://www.youtube.com/embed/BEOlhXFA22Y”
title=”YouTube video player” frameborder=”0″
allow=”accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture” allowfullscreen></iframe>
動画によってはすでに埋め込みコードに動画IDが書かれたものもあります。
しかし、念のためWebサイトに埋め込む前に確認しておきましょう。
知っておくと便利なYouTube動画の埋め込み設定
ここからは、知っておくと便利な埋め込み設定を6つ紹介します。
うまく活用することで、効果的な動画の見せ方ができます。
横幅・縦幅を調整する
YouTube動画をそのままWebサイトに埋め込むと、サイトの幅に微妙に足りなくて「気持ち悪い」と感じることもありますよね。
そんなときは、横幅を調整しましょう。
下記の埋め込みコードのwidth=”XXX” height=”YYY”の部分をサイトの幅に合うように調整します。
今回取り上げている動画は、以下のようになっています。
<iframe width=”560″ height=”315″ src=”https://www.youtube.com/embed/BEOlhXFA22Y” title=”YouTube video player” frameborder=”0″ allow=”accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture” allowfullscreen></iframe>
例えば、このアスペクト比を横幅760、縦432にしたい場合は「width=”760″ height=”432″」とします。
YouTube動画のアスペクト比は16:9なので、それに合わせるのがいいでしょう。
チャンネル内のおすすめ動画を表示する
動画の再生が終わると関連動画が表示されます。
ここで他のチャンネルの動画が表示されると、そちらに気を取られてユーザーが離脱してしまうことがあります。
しかし、コードを追記することで、同じチャンネル内のおすすめ動画を表示できるのです。
やり方は埋め込みコードの動画URLの後ろに「?rel=0」と入力するだけです。
【例】
<iframe width=”560″ height=”315″ src=”https://www.youtube.com/embed/BEOlhXFA22Y?rel=0” title=”YouTube video player” frameborder=”0″ allow=”accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture” allowfullscreen></iframe>
他の動画を見てもらえるチャンスなので、ぜひ活用しましょう。
動画を自動再生させる
記事を開くと動画を自動再生するコードもあります。
埋め込みコードの動画URLの後ろに「?autoplay=1」と入力します。
【例】
<iframe width=”560″ height=”315″ src=”https://www.youtube.com/embed/BEOlhXFA22Y?autoplay=1” title=”YouTube video player” frameborder=”0″ allow=”accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture” allowfullscreen></iframe>
もし再生されない場合は「&mute=1」を追記すると再生される場合があるので、試してみてください。
動画を途中から再生させる
動画を途中から再生させたい場合は、動画URLの後ろに「?start=秒数」を追記します。
例えば30秒のところから再生したい場合は「?start=30」と書きます。
【例】
<iframe width=”560″ height=”315″ src=”https://www.youtube.com/embed/BEOlhXFA22Y?start=30” title=”YouTube video player” frameborder=”0″ allow=”accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture” allowfullscreen></iframe>
動画を途中で停止させる
途中再生の反対で、動画を途中で停止させることもできます。
やり方は動画URLの後ろに「?end=秒数」を追記するだけです。
「?start=秒数」と組み合わせることで、再生開始位置と再生終了位置を指定することができます。
つまり、動画の見てほしい部分のみ再生できるのです。
例えば、30〜60秒の部分を見てほしい場合は、以下のようにコードを追記します。
【例】
<iframe width=”560″ height=”315″ src=”https://www.youtube.com/embed/BEOlhXFA22Y?start=30&end=60” title=”YouTube video player” frameborder=”0″ allow=”accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture” allowfullscreen></iframe>
かなり使える機能なので、覚えておくと便利ですよ。
動画をループ再生させる
短めでインパクトのある動画は、ループ再生させることでよりユーザーの印象に残りやすくなります。
動画URLの後ろに「?loop=1&playlist=動画ID」を追記します。
【例】
<iframe width=”560″ height=”315″ src=”https://www.youtube.com/embed/BEOlhXFA22Y?loop=1&playlist=BEOlhXFA22Y” title=”YouTube video player” frameborder=”0″ allow=”accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture” allowfullscreen></iframe>
【応用編】YouTube動画の埋め込み設定
続いて、応用的な埋め込み方法を5つ紹介します。
字幕の表示と言語を設定する
動画を再生したときに、字幕が表示されるようにすることもできます。
コードは「?cc_load_policy=1」です。
また、字幕の言語設定もできます。
字幕コードの後ろに「cc_load_pref=言語コード」と入力します。
言語コードは日本語なら「ja」、英語なら「en」です。
例えば英語の字幕を入れたい場合は、以下のように追記します。
【例】
<iframe width=”560″ height=”315″ src=”https://www.youtube.com/embed/BEOlhXFA22Y?cc_load_policy=1&cc_load_pref=en” title=”YouTube video player” frameborder=”0″ allow=”accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture” allowfullscreen></iframe>
海外にもPRしたい場合は、ぜひ活用してみましょう。
プレイリストを埋め込む
プレイリストを埋め込みたいときは「?listType=playlist&list=プレイリストのURL」を追記します。さらに「&index=数字」と入力すれば、再生したい動画を決められます。
例えば、サムファン!チャンネルのこちらのプレイリストの3番目の動画を再生したい場合は、以下のようにコードを追記します。
【例】
<iframe width=”560″ height=”315″ src=”https://www.youtube.com/embed/BEOlhXFA22Y?listType=playlist&list=PLW8fbGdGTanGJ7PFOP1MpbqpUhMUWtGGK&index=3” title=”YouTube video player” frameborder=”0″ allow=”accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture” allowfullscreen></iframe>
アノテーションを非表示にする
アノテーションとは、動画上に表示されるクリック可能なテキストやエリアのことです。
動画を停止しようとクリックしたらアノテーションだと少し面倒ですね。
このアノテーションを非表示にするには、動画URLの後ろに「?iv_load_policy=3」と追記します。
【例】
<iframe width=”560″ height=”315″ src=”https://www.youtube.com/embed/BEOlhXFA22Y?iv_load_policy=3” title=”YouTube video player” frameborder=”0″ allow=”accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture” allowfullscreen></iframe>
全画面ボタンを非表示にする
動画の右下にある全画面ボタンも非表示にできます。
コードは「?fs=0」です。
コードは以下のようになります。
【例】
<iframe width=”560″ height=”315″ src=”https://www.youtube.com/embed/BEOlhXFA22Y?fs=0” title=”YouTube video player” frameborder=”0″ allow=”accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture” allowfullscreen></iframe>
YouTubeのロゴを非表示にする
あまり使いませんが、実はYouTubeのロゴも非表示にできます。
コードは「?modestbranding=1」です。
ほとんど使わないので「こんな機能もあるんだ」程度の認識でOKです。
【例】
<iframe width=”560″ height=”315″ src=”https://www.youtube.com/embed/BEOlhXFA22Y?modestbranding=1” title=”YouTube video player” frameborder=”0″ allow=”accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture” allowfullscreen></iframe>
YouTube動画にまつわる相談ならサムシングファンにお任せ
出典:サムシングファン
今回はYouTube動画の埋め込み方法と、知っておくと便利な機能について解説しました。
主な機能をまとめておきますね。
- 横幅・縦幅の調整
- 関連動画ではなく、チャンネル内のおすすめ動画を表示する
- 自動再生
- 再生したい部分のみ再生する
- 字幕の表示と言語設定
YouTube動画に関する相談は、サムシングファンにお問い合わせください。
サムシングファンでは、活用を意識した動画制作をしています。
専用スタジオでの収録やクリエイターの派遣など、動画マーケティングのサポートに取り組んでいます。
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お問い合わせ、資料請求は無料なので、お気軽にご相談ください。