近年、動画配信サービスが広く普及したこともあり、配信者として活動している方が増えています。
配信に欠かせない動画は制作に時間がかかり、作業負担も大きくなることから動画編集ソフトを活用して効率化するのがおすすめです。
今回紹介するVrewは配信者向けの動画編集ソフトで、AI音声を活用できます。
そのため、自分の声を録音することなく、手軽に動画編集できるでしょう。
本記事では、VrewのAI音声機能を活用する方法を紹介します。
メリットや注意点も紹介しているので、併せて参考にしてください。
目次
Vrewとは
Vrewとは、配信者向けの動画編集ソフトです。
AI技術を活用しており、以下の3つの機能を利用できます。
- AIによる文字起こし
- AIによる自動音声入力
- AIによる自動翻訳
Vrewで動画編集を行うと、自動で音声を認識して字幕を生成できます。
台本がある場合は、読み込ませると自動で音声入力できるのも魅力です。
翻訳機能を活用すれば、多言語に翻訳することも可能です。
Vrewは動画編集に必要な作業をAIが代わりに行ってくれるため、作業負担を減らしながら動画編集を楽しめるでしょう。
VrewにおけるAI音声機能の魅力
Vrewでは、AI音声機能を活用するとテキストをナレーションに変換できます。
200種類以上のAI音声が用意されているため、テーマに合ったナレーションを作れます。
AI音声がテキストを読み込んで自動でナレーションを生成してくれるため、自分の声を撮る必要もありません。
手軽にナレーションをつけたい方には、VrewのAI音声機能がおすすめです。
VrewのAI音声を活用するメリット
VrewのAI音声を活用するメリットは、以下のとおりです。
- 動画編集の作業時間を短縮できる
- 5ヵ国・6言語に対応している
- 商用利用できる
それぞれについて解説します。
動画編集の作業時間を短縮できる
VrewのAI音声機能を活用すると、動画編集の作業時間を短縮できます。
動画編集と一口に言っても、動画の撮影やデータの読み込み、音声入力などやるべきタスクは山積みです。
特にカット割りや文字起こしには多くの時間が必要となり、作業負担も大きくなりがちでしょう。
VrewのAI音声を活用すればカット割りは目視での確認で済み、文字起こしも自動で生成できます。
音声認識の精度はあまり高くないため、すべての工程を細かくチェックする必要があるものの、動画編集の負担を大きく軽減できるはずです。
5ヵ国・6言語に対応している
Vrewは、5ヵ国・6言語に対応しているのも魅力です。
VrewのAI音声はGoogleのTTSエンジンとAmazonのPolly、Naver CLOVA、KTのAIVoiceエンジン、Voicevoxエンジン、Vrew自己開発TTSの6種類を使用しています。
Google・Amazon・ Naver・KT・Voicevoxとは契約を締結しており、VrewTTSも制約なく利用できます。
そのため、幅広い言語に対応できる動画編集ソフトを探している方にも、Vrewはおすすめです。
参考:AI音声を商用利用することはできますか? (2024年05月07日更新) : よくある質問
商用利用できる
Vrewは、商用利用できるのもポイントです。
AI音声機能を使用して生成した動画での収益化が可能なため、動画編集で効率よく稼ぎたい方にも向いています。
なお、Vrewには商用利用できる素材が豊富に用意されています。
や効果音などを活用しながら、動画編集を楽しんでみてください。
参考:AI音声を商用利用することはできますか? (2024年05月07日更新) : よくある質問
VrewでAI音声を活用する方法
VrewでAI音声を活用する際は、以下の手順で進めてみましょう。
まず、ホーム画面上部にある「AI音声」をクリックします。
そして、左上にある「AI音声を新しいクリップで挿入する」を選択します。
すると、以下のような入力画面が出てくるため、AI音声に読ませたい文字を入力しましょう。
テキストの入力が終わったら、右側にある確認ボタンをクリックします。
AI音声の生成が終わったら、内容に問題ないかを確認してください。
なお、音声を変えたい場合は、テキストを入力する場所の横にある3本線をクリックすると選択できます。
上記画像の下に表示されている文章は、字幕として表示されるものです。
AIの認識に誤りがある場合は、こちらも修正しておきましょう。
VrewのAI音声を活用する際の注意点
VrewのAI音声を活用する際の注意点は、以下のとおりです。
- プランによってAI音声の対応文字数が異なる
- AIを考慮したうえでテキストを作成する
- Voicevoxの日本語音声を使用する場合は表記に注意する
- 著作権侵害にならないように注意する
それぞれについて解説します。
プランによってAI音声の対応文字数が異なる
Vrewは無料で利用できるものの、プランによってAI音声の対応文字数が異なる点に注意しましょう。
Vrewには、以下のようなプランがあります。
引用:Vrew, AI video editing tool that is easy and fast, much like document editing
表を見るとわかるように、無料プランでもAI音声は利用できます。
しかし、無料プランは1万字であるのに対して、有料プランは10万字・50万字・60万字と利用できるため、活用の幅が広がります。
そのため、無料プランを利用して使い心地を体験したら、必要に応じて有料プランを検討するといいでしょう。
AIを考慮したうえでテキストを作成する
VrewのAI音声を利用する際は、AIを考慮したうえでテキストを作成しましょう。
AI音声はテキストを自動で読み込んで音声を生成できるものの、ポイントを押さえておかなければうまく反映できません。
例えば、漢字にふりがなをつけると2度読んでしまったり、読み方を間違ったりするケースは多いです。
カッコは読み上げてくれないため、認識してほしいときは日本語で入力する必要があります。
つまり、AIの認識レベルを考慮しながらテキストを作成すると、修正の手間を省けます。
Voicevoxの日本語音声を使用する場合は表記に注意する
VrewでVoicevoxの日本語音声を使用する場合は、表記に注意しましょう。
先ほど紹介したとおり、VrewのAI音声は商用利用できるものの、Voicevoxの日本語音声は使用時に出所を表記する必要があります。
該当する声優の横には「クレジット表記必要」と表示されているため、出典が必要な場合は「VOICEVOX:声優名」と記載しておきましょう。
著作権侵害にならないように注意する
Vrewを利用する際は、著作権侵害にならないように注意しましょう。
Vrewは商用利用できるほか、用意されている素材も著作権を気にすることなく使用できます。
しかし、動画編集におけるすべてのステップで著作権への理解は必須であるため、法を遵守することが何よりも重要です。
まとめ
Vrewとは、配信者向けの動画編集ソフトです。AI技術を活用しており、文字起こしや翻訳などを自動で行ってくれます。
また、AI音声は200種類以上用意されているため、テーマや内容に合わせて選べるのも魅力です。
Vrewは作業負担を軽減しながら動画編集を楽しみたい方におすすめのソフトです。