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バーチャル展示会とは?特徴とメリット・デメリットを解説

外出自粛を余儀なくされ、人が集まるイベントも軒並み延期・中止になっていっている昨今。
そんな今、改めて注目が集まっているのがバーチャル展示会です。

そこでこの記事では、

  • バーチャル展示会って何?
  • バーチャル展示会はどんなメリットがあるの?
  • 逆にデメリットはどんなこと?

といった疑問について詳しく答えていきます。

今後バーチャル展示会の開催を検討中の方には特におすすめです。
ぜひチェックしてみてください!

コロナに負けるな!企業のコロナ対策に有効なオンライン配信特集

バーチャル展示会とは?

バーチャル展示会とは、これまで人が実際に集まって行なっていたような展示会を、あえてオンライン上のバーチャル空間で実施する手法のことです。
「オンライン展示会」「ウェブ展示会」などと呼ばれることもあります。

近年は企業のプロダクトやサービス展示会はもちろん、フェア、見本市、博覧会、モーターショー、オープンキャンパスなどあらゆる分野でバーチャル展示会が行われており、オンラインチャットやVRテクノロジーなども駆使して、ウェブ上で多様なコンテンツが実現できるようになりました。
国内はもちろん、世界規模の展示会も数多く開催されています。

<バーチャル展示会の事例>

INDUSTRY EXPO Virtual Exhibition
グローバル企業38社による「産業」がテーマの国際展示会

INDUSTRY EXPO Virtual Exhibition

ITmedia Virtual EXPO
製造・建設・物流/流通業界向けの国内展示会

ITmedia Virtual EXPO

バーチャル展示会360

国内最大規模のバーチャルデザイナーを有するスペースラボ株式会社は、Webブラウザからストリートビューで参加ができるバーチャル展示会を、ハイクオリティ・ハイスピード・ローコストで提供。

リアルの展示会のような「音声による呼び込み機能」や、回遊性を高めるコンテンツ設計、リアルの展示ブースを企画する際のパースデータをバーチャル展示会にもそのまま活用することができる等、「リアルとバーチャルのハイブリッド展示会」が可能です。

また本サービスは、事業提携パートナーとして映像活用提案会社の株式会社サムシングファン(本社:大阪府大阪市 代表取締役:薮本直樹 以下、サムシングファン)と協業いたします。

サムシングファンが提供する動画SaaS「DOOONUT – ドーナッツ – 」による動画配信、分析、インタラクティブ機能を「バーチャル展示会360」に取り込んで動画コンテンツの活用を推進します。

あわせてLIVE配信・画面合成により多彩な表現でウェビナーの実施も可能となります。

プレリリース:Webブラウザで高品質なバーチャル展示会ができる新サービス発表!来場者が楽しみながら会場を回遊する「空間演出」と「音声呼び込み」で賑わい創出

 

HORIBA SHOWCASE
株式会社堀場製作所の、これまで実際に出展してきた展示会ブースをバーチャルで再現したサイト

HORIBA SHOWCASE

一方で、展示会の形態としてはまだ普及しきってはおらず、特に日本ではまだまだ先進的なイベント形態の一つといえます。
テクノロジーの進化に伴い、仕組みやコンテンツが絶えず変化していく点もバーチャル展示会の特徴です。

バーチャル展示会のメリット

バーチャル展示会のメリット それではここから、バーチャル展示会のメリットを具体的に解説していきます。

メリット1:コストがかからない

主催者にとって最も大きいコストカット要素が、展示会の会場のレンタル費用です。
あわせて会場の装飾費、来場者への対人接客費、飲食提供費などもかからないため、大幅なコスト削減につながります。

出展側にとっても、物理的なブース設営や資料の印刷費等が発生しない上、対応人件費も大幅に減るため、コスト面での参加のハードルが大きく下がります。
さらに来場者にとっても、会場までの交通費などの出費が抑えられることになります。

メリット2:時間・場所・天候・災害の制約をほぼ受けない

バーチャル展示会は物理的な会場を使用しないため、場所の制約を受けません。
参加者は日本全国はもちろん、世界中どこからでも気軽に来場できるのが大きなメリットです。

また、開催期日と時間が決まっていたとしても、コンテンツをウェブサイト上に残していつでもアクセスできるようにしておけば、日程や時間の制約もなくすことができます。

さらに、大雨・大雪・台風などの天候事情や、地震などの自然災害、そしてそれに伴う交通遅延などの影響も一切受けずに展示会を実施できます。
この利便性の良さこそが、バーチャル展示会の最も大きな特徴でありメリットといえるでしょう。

メリット3:集客の幅が広がる

場所・期日・時間の制約がなくなることによって、物理的な展示会よりも集客の幅を大きく広げることができます。

実際の展示会の場合、一箇所だけで開催しても遠方からの集客はなかなか難しいですが、バーチャル展示会なら全国各地、さらには世界各国から来場者を集められます。

そして曜日や時間も限定されないため、実際の展示会ではなかなか都合がつかない層からも、バーチャル展示会なら来場が見込める可能性も。

さらに出展側やゲスト講演者などの参加ハードルも下がり、集客だけでなく参加側の層の拡大にもつながるでしょう。

メリット4:正確な参加者データが得られる

参加申し込みから来場・離脱まで、参加者の行動をすべてウェブ上で完結させることによって、参加者のデータを正確に取得し、アナログ作業無しで管理・分析することが可能になります。

例えば、あらかじめデータ取得のシステムを構築しておけば、来場者の性別・年代・居住地区などのパーソナルデータはもちろん、展示会で訪れたブース、各ブースの滞在時間と合計滞在時間、閲覧したコンテンツ、離脱したコンテンツなどの情報を正確に取得することができます。

このデータによって、どんな層の来場者が何に関心を持っているのかを高い精度で分析でき、今後のマーケティングに有用な示唆が得られるでしょう。

実際の展示会では、来場者一人ひとりの行動履歴を正確に把握することはなかなか困難なため、これは大きなメリットです。
また、実際の展示会では手書きアンケートなどを使用する場合も多いですが、バーチャル展示会はアンケートもウェブ上で実施できるため、物理的な集計の手間も省けます。

メリット5:これからニーズが拡大する可能性が高い

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、世界中のあらゆるシーンでソーシャルディスタンスやリモート活動の体制が整備されていっています。
大人数が一箇所に集まるイベントについても、これからは今までとは異なる新しいスタイルが求められていくでしょう。

そのため、人の物理的な集合を避けられるバーチャル展示会はこれからさらにニーズが高まり、急速に一般化していくと予想されます。
その際に、先行して実施実績や運営ノウハウを持っている企業は素早く対応することができ、優位性を得られる可能性があります。

バーチャル展示会のデメリット

バーチャル展示会のデメリット 次に、バーチャル展示会のデメリットを見ていきましょう。

デメリット1:サイト構築・システム整備が大変

バーチャル展示会では、会場となる大元のサイト構築の他、出展や来場受付のシステム化、動画やチャット相談といったウェブ上ならではのコンテンツづくりなどが必要になります。

これらは物理的な展示会とはノウハウが全く異なるため、特に初めて実施する際は準備がかなり大変になります。
サイトやシステム構築専門業者への依頼も必要になるため、物理的な会場費などがなくなるとはいえ、時間・費用ともに初期投資はある程度しっかり見込んでおいた方がいいでしょう。

デメリット2:物理的な「体験」は提供できない

例えば、「商品を手で触って実際に使ってみる」「たまたま通りかかったブースが気になったので入ってみる」といった、実際の会場ならではの物理的な体験はバーチャル展示会では提供することができません。

360度カメラやVRコンテンツなど、テクノロジーの発達によって臨場感のあるウェブサービスがどんどん登場していますが、それでもやはり実際の体験とはどうしても異なります。
来場者に提供したいサービスをいかにバーチャル展示会のコンテンツに落とし込むか、しっかりと工夫を凝らすことが重要になるでしょう。

デメリット3:イベントとしての「一体感」「特別感」が生まれづらい

実際の展示会では、会場の装飾、雰囲気、人々の熱気、さらに会場までの移動や当日の天候なども含めて、一つのイベントとしての特別感が生まれます。
これは来場者が空間を自ら移動するからこそ得られるものです。

しかしウェブ完結のバーチャル展示会の場合は、コミュニケーションがインターネットデバイスのみになってしまうため、この特別感がどうしても弱くなります。
そのため、展示会と名乗ってはいても、実態はただのウェブサイトだと来場者に感じられてしまう可能性もあるでしょう。

場所や時間の制約がない利便性を保ちつつ、特別感や一体感も作り出したい場合は、バーチャル展示会をベースにしつつ部分的に物理的なイベントも同時開催するという手法もあります。
または、物理的なイベントでなくても、ある特定の日時には担当者の説明を直接受けられるオンラインブースを用意するといった工夫も可能です。

デメリット4:PUSH型の営業がしづらい

バーチャル展示会では、実際の展示会で行われるような声かけやビラ配り、通りかかる人にアピールするデモンストレーションなどができません。

また、対面で相手の反応を見ながらの臨機応変なプレゼンテーションも難しく、どうしても相手の関心が向くのを待つPULL型の営業スタイルになってしまいます。
工夫次第ではありますが、PUSH型の営業が主戦略の場合は、バーチャル展示会はやや相性が悪い手法かもしれません。

デメリット5:参加者側に安定したインターネット環境が必要

場所や時間の制約がなく参加のハードルが低いバーチャル展示会ですが、参加者側に唯一必要なのが安定したインターネット環境です。

インターネットデバイスを持たない参加者、インターネット速度やデータ通信量に制限のある環境の参加者にとってはこれはデメリットになります。

とはいえ、ターゲット層にもよりますが、現在のインターネット普及率を考えれば、これはあまり大きなデメリットにはならないでしょう。

一方、主催者側も、来場者のアクセスに安定してこたえられる確実なサーバ環境の準備が必要です。
予想以上にアクセスが集中しコンテンツが提供できなくなってしまうと、来場者の満足度が大きく下がってしまうリスクがあります。

バーチャル展示会の可能性を肌で感じよう!

バーチャル展示会の可能性を肌で感じよう! 以上、バーチャル展示会の特徴とメリット・デメリットを解説してきました。

バーチャル展示会は、まだ一般化しきっていない形態だからこそ、さまざまな可能性を秘めています。

ウェブサービスのテクノロジーがどんどん進化していることを踏まえると、時代の流れと工夫次第では、これまで考えつかなかったような全く新しい展示会を生み出せる可能性もあります。

あらゆるシーンでリモート活動の需要が高まっている今だからこそ、ぜひ注目しておきたいジャンルの一つと言えるでしょう。

また、バーチャル展示会の特徴を掴むなら、まずは来場者として実際に参加してみるのが一番おすすめです。
この記事で解説してきたメリット・デメリットを、当事者としてより具体的に実感できるでしょう。

ぜひこの機会にバーチャル展示会に参加してみて、その可能性を肌で感じてみてください!

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この記事の監修者

戸山泰斗

株式会社サムシングファン/マーケティング部 2019年より動画ディレクター、動画マーケターとして動画広告視聴率の伸長に貢献と実績を残し、その後サムシングファンのマーケティング部としてジョイン。現在はサムシングファンのSaaSシステム「DOOONUT」を開発から展開や提供までを一気通貫で実施。また動画施策プランナーとして動画活用提案なども行っている。

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