マーケティングツールは日本よりも海外のツールのほうが内容は充実していますが、その中でもVimeoは、動画配信のプラットフォームとしても十分に活用できる優秀なツールです。
動画配信は視聴者を集めるツールとして十分機能しますので、そこにマーケティングツールを組み合わせることで、より強力なビジネスツールとなります。
この記事ではVimeoの基本的な概要や登録方法、基本的な使い方を解説します。
あたらしい動画配信のプラットフォームを探している方は、ぜひ内容をご確認ください。
目次
Vimeoは多機能動画共有サイト
Vimeoは動画配信やライブ配信機能を備えており、視聴者の情報を一元管理できるマーケティングツールです。
詳しい概要をみていきましょう。
有料プランの種類
Vimeoの登録は無料ですが、本格的に使うには課金が必要です。
課金プランを以下の表にまとめました。
Plus 5GB/週 |
Pro 20GB/週 |
Business 週上限なし |
Premium 無制限のライブストリーミング配信 |
年間 250GB シングルユーザー |
年間 1TB 3人のチームメンバー |
合計 5TB 10人のチームメンバー |
合計 7TB 無制限のライブ視聴者数 |
月700円 |
月2,000円 |
月5,000円 |
月7,500円 |
動画作成 プレーヤー カスタマイズ プライバシーコントロール 無制限のスクリーンとウェブカメラ録画 |
Plusプランに含まれている全機能 + 以下の機能 レビューと承認機能 非公開のチームプロジェクト カスタム可能なショーケースサイト |
Proプランに含まれている全機能 + 以下の機能 カスタムブランドで動画作成 プレーヤーのCTA機能 リード生成 ショーケースSEO Google Analytics |
Businessプランに含まれている全機能 + 以下の機能 無制限のライブイベント 複数のサイトにライブ配信 Live Q&A、グラフィック、アンケート投票 視聴者チャット |
チーム作業をせずに、基本的な動画配信だけの利用であれば一番安いPlusプランでも活用できますが、Vimeoを本格的に活用する場合はProより上のプランを選びましょう。
Proになるとストレージが一気に1TBまでに増え、3人までですがチームプロジェクトを作成し、共同で進行することが可能です。
Premiumに登録すると、ライブ配信や関連するマーケティングツールが開放されるのでVimeoの機能をフルに活用することができます。
ライブ配信の機能に付随して、チャットやアンケート、ウェビナーの機能も使うことができます。
ライブ配信からマーケティングまでフルに活用したい方は、Premiumへの登録がおすすめです。
WEBマーケティングツールとしても使える
Vimeoは動画を作成、共有し獲得した視聴者へ対してさまざまなアプローチを行うマーケティングツールとしても活用できます。
VimeoはWEBサイト上やFacebookといったSNSなど、WEB上の色々な場所に動画を埋め込むことができす。
つまり、視聴者にリーチする多くのチャンスを持っているのです。
動画内にお問い合わせフォームを作成でき、メールマーケティングツールとの同期もできるので、獲得した視聴者のリードを最大限有効に活用できます。
綿密な分析機能
一つのダッシュボードから、動画のさまざまな要素を分析できます。
視聴回数は大事な指標ですが「視聴者がどのような経路で動画にたどり着いたのか」「どこまで動画を見てくれたのか」「どの点に注目していたか」など、さまざまな点から多角的に分析することも大切です。
Vimeoでは、多くの要素をダッシュボードにまとめて分析できる強みがあります。
SNSとの連携も可能で、再生数のほか、いいね数、リツイート数など一元管理も可能です。
分析機能を使いこなせば、ビジネスを最大化できるでしょう。
Vimeoの使い方と手順
Vimeoの使い方を登録から順番に解説していきます。
登録方法
最初にVimeoのトップページの右上に登録のボタンがありますので、こちらを押します。
次に名前、メールアドレス、パスワードの入力画面が出てきますので入力するか、グーグルアカウントにて登録しましょう。
届いたメールのリンク先からたどり着く画面にVerify email addressの記載がありますので、そちらを押下すると最初の登録が完了し、管理画面に入れるようになります。
動画アップロード
Vimeoの動画アップロード方法は簡単です。
動画ファイルを所定の場所へ、ドラッグ&ドロップを行うだけで完了します。
以下の手順で動画の詳細を細かく設定可能です。
- 画面下部にある「設定を編集」をクリック
- サイドパネルにある一般から、タイトルと概要を入力
- サムネイルからアップロードをクリックし、サムネイルを設定
- プライバシーから公開範囲を設定すると、任意に閲覧できる人を設定できる
Vimeoの特徴は、動画公開範囲を細かく設定できる点にあります。
使い方によって、公開範囲を上手に設定しましょう。
ライブ配信
ライブ配信の設定は以下の手順で行います。
- ログイン後、画面の左側にあるライブイベントを選択し「ライブイベントを作成」を押す
- イベント名、開始日時、プライバシーを設定
- 埋め込みタブにて、必要な項目をオン
- イベント埋め込みコードを押下し、固定サイズを選択
- 配信方法をウェブカメラか接続(RTMP)から選択
ライブ配信は、Premiumプランのみのサービスとなっており、視聴者とのチャットやアンケートなど、優良なリードを確保するためのツールが揃っています。
本格的にマーケティングに活用したい場合はPremiumプランがおすすめです。
マーケティングツールとして使う
Vimeoはマーケティングツールとしても十分に活用できます。
メインとなる機能は以下の通りです。
- 国やデバイス、流入元のURL、SNSがわかる
- 動画再生回数や体時間などのレポート分析
- データをCSVファイルでダウンロー土できる
- メールで週毎の分析結果が通知される
Proプランの場合、国以下の県や市からのアクセス解析、詳細なデバイス情報、オンデマンドの販売分析などさらに細かい分析項目が追加されます。
マーケティングメーラーと連携ができるほか、Vimeoの機能を起点にマーケティングを広げていくことが可能です。
Vimeoの具体的な活用方法
Vimeoの具体的な活用方法を以下の2点ピックアップしました。
活用方法①動画販売やオンラインサロン向け
Vimeoは、動画にパスワードをかけることができるため、オンラインサロンでの動画販売に最適です。
販売方法は買い切りからサブスクまで、サロンのスタイルや会員に合わせて最適な形式を採用することができます。
Vimeoは導入コストが安い割に多くの機能が使えるため、オンライサロンの運営には最適です。
活用方法②高画質配信でブランディングに活用
企業や商品によっては、高画質な動画がブランディング効果を生むケースがあります。
優れた商品を動画でアピールする場合、アピールポイントをさらに効果的に見せるため、視覚的な驚きを与えることが重要です。
Vimeoの高画質で、広告が入らないプラットフォームとしての強みは、企業や商品をしっかりアピールする場合しっかりと生かせるでしょう。
商品や企業の認知など、ブランディングの計画がある場合、Vimeoは有力な選択肢の一つです。
活用方法③ウェビナーをマーケティングに活かす
ウェビナー配信とマーケティングツールが使える点は、ビジネスの集客と販売に大いに役立ちます。
ウェビナーを行うと、登録したユーザーのライブイベントの出席確認、ウェビナーの視聴時間などのフィードバックを得ることができます。
これらの情報により「今回のウェビナーが成功だったのかどうか」や問題点の洗い出しなど、次回の改善として有効に活用できるのです。
マーケティングメーラーとの連携もできるので、優良顧客に対してメールを使った告知やリレーションで効果を上げることができるでしょう。
VimeoとYouTubeの違い
世界で多くの視聴者数を誇るYouTubeとVimeoはどう違うのでしょうか。
内容を比較して解説します。
マーケティングツールとしての違い
どちらも優れた動画プラットフォームですが、YouTubeはオープンでパブリックなプラットフォーム、Vimeoはどちらかというとクローズドコミュニティで、自分で作成した動画しか表示されません。
したがって、Vimeoはファンを集め、色々なコンテンツを告知、販売するビジネス利用に適しています。
動画やウェビナーの分析ツールや、マーケティングメーラーとも連携できる点も心強いポイントです。
YouTubeで幅広く宣伝し、コアなマーケティングはVimeoを上手く活用し、ファンを拡大していく使い方もあります。
マーケティングツールとして活用できるVimeo
高画質配信が可能で、ライブやウェビナー配信にも対応できる動画共有サイトのVimeoについて、解説してきました。
Vimeoの強みは、高画質配信とウェビナー、ライブ配信ができて、分析ツールが充実しており、マーケティングツールとの連携も効果的に機能する点です。
高画質配信は、商品の宣伝や企業のブランディングに大いに役立ちます。
多くの人への告知は、さまざまな人へリーチできるYouTubeで行い、購買の催促やファンになってもらうための施策はVimeoを使うのがより良い選択でしょう。
ファンとなってくれた方の情報は、今後ビジネスを展開していく上で貴重な資産となります。
Vimeoをうまく活用するポイントは、マーケティングツールをうまく使いこなすことです。
ファンを獲得し、強いリレーションを構築できればおのずからビジネスは拡大していくでしょう。
本格的なマーケティングを考えている方は、Vimeoを活用してみてはいかがでしょうか。
映像制作会社サムシングファンでは、動画配信プラットフォームの「DOOONUT」を提供しています。
DOOONUTはマーケティングに活用できる分析機能が備わっていますので、より訴求力の高い動画が作成できる点が強みです。 Vimeoの海外仕様が苦手な方は、DOOONUTを活用すると良いでしょう。