動画でセミナーを行うのが一般的になりつつあります。
その手法は対面セミナーを撮影して編集したり、最初からオンラインセミナーとして撮影するなど様々です。
せっかくオンラインセミナーを制作するなら失敗はしたくないですよね。
「オンラインセミナーを作る際のポイントは?」
「セミナーの動画化ってどんなメリットがあるの?」
「自分じゃ上手に編集できない!」
といった方のために、今回はオンラインセミナーについて詳しく紹介していきます。
すでに対面セミナーや講演を行っている方は要チェックです。
目次
増え続けるオンラインセミナー
オンラインセミナーは近年増え続けています。
オンラインセミナーが増える理由には、セミナー開催のコスト削減という背景があります。
本来、セミナーは会場を手配したり、集客を行ったりと主催側は大変な労力とお金が必要です。
セミナーの内容も綿密に決め、来場者が満足できるようにしなければなりません。
これだけのことをたった一回のセミナーのために行うのは非常にもったいないといえます。
そこで、セミナーを行った際に録画することで、再びセミナーを開催しなくても、オンライン上で再活用できるのです。
このような理由から、オンラインセミナーは近年増え続けています。
加えて、ネットワーク環境の進化によって、動画を視聴しやすい環境が整ったこともオンラインセミナーが増えた要因となっています。
オンラインセミナーのメリットとは?
オンラインセミナーは、通常のセミナーに比べても様々なメリットがあります。
- 後から見返せる
- 情報量が多い
- 短時間でも高インパクト
これらは、動画という形式を生かした特徴ばかりです。
オンラインセミナーの長所を生かしていけば、セミナーの費用対効果が上がるだけでなく、イメージアップにも繋がります。
順番に解説していきましょう。
メリット①後から見返せる
オンラインセミナー最大の特徴が、あとから見返せるという点です。
セミナー来場者の方であっても、内容を忘れてしまったり、聞き逃したりするのはよくあること。
そういった場合に、聞き逃したり、もう一度聞きたいとなったりした部分をあとから見返せると、復習ができ内容が頭に定着します。
また、都合でセミナーに行けなかったという人のフォローにもなるので、そういった人を逃さない手段にもなりえます。
メリット②情報量が多い
通常のセミナーに比べて、オンラインセミナーでは情報量が違ってきます。
なぜなら、編集によって不要な部分をカットし、テンポよく必要なポイントを伝えられるからです。
加えて、動画であれば、画像や図解を用いての解説も容易。見ている側にもより伝わりやすく説明ができます。
プレゼン資料のようなアニメーションを用いての説明もしやすく、視聴者にも映像がクリアで確認しやすいというメリットがあります。
通常のセミナーでは、スクリーンに映されているため、場所によっては資料が確認しにくい場合もあり、オンラインセミナーほどの見やすさは実現できません。
そのため、視聴者は短時間で濃密な情報を得られ、満足度が高くなりやすい傾向にあります。
メリット③短時間でも高インパクト
オンラインセミナーは、短時間で高インパクトなものが作成可能です。
テロップで装飾したり、アニメーションを用いたりすれば、見る人を簡単に引き付けられます。
また、音声やSEなども加えて解説すれば、どこが注目すべきポイントなのかもわかりやすく、印象に残りやすいセミナーを作り上げられます。
これは、通常のセミナーでは実現が難しいところなので、積極的に動画編集の強みを生かしていきたいところです。
印象に残るオンラインセミナーを作るポイント6つ
オンラインセミナーには、
- セミナーの様子を編集せずそのまま流す
- 編集して要点のみを伝える
の2つの方法がありますが、より印象に残るオンラインセミナーは圧倒的に後者です。
そのうえで、さらに印象を高めるには
- 聞き取りやすい音声録音+字幕でわかりやすく
- テンポのいい撮影・編集
- 結論をはじめに伝える
- 動画の目的を決めておく
- ターゲットを決める
- 動画視聴後のアクションプランを考える
などの工夫が有効です。
順番に解説していきましょう。
聞き取りやすい音声録音+字幕でわかりやすく
オンラインセミナーの場合、わかりやすさが大切です。
話す内容はもちろんですが、聞き取りにくい音声はNG。
できる限り録音の状態がよくなるように外部マイクを使うなどして、聞き取りやすい声になるよう配慮しましょう。
よくあるパターンが、カメラのマイクをそのまま使ってしまって、ノイズが多く、来場者のざわめきも入ってしまっているパターン。
こういった録音の仕方では、動画の視聴者はなかなか内容に集中できません。
セミナーの撮影を行う際は、音声には注意しましょう。
また、音声に加えて、字幕があると頭の中に内容が頭に入りやすくなります。
「聞き取りやすい音声+字幕」で、動画の視聴者がセミナーの内容に集中しやすいように配慮してあげましょう。
テンポのいい撮影・編集
セミナーの動画を編集するのであれば、テンポのいい編集を心がけましょう。
セミナーに比べて、オンラインセミナーは隙間時間で見ている人が多いです。
そのため、テンポの悪いオンラインセミナーだと、視聴者は途中で飽きてしまって視聴をやめてしまう可能性が高くなります。
そうならないためにも、話の空白部分はできるだけカットし、テンポよく内容を伝えられるように編集しましょう。
この際に、字幕や音声・SEなども加えて、より飽きない編集にしてあげると、最後まで視聴してもらいやすいオンラインセミナーになります。
最近では、スマートフォンでの視聴をする人も多いので、スマートフォンでの視聴を前提とした大きめの字や図を用いるのもポイントです。
結論をはじめに伝える
オンラインセミナーの視聴者は隙間時間での視聴がほとんどです。
そのため、結論をはじめに伝えたほうが、視聴を続けてもらいやすい傾向にあります。
結論をはじめに伝えることで、論理的な説明をしやすくなりますし、視聴者もなぜそうなるのか気にしながら説明を聞くため理解しやすくなります。
この点は編集だけではどうにもならない部分なので、セミナーの講演内容を決める段階から組み込む必要があります。
オンラインセミナーを作成するのであれば、この点も意識してセミナーの内容を組み立てるとより良いでしょう。
動画の目的を決めておく
オンラインセミナーを制作する際、動画の目的を明確にしておくことは大切です。
オンラインセミナーの主な目的は、リードを集める、見込顧客の育成、コンバージョンを上げるなどがありますが、それぞれの目的に沿った構成の動画にしていくことがポイントになります。
例えば、自社サービスや商品を知らない潜在客に、自社サービスや商品を認知してもらうことが目的の場合、あまり専門的な内容ではなく、広く浅く、かつ長くなりすぎないように動画を作成するというような動画戦略も有効です。
他にも、コンバージョンを上げることが目的の場合は、セミナー受講後に詳しい資料やDMを送るなどの施策をすることで問い合わせしやすくなり、目的達成がしやすくなります。
このように、事前にどんな目的でオンラインセミナーを制作するかを明確にしておくことで、構成や内容を工夫しやすくなります。
ターゲットを決める
オンラインセミナーを視聴する人がどのような人なのかを決めないと、視聴者が知りたい情報がどのような情報なのかがわからず、誰にも役に立たない内容となってしまいます。
まずは動画の目的を確定させた後に、その目的を持って見てくれる人はどんな人なのかを考え、ターゲットを決めましょう。
オンラインセミナー視聴後のアクションプランを考える
オンラインセミナーは、動画を制作して終わりではなく、視聴者がオンラインセミナーを視聴した後、どんなアクションをするかが大切です。
動画の目的を達成した視聴者は、次にどのようなアクションを起こすと顧客になりやすいのかを考えましょう。
例えば、サービスの認知が目的の場合、サービスを具体的に紹介する内容を動画に入れることで無料トライアルや会員登録を案内したりすることが挙げられます。
集客が目的である場合、問い合わせや無料相談などを案内するなど、目的に合わせて案内することで次のアクションを誘導することができます。
オンラインセミナーの活用法
オンラインセミナーをビジネスに活用する方法をご紹介します。
活用方法①コンテンツマーケティングへの活用
オンラインセミナーは、コンテンツマーケティングに活用できます。
コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって有益な情報を発信して見込み客を獲得するマーケティング手法です。
従来のコンテンツマーケティングでは、文章や画像などを用いたコンテンツが主流でした。
最近では伝えられえる情報量が多いため、動画が活用されるケースも増えています。
加えて、オンラインセミナーはユーザーの抱える疑問や課題を、解決できるコンテンツです。
そのため、コンテンツマーケティングと相性がいいのです。
活用方法②ブランディングに利用
オンラインセミナーは、ブランディングにも活用できます。
見込み客にサービスや商品を購入してもらうためには、信頼関係の構築が不可欠です。
オンラインセミナーに自社の社員を講師として登場させれば、自社の持つノウハウを見込み客へアピールできます。
自社の考え方などもオンラインセミナーの中で伝えれば、競合他社との差別化にも繋がり、ブランディングにも寄与するでしょう。
活用方法③セミナーへ参加できなかった申込者へのフォロー
セミナーへ申し込んだ人全員が、実際にセミナーに参加できるとは限りません。
オンラインセミナーは、参加できなかった人へのフォローに活用できます。
オフラインでのセミナーでは、一定数は不参加になるもの。
しかし、程度の差はあれど、申込者はセミナーで扱うテーマに興味を持つ人達です。
オンラインセミナーを用意しておけば、参加できなかった人にもアプローチできます。
オンラインセミナーには、機会損失を抑える役割もあるのです。
活用方法④採用活動
近年、採用活動においてオンラインセミナーを活用する企業が増えています。
採用活動の効率化やミスマッチ防止などのメリットが挙げられます。
例えば、企業理念や業務内容といった基本的な情報は、求職者にオンラインセミナーを通して事前に知ってもらいます。
そうすれば、一定の理解を前提に面接を進められるので、効率化を図れるでしょう。
他にも、社員の一日を追ったドキュメンタリー風動画を制作すれば、入社前後の求職者とのミスマッチ防止にもつながります。
採用活動における動画の活用は、下記の記事で詳しく解説しています。
より効率的に採用活動をしたいとお考えの採用担当者の方は、ぜひチェックしてみてください。
>>>効果抜群の採用動画とは?成功事例やメリット、映像制作会社も紹介
>>>採用動画の費用相場はいくら?安く抑えるポイントまで徹底解説!
参考にしたいオンラインセミナーの事例
どのようなオンラインセミナーを制作すればいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、参考にしたいオンラインセミナーをご紹介します。
【上司学】部下育成で絶対に外してはいけない最重要ポイント
日本マクドナルドで、お客様満足度・セールス伸び率日本一で表彰された実績を持つ鴨頭嘉人氏のオンラインセミナーです。
「部下に忖度してはいけない」「社員によってどういえば喜ぶかは違う」など、部下育成の育成において管理職が押さえるべきポイントを6分半で解説。
重要な部分に絞った構成になっているため、ちょっとした空き時間でも視聴できる点がポイントです。
[MEO]Googleマイビジネス活用!店舗・サロン集客に最強
リスティング広告運用や集客コンサルティングサービスを提供する株式会社バルワードを経営する桜井茶人氏のオンラインセミナーです。
Googleマイビジネスを活用した実店舗への集客方法を解説。
Googleマイビジネスへの登録方法から、マップ検索で上位表示させる方法まで解説されているので、初心者でも体型的にマップエンジン最適化について学べます。
スライドを表示して、オフラインのセミナーと同じような見せ方を採用している点が特徴です。
【完全ガイド】つみたてNISAのやさしい始め方!口座開設から投資信託の購入方法まで徹底解説
バンクアカデミーでは、内容がわかりづらい金融商品を簡潔に解説しています。
上記の動画では、NISA口座の開設や運用方法を3つのステップで解説。
動画はスライドのみで構成されています。
視聴者が理解しやすいように、イラストや図を多用している点がポイントです。
【2023年最新版】LINE公式アカウント完全攻略セミナー
LINE公式アカウントの運用の基礎から2023年最新情報や具体例などをわかりやすく解説しているオンラインセミナーです。
基本的な機能やLINE公式アカウントでできることなどをわかりやすいイラストや実際の画面を表示しながら解説。
音声も聞き取りやすく、実際の画面を表示させることでLINE公式アカウントを使ったことがない人でも想像しやすくなっているのがポイントです。
【日本赤十字社】災害からいのちを守る「赤十字防災セミナー」
こちらは日本赤十字社が災害時の命の守り方について解説しているオンラインセミナーです。
過去の災害のデータについてイラストを交えて解説しており、動画視聴後は防災の大切さを再確認し、防災バックの準備やハザードマップの確認など、具体的な行動を起こしやすい内容となっています。
撮影・編集は動画制作会社に依頼するのもおすすめ
セミナーの動画撮影や編集をするのは専門的な技術が必要になってくるので大変です。
そこでおすすめなのがセミナーの撮影編集を動画制作会社に依頼すること。
動画制作会社は、動画の見せ方を知っていますし撮影の技術もバッチリ。
セミナーの内容も視聴者に伝わりやすい字幕や編集なども請け負ってくれます。
また撮影や動画編集に関わる人材的なリソースも割かずに済むため、手間をかけずにクオリティの高い動画が出来上がるのもいいところです。
安心して見せられるクオリティの高い動画を求めているのであれば、撮影と編集はプロに任せるのがおすすめです。
オンラインセミナーの編集におすすめの制作会社3選
オンラインセミナーの編集を得意としているおすすめの制作会社について紹介していきましょう。
今回紹介するのは
- 株式会社サムシングファン
- 株式会社プルークス
- 株式会社メモリープラス
企業ごとに得意としている手法が異なるので、それらの点についても紹介していきます。
動画制作会社①株式会社サムシングファン
出典:サムシングファン
■会社所在地
(東京)〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-1 オームビル本館2階
(大阪)〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島1-4-40 JBSL梅田ビル 4F
(名古屋)〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3丁目17-25 BAUM HAUS WORK
株式会社サムシングファンは、ただの映像制作会社ではなく運用や活用も得意としている会社です。
そのため、オンラインセミナーの撮影や編集だけでなく動画の活用方法も熟知しています。
株式会社サムシングファンの動画マーケティングサービスである「DOOONUT(ドーナツ)」では、動画から自社のホームページに誘導したり、動画の効果を分析したりもできます。
ただ動画をアップロードするだけで終わらせたくない方におすすめです。
動画制作会社②株式会社プルークス
出典:プルークス
■会社所在地
東京本社 東京都中央区日本橋大伝馬町14-17大伝馬町千歳ビル4階
大阪支社 大阪府大阪市西区江戸堀2-1-1 江戸堀センタービル地下1階
株式会社プルークスはテレビCMから商品PR、オンラインセミナーなど幅広く手がけている会社です。
セミナー記録映像のダイジェスト編集も得意としており、プロならではの手法で撮影も手掛けてくれます。
複数台のカメラで撮影し、アングルを変え臨場感のある撮影もできるので、引き込まれるようなオンラインセミナーを作成できるはずです。
また、オンライン専用のオンラインセミナーを撮影するために、スタジオ合成を用いる手法も得意としています。
動画制作会社③株式会社メモリープラス
出典:メモリープラス
■会社所在地
大阪府大阪市東淀川区西淡路1丁目1-32 新大阪アーズビル 4F
株式会社メモリープラスは、出張撮影を得意としている会社です。
格安で依頼でき、わかりやすいプランがあるため、予算が限られているという方に非常におすすめ。
編集付きプランではカメラスタッフ1名が撮影し、メインカメラ1台と固定カメラ2台での撮影をしてくれます。
加えて、お任せで編集してくれるのでほとんど手間なく動画化してくれます。
そのため、できるだけ手間を抑えたいという方にも最適です。
オンラインセミナーの制作にかかる料金の目安
オンラインセミナーを動画制作会社に依頼する際の料金は、いくつかの要因によって異なります。
ここでは、主な要因を3つご紹介します。
セミナーの規模と会場の大きさ
セミナーの参加者数や会場の広さによって、必要なカメラや音響機材の種類と数が変わるため、料金に影響を与えます。
1人や2人で行う小規模な撮影の場合は、三脚を使用したカメラ1台で全体を撮影できますが、大規模な撮影になると、全体を撮影するカメラ1台だけでは登壇者が小さくなりすぎてしまうため、登壇者のみを撮影するカメラが必要になるということもあるでしょう。
このように、セミナーの規模(参加者の人数)や会場の大きさは、使用するカメラや音響機材の種類や数に関わるため、オンラインセミナー撮影の料金変動の要因となるのです。
撮影内容と編集の複雑さ
動画に含まれる要素や演出の複雑さも料金に影響を及ぼします。
例えば、BGMやナレーションの追加、パワーポイントのスライド挿入、特殊効果の使用などが含まれる場合、動画編集の技術が必要となるため、料金が上昇するのです。
撮影時間とスタッフの人数
セミナーの撮影にかかる時間や必要なスタッフの人数や、カメラスタッフ、アシスタント、音声エンジニアなどのスタッフが必要かどうかも考慮され、価格に影響します。
小規模な動画撮影の場合はカメラ1台で撮影できるので、スタッフは1人でも問題なく撮影できますが、大規模な撮影になるとカメラだけでなく、他の機材も必要となることがほとんどなので、必要な機材に応じてスタッフの人数も増え、料金にも影響が出てくるのです。
一般的な目安
- 小規模なセミナーで基本的な撮影のみを行う場合:約5万円〜15万円
- 中規模なセミナーや簡単な編集が含まれる場合:約15万円〜30万円
- 大規模なセミナーや高度な編集・演出が求められる場合:約30万円以上
ただし、これらはあくまで一般的な目安であり、具体的な要望や条件、制作会社によって料金が変動することを考慮してください。
複数の制作会社から見積もりを取り、予算や希望に合ったプランを選ぶことが重要です。
まとめ:オンラインセミナーのクオリティを求めるならプロに任せよう
一口にオンラインセミナーと言ってもクオリティは様々です。
編集していないオンラインセミナーもあれば、演出もバッチリなオンラインセミナーもあります。
どちらがわかりやすく視聴者を引き込みやすいかといえば、圧倒的に後者の方に訴求力があるはずです。
しかし、そこまでの編集をするのは素人ではなかなか難しいという問題があります。
クオリティを求めるのであればプロに任せるのが楽で確実。
今回紹介した3つのポイントも、プロの手を借りれば簡単に実現できるでしょう。
プロに依頼するのであれば、今回紹介した制作会社を参考にしてみてください。
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