ゲームエンジン「Unity」が、動画作成の分野で活躍していることをご存知ですか?
実は今、ゲームエンジンを使って動画を作成する個人や企業が増えています。
この記事を開いた方の中にも、「Unityで動画を作ってみようかな」と考えている方もいるでしょう。
しかし、以下のような疑問をお持ちではありませんか?
- そもそもUnityって何?
- Unityの動画制作を学ぶ方法はどんなものがあるの?
- Unityで動画を作るメリットは?
そこでこの記事では、Unityの動画作成を学ぶ方法や、Unityで動画を作成するメリットを解説します。
Unityで動画を作成したい方、3Dアニメーション動画を作りたい方はぜひご一読を。
目次
Unityとは
出典:Unity公式ページ
「Unity」は、アメリカのUnity Technologies社が開発・提供しているゲームエンジンです。
ゲームエンジンとしては世界1位のシェアを誇り、世界190ヵ国以上、100万人以上のユーザーが使用しています。
Unityの特徴は、具体的に以下の通りです。
- 簡単な操作でゲームを開発できる
- 2D・3D・AR・VR映像を作成できる
- 無料ライセンスでも多くの機能が使える
Unityのライセンスは全部で4つありますが、月額料金が無料の「Personalライセンス」でも、ゲーム開発や動画制作に必要な環境やツールは一通りそろっています。
Unityのライセンスについてはこちらの記事で詳しく解説されているので、ぜひ参考にしてください。
Unityのライセンスごとの違いとは?メリットやデメリットも解説
また、日本ではスマホゲームの開発によく使われています。
Unityで作られたゲームには以下のものがあります。
-
ポケモンGO<
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どうぶつの森ポケットキャンプ
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<白猫プロジェクト
-
スーパーボンバーマンR
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聖剣伝説2
最近ではUnityを使って映画やアニメといった映像作品を作る個人や企業も増えてきました。
そのため、Unityを使える動画クリエイターは、今後需要が伸びると考えられます。
Unityの動画作成を学ぶ方法
それでは、Unityで動画作成を学ぶ方法を5つ紹介します。
Unityの公式サイト
1つ目の方法は、Unityの公式サイトです。
Unityの公式サイトには、ゲーム開発や動画作成のチュートリアルが掲載されています。
その中でも、初心者におすすめなのが「Unity Learn」というコンテンツです。
Unity Learnには、全部で5つのチュートリアルが用意されています。
「Unityに慣れる」ことを目的に、基本的な操作方法やUnityの仕組みについて学べます。
ただし、英語のものが多い点に注意。
画面の操作を見ていれば大体わかるので、真似してやってみましょう。
YouTubeの「Unity Japan」チャンネル
「動画で勉強したい」という方には、YouTubeの「Unity Japan」チャンネルがおすすめです。
Unity Japanチャンネルのホーム画面には、「初心者向け」「エンジニア向け」と、視聴者のレベルや属性ごとの動画が掲載されています。
初心者向けの動画は全部で28本(2022年3月現在)。
1時間を超えるものも多く、Unityについて1からしっかりと学習できます。
学習サイト
3つ目の方法は、Web上の学習サイトです。
以下に主な学習サイトをまとめたので、参考にしてください。
サイト名 | 学習形態 | 費用 | 特徴 |
Udemy | 動画 | 有料 | ・初心者だけでなく、上級者向けの内容も充実 ・PCとスマホ両方から利用できる |
ドットインストール | 動画 | 無料 | ・全26章の動画で基本的な流れを学べる ・「Unityとは何か?」という概念も解説してくれる |
おもちゃラボ | テキスト | 無料 | ・個人が運営しているブログ ・全6回でシューティングゲームの作り方などがまとめられている |
スクール
「専門家から学びたい」「フィードバックがほしい」という方は、スクールに通うのがいいでしょう。
オンライン、または対面で、現役のエンジニアやクリエイターが質の高い授業をしてくれます。
Unityに関するスクールを下記にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
スクール名 | 受講形式 | 担当講師 | 特徴 |
SAMURAI ENGINEER | オンライン(個別レッスン) | 現役エンジニア | 受講生1人ひとりに合ったオーダーメイドカリキュラムを提供 |
Tech Academy | オンライン(個別レッスン) | 現役エンジニア | オリジナルゲームアプリを作り、実際に公開する |
デジハリONLINE | オンライン(集団授業/動画授業) | 現役エンジニア 現役Webデザイナー |
学習内容が豊富 |
SAKシステムアーキテクチュアナレッジ | スクール/オンライン(どちらも動画授業) | 現役エンジニア | Unityの基礎とプログラミングについて丁寧に学べる |
ヒューマンアカデミー | スクール/オンライン(どちらも動画授業) | 現役エンジニア 現役クリエイター |
就職や転職を視野に入れた学習サポートを受けられる |
書籍
5つ目の方法は、Unityの専門書籍を読んで実践する方法です。
初心者向けのものもあるので、毎日少しずつ勉強したい方におすすめです。
ただし、Unityはアップデートされることがあるので、書籍の情報が古くなることがあります。
そのため、Webサイトと組み合わせて学習するのがおすすめ。
本にそって学習し、わからないことはWebサイトで調べるといいでしょう。
Unityで動画を作成するメリット
続いて、Unityで動画を作成するメリットを5つ紹介します。
ノートPCでも使えるほどエディタが軽い
1つ目のメリットは、10万円前後のノートPCでも作業できるほどエディタが軽いことです。
同じゲームエンジンである「Unreal Engine」は、高スペックなゲーミングPCが必要です。
そのため、Unityは「ゲームエンジンを体験してみたい」という気軽な気持ちで始められます。
ただし、本格的に使う方は、スペックの高いPCを買いましょう。
理由は、ゲームの容量が大きくなると処理が遅くなるからです。
あくまで「気軽に始めやすい」と思っておいてください。
日本語の学習環境が充実している
Unityは日本語の学習環境が整っています。
わからないことでもWebで検索すれば、目的の情報が手に入りやすいです。
独学でもスキルアップできる環境が整っているので、初心者でも安心です。
さまざまなプラットフォームに対応している
Unityは表に示すように、全24種類のプラットフォームに対応しています。
作成したゲームや動画を広く楽しんでもらえますよ。
モバイル | Universal Windows Platform, iOS, Android |
AR/VR | Google Cardboard Android & iOS, Oculus, Steam, Playstation VR, Gear VR, Windows Mixed Reality, Daydream, Apple ARKit, Google ARCore, Vuforia |
デスクトップ | Windows, Mac, Linux, Universal Windows Platform, Facebook Gameroom |
コンソール | PS4, XBOX, 3DS, Nintendo Switch |
Web | WebGL |
アセットが充実している
Unityの公式ストアは、ゲームや動画作成に使えるアセットが充実しています。
有料のものだけでなく、無料のものも多いのがポイント。
作業の効率化につながるので、積極的に活用しましょう。
Unityのアセットストアとは?使い方とアセットのインポート手順を解説
リアルタイムレンダリングによる編集作業の効率化
動画作成において、レンダリングは非常に時間のかかる工程です。
しかし、Unityでは「リアルタイムレンダリング」というレンダリング方式を採用しています。
編集作業と同時に、高速レンダリングが行われるのです。
そのため、レンダリングに時間をとられることがありません。
作業効率が大幅に上昇するので、慣れてくると作業時間を短縮できます。
Unityで動画を作成するときの注意点
最後に、Unityで動画を作成するときの注意点を3つ紹介します。
プログラミング言語「C#」が必要
Unityで本格的にゲーム開発・動画作成に取り組むなら、「C#」というプログラミング言語を使う必要があります。
学習を進める中で、プログラミングについても勉強しましょう。
なお、「C#」は初心者でも馴染みやすいプログラミング言語です。
また、最初のうちはプログラミングも不要で、簡単な操作でゲーム開発や動画作成が可能です。
あくまで「レベルアップのために必要」と思っておいてください。
本格的に使う場合は月額料金が必要
Unityの無料プランでは、使える機能や環境が限られています。
そのため、本格的にゲーム開発や動画作成に取り組みたい方は、月額料金が必要なライセンスを選びましょう。
具体的には、「Plus」「Pro」の2つの有料ライセンスがあります。
料金はどちらも月額4,400円(税抜)です。
費用がかかる分、機能が充実したり学習サポートが受けられたりします。
「レベルが上がってきたな」と感じた場合は検討してみましょう。
Unity Hubも一緒に使うのがおすすめ
「Unity Hub」は、Unityのライセンス管理や関連コミュニティへのアクセスができるアプリケーションです。
初めてUnityを使う方に便利な機能がそろっているので、Unityと一緒にインストールするのがおすすめです。
Unity Hubについては下記の記事で詳しく解説されているので、ぜひ参考にしてください。
Unity Hubとは?Unityとの違いや使い方&必要性を解説
動画作成にUnityを使ってみよう
今回はUnityで動画作成を学ぶ方法と、Unityで動画を作成するメリットについて解説しました。
最後に、今回の内容をまとめておきますね。
Unityで動画作成を学ぶ方法 | Unityで動画を作成するメリット |
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初心者でもレベルアップできる環境が整っているので、ぜひUnityを使って動画作成にチャレンジしてみてください。
また、動画クリエイターの方で「Unityを使った動画作成の案件に取り組みたい」という方は、ぜひサムシングファンの「動画クリエイター派遣サービス」をご活用ください。
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