ユニティ・テクノロジーが開発している『Unity』は、世界190か国以上、100万人以上のユーザーに支持されているゲームエンジンです。
Unityがなぜそこまで人気を集めているのか、Unityでできることを解説して明らかにします。
Unityの始め方や使い方の学習方法も解説するので、ゲーム開発初心者の方や、Unityで動画を制作してみたい方はぜひ参考にしてください。
目次
Unityとは?
(引用:Unity)
Unityとは、ユニティ・テクノロジーズが開発しているゲームエンジンです。
ゲームエンジンとは、ゲームを開発するためによく使用する機能をまとめたツールを指します。
従来のゲーム開発では高度なプログラミングスキルが必要でしたが、Unityは多くの機能を感覚的に操作できるようにして、プログラミング初心者でもゲーム開発しやすくしました。
Unityには無料版と有料版がありますが、無料版でも多くの機能を使用でき、クオリティの高いゲームを作成できます。
そのコストパフォーマンスの高さから、世界190カ国以上、100万人以上のユーザーに支持されています。
Unityでできること
Unityの人気の理由は、その多機能性にあります。
Unityでできることの例を以下に挙げました。
- 簡単な操作でゲーム開発できる
- 様々なデバイスに対応したゲームを開発できる
- 2Dと3Dのどちらも作成できる
- ARとVRのどちらも作成できる
詳しく見ていきましょう。
できること①簡単な操作でゲーム開発できる
Unityの大きな特徴は、高度なプログラミング知識を必要としない点です。
従来はキャラクターをゲームに登場させたり動かしたりする度にプログラミングコードを書く必要がありましたが、Unityはゲームの素材をドラッグ&ドロップしたり数値を変えたりするだけで、多くの操作が完了します。
高度な動きにはプログラミングが必要になる場合もありますが、従来に比べるとかなり直感的にゲーム開発ができるようになったと言えます。
ゲームの素材もAsset Store(アセットストア)というショップで購入でき、素材を作成する必要がないのも嬉しい点です。
できること②様々なデバイスに対応したゲームを開発できる
最近はゲームのデバイスも多様化し、iPhone、Android、Nintendo Switchなど様々です。
従来のゲーム開発ではデバイスごとに異なる開発環境を用意しなければなりませんでしたが、Unityでは各デバイスに対応したゲームを開発できます。
iOS、Android、Mac、Windows のほか、Nintendo Switch、PlayStation、Xboxといった家庭用ゲームの開発も可能です。
できること③2Dと3Dのどちらも作成できる
最近は360度奥行きがある3Dゲームが増えていますが、Unityではドット絵による2Dゲームも作成できます。
▼2Dゲーム例
▼3Dゲーム例
ゲームのコンセプトによって様々なグラフィックを採用できる点も、Unityならではです。
できること④VRとARのどちらも作成できる
近年、VRやARという言葉をよく耳にするようになりました。
VRとは「Virtual Reality」の略で、仮想現実という意味。ARは「Augmented Reality」の略で、拡張現実という意味です。
VRは専用デバイスを装着して、あたかも別世界にいるような映像を映し出しますが、一方のARの世界はあくまで現実世界。
後述する『ポケモンGO』のように、現実世界にゲームキャラクターなどが登場します。
VRとAR双方の開発ができるのも、Unityの特徴です。
Unityで作られたゲーム事例
実際にUnityではどんなゲームが作られているのでしょうか?
Unityでは人気ゲーム『ポケモンGO』や『白猫プロジェクト』のほか、VRゲーム『からかい上手の高木さんVR』、医療アプリ『teamLabBody』などが作成されています。
それぞれについて、詳しく解説していきます。
事例①ポケモンGO|ARゲーム
『ポケモンGO』は、2016年に世界的に大ヒットしたスマホ向けARゲームです。
ポケモンの位置と現実のマップがリンクしており、ポケモンの発生場所にカメラをかざすとポケモンが映し出され、スマホ上で捕まえることができます。
ARゲームの代表格であるポケモンGOも、Unityで開発されました。
事例②白猫プロジェクト|3Dゲーム
長年人気を集めているスマホRPG『白猫プロジェクト』も、Unityで開発された3Dゲームです。
初めて配信された2014年当時はまだスマホゲームにはRPGが少なく、2Dが主流でした。
そんな中で立体感のある3DによるスマホRPGとして登場し、今でも多くのユーザーに支持されています。
白猫プロジェクトのようなマルチプレイヤー機能は、UnityのPlus以上の有料プランで利用可能です。
事例③からかい上手の高木さんVR|VRゲーム
『からかい上手の高木さん』とは、2013年から『ゲッサン』で連載開始となった恋愛コメディで、2018年にはアニメ化、2022年には映画化も予定されている人気作です。
Unityでは主人公の西方目線で高木さんのからかいを疑似体験できるVRゲーム『からかい上手の高木さんVR』が開発されています。
事例④teamLabBody|ゲーム以外への活用
Unityはゲーム開発以外にも使用されており、その中の1つが3D人体解剖アプリ『teamLabBody』です。
これまでは、人体の作りを立体的に見るには人体模型などの模型を使うしかありませんでした。
teamLabBodyはアプリ内で人の体を3Dで確認できるため、人体模型がなくても解剖学をより立体的に習得できます。
Unityでゲーム開発を始める方法
Unityでゲーム開発を始めるには、まずUnityのアカウント登録をする必要があります。
- アカウント登録をする
- Unityをダウンロードする
- 実際にUnityを使ってみる
の3段階に分けて、Unityを始める方法を解説していきます。
1. アカウント登録をする
Unityを使うためには、まずアカウント登録が必要です。
Unity公式サイトにアクセスしたら、右上にあるアイコンをクリックします。
すると『Create a Unity ID』という文字が表示されるので、そこからUnity IDの作成画面に進みましょう。
必要情報を入力すれば、アカウントを作成できます。
GoogleアカウントやFacebookアカウントを連携すれば、情報の入力を省略してアカウント作成が可能です。
アカウントは、インストール作業中にUnity Hubの中でも作成できます。
2. Unityをダウンロードする
Unityのアカウントを作ったら、Unityをパソコンにダウンロードします。
公式サイトで『はじめる』をクリックしたら、『Personal』の『はじめる』をクリックします。
有料プランも選択できますが、無料プランでもできることはたくさんあるので、まずは無料から始めることをおすすめします。
『Windows用ダウンロード』『他のバージョンをダウンロードする』という選択肢があるので、ご自身のパソコンに合った方を選んでダウンロードしましょう。
画面の指示に従って『Unity Hub』をインストールし、『すでにUnity IDを所有している』からあらかじめ作成しておいたアカウントを使ってログインしてください。
3. 実際にUnityを使ってみる
インストールを終えたら『プロジェクト』の『新規作成』から新しいプロジェクトを作成し、Unityを起動します。
『使い方を学ぶ』にはUnityの使い方を学べるプロジェクトやチュートリアルもあるので、積極的に利用してみましょう。
Unityの使い方につまずいた時の学習方法
Unityは様々な機能がまとめられたゲームエンジンですが、多機能がゆえに使い方が分からなくなる場合もあります。
Unityの使い方を学べる媒体は数多くありますので、自分に合った方法で学習を進めてみましょう。
こちらでは、
- 無料学習サイトや動画で学ぶ
- 書籍で学ぶ
- プログラミング言語C#を学ぶ
といった方法をご紹介します。
学習方法①無料学習サイトや動画で学ぶ
Unityの使い方につまずいた際に1番最初に試すべき学習方法は、無料学習サイトや動画での学習です。
無料学習サイトはUnityの使い方が体系的にまとめられているので、初心者の方でも短時間でUnityの使い方を理解できます。
YouTubeをはじめとする動画では、他の人がどのようにUnityを使っているのかを実際に見ることができるので、動画を見ながらUnityを使えます。
学習サイト①ドットインストール
(引用:ドットインストール)
『ドットインストール』は、無料もしくは月額980円でプログラミングを学べるサイトです。
Unityの使い方講座も開設されており、3分程度の動画を見ながら各機能の使い方を学べます。
学習サイト②Unity入門
(引用:Unity入門)
『Unity入門』は、実際にUnityでゲームを開発しているプログラマーの方々が監修したチュートリアルサイトです。
基本操作はもちろん、簡単なゲームの作り方も解説してくれているので、初心者の方は参考書のように使用できます。
学習方法②書籍で学ぶ
無料学習サイトやYouTube動画でも解決できなかった部分は、より専門的な知識が必要になります。
オンラインには一般的な知識しか載っていない場合が多いので、専門的な知識は書籍で学んでみましょう。
Unityの使い方が学べる書籍も多数販売されていますので、自分が知りたい情報が載っている書籍を選んで買ってみてください。
学習方法③プログラミング言語C#を学ぶ
Unityは高度なプログラミング知識を必要としない点が魅力ですが、それでもゲーム内の動きにバリエーションを加えたい場合などは、プログラミングコードが必要になります。
Unityでは現在C#が開発言語なので、C#を学んでより自分の理想に近いゲーム開発ができるようになりましょう。
Unityを使いこなしてゲーム開発を楽しもう!
『Unity』とは、無料から利用できる多機能なゲームエンジンです。
ARゲーム『ポケモンGO』や3Dゲーム『白猫プロジェクト』など数多くの人気ゲームを生み出しており、世界中で支持を集めています。
プログラミング初心者の方でも気軽にゲーム開発を始められますので、Unity初心者の方やUnityで動画を制作してみたい方ぜひUnityからゲーム開発を楽しんでみてくださいね。
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