変化が激しいマーケティング手法の中でも、最近再注目されているのが「タクシー広告」。
新たにデジタルサイネージを使った動画広告が加わり、その確かな広告効果が再評価されているのです。
この記事では、弊社・動画制作会社のサムシングファンが、マーケティングのプロフェッショナルの観点でタクシー広告の費用と種類、成功事例をご紹介します。
タクシー広告を検討中の企業担当者の方は、ぜひチェックしてくださいね。
目次
タクシー広告とは
そもそもタクシー広告とはどのようなものなのか。
その名の通り、タクシーを利用した広告のことで、電車広告や街頭広告などを含む「交通広告」の一種にあたります。
タクシーの様々な箇所に広告設置枠があり、乗客が乗車している間に企業やサービスの内容を宣伝する手法ですよ。
タクシー広告の特徴と仕組み
タクシー広告の中でも、最も注目を集めているのがデジタルサイネージ(特に動画広告)です。
運転席の助手席の後頭部にモニターを設置し、モニターを通じて乗客に動画広告を見せます。
最近ではモニターで顔認証を行い、性別や年齢を判別してターゲットにふさわしい広告を表示できるタクシー広告もありますよ。
動画広告は、タクシーの動画広告を配信している専門の広告会社が管理・運用しているシステムにデータをアップロードし、アプリケーションを通じて各モニター端末で再生しています。
タクシーを走行しているタクシー会社と、タクシー広告を販売している広告代理店の会社は、実は別の会社であるケースが多いのです。
タクシー広告は費用対効果が高い!
タクシーは、電車やバスとは異なり乗客はプライベートな空間を過ごします。
そのため広告に関心を持たれやすく、他の交通広告より高い訴求力が見込めるのです。
更に、最近ではコロナ禍で人との密な接触を避けるため、コロナ禍前と比較して月1〜2回のライトユーザーが減少する一方、月3回〜10回程度のミドルユーザー層が増加(34.2%→43.7%)。
(出典:PR Times)
ある企業がタクシー広告を出稿したところ、タクシー広告の到達率は53%、つまり乗車した人の2人に1人は広告を見ており、さらに認知後のアクション率は脅威の70%超えという結果になりました(出典:テレシー)。
広告のターゲット層とタクシー利用客がうまくマッチすれば、このように驚異的な結果を出すこともできるのです。
特にBtoB企業におすすめ
タクシー広告は、以前から富裕層に強い広告媒体として定評がありました。
しかし、最近では会社役員や経営者にダイレクトに訴求できる広告媒体として人気を集めています。
全国のハイヤー・タクシー利用者は年間13億900万人。
1日あたり、延べ359万人の利用者がいることになります。
(出典:2021年度(第30回)タクシーに関するアンケート調査結果)
JRや民鉄といった電車利用客の方が圧倒的に多いですが、スマートフォンの普及により、電車広告は以前よりも効果を出す難易度が上がっているのが実情です。
そして、1ヶ月あたりのタクシー利用頻度を、職業別にまとめた表がこちら。
(出典:2021年度(第30回)タクシーに関するアンケート調査結果)
会社員の回答数が約9割と最も多く、取引先への営業や出張先でのタクシー利用が想定されます。
また、1ヶ月に10回以上タクシーを利用する人の割合は、会社経営者が41.7%と最も高くなっています。
会社員や、会社の経営者に直接リーチできるタクシー広告は、BtoB向けのサービスを訴求したいケースに最も効果的と言えるのではないでしょうか。
タクシー広告の市場は拡大傾向
(出典:CARTA HOLDINGS)
新型コロナウイルス感染拡大を受けて外出控えが増えた直近数年は、駅構内や街頭などのデジタルサイネージ広告市場が大きく低迷しました。
しかし、その中でもタクシー広告のデジタルサイネージは、目覚ましいスピードで出稿量が回復しています。
CARTA HOLDINGSによると、経営者層向けのターゲティング広告として確立したタクシー広告市場は成長が右肩上がり。
2025年には60億円規模までマーケットが成長すると予想しています。
タクシー広告の市場は、今まさに拡大傾向にあるのです。
タクシー広告の種類や費用相場
次に、タクシー広告の種類や費用について解説しますね。
タクシー広告は、大きく分けて10種類あります。
種類 | 概要 | 費用相場 |
---|---|---|
タクシーデジタルサイネージ | タブレット端末で後方座席に動画広告を表示 | 1週間25万円~/1500台〜 |
リーフレット(アドケース) | リーフレット(紙パンフレット)を設置 | 月額3,000円~/1台(200台〜3ヶ月から受付) |
ヘッドレストポスター | 紙媒体で後方座席に広告を表示 | 月額1800円〜/1台(200台〜3ヶ月から受付) |
ラッピング | 車体の側面につけるラッピング広告 | 月額35,000円~/1台(5台〜1ヶ月から受付) |
ボディステッカー | 車体につけるステッカー広告 (ラッピングより面積が小さく安価) |
月額10,000円~/1台(100台〜1ヶ月から受付) |
サイドウィンドウステッカー | 座席側面の窓に貼るステッカー広告 | 月額1,000円~/1台(200台〜1ヶ月から受付) |
リアウィンドウステッカー | リアウィンドウ(タクシーの後ろ窓)に貼るステッカー広告 | 月額3,500円~/1台(100台〜1ヶ月から受付) |
シートベルトカバー | シートベルトカバーに設置する広告 | 月額3,000円~/1台(200台〜3ヶ月から受付) |
サンプリング | 運転手が乗客にサンプリング商品を手渡す | 40円~/1回(1エリア1万個〜) |
レシート | レシートに広告を表示 | 270円~/1巻 |
タクシー広告は、各タクシー会社の走行エリアに応じてある程度エリアを指定することもでき、基本的に地方のほうが都内より安価な価格設定になっています。
それぞれの広告の特徴や費用相場を、詳しく見ていきましょう。
種類①:タクシーデジタルサイネージ
(出典:交通広告ナビ)
【費用相場:1週間25万円~/1500台〜】
タクシーデジタルサイネージとは、タクシー助手席の背もたれ部分に設置されたタブレット端末です。
タクシーサイネージと呼ばれることも多いですよ。
紙媒体の広告とは異なり、動画や音声で乗客の注意を引くことができます。
さらに気になった広告があれば、乗客は自ら操作をして画面上で詳細を見ることも可能。
テレビやインターネットの動画広告とも似ていますが、動画視聴を楽しんでいる時間を寸断して流されるWEB動画広告とは異なり、タクシーサイネージは乗客が「待たされている」という感覚が無いため、ネガティブな感情を抱きにくく、高い関心を持って視聴してもらえるのが特徴です。
タクシーサイネージで流れる動画広告は順番が決まっていて、発進直後に流れる動画は最長1分、その後は最長30秒の動画が何本か流れる形式です。
他のタクシー広告よりも費用は高めですが、その分得られる訴求効果も高いため、効果をしっかり獲得したい企業におすすめします。
種類②:ヘッドレストポスター
(出典:交通広告ナビ)
【費用相場:月額1800円〜/1台(200台〜3ヶ月から受付)】
視認性が高いヘッドレスト裏に、ポスターを設置できるタクシー広告です。
確実に乗客の目に留まる位置にありますが、静止画なので、目を引くクリエーティブで制作することが成功の秘訣。
例えば高級食材などのグルメ、旅行誘致のための美しい景観といった事例も多いです。
スマートフォンやタブレットで、その場で検索してサッと購入できるアクション動線を設計すること(検索キーワードを印字する、専用WEBページを設ける等)も重要ですよ。
種類③:リーフレット(アドケース)
(出典:交通広告ナビ)
【費用相場:月額3,000円~/1台(200台〜3ヶ月から受付)】
運転席や助手席の背もたれ部分に設置されている「アドケース」という専用ラックに、リーフレット(パンフレット)を設置できます。
乗客が自由にリーフレットを手に取って読んだり、持ち帰ったりすることができます。
タクシーに乗車した際に最初に目が行く背もたれに設置してあるため、乗客の目に留まりやすく訴求効果も高いのが特徴。
手にとってもらえるよう、「中身を見てみたい」と思わせるキャッチフレーズをリーフレットに印字するのがポイントです。
また、リーフレットの数をカウントすればハケ数もすぐに確認できるので、どのくらいリーチできたのかが簡単に分かりますね。
種類④:ラッピング
(出典:交通広告ナビ)
【費用相場:月額35,000円~/1台(5台〜1ヶ月から受付)】
タクシーの車体の側面に広告を貼るのがラッピング。
ターゲットは、乗客ではなく、歩行者や他のドライバーになります。
電車やバスでもラッピングタイプの広告はありますが、決められた範囲内、スケジュールのみでの走行となるので、広告の効果は狭まってきます。
一方でタクシーのラッピング広告は走行時刻に限りがなく、走行エリアも広いため、多くの人の目に留まりやすく効果的でしょう。
ラッピング広告のデザインによっては印象に残りやすいものにできるので、デザイン性が重要になってきます。
種類⑤:ボディステッカー
(出典:交通広告ナビ)
【費用相場:月額10,000円~/1台(100台〜1ヶ月から受付)】
タクシーの後部ドアにステッカーを設置できるタクシー広告商品です。
ラッピングよりも面積が狭いため、低コストで多くの台数を掲出できるのが特徴ですよ。
基本的には通行人向けの広告なので「とにかく新サービスの名前の認知を広げたい」など、文字数が少ない訴求に向いています。
走行中でも視認性が高く、瞬時に何の広告かが分かるクリエーティブにしましょう。
タクシー本体の色に広告色が埋没しないよう、目立つ背景色で制作することもポイントです。
種類⑥:サイドウィンドウステッカー
(出典:交通広告ナビ)
【費用相場:月額1,000円~/1台(200台〜1ヶ月から受付)】
ステッカーはタクシーのドアや窓に貼るタイプの広告。
乗客のサイドドアに貼るステッカーはサイドウィンドウステッカーとも言います。
乗客が窓から外の景色を見るとき、自然と目に入って来ます。
車内からだけではなく、車外からも見てもらうことができますよ。
乗客と、歩行者とで発信したい内容が異なる場合は、異なるデザインのステッカーを外と中に貼ることで幅広い層へのリーチが見込めます。
種類⑦:リアウィンドウステッカー
(出典:交通広告ナビ)
【費用相場:月額3,500円~/1台(100台〜1ヶ月から受付)】
リアウィンドウに貼るステッカータイプの広告です。
リアウィンドウとはバックウィンドウとも呼ばれ、車体の後ろの窓のことを指します。
タクシー広告のターゲットは乗客がメインですが、リアステッカーは後続車に乗っている人に向けて宣伝することができますよ。
リアステッカーは面積の大小、貼る位置などに応じて、様々な価格帯でメニューが展開されています。
種類⑧:シートベルトカバー
(出典:交通広告ナビ)
【費用相場:月額3,000円~/1台(200台〜3ヶ月から受付)】
シートベルトのシートベルトカバー(合成皮革、1台に2本掲出)にフルカラーでプリントする広告です。
乗客をターゲットにした広告になります。
シートベルトは乗客の身体に身につけるアイテムなので、狭い面積で高い視認性を保ち、かつ乗客に「恥ずかしい」といったネガティブな印象を与えないよう、スタイリッシュなデザインを意識する必要があるため、広告媒体としての難易度は高め。
しかし、あまり事例が無いので、逆に言えば「他と差がつく」「印象に残りやすい」広告媒体です。
リーフレットやヘッドセットポスター等、他のタクシー広告とリンクさせて展開すれば、空間を意識した、印象的でハイレベルな広告を実現することができますよ。
種類⑨:サンプリング
【費用相場:40円~/1回(1エリア1万個〜)】
タクシー降車時に、運転手から商品のサンプルやクーポン券を配布します。
サンプリングは清算時のお釣りやレシートとあわせて手渡すため、受け取ってもらいやすいというメリットがあります。
サプライズプレゼントのような、乗客にポジティブな印象を与えることもできるでしょう。
また、リーフレットと同様、配布数を把握できるため広告リーチを把握しやすく、手渡しのため乗客の反応を見て分析・改善することも可能です。
種類⑩:レシート
【費用相場:270円~/1巻】
乗客に渡すレシートの裏面に、広告を印刷するサービスです。
タクシーの利用者は会社員や経営者が多いため、キャッシュレス化が進む現代でも、領収書を求める人が多数。
そのため、レシートの裏面も意外と目に留まります。
他の広告と比べて視認性が低い分、安価で利用できるところも魅力ポイントですね。
おすすめのタクシー広告は動画広告の「デジタルサイネージ」
種類がたくさんあるタクシー広告ですが、最も効果が得られやすい広告はどれなのでしょうか。
最も効果が高く、即効性があるのは「タクシーデジタルサイネージ」でしょう。
タクシーサイネージは、タクシー広告の中で唯一の動画広告媒体です。
視覚と聴覚を使って情報を伝えるため、静止画の広告と比べて目に入りやすく、自然と広告に見入ってしまう確率が高いのです。
また最近ではAIを使った顔認証機能によりターゲット(性別・年齢層)を判別し、乗客に合わせた最適な広告を流すことができますよ。
タクシーサイネージは他のタクシー広告媒体に比べてコストが割高ですが、訴求効果が高いこともあり、現在最も注目されている媒体です。
タクシー窓が新しい広告枠として期待
2021年、タクシー後部座席のサイドウィンドウをサイネージ広告化した「THE TOKYO MOBILITY GALLERY Canvas」がS.RIDE株式会社より発表されました。
サイネージ広告が表示されるスクリーンは、映像を投影していない時は透明な窓ガラスで、広告投影時にクリアな広告を映し出すことができます。
広告のターゲットは、乗客ではなく、タクシーを外から見る通行人です。
タクシー広告の進化に、今後も目が離せませんね。
タクシー広告を活用するメリット
ここで、改めてタクシー広告を活用するメリットを整理します。
- 経営者や富裕層、高齢者への訴求が見込める
- 広告に触れる十分な時間がある
- 閉鎖空間でリラックスして広告を見る
- エリアを限定して訴求できる
- ターゲットの性別、年齢層、時間帯を絞れる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット①:経営者や富裕層、高齢者への訴求が見込める
タクシーを利用する人は会社員、経営者、シニア層など高所得な場合が多いです。
そのため、高額な商品やサービスの宣伝がしやすいというメリットがあります。
また、決裁権がある経営者や会社役員には、BtoB商材といわれる業務改善・効率化ツール、分析ツールといったビジネスに役立つサービスの訴求が効果的。
資産や年金などの不労収入があるシニア層に対しては、健康商材やクリニックなど自身の健康に関わるサービスや商品を宣伝すると効果的ですよ。
メリット②:広告に触れる十分な時間がある
タクシーの乗車時間は平均16分といわれています。
車の中でスマートフォンを操作すると酔ってしまうため、タクシーの中で時間を持て余す人も少なくありません。
乗車中、車内にある広告に目を止める可能性は高く、リーフレットを手に取ったりデジタルサイネージ広告を視聴したりする時間もたっぷりあります。
人は広告との接触時間が長ければ長いほど、無意識のうちに広告に対して好印象を持つ性質がありますよ。
メリット③:閉鎖空間でリラックスして広告を見る
電車やバスと異なり、タクシーの車内はプライベートな閉鎖空間です。
周りの目を気にする必要が無いため、リラックスした状態で、気兼ねなくリーフレットを手に取ってみたり、デジタルサイネージやステッカーの内容を見たりできますね。
タクシーは、乗客が心身ともにリラックスした状態で広告を目にする、特別な空間と言えるでしょう。
メリット④:エリアを限定して訴求できる
タクシー広告は、会社によって走行エリアを限定しています。
乗客の目的地によっては、エリアを外れた場所まで移動するケースもよくありますが、そこまで大きくエリアを外れるケースはありません。
つまり、ターゲットエリアを限定して訴求できることも、タクシー広告のメリットのひとつです。
観光地であれば観光スポットの広告を掲載したり、地域限定のイベントを宣伝したりする際もタクシー広告は有効ですよ。
メリット⑤:ターゲットの性別、年齢層、時間帯を絞れる
タクシーデジタルサイネージは、AIによる判定で乗客の性別、年齢層に合わせた広告を流すことができます。
更に広告を流す時間帯を設定することもできるので、例えば暑い日中に飲料水をPRしたり、深夜にアルコール分解ドリンクや胃腸薬をPRしたり、といった出し分けをすることができますよ。
これは電車広告など他の交通広告ではできない、タクシー広告最大の強みと言えるでしょう。
タクシー広告のデメリット
ここでは、タクシー広告のデメリットを整理してみます。
- 最低発注数が決まっている
- ターゲットが限定的
- 効果測定しにくい
どういうことか、ひとつずつ解説しますね。
最低発注額が決まっている
タクシー広告は、どの媒体も最低発注額が決まっています。
そのため、最低でも数十万円からの発注になるので、決して安い広告媒体ではありません。
自分の好きな予算で数百円から配信できるWEB広告と比べると、あまり融通が効かない広告媒体に思えるかもしれませんね。
ターゲットが限定的
タクシーの利用客はビジネスパーソン、富裕層、高齢者なので、客層が限定的です。
20代の若者や主婦など、タクシーをあまり使わないターゲット向けのサービスPRには決して向きません。
また、リーチ総数を考慮すると、マス向けのPRもテレビCMなどの方が有利でしょう。
タクシー広告を活用する際は、訴求したいサービスのターゲット層が、タクシーの乗客と一致しているかどうかを確認してください。
効果測定しにくい
タクシー広告に限らずですが、テレビCMや電車の広告など、オフラインの広告はデジタルな効果測定が難しい媒体です。
しかし、全く効果測定ができないというわけではありません。
リーフレットであれば配布数をカウントしたり、リーフレット経由であることがわかるようクーポンやキーワードを設定する方法もあるでしょう。
効果補足の仕方は、必ず事前に計画を立ててください。
もし効果測定のイメージが湧かない場合は、広告会社に相談してみると良いですよ。
タクシー広告の成功事例
ここからは、タクシー広告の成功事例を4つご紹介します。
- SATORI
- RENOSY
- Ready Crew
- クラウドサイン
タクシー広告を制作する際の参考材料にしてくださいね。
事例①:SATORI
タクシーに乗ったビジネスパーソンに、夢のような言葉をささやく上戸彩さん。
リード(見込み顧客)を獲得し、営業や顧客管理を効率化するマーケティングオートメーションツール「SATORI」のタクシーサイネージです。
顧客獲得に奔走する営業職に、ドンピシャで刺さるシナリオとセリフに注目。
ターゲットを的確に捉えた秀逸な広告です。
BtoB商材のSATROIはタクシー広告との相性が良く、タクシー広告視聴者の21%から検索やSNSシェアといったアクションを得ました。
社内の営業担当者からも、このタクシー広告が契約アシスト効果をもたらしたという声が挙がっているそうです。
事例②:commmune
カスタマーサクセスに必要な顧客コミュニティを提供するcommmune。
短時間では解説が難しいプラットフォームサービスですが、「新進気鋭の企業たちが使っている」という切り口で表現し、上手にPRしています。
このように、思わず検索して詳細をチェックしたくなってしまう工夫も手法のひとつですよ。
あえて自社サイトへ誘導する広告にすることで、流入数などで広告効果を可視化しやすくなります。
事例③:Ready Crew
広瀬アリスさんが、BtoB向けのビジネスマッチングサービス「Ready Crew」 をフレッシュにPR。
首都圏のタクシーで放送されました。
アウトソーシング先の企業を紹介料無料でマッチング、というシンプルで分かりやすいサービス紹介になっています。
鮮やかな赤い背景で、しっかり目を引くクリエーティブになっていますね。
事例④:クラウドサイン
契約書の決済フローをクラウド上で完結させるサービス「クラウドサイン」のタクシー広告です。
有名な俳優さんを起用していないにも関わらず、どの企業でも起こりえる「あるある」で高い共感性を呼び、ビジネスパーソンが一気に引き込まれる動画となっています。
コロナ禍で移動制限や出社制限が増える中、このクラウドサインを導入した企業も多数。
クラウドサインは、今や国内導入企業数No.1に上り詰めました。
タクシー広告の効果を高めるためには
タクシー広告の効果を高めるには、WEBコンテンツの制作とSEOが欠かせません。
広告は、あくまでサービスを認知するファーストステップ。
実際にサービスを利用したり、商品を購入したりしてもらうためには、もう一段、情報提供プロセスが必要です。
最近では多くの人が、気になるサービスや商品を見つけたらインターネットで検索します。
よって、タクシー広告の出稿と併せて、サービスや商品の詳細を伝えるためのWEBコンテンツも準備しておく必要がありますよ。
また、せっかく広告で打ち出したワードや商品名で検索したのに、検索結果にWEBコンテンツが表示されなければアクションにつながりません。
WEBコンテンツを制作したら、SEO対策を行い、検索結果のなるべく上位に表示されるよう先手を打ってください。
タクシー広告を制作する際のポイント・注意点
ここではタクシー広告を制作する際のポイント、注意点をお伝えします。
- ターゲット像が一致しているか
- 特殊な環境を意識した広告制作
- アクション動線の設計
順番に解説しますね。
ターゲット像が一致しているか
前述の通り、タクシーは会社員、経営者、富裕層が多く利用しています。
よって、世間一般に広く商品を認知してもらいたいケースや、若者向けのPRには不向き。
改めて、訴求したい商材のターゲットとタクシー利用客がマッチしているかどうか、考えてみてください。
日常的にタクシーに乗る習慣がある人にとって「安い」「お得」訴求は、あまり刺さらない可能性があります。
タクシーに乗車していることから、乗客の課題は「お金」ではなく「時間」や「手間」にあると考えられるでしょう。
つまり、ターゲットに刺さる訴求は「スピード」「効率化」「ハイグレード」「ラグジュアリー・高級」といったワードだと考えられます。
特殊な環境を意識した広告制作
前述の通り、タクシーはプライベートな空間で広告にしっかり注目できる、他の広告媒体にはない特殊な環境です。
ステッカーや静止画の広告は、「もっと知りたい」と自主的な検索を促す仕掛けを意識しましょう。
デジタルサイネージは、どんなサービスなのかを理解してもらえる時間まで整っています。
視認性の高さ・飽きさせない工夫はもちろんのこと、適切な情報量でシナリオを制作することも大切ですよ。
アクション動線の設計
タクシーの平均乗車時間は16分。
この時間内でアクションまで完結させたいものです。
例えば資料を請求したり、商品を購入したりするのに、スマートフォンでの入力情報があまりに多いと、エントリーする前に目的地に到着してしまい「もういいや」となってしまっては、非常にもったいないですよね。
タクシー広告の視聴開始〜終了から、アクション完了まで、できれば5分で完結する動線を設計しましょう。
タクシー広告を配信するまでの手順
タクシー広告は、広告代理店に申込み後、最短で約1ヶ月で掲載できます(※)。
※広告物の制作内容により大きく変動するものと思ってください。
タクシー広告の費用は「媒体費用」と「制作費用」の2つで構成されています。
- 「媒体費用」とは:タクシー広告媒体の利用にかかる費用。どのメニューにするか、掲出期間やタクシー台数、掲出エリア等によって金額が変動する
- 「制作費用」とは:ステッカーや広告動画などの広告掲出物を制作する費用。自社で動画制作会社に外注するケースと、広告代理店を通じて制作発注するケースがある(後者の場合は通常、代理店の手数料が10〜20%ほど上乗せされる)
動画の制作費用は、起用タレントやシナリオ制作の有無、カット数などでも変わるので一概には言えませんが、10万〜200万程度が相場でしょう。
演者や撮影機材もいらないため無形商材に向いているアニメーション動画の場合、約10万〜100万円程度が相場となっています。
タクシー広告を掲出するまでの主なステップは、以下の通りです。
- 要件ヒアリング・媒体提案
- 媒体発注
- 制作発注
- 制作物納品
- 掲出開始
順番に、詳しく説明しますね。
要件ヒアリング・媒体提案
広告代理店に連絡すると、まずは広告出稿の目的、希望掲出媒体、掲出期間、予算といった要件ヒアリングを行います。
広告代理店はヒアリング内容に基づき、広告媒体の空き状況を確認し、要件に沿った出稿可能なプランを提示してくれます。
このとき、効果振返りの方法や、制作物のスケジュールもよく意識してください。
効果振返りの方法は、広告代理店に相談に乗ってもらうこともできますよ。
芸能人を起用して制作する場合は、芸能事務所に確認して芸能人のスケジュールを抑えておく必要があります。
人気俳優だと半年〜1年以上スケジュールが空いていないこともあるので、候補を何人か出してスケジュールを確認してもらうのが良いでしょう。
媒体発注
広告代理店のプランに問題がなければ、申込書を提出して広告媒体を確保してください。
広告枠は他社との取り合いで、基本的に申込みは早い者勝ちなので、なるべく速やかに発注することが望ましいです。
先に他社に申込まれてしまった場合、プランニングからやり直しになってしまいます。
制作発注
広告掲出物の制作を発注しましょう。
自社から動画制作会社にダイレクト発注すると、コストを浮かせることができます。
初回出稿の場合など、自社での調整に不安がある場合は、広告代理店経由で制作を発注した方が安心かもしれません。
制作物納品
広告掲出物は、掲出開始の2週間前までには広告代理店に納品しておく必要があります。
制作会社からの納品後、簡単な修正要件が発生する可能性も考慮してスケジュールを組んでください。
掲出開始
いよいよタクシー広告の掲出開始です!
掲出開始後、ぜひ広告が出稿されているタクシーに乗ってチェックしてみましょう。
視認性に問題がないか、音声や色みに問題がないか等、実際に現場に行ってみないと気づかないことはたくさんありますよ。
掲出終了後、効果振り返りも必ず行ってくださいね。
サムシングファンにタクシー広告を依頼した場合の流れ・費用
引用:サムシングファン
タクシーのデジタルサイネージを出稿するには、広告動画の制作が必要です。
本メディアを運営している動画制作会社サムシングファンでは、年間456社2000本以上の制作実績を活かし、タクシー広告の動画制作も請け負っております。
プランニング・シナリオ作成・撮影・動画編集まで、予算に応じて一貫して手がけることももちろん可能です。
基本的な流れは、以下の通りです。
ヒアリング | 専門ディレクターが表現されたい内容と、活用の可能性をしっかりヒアリングします。 |
企画・絵コンテ提案 | ブレストを、お客様ともクリエーター同士でも実施し、コンテに表現していきます。 |
撮影 | クレーンやレール、4Kカメラなどはすべて社内で保有。現実を「撮影」でもっとドラマチックに表現します。 |
本編集・映像校了 | 映像制作の専門ソフトを使用し、熟練したエディターがもっと伝わるコンテンツへ加工します。 |
音声編集 | プロのナレーターから好みの声を選び、サムシングファンのナレーションスタジオで収録。BGMも多彩な演出で音付けします。 |
納品 | 映像活用に沿った『納品形式』でもっと使いやすく提案いたします。 |
弊社サムシングファンでは、50万円以下の案件から300万円以上の案件まで、幅広い規模の制作実績がありますので、ぜひお気軽にご相談ください。
さらに、たったの88,000円で30秒のアニメーション動画を3日以内に納品するサービス「VEND」も展開しています。
ご相談は24時間受付けておりますので、お気軽にご相談ください。
まとめ:タクシー広告で注目されているのは動画広告
この記事ではタクシー広告の種類と費用相場、効果、成功事例について解説してきました。
最後に、この記事をおさらいしましょう。
タクシー広告を活用するメリットは5つあります。
- 経営者や富裕層、高齢者への訴求が見込める
- 広告に触れる十分な時間がある
- 閉鎖空間でリラックスして広告を見る
- エリアを限定して訴求できる
- ターゲットの性別、年齢層、時間帯を絞れる
ターゲットとタクシー利用客層がマッチすれば、高い効果を期待することができますよ。
多くのタクシー広告メニューの中でも、最もおすすめなのが、唯一の動画広告である「タクシーデジタルサイネージ」です。
最近ではAIによる顔認証により、乗客ごとに流す広告を変えることができるため、よりターゲットに最適な広告を流すことができるようになりました。
また、タクシーサイネージ広告の成功事例を4つご紹介しました。
- SATORI
- RENOSY
- Ready Crew
- クラウドサイン
タクシー広告を掲出するまでの主なステップは、以下の通りです。
- 要件ヒアリング・媒体提案
- 媒体発注
- 制作発注
- 制作物納品
- 掲出開始
タクシー広告を制作する際は、3つのポイント・注意点を押さえましょう。
- ターゲット像が一致しているか
- 特殊な環境を意識した広告制作
- アクション動線の設計
いかがでしたか?
タクシー広告の出稿を検討中の企業担当者様にとって、少しでも参考になれば幸いです。
また、広告動画の制作発注先として、弊社サムシングファンをぜひご検討ください。
ただいま、売上UPのための動画DX®活用術を無料公開中!
以下のバナーよりダウンロードいただけますので、こちらもぜひご確認ください。