企業などが開催しているセミナーは有益な情報やビジネスチャンスなどがあり、人気の情報収集のひとつです。
最近では、セミナーの様子を動画で撮影して、それをオンラインで視聴できるように再活用している企業も増えてきてきます。
オフラインでのセミナーは開催する側もコストや時間が掛かるので、セミナーの様子を動画で配信することによってコストや時間の削減しながらも顧客獲得につなげることも可能です。
今回はセミナーの動画の再活用の仕方について解説していきます。
コストを抑えてセミナーを有効活用したい企業の方は参考にしてみてください。
目次
配信に使えるセミナー動画の種類は3つ
準備から開催、参加者フォローまで、時間をかけて行うセミナー。
再活用するためには、録画したセミナーの様子を配信していく必要があります。
とは言っても、ただセミナーをはじめから終わりまでノンストップで撮影して配信すれば良いわけではありません。
活用方法によっては配信するセミナー動画を変える工夫が必要です。
活用できるセミナー動画の種類は3つあるので、それぞれどのようなものなのか、そして、どのようなシーンで活用できるのかを見ていきましょう。
種類①:フルバージョン
フルバージョンの場合、被写体のメインはセミナー講師と、使用する資料になります。
ただ、講師と資料(パワーポイントなど)を1つの画面に収めて、長々と撮影してしまうと、メリハリがなく離脱されてしまう可能性も高いです。
動画を視聴する側が分かりやすいように資料の項目ごとにシーンを区切ったり、大事な箇所は資料を全画面に表示したりなど、動画の中でメリハリをつける必要があります。
そうすることで視聴者の気になっている箇所を飛ばしながら確認したり、巻き戻して見直すこともできるでしょう。
フルバージョンの動画の活用方法 |
・参加した方へのフォロー ・不参加の方へのフォロー ・研修教材 |
種類②:ダイジェストバージョン
足を運んで参加してもらうセミナーの所要時間はだいたい45分~1時間程度です。
動画となると、一般的に動画視聴の時間は3~5分程度。
顧客となるようなビジネスマンや学生などはできるだけ効率よく情報収集をしたいと考えてる方が多いでしょう。
そういった顧客に視聴してもらうためには要点をギュッとまとめるとより効果的です。
無駄な内容は省き、ポイントだけを確認したいという顧客にはダイジェストバージョンの動画が有効といえるでしょう。
ダイジェストバージョンの動画の活用方法 |
・不参加の方へのフォロー(忙しい方向け) ・Webサイトの強化 |
種類③:セミナーブランディング
1~2分ほどでセミナーの概要を伝えるのがセミナーブランディングの動画です。
セミナーの目的や講演者の紹介、会場の盛り上がりなど予告編のような形でセミナーの様子を収めます。
顧客に見たいと思わせる動画にする必要があるでしょう。
セミナーブランディングの動画の活用方法 |
・潜在顧客へのマーケティング |
セミナーの動画配信の活用方法
上記でご紹介した3つのセミナー動画の活用方法に関しても少し触れましたが、実際にはどのような活用方法なのか。
5つの活用方法をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
活用方法①:セミナーに参加した方へのフォロー
セミナー動画は参加してくれた顧客に対して有効です。
セミナー参加後に送るお礼のメールにセミナー動画の案内を送れば、セミナー内容やサービスなどに興味を持ってくれたり、再度セミナーの内容を見直したい顧客は視聴してくれるはず。
参加したセミナーの動画を視聴することで、会場にいた時の雰囲気や熱量などを思い出し、良い印象を再度与えることができます。
また、動画自体を気に入ってもらえれば、その顧客から友人や同僚などに拡散される可能性もあるでしょう。
活用方法②:セミナーに参加できなかった方へのフォロー
足を運んで参加してもらうセミナーは申込者が全員参加することはほとんどありません。
数値で見ると申込者の60~80%が参加してくれるセミナーが多いです。
申込みをしたにも関わらず、不参加となった顧客は、少なからずセミナー自体に興味があるから申し込みをしたと考えられますよね。
ただ、急用ができてしまったり、忙しくて時間を作ることができなくて、参加ができなかったのでしょう。
セミナーに参加できなかった隠れた顧客に向けて、フルバージョンのセミナー動画やダイジェストバージョンのものを配信すると、興味を持って視聴してくれる可能性は高いです。
活用方法③:潜在顧客へのマーケティング
情報収集をする際は文字やテキストだけより、映像の方がスッと頭に入り、そして記憶にも残りやすいといわれています。
新規顧客になってくれる可能性のある、潜在顧客に向けてセミナーの概要を紹介したセミナーブランディングの動画を配信できれば、セミナーの内容やサービスに興味を持ってもらえる可能性も上がるでしょう。
そして、興味がある顧客に対してはダイジェストバージョンやフルバージョン動画の視聴を誘導できます。
動画が良いなと思えば、周りの人にも紹介したいとも思うでしょう。
拡散してくれる顧客が増えれば、サービスや商品は自然と宣伝され、新規顧客の獲得ができるようになります。
活用方法④:研修教材
自社の商品やサービスを紹介するセミナーであれば、新入社員や新しい営業担当の研修教材としてもセミナー動画を利用できます。
商品やサービスの詳細はもちろん、セミナーの行い方も学ぶことができるので、上司が一人ひとり時間をさいて説明する必要はなくなります。
また、パートナー企業や代理店に対しても商品やサービスの内容を把握してもらう際にセミナー動画は役に立つでしょう。
活用方法⑤:Webサイトの強化
セミナー動画は自社のWebサイトを強化させるためのコンテンツにもなります。
コンテンツが充実すると、企業のブランドや商品・サービスの認知度アップも期待できるでしょう。
Webサイト内でセミナーブランディング動画を無料で視聴できるようにし、興味を持ってくれた顧客に対してはパスワード付きや有料でダイジェストバージョンやフルバージョンの動画を提供できる仕組みにすれば、顧客の情報を入手できるWebサイトになります。
顧客情報を入手できれば、次回のセミナーや新しいサービス・商品などの告知もできるようになるでしょう。
セミナーの動画作成へ向けた準備
セミナーを動画にする場合、もちろん準備が必要です。
セミナー内容や講師、資料に加えて撮影機材やカメラマンなど、通常のセミナーに加えて準備することが増えてきます。
ここでは通常のセミナー準備に加えて必要な準備を見ていきましょう。
準備①:撮影機材や配置などの準備
セミナーを撮影する機材や講師、参加者の配置を考える必要があります。
カメラや三脚、マイクなど、撮影に必要な機材はレンタルや購入などで用意しておきましょう。
購入を検討している方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
【シチュエーション別】最適な動画カメラはコレ!おすすめ8選
価格帯別!YouTuberにおすすめのマイク10選(2021年最新)
あわせて、撮影する際の講師や参加者の配置は問題ないか、撮影の距離や角度は見やすい配置になっているかなどをセミナーが始まる前にチェックしてみてください。
準備②:編集ソフトや外注の手配
セミナー動画の編集を自社で行うのか、それとも外注で依頼するのかによって準備するものが異なります。
- コストを抑えたい場合:編集ソフト
- クオリティを高めたい場合:外注
コストを抑えたいのであれば編集は自社で行ってみましょう。
その際には編集ソフトが必要になります。
おすすめの編集ソフトは以下の記事をチェックしてみてくださいね。
動画編集を外注で依頼する場合は、映像会社を探す必要があります。
また、映像会社では撮影から編集まで請け負っている企業もあるので、依頼する範囲を事前に決めておきましょう。
クオリティの高い動画を制作したいのであれば、撮影から依頼するのがおすすめです。
のちほど、おすすめの制作会社をご紹介するので、チェックしてみて下さいね。
セミナー動画制作の際の注意点は?
セミナー動画は見ている人を飽きさせないような工夫をする必要があるでしょう。
セミナーの動画を制作する際は、編集だけではなくセミナー自体でも注意すべき点があります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
注意点①:最初のインパクトを強くする
実際にセミナーに参加した方は実感すると思いますが、セミナーの始まり方にインパクトがあると、「どんな内容を話してくれるんだろう」「早く続きかが聞きたい!」とセミナーの内容に興味を持ちますよね。
参加者を引き付けるセリフだけではなく、興味深い資料を最初に見せるのも1つの方法です。
セミナーの動画は途中で離脱することも簡単なので、いかにインパクトのある始まり方にするか、視聴者をどれだけ引き込めるかがポイントになります。
注意点②:画質と音声には工夫をする
動画を撮影する際は画質と音声も重要になってきます。
動画内の資料がよく見えなかったり、講師の声が途切れて聞こえなかったりすると、見ている側はストレスになってしまうでしょう。
せっかく時間をさいて視聴しているのに大事な箇所が聞き取れなかったり、ぼやけて見えなくなってしまっては、視聴する意味がなくなってしまいますよね。
プロ並みまでクオリティを上げる必要はありませんが、最低限聞き取れる、資料が見れるように撮影時に工夫する必要があります。
注意点③:わかりやすくテンポよく
セミナーはわかりやすく、そしてテンポよく進めるようにしましょう。
セミナーを担当する講師はその分野のプロフェッショナルな場合も多いでしょう。
しかし、参加している方や視聴者は専門的な知識がない方もいます。
そういった方に向けてもわかるような説明や、言葉選びをする必要があります。
そして説明をだらだらと続けるのではなく、参加型や質疑応答を交えてテンポよく行うのも効果的な方法です。
Youtubeに見るセミナー動画事例集
では実際にどのようなセミナーが動画で配信されているのか
イメージしやすいように実例を見ていきましょう。
実例①:接客セミナー
売れる接客セミナーの様子を動画で配信しています。
本来ならば費用を支払って参加するセミナーをYoutube で無料で配信しています。
このようにセミナー動画を無料で配信することで、ファンを増やし新規顧客を獲得することも可能でしょう。
事例②:ハロー通訳アカデミーの特訓セミナー
ハロー通訳アカデミーが無料で講習を配信しています。
試験情報などをメルマガでも無料配信していているので顧客情報を獲得できているのでしょう。
また、講習で使用しているテキストなどの一部を有料にするなどして、顧客を獲得する方法もあります。
事例③:ワールドフォーラムの医療セミナー
宗像久男医師のセミナーの動画。
セミナー動画の中で、執筆している本を宣伝したり、DVD購入に誘導しています。
このセミナーを運営しているワールドフォーラムは各分野の第一人者を講師として研究会やセミナーなどを行っている企業です。
無料でセミナー動画を配信することで、その先の本の購入やその他のイベントなどに誘導しているのでしょう。
おすすめのセミナー動画制作会社3選
最後にセミナー動画を外注で依頼したい場合に、おすすめの動画制作会社をご紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
おすすめの制作会社①:サムシングファン
引用:サムシングファン
サムシングファンはただの動画制作会社ではなく、運用や活用も得意な映像活用提案会社です。
セミナー動画の撮影や編集はもちろんのこと、その後の動画の活用法についても熟知しています。
独自のマーケティングツールであるDOOONUTで動画の効果を分析したり、公式サイトへの誘導方法なども提案。
セミナー動画を最大限に活用したいと考えている方におすすめの会社です。
サムシングファンの実績
その他の実績はこちらからご確認いただけます。
おすすめの制作会社②:PROOX
引用:PROOX
PROOXでは動画制作はもちろん、マーケティング戦略も一緒に提案してくれます。
経営コンサルティング会社出身のメンバーが商品・サービスの課題把握や強みを探し、最適な動画マーケティングプランを提案。
PROOXの実績
その他の実績はこちらからご確認いただけます。
おすすめの制作会社③:セミナー制作.COM
引用:セミナー制作.COM
セミナー動画の制作専門に行っているのがセミナー制作.COMです。
官公庁・公共団体やさまざまな企業での10,000本以上の実績があるので、セミナーコンテンツを最適に制作し、活用ノウハウまでをトータルでサポートしてくれます。
セミナー制作.COMの実績
セミナー制作.COMの実績はこちらからご確認いただけます。
まとめ:セミナーは動画で徹底的に活用する
セミナーの動画を活用する方法や制作時のポイントなどを解説してきました。
足を運んで参加してもらうセミナーは参加者だけではなく運営側もコストや時間が掛かり大変な作業になります。
苦労して開催したセミナーを少しでも活用させるにはセミナーの様子を動画で撮影し配信することです。
セミナー動画を配信することで新規顧客を獲得できる可能性もあります。
同時にコストや時間を節約することもできるので、セミナーを有効活用したいと考えている企業の方は、ぜひセミナー動画を取り入れてみてください。
サムシングファンでは、セミナーの撮影から編集、そして、活用方法までサポートすることが可能です。