採用活動において、紙面よりも動きがある動画だと内容が伝わりやすいため、採用動画を配信する企業が増えてきました。
しかし、「採用動画にどういう効果があるかわからない…」「採用動画のメリットを知りたい」とお悩みの採用担当者は多いのではないでしょうか。
本記事では、採用動画の種類やトレンドやメリット、制作ポイント、おすすめの制作会社について解説。
採用動画の成功事例も10選ご紹介します。
採用動画は、企業と求職者を結ぶ大きな役割を果たす効果的な施策です。
採用動画の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
採用動画を活用する企業の8割以上が「動画」の効果を実感
弊社サムシングファンは、採用動画を活用している企業の人事担当者101名に「採用動画活用」の実態について調査しました。
ここでは調査結果を抜粋してお伝えします。
詳しい調査結果は、ぜひレポートをダウンロードしてご確認ください。
採用動画に対する効果の実感
「採用動画による効果を実感していますか」と質問したところ、下記の回答が得られました。
- 非常にそう思う 34.6%
- ややそう思う 48.5%
- あまりそう思わない 14.9%
採用動画を導入している83.1%が効果を実感しています。
採用動画の具体的な効果
「採用動画による効果を教えてください」という質問に対する回答は、下記の通りです。
- 求職者へ効果的に動機付けが行えた 73.8%
- 採用後のミスマッチが減った 41.7%
- SNSでの拡散効果があった 35.7%
上記以外にも採用動画の活用により、「採用工数が減り、重要な業務への注力が可能になった」や「ブランディング効果があった」などの効果を実感している意見もありました。
採用場面での動画活用法
採用フローでの採用動画を使う場面についての質問に対して、下記の結果になりました。
- パンフレットに動画の QR コードを添付して配布する 53.5%
- 面接前に求職者へメール・連絡してみてもらう 46.5%
- 企業説明会で流す 45.5%
その他にも「求人ページに記載する」や「SNSで公開する」、中には「車内広告宣伝」というアイディアもありましたよ。
また、「採用動画はインナーブランディングや、リファーラル(自社の社員に友人・知人を紹介してもらう採用手法)にも効果的であるか」の質問も行いました。
- 非常にそう思う 31.6%
- ややそう思う 52.5%
上記の結果から、採用動画は様々な採用手法にも適しているといえます。
採用動画は社内施策にも最適
「社外に向けた採用への活用だけでなく、社内施策においても動画を活用したいと思うか」の質問に対する回答は下記の通り。
- 非常にそう思う 38.5%
- ややそう思う 44.6%
83.1%の企業が、採用動画を社内施策にも活用したいと意欲的であることがわかりました。
さらに、「社内施策における活用したい場面」について聞いてみました。
- 社内研修・教育 72.6%
- 具体的なタスクのレクチャー 42.9%
- 社内共有事項の告知 38.1%
採用動画は視聴側に伝えたいメッセージを訴求しやすいため、72.6%の人事担当者が社内研修への導入を検討していることがわかります。
今後もますます多くの企業が採用場面や社内研修などさまざまな目的で、動画を取り入れることが予測できます。
既に動画を導入している他社との差別化を図りたいなら、戦略的に採用動画の制作に取り組んでいきましょう。
採用動画のトレンド
採用動画にもトレンドがあるのをご存知でしょうか?
昨今のトレンドは、以下の通りです。
- インタラクティブ動画
- 座談会動画
- ドキュメンタリー動画
- アニメーション動画
- 縦型のショート動画
それぞれの特徴を、順にチェックしていきましょう。
トレンド①インタラクティブ動画
最もトレンドな採用動画といえば、インタラクティブ動画といっても過言ではありません。
インタラクティブ動画は、視聴者と動画配信者である企業が、チャットなどを通じて双方向でやり取りできる動画です。
従来の動画は、企業から一方的に配信される形式がほとんどで、視聴者が動画に参加することはありませんでした。
インタラクティブ動画は、動画内にクリックボタンなどを設け、視聴者にアクションを促せます。
ある社員の1日を追った動画の中に選択肢が表示されるなど、視聴者の選択によって動画のシナリオが大きく変わってくるのが特徴。
視聴者を動画内に巻き込むため、最後まで飽きずに動画を視聴してもらえる、印象に残りやすいなどのメリットがあります。
また、求職者に関するデータを収集できるのも利点ですよ。
動画内に、視聴者がもっと知りたい会社の概要を選べるボタンを設定します。
最もクリック数が多い項目は、求職者が企業に対して知りたいリアルな声と言えるでしょう。
その声を反映して、ホームページ上で詳しく説明したり、企業説明会のスライドに追記したりすれば採用活動の改善に役立ちます。
トレンド②座談会動画
実際に働いている社員同士が座談会形式で、自身の仕事や会社について話をする座談会動画も注目ですよ。
視聴者は社員同士の語り合いから、現場の雰囲気がわかったり、社員の本音が聞けたりとリアルな企業の雰囲気を感じられます。
ほとんどの座談会系動画は、テーマのみが設定されていて、細かい台本は一切ありません。
入社前後のギャップや現場で働く喜びや辛さなど、会社説明会では聞けない内容を赤裸々に語り合っている動画が多いです。
求職者と企業の距離が縮まり、求職者は企業に対して親近感が湧く、仕事内容がイメージしやすいなどの効果が期待できるでしょう。
トレンド③ドキュメンタリー動画
働いている社員に密着したドキュメンタリー形式の採用動画もトレンドです。
求職者は社員の1日のスケジュールだけでなく、実際のオフィスや他の社員が働いている様子なども見られるため、よりリアリティを実感できますよ。
求職者に入社後の活躍している姿などをイメージさせやすく、企業や社員に対して共感を持たせやすいのが特徴。
また、入社後に発生しやすいギャップを防ぐ効果も期待できます。
トレンド④アニメーション動画
アニメーションを採用動画で活用するのも、トレンドの1つになりました。
アニメーション動画は求職者が身構えることなく、企業の情報やメッセージをわかりやすく訴求できます。
例えば、入社してから昇進するまでの数年間の姿を描くなど、実写動画では難しい時間軸や場所を表現することが可能。
また、企業の複雑データや数値情報をわかりやすく表現したい時もアニメーション動画なら、求職者の理解を促進しやすい効果もあります。
データや数値などを表現したいなら、インフォグラフィックアニメーションがおすすめですよ。
※インフォグラフィックアニメーションについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。
トレンド⑤縦型のショート動画
SNSに投稿できるサイズの縦型のショート動画も、トレンドの1つとして注目しましょう。
近年、スマートフォンでの動画視聴が一般的となったため、TikTokやInstagramでも見やすい縦型の動画サイズの採用動画の需要が高まっていますね。
縦型のショート動画の一番の特徴は、求職者が気軽に見られる動画の短さ。
3~5分程度の短い動画に、会社紹介や自社の魅力を訴求できれば、途中で離脱されずに最後まで視聴してもらえる可能性は高くなります。
若年層の間では従来のGoogleやYahoo!JAPANなどの検索方法よりも、動画SNSでの検索方法が浸透し始めています。
SNSを活用して就職活動している求職者も中にはいるので、企業側もショート動画を活用して多くの求職者と繋がりを持ちましょう。
採用動画の種類は3つ
インターネットの普及やパンデミックの影響により、オンラインで採用情報を探す求職者が急増しました。
時代の変化に最適な採用ツールとして、採用動画は注目を集めています。
以下の3つが採用動画でよくある形式です。
- ブランドイメージ動画
- インタビュー形式
- 会社説明動画
それぞれの特徴をチェックしていきましょう。
種類①ブランドイメージ動画
ブランドイメージ動画とは、企業のイメージや製品のコンセプトを音楽や景色、人物などを活用して表現する動画のこと。
映像にすることで、企業のイメージを直感的に求職者に訴求でき、企業の知名度アップに繋がる効果があります。
1~3分程度の短い尺で、若年層に支持されやすいお洒落な雰囲気の動画にすれば、最後まで視聴してもらいやすいですよ。
種類②インタビュー形式
社長や社員のインタビューを掲載するのも、よくある採用動画の1つ。
インタビュアーが「どのような業務を担当しているのか」「実際の社内の雰囲気はどうなのか」など社内の人間しかわからない会社の様子を質問しながら、率直な言葉を引き出します。
実際に働く人の言葉を聞くことで、求職者が入社後の様子をイメージしやすく、安心感に繋がる動画ではないでしょうか。
1人の社員にインタビューするケースもあれば、座談会のように複数の社員が登場するケースもあります。
若手社員からベテラン社員まで幅広い社員にインタビューするのもおすすめですよ。
また社長の創業までの苦労話や自社に対する熱いメッセージは、求職者の印象に残る可能性は高くなります。
※インタビュー動画の制作について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
種類③会社説明動画
最も一般的な採用動画の1つに、会社説明動画があります。
社長や社員がカメラに向かって、企業理念や業務内容など会社の情報を総合的に説明する動画です。
業務中の様子を写真で差し込んだり、グラフやパワーポイントなどを使ったりして、プレゼンのように話す動画も多くありますよ。
30分〜1時間前後の動画の尺に、必要な情報を端的に伝える内容になっているため、無駄なくシンプルに仕上がっているのが特徴です。
なぜ今、採用動画が注目されているのか?
今、採用動画が注目されている理由を3つピックアップしました。
- 求職者の興味・関心を引くことができる
- 求職者の不安を解消して応募を促せる
- ミスマッチを防げる
それぞれの理由を解説していきますね。
理由①求職者の興味・関心を引くことができる
動画は、視覚と聴覚の両方に訴えかけられるので、求職者の興味を引きやすいです。
紙媒体の採用パンフレットや資料に比べて動画の方が記憶に残りやすく、効果的に自社のアピールができますよ。
採用活動において、母集団の形成は深刻な課題です。
母集団を形成するためには、まずは企業を知ってもらうことが最重要といえます。
求職者が共感してしまうような動画を作成すれば、求職者の自社に対する認知度や志望度が高くなると思いませんか。
まだ採用動画を導入していない他社との差別化を図るためにも有効でしょう。
理由②求職者の不安を解消して応募を促せる
企業のリアルな雰囲気を動画で伝えれば、求職者の不安を解消して企業へのエントリーを促せます。
「雰囲気が合わなかったらどうしよう」「未経験でもできるのか?」といった不安を抱えている求職者は少なくありません。
採用動画を視聴すれば、求職者は多くの不安を解消することができ、企業に対する理解も深まります。
企業に対しての信頼感も増すので、求職者の応募意欲を高められる確率も高まるでしょう。
理由③ミスマッチを防げる
入社後のミスマッチを防ぐのに、動画は効果的です。
テキスト情報や写真だけだと、求職者は職場の雰囲気や業務内容を正確に掴みにくいかもしれません。
仕事内容によっては、実際に働いてみないとわからない職種も少なくありません。
仕事内容などがイメージしにくいと、「イメージと違った…」とミスマッチによる辞退や早期離職のケースが起こる可能性が高くなります。
しかし、動画なら社内のありのままの雰囲気や、実際に働いている社員の様子などを的確に伝えられるので求職者とのミスマッチを解消できるでしょう。
ミスマッチを防ぐためにも、企業の良い面だけを見せずに、現状をそのまま動画で届けるのがおすすめです。
採用動画の成功事例10選
実際の採用動画を見て、訴求方法のバリエーションやポイントを理解しましょう。
今回は、数ある採用動画の中から成功事例10選をご紹介します。
- デルタ工業株式会社
- TeNY(テレビ新潟)
- 清水建設株式会社
- 株式会社アーバンリサーチ
- 株式会社ジェイテック
- フクビ化学工業株式会社
- 株式会社JINS
- 佐川グローバルロジスティクス株式会社
- アクセンチュア株式会社
- 株式会社タカラトミー
企業の中には、動画が反響を呼びSNSで拡散され話題になった企業もありますよ。
実際の採用動画の事例を紹介します。
採用動画の成功事例①デルタ工業株式会社
参考:デルタ工業株式会社
デルタ工業の採用動画は、開発本部と製造本部が熱いラップバトルを展開するという一風変わった動画です。
仕事の経験がある人なら「よくぞ言ってくれた!」と刺さる内容になっているため、新卒向けというよりは転職者狙いの動画でしょう。
斬新な演出と伝えたい箇所はテロップで訴求するなど、視聴者の印象に残りやすいよう工夫していますね。
言いたいことを言い合って、最後は歩み寄るというカラッとした組織体制もアピールできていますね。
採用動画の成功事例②Te NY(テレビ新潟)
参考:テレビ新潟
テレビ新潟の採用動画は、職場の様々な職種の人々のインタビュー動画を重ねて仕立てたドキュメンタリー風。
社員1人ひとりに、それぞれのモチベーションや「やりがい」があり、そんな多様なメンバーがチームになって仕事をしているという雰囲気が伝わってきますね。
採用動画の成功事例③清水建設株式会社
清水建設が新卒採用向けに制作したムービーは、建設現場を取り巻く壮大で美しいシーンを戦略に採り入れ、建築の仕事そのもののイメージアップに成功しています。
「自分も、こんなダイナミックな仕事をやってみたい!」と心を動かされる学生も多いのではないでしょうか。
採用動画の成功事例④株式会社アーバンリサーチ
参考:アーバンリサーチ
人気アパレルブランドのアーバンリサーチの採用動画は、ブランドのコンセプトをそのまま動画で再現。
優しい音楽に合わせて、実際に働いている人の様子がクローズアップされ、企業への想いや目標を語るメッセージ性の高い動画です。
採用動画の成功事例⑤株式会社ジェイテック
参考:ジェイテック
「土木工事はキツい」というイメージをポジティブに捉え直したユニークな動画が、Web広告で大バズり・問い合わせ殺到。
ニュースにも取り上げられて話題になった採用動画です。
このように、あえて話題性・バズり狙いに振り切って動画を制作するのも戦略のうちですよ。
採用動画の成功事例⑥フクビ化学工業株式会社
参考:フクビ化学工業
たった2分半の動画に、事業の歴史、事業内容、部署の種類、福利厚生の充実度までギュッと情報をまとめている好事例です。
ナレーションをつけない分、制作費を抑えることができ、BGMでクールな印象を与えていますね。
採用動画の成功事例⑦株式会社JINS
様々な部署や店舗で働くスタッフの様子をインタビュー動画形式で表現している大手眼鏡会社JINS。
スピード感溢れるカメラワークの企業説明から一転、穏やかな音楽がバックに流れる中、社員が働くことに対する想いを語る採用動画になっています。
採用動画の成功事例⑧佐川グローバルロジスティクス株式会社
佐川グローバルロジスティクスの新卒採用ムービーは、ある社員の1日に密着しながら仕事の流れを紹介しています。
インタビューを交えながら、社員とのやり取りや顧客との関わり方などを伝えるドキュメンタリータッチの動画で、求職者に入社後のイメージを訴求できる効果が抜群ですね。
採用動画の成功事例⑨アクセンチュア株式会社
参考:アクセンチュア
総合コンサルティング会社のアクセンチュアは、2人のエンジニアが仕事内容を紹介しています。
仕事内容だけでなく、上司との関係性やチーム内での体制など、風通しの良い組織のイメージが伝わりやすい動画に仕上がっているのが特徴ですよ。
採用動画の成功事例⑩株式会社タカラトミー
参考:株式会社タカラトミー
大手おもちゃメーカー、株式会社タカラトミーの採用動画は「夢」というテーマを動画の主軸に置き、4人の社員の仕事内容と、彼らの夢をインタビューしています。
1人ひとりの仕事に対する情熱とモチベーションが伝わってくるほか、社員1人ひとりの生き生きとした表情も魅力的ですよね。
採用動画のメリット
採用動画は、企業と求職者の両方に効果が期待できます。
以下の4つが主なメリットです。
- 短時間でPRできる
- 業務内容や雰囲気をイメージしやすい
- SNSなどで拡散されやすい
- 採用コストを削減できる
それぞれのメリットをチェックしていきましょう。
メリット①短時間でPRできる
採用動画は、短時間で多くの求職者に会社の概要を伝えることができます。
会社説明会のような多くの企業が集まる中では、長い時間をかけて求職者一人ひとりに自社のことをアピールするのは難しいでしょう。
求職者も色々な会社のブースを覗き、短時間で採用に関する情報を入手しようとしているため、特定の会社に長時間に渡り留まることはしません。
動画は短時間でも特徴を伝えられるので、無数にある企業の中でも自社に関心を持ってくれる可能性は高まります。
メリット②業務内容や雰囲気をイメージしやすい
動画なら、社内の雰囲気や働く様子などをイメージしやすいのもメリットの1つです。
企業の中には業種や取り扱っている商材が分かりづらかったり、紙面では表現しにくかったりする場合も。
しかし、実際の業務風景を動画で視聴すれば、求職者もイメージしやすくなります。
働く人の声や作業音を動画に入れることで、求職者は実際に現場に行かなくても、社内の雰囲気を体感できるのも魅力です。
近年は、説明会や選考もオンライン化が進み、一度も対面で会わずに内定を出す企業も増えてきました。
入社後のミスマッチを防ぐためにも、動画は大きく貢献します。
メリット③SNSなどで拡散されやすい
採用動画を制作することで、企業の情報がSNSで拡散されやすくなるメリットもあります。
SNSに採用動画を投稿すれば、動画に好感を持ってくれたユーザーがシェアをし、また別のユーザーが拡散してくれる可能性が高いからです。
求職者は同じ業界を目指す者同士で繋がっていることが多いため、企業は欲しい人材に効率的にアプローチできるでしょう。
地方や海外在住の求職者を確保できる可能性も高くなるので、SNSの投稿を始めてみませんか。
メリット④採用コストを削減できる
採用に関するコストを抑えられるメリットも重要です。
従来の紙媒体のパンフレットや資料には、高額な印刷代などが発生していました。
しかし、動画は動画制作費こそかかりますが、一度制作すれば汎用性が高いのが特徴です。
説明会前に動画を配布したり、ホームページに動画を埋め込んだりと不特定多数の求職者に向けて企業を理解してもらいやすくなります。
また、動画は何度も繰り返し見てもらえる可能性が高いため、費用対効果が高いのが特徴です。
企業と求職者との接点が増えれば増えるほど、企業に対して好意的な印象を抱きやすく、応募に繋がりやすいでしょう。
採用動画を制作するときのポイント
採用動画を制作する際には、どのようなことに気をつけたら良いのでしょうか。
効果的な採用動画を作るために、押さえておきたいポイントは以下の3つです。
- ターゲットを明確にする
- 動画の種類・構成を決める
- 制作方法を決める
それぞれ詳しくチェックしていきましょう。
ポイント①ターゲットを明確にする
まずは、採用動画を制作する目的とターゲットを明確にしましょう。
新卒向けか中途採用向けなのか、職種やターゲットとなる年齢層などにより、求職者に訴求するポイントが異なるからです。
新入社員向けなら、音楽や背景を若い層が好む流行りのものや、仕事への情熱が溢れる内容を盛り込み、自社に新しい風を吹かせてほしいなどの目的を持つ工夫が欠かせません。
採用動画を作る時は、誰に対して何を伝えるのかを、できるだけ具体的に設定することが大きな要になります。
ポイント②動画の種類・構成を決める
動画の種類や構成を決めるのも重要です。
なぜなら、会社説明動画やインタビュー形式、プロモーション動画など採用動画の種類によって構成が異なるからです。
また、ターゲットとなる求職者がどのような情報を求めているかも把握しましょう。
社内の人間関係や様子が気になる求職者が多いのに、業務内容ばかりを伝える採用動画を作成しても効果は出ません。
説明会やオンラインアンケートなどで、求職者のニーズをしっかりと聞き取りましょう。
自社の認知度を上げたいならブランドイメージ動画を、入社後のミスマッチを減らしたいなら社員のインタビュー動画を制作する等、戦略を練ってみてください。
ポイント③制作方法を決める
採用動画は自社で制作する場合と、プロに制作を依頼する場合があります。
それぞれの特徴は下記の通りです。
自作の場合 |
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プロに依頼する場合 |
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メリット・デメリットを比較して、制作方法を決めましょう。
採用動画を制作してくれるおすすめの動画制作会社
訴求力が高い動画を制作したい、撮影・編集できるスタッフがいないとお悩みなら、プロの動画制作会社に依頼してみませんか。
数ある映像制作会社から厳選したおすすめの制作会社は以下の3つです。
- サムシングファン
- ピットセンス
- ヒューマンセントリックス
それぞれの動画制作会社について詳しく紹介しますね。
おすすめ①サムシングファン
サムシングファンはクレーンやレール、サーモグラフィや高速度撮影用カメラなどの最新機材を使用して撮影する専門性の高い制作会社です。
スタジオ設備が充実しているため、様々なシーンの撮影ができます。
アニメ―ションやCGなどの専門技術を備えたスタッフが在籍しているため、他社と一線を画すユニークな映像編集も可能。
採用希望者にインパクトを与える動画を制作したいなら、サムシングファンが一押しですよ。
サムシングファン制作の採用動画 木戸紙業株式会社
わかりづらい業務内容も、一目で意味が分かるシンプルなイラストと動画のテンポの良さで、採用希望者にも理解しやすい内容になっています。
おすすめ②Crevo
実写からアニメーションまで幅広いジャンルの動画を手掛けているCrevo(クレボ)。
独自の制作管理ツール「VideoWorks クラウド」を使用して、動画制作に関するやり取りやスケジュール管理、動画制作の進行具合などをまとめて一括管理できるのが特徴です。
短期間での制作が見込めるでしょう。
Crevo制作の採用動画 司法書士法人A.I.グローバル
アニメーションで業務内容を伝えている司法書士法人A.Iグローバルの採用動画です。
堅いイメージの法律関係の仕事をアニメーションで表現することで、採用希望者に身近に感じてもらえる仕上がりになっています。
おすすめ③ヒューマンセントリックス
ヒューマンセントリックスは、動画作りの企画から配信までをワンストップで提供している会社。
SNSなどの広告向けの格安プランや、テレビCMレベルの高品質な動画制作プランと予算に合わせた制作が依頼できます。
ヒューマンセントリックス制作の採用動画 スーパーストリーム社
スーパーストリーム株式会社の採用動画は、ある社員へのインタビュー形式で展開されています。
会社の業務内容や社風、仕事のやりがいなど現場で働く社員のリアルな声を届けて、採用希望者に入社後をイメージしやすい構成になっているのが特徴ですね。
採用動画の制作にかかる費用相場
2〜5分前後の採用動画の制作にかかる費用相場は、以下の通りです。
種類 | 費用相場 |
インタラクティブ動画 | 20〜50万円 |
座談会動画 | 10〜30万円 |
ドキュメンタリー動画 | 50〜100万円 |
アニメーション動画 | 30〜100万円 |
ショート動画 | 10〜30万円 |
採用動画を制作会社に外注する場合、まずは予算、制作目的、動画のイメージ、納期を伝えて見積もりを取りましょう。
採用動画の制作費用は、主に以下の要素によって変動します。
- 動画の長さ
- 制作方法(実写/アニメーション/CG制作の有無など)
- 撮影日数
- ナレーションの有無
- 照明、騒音下での録音など撮影器具の追加
- 俯瞰図・ドローン撮影の有無
Wantedlyによる採用動画の課題解決サービス
「どうしたら効果的な採用動画が作れるのか、わからない…。」
「採用動画を作成してみたものの、思っていたほど視聴してもらえない…。」
そんな課題を抱えている企業も少なくありません。
そんなケースに対処するオプションを、Wantedlyが提供しています。
Wantedlyは350万人のプロフィール、37,000社の募集と出会える、求職者・採用担当者向けSNSです。
オプションメニュー | 説明 |
VISIT REPORT | オリジナルキャラクターが企業に訪問し、話を聞く様子を動画制作します。 企業の雰囲気が分かる動画、もっと分かりやすく伝わる動画を制作したいケースにおすすめですよ。 |
30s PITCH | 30秒のプレゼンテーションで、募集の背景や候補者への想いを語る動画を制作。「動画が長すぎて最後まで視聴してもらえない」というケースにおすすめです。 |
WHITEBOARDS | ホワイトボードアニメーションで、ビジネスモデルなどを伝えられます。事業概要をわかりやすくまとめたいケースにおすすめですよ。 |
bumper | VISIT REPORTまたは30s PITCHの動画を再編集して、Wantedlyの募集ページへ掲載。求職者の目に留まりやすい位置に動画を配置できるので、集客課題にお悩みのケースにおすすめです。 |
Wantedlyは採用に強いサービスのため、採用に課題を抱えている企業担当者の方は、ぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ:採用動画は一番伝えたいことを強調することがポイント
採用動画では、自社の魅力や特徴をいかに採用希望者に伝えるかを意識しましょう。
企業理念や社員の福利厚生、働き方、誇れる商品など訴求したいことがたくさんあるかもしれませんが、目的を絞ることがポイントです。
全てをまんべんなく動画に詰め込んでしまうと、求職者の印象に残らない動画になるリスクも。
採用希望者が「働きたい!」と思える採用動画を制作して、良い人材を確保しましょう。
サムシングファンでは、採用動画活用の実態調査レポートを無料公開中です。
採用シーンでの動画DX®に興味がある方は、ぜひダウンロードをしてご確認ください。