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効果的な採用動画の構成ポイント7つ!かっこいい成功事例も紹介

効果的な採用動画の構成ポイント7つ!かっこいい成功事例も紹介

「せっかく採用動画を作ったのに、あまり効果が感じられない…。」
「動画をどんな構成にしたら良いのか、分からない!」

そのように悩んでいる採用担当者の方も多いのではないでしょうか?

この記事では、年間456社2000本以上の動画制作を手がけるサムシングファンが、効果的な採用動画の構成を作るためのポイントを7つ紹介します。
かっこいい採用動画の事例を分析しながら、最近の採用動画のトレンドも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

効果的な採用動画の構成を作るための7つのポイント


採用動画プラットフォーム「moovy」の調査によると、2023年卒の就活生の54.5%、転職経験者の70.6%が「採用動画の視聴がエントリー(応募)のきっかけになったことがある」と回答しています。

出典:moovy

制作会社は、基本的には要望に沿って動画制作を進めます。

では、企業側は効果的な採用動画を制作するために、事前にどのような検討が必要なのでしょうか?

今回は、効果的な採用動画の構成を作るための7つのポイントをご紹介します。

  1. 採用動画の目的とターゲットを決める
  2. 採用動画をどんなシーンで活用するのかを決める
  3. 求職者が知りたいことを分析する
  4. 会社が伝えたいことを整理する
  5. 採用動画で伝えるポイントを絞る
  6. 構成案、ラフを他の社員にも見てもらう
  7. 求職者に動画の印象を聞いてみる

それぞれのポイントが重要な理由を、順番に解説しますね。

採用動画の目的とターゲットを決める

まず、採用動画の目的とターゲットを決めましょう。

新卒採用か、中途採用かだけでも、動画で訴求するべき内容は大きく異なります。

更に、目的を「まず会社に興味を持ってもらい、応募者を増やすこと」と置くのか。

あるいは、ネームバリューが十分にある会社であれば「応募数に課題感はないが、離職率が高いので入社後ギャップを払拭できる動画を作りたい」。

このように、具体的な目標を立てましょう。

採用動画のターゲット像も、できるだけ明確にイメージしてください。

自社で活躍している社員たちを参考にペルソナを検討してみるのも良いかもしれません。

採用動画の目的とターゲットが定まると、自ずと訴求するべき内容も定まりますよ。

採用動画をどんなシーンで活用するのかを決める

採用動画を活用するシーンは、例えば以下の例が挙げられます。

  • 企業説明会でコンテンツの一つとして流す
  • 自社Webサイトに掲載する
  • 自社YouTubeチャンネルにアップロードする

採用動画を使うシーンは、動画の構成にも関わってきます。

例えば、企業説明会でスライドを使った説明の合間に動画を流すのであれば、スライドで説明できる情報を動画に盛り込む必要性は無くなりますよね。

逆に使えるシーンをあまり多く想定しすぎると、動画の内容が盛りだくさんになりすぎて訴求力が落ちたり、離脱率が高まったりするリスクがあります。

採用動画の利用シーンは、できるだけ絞った方が効果的な動画を作りやすくなりますよ。

求職者が知りたいことを分析する

新卒採用の対象であるZ世代は、多様性の尊重を当然だと考えており、自分らしく働けることを重視しています。

よって、社内の様々な立場の社員のインタビューや、自分が働くイメージを持てるオフィス紹介に関心が高いでしょう。

中途採用のターゲットであるミレニアル世代は、バブル崩壊やリーマンショックを経験しているため、社会問題への関心度が高く、スキルアップのための副業や転職にも積極的です。

企業の社会的意義や展望性、働き方の柔軟性に関わる情報に心を動かされるでしょう。

他社との差別化も意識しながら、求職者が求めている情報を発信する必要があります。

会社が伝えたいことを整理する

会社として最低限、求職者に伝えたいと思う情報は多いものです。

例えば会社の歴史、会社の所在地といった基本情報なども、本来であれば求職者に知っておいてほしい情報ですよね。

しかし、Z世代もミネニアル世代もWebで情報収集ができる世代です。

企業のWebサイトに掲載されていることや、企業説明会のスライドでも伝えられる情報は、必ずしも採用動画に盛り込む必要はありません

ノーテッド株式会社によると、採用動画の人気コンテンツは以下の通り。

出典:ノーテッド株式会社

しつこいようですが、効果的な採用動画の構成を作るためのポイントは「他社との差別化」です。

競合他社ではなく自社を選んでもらうために、自社の強み・アピールポイントが何なのかを把握した上で、動画の構成内容に活かしましょう

採用動画で伝えるポイントを絞る

動画は、文字情報では伝えきれない微細な情報を伝えられる手段です。

一方で、人間の集中力には限界があります。
よって、動画が長くて情報量が多いほど、残念ながら訴求力が下がるリスクも高まります。

ノーテッド株式会社の調査によると、6割近い就活生が「3分以上の動画に躊躇する」と回答していますよ。

出典:ノーテッド株式会社

最近の採用動画は、2分前後に収めるのがトレンド。

どんなに長くても、5分以内に収めたほうが良いでしょう。

効果的な採用動画の構成を作るためのポイントは「動画で伝える情報を取捨選択し、できるだけ絞り込んで訴求力を上げる」こと。

採用動画を2〜5分で制作するなら、会社が採用動画で伝えたいポイントは1〜3つに絞りましょう。

構成案、ラフを他の社員にも見てもらう

検討に検討を重ねているうちに、だんだん担当者の判断がつかなくなってしまうことも多々あります。

動画の構成案やラフまで出来上がったら、まず何も知らない社員に見せて、意見を聞いてみましょう。

初めて動画を見る求職者と同じ感覚で資料をチェックし、的を得たアドバイスをくれるかもしれません。

求職者に動画の印象を聞いてみる

採用活動の現場で動画を実際に公開したら、求職者にアンケートなどで動画の感想を収集してみましょう。

次の採用活動で、動画を再作成する際の改善ポイントを見つけることができるかもしれません。

求職者に刺さる動画の表現は、時事によって刻々と変化します。
例えば、新型コロナウイルスの影響で人々のリモートワークに対する関心度は一気に高まりました。

採用動画の効果を高めるためには、時代を読みながら、求職者の心に刺さる表現を追求し続けることが大切です。

採用動画を構成するコンテンツ例とトレンド


採用動画の構成によく使われる、構成コンテンツの例を紹介します。

最近の採用動画のトレンドと併せてチェックしましょう。

会社の事業内容

最近の採用動画のトレンドは、会社の事業内容を言葉で紹介するというよりも、社員の姿やインタビューを通じて仕事を知ってもらうのがトレンド。

採用動画は自社に興味・関心を持ってもらうきっかけとして活用し、会社の事業内容はWebサイトに掲載したり、企業説明会でスライドで説明したりするケースが多いようです。

社員インタビュー

会社で活躍する社員のインタビュー動画は、仕事の内容や、働く人たちの雰囲気を伝えるのにぴったりのテーマです。

立場も役割も違う社員を複数名紹介すれば、求職者は多様な働き方を知ることができるでしょう。

社員密着動画

社員の1日を追ったドキュメンタリー風の動画は、仕事もプライベートの一部も見せることができます。

公私共に充実した生活を送っている様子は、ワークライフバランスが充実していることを訴求できるでしょう。

特に仕事と育児の両立に不安を感じている女性の求職者に対しては訴求効果を発揮するでしょう。

オフィスツアー

最近、大手企業ではドローンを使ったオフィスツアー動画が採用動画のトレンドとなっています。

オフィスにクリエイティブを感じさせるスペースがあったり、リフレッシュルームやオープンスペース、カフェなどがある場合は、会社の自由闊達な雰囲気が伝わる訴求力になるので、積極的に採用してください。

経営者の思い

経営者のインタビューは、実はあまり最近の求職者に響かないコンテンツとなっています。

マイナビの2024年卒大学生意識調査によると、就職観は「楽しく働きたい」が最多の38.9%、「出世したい」は最低順位となっています。
こうした意識から、経営者に対しての関心も低いのかもしれません。


(出典:マイナビ

しかし、名物経営者がいるベンチャー企業は、これを逆手に取って風通しの良さを訴求すれば、他社と大きな差別化になりそうですね。

会社の歴史

もし会社の歴史にドラマティックなストーリーがあり、当時の思想が今でも受け継がれているのであれば、会社の歴史も求職者の心を動かすエピソードになり得ます。

ただし、会社の歴史自体は採用動画のメインコンテンツにはなり得ないので、演出の役割も兼ねて、採用動画の冒頭にさらっと入れる程度が良いでしょう。

かっこいい採用動画の成功事例


続いて、かっこいい採用動画の成功事例を紹介します。

他社の事例を知っておくと、自社の採用動画を作る際に「この動画に似たイメージの世界観にしたい」等、制作会社に要望を伝える際に役立ちますよ。

各社が、どのような訴求をしているのかを分析しながら見てみましょう。

【新卒採用】トヨタ自動車九州株式会社

初めて「トヨタ自動車九州」という社名を見た求職者は、おそらく「トヨタ自動車の本体と、どんな違いがあるのか?」と思うことでしょう。
この採用動画は、そんな求職者のインサイトを事前によく分析した上で作り込まれていることが伺えます。

ドローン撮影を使った会社外観〜オフィスの紹介に始まり、様々な部署で働く人々の姿を見せながら、テロップで会社の特徴・強みを訴求しています。
これだけで、自然と「自分がこの会社で働く姿」をイメージすることができますよね。

次に、会社で働く社員の短いインタビューを通じて、女性が活躍する様子、入社同期、仕事のやりがいをアピールしています。

約2分という短い動画の中に、求職者が求める情報をギュッと凝縮した、優れた採用動画の事例でしょう。

【新卒採用】佐川急便

佐川急便の新卒採用動画はコンセプトが明瞭で、訴求ポイントをしっかり絞って作られていますよ。

様々な社員の姿を通じて、それぞれの社員のキャリアアップの変化を描いていますね。

「失敗は数え切れず、今なお、改善点はたくさんあります。だからこそ、佐川は変わる、変えていく。」という企業メッセージも率直で好感度が高いでしょう。

大企業でありながら柔軟性を持って変化にチャレンジし続けていることが伝わってきます。

【新卒採用】楽天

会社の公用語に英語を採用していることでも知られている楽天。

英語のメッセージも含んだ挑戦的な採用動画から、どんな人材を求めているかが伝わってきますね。

社員紹介を通じて、グローバルに富んだ人材、様々な部署があることをアピールしています。

温かみや個性を感じさせる手書き風のメッセージも、最近の採用動画でよく見かける演出方法ですよ。

【新卒・設備施行系採用】清水建設

求職者のインサイトを考えると「まず、設備施工がどんな仕事なのかを知らない」「現場の仕事は大変そうなイメージがある」といったことが挙げられるでしょう。

11分超えは、採用動画としてはかなり長尺の動画ですが、その長さを活かして社員のキャリアパスや仕事内容、入社前の経歴を丁寧に伝えています。

社外の方からの評価も紹介することで、清水建設ならではの社会的な存在価値も感じられますね。

他社の採用動画とは、一味違う構成になっている好事例でしょう。

【中途採用】デロイト・トーマツ

コンサルティングという形のない業務は、ビジュアルで表現するのが非常に難しい内容でもあります。

この採用動画は、そんなコンサルティング業務の魅力を、社員のモチベーションや大切にしていることを通じて伝えています。

外資系企業でグローバル人材に富んでいることや、最後の上司との対面から、カジュアルで風通しの良いコミュニケーション風土があることも自然に訴求していますね。

採用動画の作り方


採用動画を制作する場合は、多くの企業が外部の映像制作会社に委託します。

最後に、採用動画の制作依頼から納品までの流れを確認しておきましょう。

要件ヒアリング

最初に、企業担当者の方と映像制作会社の担当者が打ち合わせをます。

企業担当者の方から、要望(動画の制作目的やイメージ、利用シーン、尺、予算、納品希望日など)をヒアリングします。

まだ決まっていない要件があっても問題ありません。
映像制作会社が、目的に合わせて最適なプランを提案することも可能です。

作りたい動画のイメージに近い他社事例を何件か用意しておくと便利ですよ。

提案、見積もり、発注

要件ヒアリングの後、制作会社が一旦持ち帰って提案書を作成します。

提案書、納品までのスケジュール、見積もりも作成し、企業担当者に提示します。

問題なければ発注をしましょう。

絵コンテ作成

正式発注の後、制作会社が企画書からもう一段落とし込んだ資料(絵コンテなど)を作ります。

大幅な修正ができるのは撮影前までなので、企業担当者の方は修正要件を全て取り込むつもりで確認しましょう。

もし撮影が終わった後で、追加素材を撮り直したりすることになると、大きな手戻りになるため追加料金が発生する可能性があります。

撮影、編集

動画のイメージが固まったら、撮影に入ります。

撮影にはカメラやマイクなどの機材、必要な場合はスタジオ代や照明費、ディレクターやカメラマンなどの人件費がかかるため、なるべく日数を集約して動画素材を取り切りますよ。

採用動画を制作する場合は、社員に登場してもらうケースも多いと思いますので、しっかりスケジュールを調整しておきましょう。

動画の素材が揃ったら、制作会社で編集作業に着手します。

初稿確認

編集作業が終わったら、動画を企業担当者に確認出しを行います。

最近では、Webストレージにアップロードしてパソコンで確認してもらう方法が一般的ですよ。

初稿の段階では、字幕を修正したり、画面の色みを調整したり、BGMを差し替えるといった対応が可能です。

納品

動画の最終調整が完了したら、映像制作会社から動画を納品します。

DVDやUSBメモリーで納品することも可能ですが、最近は採用動画を企業説明会で活用したり、自社Webサイトへ掲載したりするケースが多いので、初稿と同様、Webストレージでの納品になるケースも多いですよ。

動画の納品後、請求書のやりとりまで完了すると案件クローズとなります。

まとめ:採用動画の構成を工夫して、求職者の心を動かそう


いかがでしたか?

今回は、効果的な採用動画の構成を作るための7つのポイントをご紹介しました。

  1. 採用動画の目的とターゲットを決める
  2. 採用動画をどんなシーンで活用するのかを決める
  3. 求職者が知りたいことを分析する
  4. 会社が伝えたいことを整理する
  5. 採用動画で伝えるポイントを絞る
  6. 構成案、ラフを他の社員にも見てもらう
  7. 求職者に動画の印象を聞いてみる

サムシングファンは、年間456社2000本以上の動画制作を手がけている映像制作会社です。

東京、大阪、名古屋にオフィスがあり、全国対応しております。

採用動画の制作を検討中の企業様は、お気軽にお問い合わせください。

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この記事の監修者

若林 農

株式会社サムシングファン/大阪動画戦略部 マネージャー 1978年 京都生まれ。 関西大学・マスコミュニケーション学専攻。 卒業後、現在に至るまで映像業界で20年以上のキャリアを積み、 企画から演出、編集までをこなす。 また、ジャンルを問わず企業動画からコマーシャルまで幅広く対応出来る、 万能ディレクター。

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