「採用動画を制作会社に依頼するとどれくらいの費用がかかるのだろう?」と、疑問に思っている方は多いでしょう。
結論を申し上げると、採用動画の制作にかかる費用には幅があります。
安ければ10万円〜30万円、高ければ200万円以上です。
この記事では、「どのくらいの費用をかければどんな採用動画が作れるか」について解説します。
また、費用を抑えるポイントや費用対効果を高めるコツも紹介しています。
「採用動画の費用が気になる」という方はもちろん、「予算内で実施できる採用施策を探している」という方も、ぜひ参考にしてください。
目次
採用動画とは
採用動画とは、求職者に理解を深めてもらうために、企業が自社の仕事内容や職場の様子などをまとめた動画のことです。
これまでの採用活動では、パンフレットなどの紙媒体や、会社説明会などのオフラインイベントが主流でした。
しかし、これでは職場の雰囲気などのリアルな様子がわからず、ミスマッチが多発していました。
一方で、最近では複雑な情報でもわかりやすく伝えられる「動画」を活用する企業が増えています。
採用動画で会社説明や事業紹介を行うことで、
- 文章では伝えにくい情報をわかりやすく伝えられる
- 「働くイメージ」を持ってもらいやすく、ミスマッチを防止できる
- SNSで拡散される可能性がある
- 遠方に住んでいる求職者にも自社の魅力をアピールできる
- イメージアップにつながる
などのメリットがあります。
さまざまな業界で人手不足が叫ばれる中、採用動画は採用活動において強力な武器になります。
競合他社に後れを取らないためにも、早めに制作に取り掛かるのがおすすめです。
なお、採用動画の成功事例やメリットについては、以下の記事をご覧ください。
関連記事:効果抜群の採用動画とは?成功事例やメリット、映像制作会社も紹介
採用動画の費用相場
採用動画は、かける費用によって制作できる動画が異なります。
ここからは「どのくらいの費用をかければどんな採用動画が作れるか」について、それぞれ例を解説します。
10万円〜30万円で制作できる採用動画
とにかく安く作りたい方向けの価格帯です。
- 動画の種類:インタビュー動画
- 長さ:120秒
- 撮影場所:1ヶ所
- 出演者:社員
- カメラ:1台(画質にこだわらなければiPhoneも可)
- 撮影方法:カメラ固定
- 制作期間:2週間〜1ヶ月
基本的に、社員インタビューを繋ぎ合わせた動画になります。
特別な機材が必要ないため、納品まで2週間程度の場合もあります。
30万円〜80万円で制作できる採用動画
この価格帯になると、インタビューに加え、社内の風景も紹介できます。
自社のことをまだ知らない潜在層に向けて、自社を紹介する動画を作りたい場合におすすめです。
- 動画の種類:インタビュー・社内風景の紹介
- 長さ:180秒まで
- 撮影場所:2ヶ所まで
- 撮影日数:1〜2日
- 出演者:社員
- カメラ:1台
- 制作期間:1ヶ月〜1ヶ月半
インタビューと社内風景の両方を撮るため、撮影日数は最長で2日必要です。
80万円〜200万円で制作できる採用動画
この価格帯になると、自社の事業や理念、将来ビジョンなどを細かく説明できます。
また、社員や代表者に密着して、普段の仕事の様子を見せることも可能です。
すでに自社に関心がある層に対して、事業や想いを深く理解してもらいたい場合におすすめです。
- 動画の種類:密着取材
- 長さ:オーダーメイド
- 撮影場所:2〜3ヶ所
- 撮影日数:3日程度
- 出演者:社員またはプロの演者
- カメラ:1〜2台
- 制作期間:1ヶ月半〜2ヶ月
プロの演者を起用すれば、費用はかかる分、クオリティが一段と上がります。
200万円以上で制作できる採用動画
この価格帯になると、脚本を書いてプロの演者に演じてもらう「再現ドラマ」を撮影できます。
メッセージ性のあるブランディング動画を作りたい場合におすすめです。
- 動画の種類:ドラマ
- 長さ:オーダーメイド
- 撮影場所:3ヶ所以上
- 撮影日数:3日以上
- 出演者:プロの演者
- 機材:カメラ以外にドローンなどの使用も可能
- 制作期間:3ヶ月程度
時間と費用がかかりますが、その分オリジナリティの高い動画を作れます。
採用動画の費用を安く抑えるポイント
外注するにせよ、自社で作るにせよ、制作費用はなるべく抑えたいですよね。
採用動画の制作費用を抑えるポイントは以下の通りです。
- 動画の尺を短くする
- 撮影日数を少なくする
- 撮影場所は1ヶ所に絞る
- 高度な撮影方法や機材は使わない
- 出演者は社内から選ぶ
- 編集にこだわりすぎない
それぞれについて、詳しく解説します。
動画の尺を短くする
動画の尺が長くなるほど撮影や編集に時間がかかるため、費用が高くなります。
尺の長い動画はたくさんの情報を詰め込めるため、制作側としては満足できるかもしれません。
しかし、長すぎる動画は視聴者の途中離脱の原因になってしまいます。
情報量も多く、伝えたいメッセージも上手く伝わりません。
そのため、尺を短くし、メッセージを絞るのが重要です。
制作費用を削減できるうえに、視聴者にしっかりと訴求できます。
撮影日数を少なくする
撮影日数が多いと、スタッフの人件費が多くなります。
場所を借りている場合は、使用料も増加します。
そのため、撮影が必要な場合は、できる限り撮影日数を少なくするのが費用削減のポイントです。
長く撮影すれば良い動画が撮れるわけではありません。
事前にシナリオやスケジュールを入念に作成し、撮影日数を最小限にできるようにしましょう。
撮影場所は1ヶ所に絞る
ロケが必要な場合、撮影場所は1ヶ所に絞るのがおすすめです。
複数箇所でロケを行うと、移動費がかかってしまうからです。
人数が多い場合や、移動距離が長い場合はなおさら費用がかさみます。
せっかくの採用動画なので、自社オフィスをフル活用して撮影してみてはいかがでしょうか。
高度な撮影方法や機材は使わない
高度な撮影方法や高価な機材を使うと、クオリティの高い動画を制作できます。
一方で、以下のデメリットもあります。
- 費用が高額になる
- 制作に時間がかかる
- 動画の容量が大きくなり、通信量が多くなる
近年はカメラ技術が発達し、スマートフォンやGoProでも質の高い撮影が可能になりました。
画質にこだわりたい気持ちもわかりますが、身近で使える機材を活用するだけでも、十分美しい動画を制作できます。
出演者は社内から選ぶ
プロの演者に出演を依頼すると、費用が割高になります。
一方で社内から出演者を選んだ方が低コストであるうえに、リアルな雰囲気を伝えられます。
よほどの理由がない限り、社内から出演者を選ぶのがおすすめです。
編集にこだわりすぎない
編集にこだわりすぎると、その分工数が増えてしまい、費用増加につながります。
演出にこだわりたい気持ちはあるでしょうが、演出よりも動画の内容やメッセージを充実させる方が重要です。
編集にこだわりすぎず、視聴者の印象に残る訴求方法についてしっかり考えましょう。
採用動画の費用対効果を高めるコツ
以下のポイントを意識して制作することで、採用動画の費用対効果を高められます。
- ターゲットを明確にする
- 採用に関する課題を明確にする
- 優先度の高い課題から順に制作する
- 複数社に見積もりを出す
- マーケティングに強い制作会社を選ぶ
それぞれについて、詳しく解説します。
ターゲットを明確にする
まずはどんな人に見てもらいたいのか、ターゲットを明確にしましょう。
設定するターゲットによって、動画の内容や訴求ポイントが変わるからです。
- まだ自社のことを知らない人
- 自社の存在は知っているが、事業について深く知らない人
- 自社と似た価値観を持っている人
など、さまざまなターゲット像を設定できます。
企画の段階から「こんな人を採用したい」というターゲット像を社内で共有して、制作会社に伝えられるようにしておきましょう。
採用に関する課題を明確にする
採用において、以下のような課題はありませんか?
- 応募者数が少ない
- ターゲット層からの応募がない
- 入社後にすぐに離職する人が多い
- 内定を辞退されることが多い
このような採用に関する課題は社内で共有しておいて、制作会社に伝えられるようにしましょう。
動画制作会社とは、動画制作・運用を通して、企業が抱える課題を解決する会社です。
課題が明確である方が、持ち前のノウハウを発揮しやすい傾向にあります。
だからこそ、事前のヒアリングまでに、社内で採用に関する課題を明確にしておきましょう。
逆にいえば、自社の課題を丁寧に聞き取り、一緒に克服しようという姿勢の制作会社を選べるとベストです。
優先度の高い課題から順に制作する
採用における課題には、優先順位を付けておいてください。
優先順位が高い方から動画化していけば、その分高い効果を得やすいからです。
すべての課題に対して動画を作ることが理想ですが、それだと費用がかかってしまいます。
解決すべき課題を絞って動画を作った方が、費用対効果の面で考えると有効です。
複数社に見積もりを出す
見積もりは、必ず複数社に出してください。
自社の課題解決に最も貢献できそうな制作会社はどこか、選択肢を持てるからです。
費用面だけでなく、提案や担当者との相性などを見て、最善のパートナーを選びましょう。
また、トラブル防止のために、見積書は入念にチェックすることが重要です。
「修正は何回目から追加料金がかかるのか」「移動費は別料金になっていないか」など、しっかり確認しておきましょう。
マーケティングに強い制作会社を選ぶ
採用動画は、作ったら終わりではありません。
応募につなげるために、多くの人に見てもらう必要があります。
そのため、動画制作だけでなく、動画マーケティングのノウハウがある制作会社に外注するのがおすすめです。
理由は、活用を見越して動画を制作し、多くの人に見てもらうための運用をしてくれるからです。
動画マーケティングは専門性の高い分野なので、自信がなければ制作会社に任せましょう。
弊社サムシングファンも、マーケティングを意識した動画制作・運用に取り組んでいます。
18年間の活動によるノウハウ、年間1,300件以上の制作実績に基づき、「価値を映す」ことを大切にしています。
さまざまな用途・目的の動画制作に対応しているので、お気軽にご相談ください。
関連記事:【2023年最新】動画マーケティングに強いおすすめの大手会社10選
まとめ:採用動画の費用相場は10万円〜200万円以上と幅広い
採用動画の制作にかかる費用について解説しました。
最後に「どのくらいの費用をかければどんな採用動画が作れるか」を、表でまとめておきます。
制作費用 | 動画の種類 | 長さ | 制作期間 |
10万円〜30万円 | インタビュー動画 | 120秒 | 2週間〜1ヶ月 |
30万円〜80万円 | インタビュー・社内風景の紹介 | 180秒 | 1ヶ月〜1ヶ月半 |
80万円〜200万円 | 密着取材 | オーダーメイド | 1ヶ月半〜2ヶ月 |
200万円以上 | ドラマ | オーダーメイド | 3ヶ月程度 |
採用動画を制作会社に依頼すると、高額な費用がかかります。
しかし、魅力ある採用動画を作って効果的な動画マーケティングができれば、採用活動において強力な武器になります。
ぜひ心強いパートナー企業を見つけて、自社の魅力を詰め込んだ採用動画を作ってくださいね。
なお、弊社テクロでは、採用動画の実態をまとめた資料を配布しています。
実際に採用動画を活用した際に得られた効果や、制作の方法をまとめています。
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