プロモーションビデオはPVと言われることも多いですが、企業だけでなく個人でもプロモーションビデオを作る人が増えてきました。
SNS上で自身が作ったプロモーションビデオを配信し、多くの支持を得ている人もいますよね。
お洒落で素敵なプロモーションビデオはSNSでたちまち拡散されて、人気となることもあります。
プロモーションビデオはMVと間違えられやすいですが、この2つは違う特徴があるのです。
そこで今回はMVとの違いに触れながら、プロモーションビデオとはどのようなものなのか、作り方と実例についてご紹介します。
目次
プロモーションビデオとは?
まずプロモーションビデオとはどのようなものなのでしょう?
- プロモーションビデオの特徴
- プロモーションビデオの効果
- プロモーションビデオ事例
これらの3つの観点からプロモーションビデオについて解説していきます。
プロモーションビデオの特徴
- 沢山の人に認知してもらう
- 商品製品の良さを伝える
- 販売促進が目的
特徴①:沢山の人に認知してもらう
プロモーションビデオの特徴は、商品のことや企業のことをたくさんの人に知ってもらえることです。
伝えにくい商材などもプロモーションビデオを使うことで伝えやすくなります。
さらに、商品は知っていても作っている企業のことがわからない人も意外と多いです。
商品だけでなく会社の情報も入っていれば、より安心して商品の購入に繋がります。
特徴②:商品製品の良さを伝える
プロモーションビデオは、短い動画の中に商品やサービスの良さを凝縮しなければなりません。
プロモーションビデオはわかりやすく端的に商品の良い所を伝えます。
実際に手に触れることができなくても、プロモーションビデオを見ることで、商品のことがわかるのも良い点ですね。
特徴③:販売促進が目的
プロモーションビデオは、作成時から販売に繋げるように構成します。
映像や音楽、美しい景色などを採り入れ、見る側にインパクトをあたえます。
良いプロモーションビデオは見終わった後に、見た人の脳裏に商品のことがインプットされているはずです。
見た人は商品に対し興味を示し、自然と購入へと誘導されることも少なくないでしょう。
プロモーションビデオの効果
- 顧客の確保
- ブランドイメージの向上
- 売り上げアップ
効果①:顧客の確保
プロモーションビデオを作ることで得られる効果は、顧客の確保です。
また、既存の顧客のリピートを促す効果もあります。
プロモーションビデオを見た人の頭に商品の情報がインプットされ、購入に繋がりやすくなります。
効果②:ブランドイメージの向上
プロモーションビデオは、商品だけではなく企業やブランドのイメージアップにも効果があります。
例えば、商品は知っていても作っている会社やブランドのことを知らなかった人が、プロモーションビデオを見ることで、そのブランドのファンになる場合もあります。
効果③:売り上げアップ
プロモーションビデオの効果は、売り上げ向上です。
プロモーションビデオを通して商品の魅力を伝え、購入に結び付けることができます。
見る人は、店舗に行かなくてもSNS上で情報を見て、ネットでの購入を決める場合もあるでしょう。
プロモーションビデオは幅広い顧客の開拓にも貢献しています。
プロモーションビデオの実例
プロモーションビデオのことを知ってもらうために実例をご紹介します。
- CHANEL
- マンダリン オリエンタル バンコク
- 栗田工業
この3つのプロモーションビデオを実例に見てみましょう。
プロモーションビデオ実例①:CHANEL
ハイブランドのCHANEL(シャネル)。
化粧品メーカーとしても認知度がとても高いブランドです。
プロモーションビデオでは新作商品の発表について発信されています。
人物と音楽、そして宣伝したい商品を的確に伝えているビデオですね。
プロモーションビデオ実例②:マンダリン オリエンタル バンコク
日本でも人気のタイのマンダリン オリエンタル バンコクのプロモーションビデオです。
オリエンタルな雰囲気の映像と、ホテルや周りの景色を盛り込んだ、女性目線の素敵なプロモーションビデオになっていますね。
プロモーションビデオの実例③:栗田工業
栗田工業は水の処理をする会社です。
無形商材を伝えるために、優しい音楽と映像を用いたプロモーションビデオで、環境を考えた会社だということが伝わってきますね。
MV(ミュージックビデオ)とは?
MVとプロモーションビデオとは似ているようで全く違った性質を持っています。
それでは、MVとはどのようなものなのでしょうか。
- MVとプロモーションビデオの違い
- MVの効果
- MVの事例
MVについて、この3つの観点から見てみましょう。
MVとプロモーションビデオとの違い
MVとプロモーションビデオとの違いについては、映像業界や音楽業界でも明確に区別されていないことも多く、はっきり区別するのは難しいです。
しかし、あえて違いを挙げるとすると、以下の3点となるでしょう。
- プロモーションビデオに比べて音源の割合が多い
- MVの方が芸術性がある
- MVはプロモーションビデオのように宣伝が目的ではない
違い①:プロモーションビデオに比べて音源の割合が多い
MVはその名の通り、音楽を伝えるために制作されることが多いため、音源の割合が多いです。
そのため、会話が入ったり、テキストで説明することがなく、音源と映像がメインの内容となります。
違い②:MVの方が芸術性がある
MVは感覚的な要素が重要視される場合が多いため、テキストや会話で伝えることが多いプロモーションビデオよりも芸術性のあるものが多いのが特徴です。
また、基本的にアーティストが自身の音楽性や考えを伝える目的で制作されることもあり、結果的に○○(人物)の作品として仕上がります。
違い③:MVはプロモーションビデオのように宣伝目的ではない
プロモーションビデオは初めから集客を目指すものです。
沢山の人に拡散され、売り上げに繋げなくてはなりません。
一方でMVはミュージックビデオであり、販促動画ではありません。
そのため、動画を見る側が楽しんでくれる内容を目指しています。
MVの効果
- アーティストと世界観が共有できる
- ストーリーが楽しめる
- 結果的に販売に繋がる
効果①:アーティストと世界観が共有できる
MVを見る人にはアーティストと世界観が共有できるメリットがあります。
MVを見ることでアーティストとの距離感が縮まり、より身近な存在になることも。
アーティストが思い描いている音楽へのイメージをリスナーと共有できるのです。
また、作り手にとっては様々な人が楽しめるMVによって、その世界観を好む新たなファンを獲得でき、認知度が高まります。
効果②:ストーリーが楽しめる
MVはアーティストの作る芸術性を楽しむ目的があるため、ストーリー性があることも多いです。
ショートムービー仕立ての作品も多いため、映画やドラマのようなストーリーにハマる人もいるほどです。
また、音楽と映像が連動しているため、より感情移入しやすいという効果があります。
効果③:結果的に販売に繋がる
MVはプロモーションビデオと異なり、商業的な要素は動画中に含まれていません。
あくまでも作品を楽しんでもらうのが目的です。
しかし、商業的な要素を含まなくても、アーティストとの世界観の共有ができることによって、アーティストとの距離感が縮まり、より身近な存在になることで作品やアーティストを好きになってもらい、結果的に音源の売り上げに繋がるという効果もあります。
MVの実例
MVについて理解してもらうために、素敵なMVの実例を見ていきたいと思います。
以下の3つがMVの実例です。
- 米津玄師 – Lemon
- Official髭男dism – HELLO
- エド・シーラン – パーフェクト
MV実例①:米津玄師 – Lemon
独特の世界観を持つ米津玄師。
代表作の「Lemon」では米津ワールドが満載ですね。
MV実例②:Official髭男dism – HELLO
大人気のOfficial髭男dism の「HELLO」ののMVです。
朝の報道番組でのテーマソングにもなっています。
さわやかな音楽と映像が元気をもらうMVですね。
MV実例③:エド・シーラン – パーフェクト
海外アーティストのMVも人気です。
グラミー賞を獲得したエド・シーランのMVはゆったりとした景色と彼の歌声が心に染みわたる内容で人気です。
MVが増えてきている理由
以前まではMVよりもプロモーションビデオの方が多く制作されていました。
しかし、近年ではMVの方が増えてきているのです。
なぜ、MVが増えてきているのでしょうか。
それは、YouTubeなどの動画サイトの普及が原因の1つと考えられます。
YouTubeなどの動画サイトの普及に伴い、動画を見る人の数が以前よりもかなり増えました。
そしてプロモーションビデオは宣伝や販促といった側面が強いですが、MVはストーリー性や芸術性があり、話題になりやすいです。
このような特徴の違いから、注目されやすく人々の興味を引き付けやすいMVの方が多く制作されるようになってきました。
また、長尺でも最後まで試聴してもらえることが多いため、他の動画に埋もれず結果的に販促につながるのです。
話題性の高いMVとなれば、SNSでも話題となり、さらに知名度を上げることもできるでしょう。
プロモーションビデオの作り方のポイント5つ!
プロモーションビデオを作るためにはどのようなことに気を付けると良いのでしょう。
以下の3つがプロモーションビデオを作るときのポイントです。
- プロモーションビデオを作る目的を明確にする
- 発信したいターゲットを決める
- 構成をしっかり決める
- 5W1Hを意識する
- メッセージは1つに絞る
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ポイント①:プロモーションビデオを作る目的を明確にする
プロモーションビデオを作るときは、何のために作るのかを明確にしておくことが大切です。
例えば、リニューアルした商品をアピールするためのプロモーションビデオなら、見る側が知りたい商品の情報を詰め込んだ内容にしなくてはいけません。
この場合、既存の商品より更に良い内容になっていることを重点的に伝えることが目的ですよね。
色んなことを詰め込みすぎると、伝えたいことがぼやけてしまいます。
目的をしっかり伝えることが訴求力のあるプロモーションビデオになります。
ポイント②:発信したいターゲットを決める
プロモーションビデオを作るときは、見て欲しいターゲットを絞ることも大切です。
沢山の人に見てもらおうとすると、本当に見て欲しい人には伝わらない内容になってしまうでしょう。
商品のターゲットがどのような年齢層でどのようなタイプなのか、しっかり決めて作り込むほうが、内容が充実したビデオになります。
ポイント③:構成をしっかり決める
プロモーションビデオを作るときは、構成が決め手です。
ダラダラと山場がないまま、おしゃれな音楽や景色を流していても、見る人には何も響いてきません。
誰がどこで、何をどうしたいのか?なぜそのようになったのか?という5W1Hを考えながら作り込みをしましょう。
そうすることで、短い時間の中でもしっかりとした物語ができます。
ポイント④:5W1Hを意識する
5W1Hとは「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(誰が)」「What(何を)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」を表す言葉です。
あらかじめ5W1Hを定めておくと、動画の方向性が定まり、伝えたいメッセージがしっかりと伝わる動画になります。
ターゲット(Who)を定めて、何(what)を解決するのかを定めておくと、狙いを定めた個人に刺さる動画となるため、自分ごと化することもできます。
そのサービスを利用することで得られるメリットを明確に示していく動画作りを心がけましょう。
ポイント⑤:メッセージは1つに絞る
商品やサービスをアピールしたいからとたくさんのメッセージを詰め込んでしまうと、情報過多となり、結局何も伝わらない動画になってしまいます。
ブログなどと比較すると動画は伝えられる情報量が多いのですが、1つの動画に詰め込みすぎるのではなく、メッセージごとに動画を分けるなどして、ひとつひとつの動画をターゲットに刺さる動画にしましょう。
プロモーションビデオを作るならプロにお任せ!
プロモーションビデオをセルフで作るのも良いですが、予算があるのならプロにお任せするのもおすすめです。
企画から構成まで任せることができるので、負担は少なくなります。
プロモーションビデオの制作をプロに任せたい人のために、おすすめの動画制作会社をご紹介します。
- サムシングファン
- LOCUS(ローカス)
- ボーダレス
この3つの動画制作会社についてどのような会社なのか見ていきましょう。
プロモーション動画を依頼したい会社:サムシングファン
プロモーションビデオをプロに依頼すると、さらにクオリティの高いものになります。
動画制作会社の中でも最もおすすめの会社サムシングファン。
サムシングファンは、クレーンやレール、高速度カメラなどを使い、人の目線ではとらえることができないような撮影ができます。
また、スタジオ設備が整っているため、現場に行かなくてもリアルな映像や3DCG、アニメ―ションなどの優れた技術力も提供します。
サムシングファンの実績:甲南女子大学
プロモーション動画を依頼したい会社:LOCUS(ローカス)
プロモーション動画を依頼するなら年間1000本以上の動画制作実績があるLOCUS(ローカス)がおすすめです。
LOCUSは活用シーンを見据えた企画の提案、高品質で幅広い技術力の提供、予算に合わせた価格設定、実績数の多さなどからイメージ通りのプロモーション動画制作を行ってくれるでしょう。
LOCUSの実績:ワークポート
プロモーション動画を依頼したい会社:ボーダレス
ボーダレスは動画制作や映像をスピーディーに対応・制作してくれる動画制作会社です。
お客様の要望に応えるために24時間受付のサービスも行っています。
日本や海外での受賞歴のあるクリエーターが揃っているのも人気の秘密です。
クリエーターが企画から制作まで簡潔に行ってくれたり、代理店を挟まないため低予算で制作が可能です。
ボーダレスの実績:SEAOS
プロモーションビデオを外注する際の費用相場
もしプロモーションビデオをプロに任せるのであれば、ある程度どのくらいの費用がかかるのか知っておきましょう。
料金の目安を知っておけば、見積書を見た際に安いのかどうか判断しやすくなります。
料金は動画の内容や撮影方法によって大きく左右されますが、例えば会社案内など簡易的なプロモーションビデオならば30万円から60万円が相場です。
有名な役者を起用したり、ロケ地を手配したりと本格的なプロモーションビデオの場合は、100万円以上かかるでしょう。
ただし、できる限り安く済ませたいからといって、値段だけで依頼先を判断するのはおすすめできません。
あまりにも安いところに依頼してしまうと、企業のプロモーションビデオとして活用できないほど低いクオリティの作品になってしまうリスクもあります。
プロに依頼するのであれば、複数の会社に見積もりを取ったり、過去の実績もチェックしたりして、外注先を考えましょう。
映像制作の基本的な流れ
動画制作をプロに依頼するとしても、ある程度どのような流れで制作するのか知っておいたほうが、依頼先と円滑にコミュニケーションが取れます。
ここでは、簡単に5つのステップに分けて、それぞれどのようなことをするのか紹介します。
問い合わせ・見積もり
まずは依頼したい制作会社に問い合わせて、見積もってもらいましょう。
この際、複数の会社に見積もってもらうのがおすすめです。
そうすることで、どの会社が安いのか比較できます。
企画・シナリオ制作(プリプロダクション)
依頼された制作会社は、企画やシナリオを考えていきます。
打ち合わせの際の内容が企画やシナリオを考える上で重要になるため、依頼する際にどのような動画を作って欲しいのかしっかり伝えましょう。
また、この段階でラフ画を作成やキャスティング、スケジュールの管理などを行います。
撮影
企画やシナリオを考えたら、撮影をしていきます。
撮影に関しては、あらかじめ作った台本や香盤表に沿って行われます。
撮影期間は作品によって異なっており、内容次第では数ヶ月かかるかもしれません。
編集(ポストプロダクション)
撮影後、質の高い動画にするために編集します。
具体的な編集内容としては、無駄なシーンを削除したり、エフェクトを加えたりなどです。
編集を加えることで、魅力的なプロモーション動画にできます
納品
完成したら、制作会社から納品されます。
作品を受け取ったら最後まで視聴し、問題ないか確認します。
もし気になる部分があるのであれば、制作会社に依頼して修正してもらいましょう。
なお、具体的な映像制作の流れに関しては、以下の記事で紹介しているため、気になる方はぜひ読んでみてください。
【撮影前から完成まで】押さえておきたい動画制作の流れと依頼時の注意点
自社でのプロモーションビデオ制作におすすめのソフト5選
プロに依頼するのが確実で良いと思いますが、予算があまりない場合などは自分で編集するしかありません。
そんな時、どのような動画編集ソフトを使うのが良いのでしょうか。
初心者でも簡単に使える動画編集ソフトをご紹介いたします。
- PowerDirector
- LightMV
- iMovie
- Quick
- VITA
この5つの動画編集ソフトについて解説いたします。
PowerDirector
PowerDirectorは、エフェクトの種類が豊富で、シーン別に様々なエフェクトが用意されています。
また、ユーザーインターフェースがシンプルで操作もわかりやすく、目的の機能がどこにあるのかひと目でわかる使用になっているので、初心者〜中級者におすすめのソフトです。
LightMV
出典:LightMV
テンプレートが豊富なため、簡単に動画作成ができます。
特にスライドショーやフォトムービーが得意な初心者でも簡単に使える動画編集ソフトです。
iMovie
出典:iMovie
macOSでもiOSでも無料で使える動画編集ソフトです。
iPhoneでも使えるため、動画撮影から編集までiPhone1台で完結するのが良い点です。
操作が簡単なので、初心者でも使用できます。
Quick
出典:Quick
テンプレートが豊富なため、細かい編集をするよりもテンプレートを使って簡単に編集するような使い方がおすすめです。
GoProの公式アプリのため、GoProで撮影をする方には向いていると言えるでしょう。
VITA
出典:VITA
SNOWが開発した完全無料で使える動画編集アプリです。
カット編集、BGM編集、テロップ挿入など基本的な機能が揃っているので、初心者でも簡単に動画編集ができるでしょう。
まとめ:プロモーションビデオとは短くてもストーリー性が必要
プロモーションビデオは商品の良さや作り手の想いを理解してもらい、購入に繋げることが目的です。
MVは作り手の感性や感覚を見る側に共有することが目的で、その結果、作品が売れたりと支持してもらうことになります。
プロモーションビデオを作るときは、言いたいことがぼやけてしまわないように、ターゲットを絞り込むことや、短い時間内にストーリーを作ることが重要です。
短い時間の中でもしっかりと物語があるものは見る側を惹きつけます。
知らず知らずのうちに、心や頭にインプットされていることが効果的なプロモーションビデオだといえるでしょう。
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