「企業PR動画を作りたいけど、どんなことに気をつけたら良い動画が作れるのだろう?」とお悩みではありませんか?
企業PR動画を作る際には、押さえるべきコツがあります。
この記事では「見る側の心に残るPR動画とはどのようなものなのか」という内容を盛り込みながら、印象に残るPR動画の作り方とコツを解説し、面白い・おしゃれな成功事例を紹介します。
企業のPR動画を作りたいと考えている担当者の方は、当記事をぜひご一読ください。
動画マーケティングに強みを持つ弊社サムシングファンが解説します。
目次
PR動画とは?活用方法を解説
そもそも、PR動画とは具体的にどのようなものなのでしょうか。
まずはPR動画の前提情報について、以下の流れで解説します。
- PR動画とは
- 活用の場面
- 活用の目的
- 活用の場所
PR動画とはどのようなものなの?
PR動画とは、企業が自社のイメージアップや、サービス・商品などを見込み顧客へアピールするための動画です。
動画は視覚・聴覚へのアプローチとなるため、文章で説明するより印象付けられるというメリットがあります。
また、視聴者の共感を呼ぶ動画はSNSで拡散され、多くの人の目に触れるチャンスもあります。
PR動画を作る方法は、企業で内製する方法と、プロの動画制作会社に依頼して作る方法の2通りです。
PR動画を企業内で内製すると
- コストを抑えられる
- 納得できるまで繰り返し修正できる
といったメリットがある一方、
- 時間がかかる
- クオリティが低くなりやすい
- 撮影機材を一から揃えた結果、結果的に外注よりコストがかかる
といったデメリットも挙げられます。
動画制作会社にPR動画の制作を外注すると、コストはかかるものの、訴求力があるクオリティの高い動画に仕上がるので、PR動画としての効果を出しやすいでしょう。
PR動画の活用場面
PR動画が最もよく使われている場面は以下の3つです。
- サービス・商品の紹介
- 口コミの紹介
- イベントや新商品の紹介
それぞれの場面で、PR動画がどのように活用されているのかを解説しますね。
PR動画の活用①:サービス・商品の紹介
PR動画の代表的な活用方法は「サービスや商品の紹介」です。
企業が提供しているサービスや商品を、まだそれを知らない見込み顧客に伝えるために活用します。
既存のサービスや商品のイメージを刷新し、新たなターゲットを呼び込むという点で、PR動画は効果を発揮します。
PR動画の活用②:口コミの紹介
PR動画はユーザーの声を発信し、共感やファンを獲得するツールとしても有効です。
実際に使った人の感想は、企業自身が説明するよりもリアリティがあり、共感を得やすいからです。
口コミ動画を活用することで、リピーターや新規ユーザー獲得へと繋げることが期待できます。
PR動画の活用③:イベントや展示会
PR動画は、イベントや展示会でも活用できます。
多くの人が集まる場所で、一生懸命声を張り上げて呼び込みを行うのは大変ですよね。
おしゃれで印象的なPR動画を展示スペースで流すだけで、通行人の意識を引きつけることができます。
長い説明や冊子の活用は、時間が十分に確保できる場合は良いかもしれません。
しかし、あまり時間が取れないイベントや展示会場では、PR動画を活用することで多くの人々の印象に残すことができます。
PR動画の活用目的
PR動画の活用目的は以下の3つです。
- ブランディング:企業のイメージをアップさせる
- 売上促進:売上獲得のためのPR戦略
- 認知拡大:多くの人に企業や商品を知ってもらう
目的別に、PR動画の活用の仕方を見てみましょう。
PR動画活用の目的①:企業のイメージをアップさせる
PR動画は、企業のイメージアップのために使われることが多いです。
例えば、業種的にバイアスが強い企業は採用に苦戦することがあります。
そこで、PR動画を自社のWEBサイトや採用説明会で活用することで、自社の魅力や社員の人となりを伝えることができ、イメージアップが期待できるでしょう。
また、大企業が異業種の新規事業を展開する際、顧客間では昔のイメージが強く、新サービスがなかなか売上につながらないことがあります。
動画は視覚的に情報を伝えられるので、WEB広告や店頭で戦略的にPR動画を活用することで、会社のイメージ刷新を図ることも可能です。
PR動画活用の目的②:商品の売上げ向上
PR動画は、既存商品の売上げ向上にも有効です。
商品に対するこだわりを動画にして伝えることで、商品への安心感や信頼性を醸成し、リピーターやファンを獲得することができます。
また、根強いイメージが固定してしまった商品において、売上を伸長するため、新たに若い層のターゲットを取り込みたいケースもあるでしょう。
新しいターゲットに刺さる訴求で制作したPR動画を、テレビCMやWEB広告で放送することで、売上を拡大することが可能です。
PR動画活用の目的③:多くの人に企業を知ってもらう
企業や商品の認知拡大のためにPR動画が活用されることもあります。
企業の認知が高まれば、新たな取引先企業を呼び込むことができるでしょう。
また、取引先企業と安定した関係を継続する効果にも寄与します。
認知度が高い企業は、安心感・信頼感がありますよね。
顧客も、聞いたことがない企業のサービスよりも、認知度が高い企業やサービスの方が利用しやすい性質があります。
企業認知度の高さは、長期的な売上伸長にも貢献してくれるでしょう。
PR動画の活用場所
PR動画が主に活用されている場所は次の3つです。
- SNS・ホームページ
- 企業説明会・展示会
- WEB広告
それぞれチェックしていきましょう。
PR動画の活用場所①:SNS・ホームページ
PR動画は、自社ホームページやSNSで配信することで、媒体費をかけずに自社の宣伝を行うことができます。
SNSは、インパクトのあるPR動画がアップされると、気に入ったユーザーが拡散してくれるチャンスがあります。
拡散に成功すれば、PR動画制作費の何倍もの費用対効果を獲得することが可能です。
企業SNSアカウントとして人気が高いサービスは以下の通りです。
狙いたいターゲットに併せてSNSを選択しましょう。
- YouTube
- TikTok
動画と併せて商品や自社ホームページのリンクを設置しておくと、動画を見て関心を持った人が商品を購入したり、求職者や取引先を獲得できる可能性もあります。
PR動画の活用場所②:企業説明会・展示会
最近の企業説明会や展示会では、PR動画が大々的に活用されるようになりました。
大規模なイベントだと、参加者はひとつひとつの出展者を訪問する時間がありません。
そのため、音楽や映像で人を引きつけ、企業やサービスの魅力をわかりやすく伝えることができるPR動画を活用しない手はないでしょう。
ただし、他者と合同のイベントでは、音量やディスプレイの大きさなどに規定がある場合がありますので、よく確認してください。
PR動画の活用場所③:WEB広告
最近ではWEB広告でも、テキストベースよりも動画広告のほうが、すっかり主流になっていますね。
動画広告を流せるWEB広告媒体は、例えば以下の媒体があります。
- YouTube広告
- Facebook広告
- Instagram広告
- WEBテレビ広告(AbemaTV広告、TVer広告など)
WEB動画広告のポイントは、広告がスキップされる可能性なども視野に入れ、「冒頭の3〜5秒以内で訴求したいことを伝えきる」ことが重要ですよ。
印象に残るPR動画の成功事例
PR動画を制作するにあたり、成功事例を研究するとヒントが見つかります。
今回は、YouTube Works Awards Japan 2022の受賞作品およびファイナリストを中心に、印象に残るPR動画の成功事例を5つピックアップしました。
- 企業のイメージをアップさせるPR動画事例:マウントレーニア
- 商品の売上げ向上PR動画事例:ジムビーム
- 多くの人に商品を知ってもらうPR動画事例: JBLワイヤレスイヤホン
- モーショングラフィックスで就活生の注目を集めたPR動画事例:東京海上日動
- 新規顧客の開拓を狙ったPR動画事例:集英社
各作品のどんなところが優れているのか、解説しますね。
①商品のイメージをアップさせるPR動画事例:マウントレーニア
森永乳業は、長引くコロナ禍でストレスを溜めている人々に向けて「本気で癒す広告」を展開しました。
休園が続いていた各地の動物園に協力を仰ぎ、動物の癒される動画を収集。
売上の一部を動物園に寄付する形で「マウントレーニア=癒しの飲み物」というイメージ訴求を狙ったWEB動画広告を展開しました。
その結果、広告露出をした商品の売上は昨対114%伸長し、広告接触者の態度変容率は通常よりも高い25%を記録しています。
また、SNSでの配信も併せて推定2000万人に露出され、売上とブランドイメージ向上に寄与しました。
②商品の売上げ向上PR動画事例:ジムビーム
コロナ禍で外食の機会が減少する中、自宅でジムビームを楽しむ新しいスタイルを提案するために制作されたPR動画です。
ターゲットは、現状の家飲みに飽きており「もっと充実させたい」という潜在欲求がある20〜30 代男性に設定。
人気アニメ作品の決め台詞「俺のターン」というパワフルなキャッチフレーズで、日常の延長線上に開放感ある時間が作れることを訴求しています。
WEB動画広告でリーチした結果、YouTubeやTwitterで話題と拡散を呼び、動画公開週での新規購入者数は4倍という快挙を達成しました。
③多くの人に商品を知ってもらうPR動画事例: JBLワイヤレスイヤホン
イヤホンのノイズキャンセリング機能に興味を持っていないターゲットは「そもそもノイズの弊害を普段から感じていない」ことが判明。
そこで、広告で機能を伝えるのではなく、流行りのVlogスタイルの動画で、ノイズの弊害に気づくきっかけを狙ったキャンペーン動画です。
キャンペーン認知率は17%、キャンペーン認知後の購入意向は31%となり、販売金額シェアは前年の5倍に。
JBL のワイヤレスイヤホンの存在を、市場に印象付けることができた成功事例です。
④モーショングラフィックスで就活生の注目を集めたPR動画事例:東京海上日動
採用活動において、自社を選択肢に入れる学生を増やすために制作されたPR動画です。
単に情報発信するのではなく、就活生の注意を引く工夫が施されているのがポイントです。
具体的には、画像やイラストに動きを加える「モーショングラフィックス」という手法を使用。
「モナリザ」などの世界的な絵画が、表情を変えながら就活生が抱きそうな質問をしています。
そして、その質問に対して、同社の回答をテキストで表示しています。
「ナポレオン」の質問に対して「保険業界に革命を起こしましょう」と、絵画のイメージに合わせた質問・回答を繰り広げているのもポイントです。
このような一工夫が、就活生の注目を集めています。
⑤新規顧客の開拓を狙ったPR動画事例:集英社
単行本の販売部数の割に一般認知度が低かったマンガ「SPY×FAMILY」の、未読層の開拓を狙った動画です。
未読層へのアプローチとして考えたのが、YouTubeで流行っている以下の2つの動画フォーマットを掛け合わせること。
- Lo-fi HIPHOP:アニメーションのループ映像に乗せて音楽を楽しむ動画
- Study with me:高校生などがただ勉強している様子を流し続ける動画
これらを掛け合わせることで、作業用BGMや勉強中に流す動画として使ってもらえるように。
作品に登場するキャラクターを出演させることで、作品に興味を持つきっかけにもなりました。
その結果、YouTubeで100万回再生を達成し、発行部数の増加も達成しました。
PR動画の効果とは?
PR動画を作ることで期待できる主な効果は以下の3つです。
- 記憶に残りやすい
- 短い時間で伝えられる
- SNSで拡散されやすい
それぞれの効果を詳しく見ていきましょう。
PR動画の効果①:記憶に残りやすい
あなたの頭の中で、なぜか記憶に残っているCMはありませんか?
アメリカ国立訓練研究所によると、視覚情報と音声情報の組み合わせである「動画」は、テキストのみの情報の2倍記憶に残りやすいと評価されています。
言葉だけの説明よりも、視覚的情報の方が印象が強く、人の記憶に残るのです。
PR動画の効果②:短い時間で伝えられる
PR動画の最大のメリットは、短時間で伝えたいことを伝えられることです。
人が対面で接客を行うメリットは、相手の反応を確認しながら、相手に合わせた情報提供を臨機応変にできること。
一方で、PR動画のメリットは、人件費を発生させることなく、多くの人々に一気に均質な情報を伝えることができるという点です。
そういう意味で、短くまとめた情報を、なるべく多くの人に一気に伝える手段としては、PR動画がベストな選択肢であると言えるでしょう。
PR動画の効果③:SNSで拡散されやすい
PR動画は、面白さ、話題性、ドラマ性など、バズるポイントがあれば、瞬時に何百人、何万人というユーザーへ拡散されます。
特に若い世代をターゲットにしたい訴求であれば、SNS拡散を狙ったPR動画の活用はおすすめです。
最近では、WEB広告でショートバージョンの動画広告を流し、それをフックに自社SNSサイトへ誘導し、そこでロングバージョンのPR動画を見せるといった手法もよく採用されています。
訴求したいコンテンツの量に合わせて、適切な配信方法を設計しましょう。
PR動画の作り方と手順
ここからは、PR動画の作り方と手順を解説します。
手順は以下の通り。
- テーマやアピールポイントを決める
- 動画の構成を決める
- 撮影
- 動画編集
- 素材出力とアイキャッチ設定
手順ごとの詳細と、ポイントを解説して行きますね。
手順①テーマやアピールポイントを決める
まずは、PR動画の目的を明確にした上で、テーマやアピールポイントを決めましょう。
具体的には、以下の情報を定めた上でテーマを決めると、訴求するべきことが定まります。
- 訴求対象(企業?サービス?商品?)
- ターゲット像(性別、年齢層、職業、趣味・趣向)
- 訴求したい内容(例:安心感、新規性、おしゃれなイメージの定着)
- 達成したいゴール(例:市場での商品認知度○ptアップ、売上○%伸長)
例えば、30代女性向けのコスメのPR動画であれば「毛穴ゼロ」「夕方までテカらない」など、事前に調査した上で30代女性の悩みを解消するような内容を盛り込むのがポイントです。
「悩みの解消」「とにかく安くて質が良い」など、その商品やサービスの売りどころを明確にした上で、PR動画で訴求すると、視聴者にダイレクトに響くでしょう。
手順②動画の構成を決める
テーマやアピールポイントが決まったら、次は動画の構成を検討します。
実写動画であれば、動画全体の流れとともに、セリフや演出などをまとめた台本(シナリオ)も作成します。
女優や俳優を起用する場合は、ここでキャスティングも実施しましょう。
アニメーション動画であれば、動画全体の流れを描いた「絵コンテ」を用意し、クリエイターチームに依頼するのが一般的です。
注意点としては、表現に企業や商品・サービスの規定に引っかかるところがないかを精査してください。
(例えば媒体社が定める広告規定、薬事法、差別表現など)
手順③撮影
PR動画全体の構成が完成したら、いよいよ撮影に入ります。
もし自社で撮影を行うのであれば、注意するべきポイントは次の3つです。
- 安定感
- 構図
- カメラワーク
三脚を立てたり、手ぶれ補正のあるカメラを使って、安定感のある動画を撮影しましょう。
手ブレなどが入った視聴しづらい動画を素材に使ってしまうと、動画そのもののクオリティの低さが企業やサービスのイメージダウンにつながり、視聴者が離脱するリスクもあります。
また、構図やカメラワークも、動画のクオリティをアップさせる大切な要素です。
構図においては、背景に映り込む不要な建物や文字情報など「映すべきもの」と「映してはいけないもの」を見分けて撮影してください。
また、多彩なカメラワークで素材を撮影しておくと、編集作業の際に、飽きない魅力的な動画に仕上げることができます。
最低限、以下のカメラワークを覚えておくと良いでしょう。
- ズーム
- ズームアウト
- パン(カメラを固定したまま、フレーミングを水平方向もしくは垂直方向に移動させる)
- ティルト(カメラを1カ所に構えたまま、レンズの方向を上下に動かす)
手順④動画編集
撮影後は動画編集に移ります。
映像データや音楽・効果音、画像などの素材をパソコンに取り込んで、動画編集ソフトで編集します。
画面をトリミングしたり、いらない部分をカットしたりして、動画を仕上げましょう。
字幕やテロップ、トラディションなども用いて、クオリティの高い動画に仕上げます。
おすすめの動画編集ソフトについて知りたい人は、こちらの記事もチェックしてくださいね。
手順⑤出力とアイキャッチ設定
動画編集が終わったら、プレビューを流して最終チェックを行います。
問題がなければ、仕上がった動画を出力(※)します。
※動画を再生したい媒体で再生できる拡張子に合わせるため、データを変換・圧縮する作業のこと。
YouTubeにPR動画をアップロードする場合は、アイキャッチになるサムネイルも作成しましょう。
アイキャッチとは、YouTubeで動画一覧を表示した時に表示される画像で、人の興味を引きつけ、動画視聴を促す「動画の顔」のようなものです。
サムネイルの作り方と設定方法について詳細を知りたい方は、こちらの記事もチェックしてくださいね。
PR動画を作るときにおさえておきたいコツは4つ!
実際にPR動画を作るときには、どのようなことに気を付けたら良いのでしょうか?
PR動画を作るときにおさえておきたいコツは以下の4つです。
- PR動画を作る目的を明確にする
- ターゲットを絞り込む
- トレンドを意識する
- 時間を考える
それぞれについて、詳しく解説しますね。
コツ①:PR動画を作る目的を明確にする
PR動画を作る時は、何のために動画を作るのか、目的を明確にしましょう。
目的を明確にすることで、動画で訴求するべき内容が自ずと定まり、結果に繋がります。
例えば、PR動画の制作には以下のような「目的」が挙げられます。
- 商品・サービスの宣伝のため
- 企業イメージをアップするため
- 人材確保のため
たくさんの情報を入れようとすると、焦点がぼやけてしまい、わかりにくいPR動画になってしまいます。
伝えたいことを絞って、シンプルに訴求するよう意識しましょう。
コツ②:ターゲットを絞り込む
PR動画を作るときに忘れてはいけないのが「ターゲットの設定」です。
どのような人に発信したいのかによって、動画で訴求するべきことも変わってくるからです。
ある程度までターゲットを絞り込まないと、動画の訴求がぼやけてしまい、効果が出づらくなるリスクもあります。
例えば、40代の落ち着いた女性向けの化粧品をカラフルでポップな世界観で訴求しても「派手な印象は、自分には合わない」「これは自分向けの商品ではない」と避けられてしまう可能性が高いでしょう。
ターゲットを絞り、そのターゲットに合わせた内容でPR動画作りをすることが、支持されるポイントです。
コツ③:トレンドを意識する
PR動画を作るときは、トレンドを意識した内容にすることもポイントです。
例えば、ターゲットに人気が高い流行りの音楽をBGMに採用したり、季節感を意識して制作したりといったことが挙げられます。
トレンドを感じる動画は支持されやすく、SNSの拡散にもつながりますよ。
コツ④:時間を考える
PR動画を作るときに考えなくてはいけないのが、動画の長さ(時間)です。
PR動画は、基本的に短い時間の中でストーリーを組み立てて訴求します。
長くダラダラとした動画は最後まで視聴されず、効果に繋がらない可能性があるからです。
展示会や説明会で流す動画は、3~5分程度が良いでしょう。
無料会員がYouTubeに投稿できる動画の長さは、現在15分以内。
WEB広告でPR動画を流したい場合は、媒体の規定に合わせてください。
テンポ良く、伝えたいメッセージを絞って訴求しましょう。
PR動画を作ったあとの注意点
PR動画を作成しただけで、思うような効果を得られるわけではありません。
以下の3つのプロセスも実施することで、PR動画の効果を最大化することができます。
- ターゲットへの届け方を設計する
- 想定効果を見立てる
- 配信結果を検証する
ひとつずつ解説しますね。
ターゲットへの届け方を設計する
PR動画をより多くのターゲットに視聴してもらうためには、配信方法の設計も重要です。
例えば、YouTubeは今や幅広い世代のユーザーがおり、YouTube広告では年齢層や居住エリアを指定して配信することができます。
しかし、10代の学生に人気のお菓子を訴求するならTikTok、30代女性に化粧品を訴求するならInstagramのほうが効率良くリーチできるかもしれません。
このように、ターゲットの利用率が高い媒体を選んだ上で、どの媒体に、どれくらいの金額ボリュームを配信するのが最も効率良いか設計する必要があります。
想定効果を見立てる
PR動画を配信した結果も見立てましょう。
施策の目的によって振返り指標も異なりますが、例えば以下のような数値を見立てることができます。
- 何人にリーチできたか
- 動画の視聴開始率
- 動画の完全視聴率
- PR動画からのサイト流入数
- 何件の資料請求数につながったか
- いくらの売上に貢献するか
見立ては、政府が調査データとして公表している人口統計表などを使って、ターゲットボリュームが市場にどれくらい存在するのかを見立てます。
また、WEB広告のシミュレーション機能も活用しながら設計することが多いでしょう。
制作会社や広告会社に配信を外注することで、見立てを設計してもらうこともできますよ。
配信結果を検証する
配信後、見立ての数値と比較して想定通りの効果があったか・なかったか、想定外のポイントは何だったのかを振り返りましょう。
配信結果の検証を行うことで、次回以降の施策に改善策を見出すことができます。
このPDCA(Plan→Do→Check→Action)を回すことで、PR動画の訴求をブラッシュアップしていくことが大切です。
PR動画の自社制作(インハウス化)VS制作会社へ委託、どちらがいい?
とはいえ、PR動画は自社で作るべきなのでしょうか?
制作会社へ委託すべきなのでしょうか?
それは、企業の特徴によって変わります。
ここからは、
- 自社制作(インハウス化)がおすすめな企業の特徴
- 外注がおすすめな企業の特徴
について解説しますね。
自社制作(インハウス化)がおすすめな企業の特徴
自社制作(インハウス化)がおすすめな企業の特徴は以下のとおりです。
- コストを抑えたい場合
- ノウハウを蓄積したい場合
- 社外とのコミュニケーションに労力をかけたくない場合
自社でPR動画を制作すると、コストを抑えられる上に、動画制作のノウハウを社内に蓄積できます。
コミュニケーションも社内で完結するので、自分たちの意向を反映しやすいでしょう。
ただし、あらかじめ高い動画制作スキルがあることが前提です。
中途半端なスキルしか持ち合わせていなかったり、そもそも動画制作が始めてという場合は、大人しく外注しましょう。
外注がおすすめな企業の特徴
外注がおすすめな企業の特徴は以下のとおりです。
- 単発での動画制作を依頼したい場合
- プロに任せたい場合
- 動画マーケティングのノウハウがない場合
プロに任せることのメリットは、クオリティが担保されることです。
また、人員や機材、動画編集ソフトも、自社で準備する必要がありません。
動画マーケティングの知識を活用して、ただ動画を作るだけでなく、「目的達成のために動画を運用する」という視点でのサポートも受けられるでしょう。
動画制作を依頼したい人におすすめの動画制作会社!
おしゃれで格好良いPR動画を作りたいのであれば、動画制作会社に依頼するのも良いでしょう。
PR動画の制作におすすめの制作会社を、3社ご紹介します。
- サムシングファン
- crevo
- LOCUS
それぞれの会社の特徴や強みを紹介しますね。
おすすめのPR動画制作会社①:サムシングファン
引用:サムシングファン
弊社サムシングファンは、企業PR動画の制作を多数手がけております。
出張撮影も全国承っておりますので、お気軽にご相談ください。
<サムシングファンの特徴>
- 丁寧なヒアリング
- スタジオ設備が充実
- 2Dや3D、アニメーション、3DCGの制作
サムシングファンの実績:Mizuno
おすすめのPR動画制作会社②:crevo
引用:crevo
アニメーションからCMまで実写映像の実績があるcrevo。
動画制作の技術力は、クライアントからも高い評価を得ています。
<crevoの特徴>
- 戦略的な動画や映像制作
- 幅広い表現を活用した動画や映像制作
- リーズナブルな価格設定での動画や映像制作
crevoの実績:ビルサポ
https://youtu.be/S7AinpmwQJA
おすすめのPR動画制作会社③:LOCUS
引用:LOCUS
「動画をもっと手軽に。動画クリエーターをもっと短いに。」というビジョンで立ち上げたLOCUSは、年間1,000件以上の動画制作を手掛けています。
<LOCUSの特徴>
- 活用シーンを見据えた企画
- 高品質と幅広さ
- リーズナブル
- 1000社を超える実績
LOCUSの実績:株式会社せきや
制作会社を選ぶ際に気をつけたいポイント
では、PR動画を制作会社に委託する場合、どんな点に気をつければ良いのでしょうか?
制作会社を選ぶ際に気をつけたいポイントは以下の5点です。
- 実績は豊富か
- 企画力があるか
- 細かい見積もりを出してくれるか
- 制作フローは明確か
- 動画マーケティングの知識は豊富か
それぞれについて、詳しく解説しますね。
実績は豊富か
まずはホームページなどで制作会社の実績を確認しましょう。
過去に手掛けてきた動画を見ることで、以下の点がわかります。
- どんな企業・業界から依頼を受けてきたか
- 得意分野は何か
- クオリティは高いか
- 希望する種類の動画を手掛けたことがあるか
また、会社設立からの期間もチェックしておきましょう。
期間の長い会社の方が多くの企業から依頼を受けており、多くのノウハウを持っているからです。
動画制作において重要なのは、要望を丁寧に汲み取り、クライアントの課題解決につながる動画を作ることです。
そのため、実績の多い会社は、クライアントと上手く信頼関係を構築し、多くの課題を解決してきた会社といえます。
以上から、まずは制作実績を確認して、その制作会社が本当に信頼できるのか検討しましょう。
企画力があるか
次に見るべき点は「企画力の有無」です。
動画制作会社に依頼を検討する際に、簡単な構成案を作成してもらいましょう。
企画力のある制作会社であれば、自社の要望を丁寧にくみ取り、専門的な知識を活用してさまざまな提案をしてくれるはずです。
動画の目的やターゲット、自社の方向性などについてしっかりとヒアリングを行い、適切な提案をしてくれる制作会社を選びましょう。
細かい見積もりを出してくれるか
複数社に見積もりを出したときは、見積もりの細かさをチェックしてください。
動画制作には細かな費用が発生するからです。
例えば、人件費だけでも、編集者・カメラマン・出演者・ライトマンなど、さまざまな費用が発生します。
これに加えて、撮影機材費やロケ費、素材購入費などが必要です。
また、動画が納品された後、修正希望を出す際も有料と既定の回数以内であれば無料の場合があります。
そのため、「修正は何回までプラン内の金額でやってくれるのか」という点も確認しておきましょう。
制作フローは明確か
出演者が増えたり、CGやドローンなどの高度な演出を用いたりすると、制作フローが複雑になります。
そのため、どのような制作フローで進めるかを明確にしてくれる制作会社には、安心して委託できます。
明確な制作フローを立ててくれる制作会社であれば、コミュニケーションも取りやすいでしょう。
動画マーケティングの知識は豊富か
最後に、動画マーケティングの知識量も確認しておきましょう。
PR動画の目的が果たせるかどうかは、動画マーケティングの知識量によって決まります。
そのため、動画制作の段階で、クライアントの目的をくみ取りつつ、マーケティングを考慮した動画制作が行える会社であると理想です。
ただ動画を作るだけではなく、公開後の活用方法についても真剣に考えてくれる制作会社を選びましょう。
PR動画の制作にかかる費用相場
最後に、動画制作にかかる費用について
- 動画の種類別の費用相場
- PR動画制作にかかる費用
- 制作費を抑えるポイント
の3点を解説しますね。
動画の種類別の費用相場
PR動画の費用相場は、動画の種類別にまとめると以下の通りです。
動画の種類 | 費用相場の目安 |
会社PR動画 | 20~200万円 |
ブランディング動画 | 100~300万円 |
商品・サービスのPR動画 | 30~200万円 |
テレビCM用のPR動画 | 100~300万円 |
あくまで目安の費用ですが、PR動画を制作する場合、「30万円以上の費用がかかる」と考えておくといいでしょう。
PR動画制作にかかる費用
費用相場を見て「金額の幅が大きいのはなぜ?」と疑問を持たれた方もいるかもしれません。
その理由は、こちらの要望に応じて、スタッフの人数や必要機材、制作期間が変わってくるからです。
PR動画を制作会社に依頼すると、以下の費用がかかってきます。
企画費 |
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人件費 |
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諸経費 |
|
この中でも、特に費用がかかるのが「人件費」です。
スタッフの人数やスキル、納品までの期間、起用するキャストによって大きく変動します。
制作費用を抑えるポイント
費用相場や具体的な費用項目を紹介しましたが、できることなら制作費用を抑えたいですよね。
PR動画の制作費用を抑えるポイントは以下の4つです。
- 部分的に依頼する
- 静止画メインの動画にする
- 動画の尺を短くする
- フリーランスに依頼する
動画制作といっても、企画・撮影・編集など、さまざまなプロセスがあります。
すべてを委託すると費用がかかってしまいますが、部分的に依頼することで費用を抑えられます。
「企画は自分たちで考えよう」など、まずは自社のリソースを活用できないか、検討してみましょう。
また、動画制作の費用は「長さ(尺)」と「演出」で決まります。
そのため、イラストや画像などの静止画メインにしたり、動画全体の長さを短くすることでも、費用を抑えられます。
フリーランスも人件費を抑える点では有効ですが、信用面で注意が必要です。
人によってクオリティに差があるうえに、本人が稼働できなくなると納期が遅れてしまいます。
そのため、フリーランスに依頼する際は、一度社内で慎重に考えてみてください。
まとめ:PR動画の作り方のコツは伝えたいことをコンパクトにまとめる!
この記事では、企業PR動画の作り方とコツを解説してきました。
最後に、今回の内容をおさらいしましょう。
PR動画を作るときにおさえておきたいポイントは以下の4つです。
- PR動画を作る目的を明確にする
- ターゲットを絞り込む
- トレンドを意識する
- 時間を考える
PR動画は、短い時間の中でストーリーを組み立て、印象付けたいことを表現しなければなりません。
本当に伝えたいメッセージがぼやけないよう、伝えるべき要素を見極めて、コンパクトにまとめることが大切です。
また、動画の強みを活かして、言葉で説明するのではなく、音楽や映像効果を上手く使って、人の心をつかむPR動画に仕上げましょう。
企業PR動画の制作のご相談は、弊社・サムシングファンへお気軽にお問い合わせください。
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