「オンライン展示会って何だろう……」
と感じている方は多いのではないでしょうか。
オンライン展示会とは、インターネット上で開催される展示イベントのこと。
新型コロナの感染拡大を防ぐため、2020年から急増しています。
オンライン展示会は対面のイベントと比べて、「集客の幅が広がる」「開催費用をおさえられる」などのメリットがあります。
製造業やアパレル、食品業界などが導入することで、新規顧客の獲得につながります。
そこで今回は、
- オンライン展示会の概要
- オンライン展示会のメリットとデメリット
- 2020年の開催事例
- オンライン展示会のプラットフォーム
解説します。
今回の記事を参考にしながら、自社での導入を検討してみてください。
目次
オンライン展示会とは?
オンライン展示会とは、インターネットを通して自社サービスや商品をアピールするイベントです。
社内イベントや学会、採用活動や新商品の発表会によく活用されています。
別名「Web展示会」「バーチャル展示会」といわれることもあります。
オンライン展示会は、これまでの商談のように顔をあわせて会話することがありません。
そのぶん動画やセミナーの配信、資料、チャットなどを通して営業を進めます。
また、オンライン展示会は、主に以下のような業界で導入されています。
- 製造業
- 食品
- アパレル
- 自動車
- 家具
特に車や家具などサイズが大きい商品は、オンライン上では会場への搬入作業などが必要ありません。
展示会の開催もスムーズに進みます。
オンライン展示会の開催におすすめのプラットフォーム3つ
続いては、実際にオンライン展示会を開催できるプラットフォームとして、
- バーチャル展示会360
- ショウダンデス
- meet × meet(ミーツ)
の3つを紹介します。
プラットフォーム1.バーチャル展示会360
出典:バーチャル展示会360
「バーチャル展示会360」は、ブラウザ上でオンライン展示会を開催できるサービスです。
ブラウザ上で会場を準備するため、アプリなどをインストールする必要はありません。
最短1週間で展示会を作ることも可能です。
またバーチャル展示会360は、動画制作会社サムシングファンと提携しているのもポイントです。
サムシングファンの分析ツール「DOOONUT」との連携によって、配信効果を分析できます。
簡単、かつ効果測定まで可能なサービスを探している企業におすすめです。
DOOONUTを使った動画を始めとする、弊社サムシングファンの制作動画実績はこちらからご覧いただけます。
出展料の目安
- 主催者:1週間で150万円〜
- 出展者:20万円〜
プラットフォーム2.ショウダンデス
出典:ショウダンデス
「ショウダンデス」は、もともとオフラインで開催していた展示会のバーチャル化を支援するサービスです。
展示会や見本市、カンファレンスなど、さまざまなイベントをオンライン開催。
展示会のスタイルも3Dや2Dなど複数プランから選択できるため、自社にあったイベント開催が実現します。
出展料の目安
要問い合わせ
プラットフォーム3.meet × meet(ミーツ)
出典:meet × meet
「meet × meet(ミーツ)」は、2020年11月に誕生したプラットフォームです。
大きな特徴は「商談相手の顔が見えること」。
オンライン展示会サービスは相手の顔までは見えないものがほとんど。
ミーツはお互い顔を見ながら話せるため、オフラインのような感覚で商談を進められます。
商談に力を入れている、表情などからニーズを探りたい企業におすすめです。
出展料の目安
50万〜400万円
オンライン展示会の事例3つ
ここまでオンライン展示会について紹介しましたが、まだまだイメージがつかみにくい方も多いのではないでしょうか。
そこで次は、近年開催されたオンライン展示会の事例として、
- TECHNO FRONTIER
- SUPER DELIVERY
- “日本の食品”輸出 EXPO
の3つを紹介します。
事例1.TECHNO FRONTIER バーチャル展示会2020【製造業】
TECHNO FRONTIERは、およそ113社の製造業に関する企業が集まる展示会で、2020年9月28日〜10月2日に開催されました。
出展企業のジャンルは、例えば以下です。
- ものづくりIoT
- モータ技術
- 部品設計・加工技術
各ブースに加えて、パナソニックやローム株式会社、東京大学など、専門家の講演もありました。
来場者数は1万5,928人。
その結果を受けて、再び開催されることが決定しています。
事例2.SUPER DELIVERY【アパレル・小売】
SUPER DELIVERYは、アパレルや小売店の仕入れをライブ配信などでサポートする展示会サービスです。
「2020 秋冬展示会」のねらいは、「オフラインからオンラインに変更することで、新たな顧客接点を作ること」。
2020年9月1日〜18日の間、およそ16万店舗の小売店や事業者に対して新商品のプロモーションが可能となりました。
事例3.“日本の食品”輸出 EXPO【食品】
“日本の食品”輸出 EXPOとは、海外向け商品を扱う企業が出展する展示会です。
長年オフラインで開催していましたが、2020年は新型コロナの影響でオンライン開催となりました。
出展企業の取扱商品の例は
- 農畜産物
- 水産物
- 飲料
- 調味料
- 加工食品
など。
参加者である海外のバイヤーに対して、オンライン上で自社商品をアピールします。
2020年は10月14日〜16日に開催されました。
オンライン展示会を開催する方法は2パターン
オンライン展示会を開催する方法は主に2パターンあります。
自社の特設サイト
自社でオンライン展示会用のWebページを作成し、商品を映像などで表示するもの。
参加方法は来場者がWebページにアクセスするだけのため、24時間いつでも閲覧可能です。
プラットフォーム
オンライン展示会の会場やブースを作成できるプラットフォームサービスを活用し、そのサービス上でイベントを開催するもの。
自社だけのイベント、他社との合同展示会のどちらにも対応可能です。
プラットフォームを活用すると、設定などがプラットフォーム上で完結するため、準備が少なくなります。
そのため、オンライン展示会の開催ハードルが低いのは「プラットフォームの活用」です。
オンライン展示会の費用
オンライン展示会にかかる費用は、出展する場合と主催する場合で異なります。
オンライン展示会に出展する場合の費用
オンライン展示会に出展する場合は、以下の費用が必要です。
- 出展料
- オプション料
- コンテンツ制作費
出展料は、主催者が提供するプラットフォームの利用料金のことで、シンプルなブースであれば10~20万円といわれています。
ここに「セミナーの開催」「商談ブースを設ける」など出展側の要望を加えると、オプション料が発生します。
また、出展者によっては、商品やサービスを紹介する動画やパンフレットなどのコンテンツを制作する方もいるでしょう。
その場合は、コンテンツ制作費も発生します。
以上をまとめると、オンライン展示会に出展する場合の費用は数十万円から数百万円です。
「あれもこれもやりたい」と考えていると想像以上に費用がかかるので、やりたい内容と予算を比較しながら必要なポイントを選ぶのが、出展料を抑えるコツです。
オンライン展示会を開催する場合の費用
オンライン展示会を開催する場合は、以下の費用が必要です。
- 展示会用Webページの制作費
- コンテンツ制作費
展示会用のWebページを自社で作る、または外注する場合、ページ制作費やシステム構築料がかかります。
Webページ制作には数十万円から数百万円かかりますが、この予算を抑えすぎるとインパクトが失われてしまいます。
そのため、費用を抑えつつインパクトのある展示会用Webページを作るには、先ほど紹介したようなプラットフォームを活用するのがおすすめです。
あとは出展する場合と同じように、動画やパンフレットなどのコンテンツ制作費が必要です。
以上をまとめると、オンライン展示会を主催する場合は数十万円から数千万円の費用がかかります。
オンライン展示会のメリット
ここからは、オンライン展示会のメリットとして、
- 集客の幅が広がる
- 参加者のデータを取得できる
- 開催費用を節約できる
の3つを解説します。
メリット1.時間や場所の制限がないため、集客の幅が広がる
オンライン展示会は制限が少ないぶん、地方や海外からでも参加しやすいです。
オンライン展示会はインターネット上で開催するため、時間や場所の制限がありません。
また台風や地震など、災害の影響も受けにくい傾向があります。
自宅や会社にインターネットとパソコン、スマホなどを用意するだけで、会場にアクセス可能。
制限がないぶん、参加者の属性が幅広くなります。
メリット2.参加企業の数や商談数などデータを取得できる
オンライン展示会は参加した企業や商談の数など、あらゆる数字をデータで取得できます。
オフラインの展示会も参加者数などは把握できますが、人の手や目視による確認が必要です。
人件費がかかる上に、正確なデータを取得するのは簡単ではありません。
オンライン展示会はプラットフォームに、以下のようなデータを集計する機能があります。
- ブースの訪問者
- 商談
- 名刺交換
- アンケート
自動で取得できるため、手間を省きながら今後の営業に役立つデータを集められます。
メリット3.出展費用をおさえられる
オンライン展示会は、オフラインの展示会ほど費用がかかりません。
例えば、以下のような費用が発生しないからです。
- 会場のレンタル費用
- ブースのレンタル費用
- ブースの装飾費
- チラシやパンフレットの印刷代
展示会の規模によっては、数十万〜数百万円を節約できるでしょう。
オンライン展示会のデメリット
オンライン展示会には、以下のようなデメリットもあります。
- ブースに呼び込む工夫が必要になる
- 慣れるまで時間がかかる
- サービスの登録が必要になる
1つずつ見ていきましょう。
デメリット1.あらかじめ自社ブースに呼び込む工夫が必要になる
オンライン展示会は、あらかじめ自社ブースに興味を持ってもらう仕かけが必要です。
対面の展示会では、呼び込み担当スタッフが参加者に声をかけたり、チラシを配布したりしていた企業も多いのではないでしょうか。
呼び込みで商品に興味を持ち、ブースに足を運んでもらえることも少なくありません。
一方、オンライン展示会は声かけのようなプッシュ型営業が難しいのです。
集客によって商談につなげるためには、開催前から映像などコンテンツを作り、自社に興味を持ってもらえる工夫が必要でしょう。
デメリット2.初めての出展の場合、慣れるまで時間がかかる
オンライン展示会は、2020年から急速に増えたイベントスタイルです。
そのため、初めて参加する企業が多いのではないでしょうか。
参加方法や商談の申し込み方法、プラットフォームの使い方など、慣れるまで時間がかかります。
また呼び込みのために、コンテンツの作り込みも必要。
準備から当日まで、初めての作業の連続です。
効率よくオンライン展示会を閲覧、参加するために、操作がわかりやすいプラットフォーム選択をおすすめします。
デメリット3.サービスの登録が必要になる
最初にオンライン展示会は、プラットフォームを使う方が簡単だとお伝えしました。
それでもサービスへの登録は必要、かつ登録料や出展料が新たに発生します。
しかし、予算の確保は必要ですが、登録料は数万〜数十万円と低価格のサービスがほとんどです。
オフラインの展示会よりは安いため、総合的な経費をおさえられます。
オンライン展示会を開催するときの注意点
最後に、オンライン展示会を開催するときの注意点を2つ紹介します。
集客に力を入れる
オンライン展示会は通常の展示会と違い、ブースを通りがかった来場者に声をかけることができません。
来場者の多くは「これを見よう」と、訪れるブースを決めている方がほとんどです。
そのため、事前にいかに広く周知させるかが成功のポイント。
以下の方法を駆使して、集客に全力を注ぎましょう。
- ホームページやSNS、メールマガジンでの広報
- リスティング広告・SNS広告の活用
- SEO対策(検索して訪れる来場者が多いため)
来場者とコミュニケーションをとる方法を考えておく
オンライン展示会では「来場者とどのようにコミュニケーションをとるか」も考えておきましょう。
よく使われるコミュニケーションの方法は、以下のものがあります。
- Zoom:顔を見て商談できる
- チャット:来場者が気軽に質問できる
- ダイレクトメール:来場者のプロフィールを見て送信できる
利用するプラットフォームによってコミュニケーションの方法はさまざまなので、事前にしっかりと確認しておきましょう。
終わりに:オンライン展示会の導入で顧客や商談獲得のチャンスを増やそう
今回は、オンライン展示会について解説しました。
ここまでをまとめると、オンライン展示会とはインターネット上で開催するイベントのこと。
2020年の新型コロナの影響で急増しています。
オンライン展示会のメリットは、以下の3つ。
- 集客の幅が広がる
- 参加者のデータを取得できる
- 開催費用を節約できる
そして開催事例として、以下の3つを紹介しました。
- TECHNO FRONTIER
- SUPER DELIVERY
- “日本の食品”輸出 EXPO
オンライン展示会はプラットフォームの活用がおすすめ。
自社情報などを入力するだけで展示会を開催できるため、手間がかかりません。
今回の記事を参考にしながら、オンライン展示会の導入を検討してみてください。
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