「動画マーケティング、何から始めたら良いのだろう?」
「そもそも、自分は動画マーケティングのことを理解しているのだろうか?」
そうお悩みの企業担当者の方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
弊社サムシングファンは、動画マーケティングに強い動画制作会社です。
動画は、静止画よりも視線を引きつけやすく、商品・サービスの魅力を短時間でしっかり伝えられる優れた伝達手段です。
この記事では、動画マーケティングの最新動向をお伝えするとともに、9つの手法、会社の成功事例、動画マーケティングの勉強方法を解説します。
動画マーケティングにこれから着手しようと考えている企業担当者の方にとって、参考になると幸いです。
目次
動画マーケティングとは?概要と目的を理解しよう
最初に、動画マーケティングの基礎知識を改めて確認しましょう。
動画マーケティングとは、映像を使った商品やサービスの集客方法
動画マーケティングとは、動画を使ったマーケティング施策の戦略立案、企画設計、動画作成、公開、分析といった一連のプロセスを指します。
テレビCMは代表的な動画マーケティングの一例ですが、最近はWebにおいても広がりを見せています。
例えば企業のYouTubeチャンネル運用や、動画広告の配信も動画マーケティングの一環。
YouTubeなどの動画配信サービスを初め、TwitterやInstagramなどのSNSでも動画を使ったマーケティングが盛んになっていますよ。
動画マーケティングの活用が盛んになった背景
動画マーケティングが近年盛んになっている背景には、以下の理由があります。
- スマートフォンの普及:個々人が視聴デバイスを所有している
- 通信環境の改善:動画という大量データもリアルタイムで処理可能に
- 動画が持つ訴求力の高さ:伝えられる情報量が静止画よりも多い
- クリエイターの増加:動画を簡単に制作できるツールが登場、値段も安価に
特に、人々がスマートフォンで動画視聴する時間は5年間で約4倍に増加しています。
今後、動画マーケティングの市場規模は益々拡大して行くでしょう。
動画マーケティングを活用する目的3つ
企業が動画マーケティングを活用する目的は、主に3つに分けられます。
- 商品PRで認知度アップ
- ブランディングで企業イメージアップ
- 魅力的なコンテンツでファン獲得、リピーター化
動画マーケティングを成功させるには、目的とKPI(重要業績評価指標)をしっかり定めることが重要です。
動画マーケティングの最新の動向
続いて、動画マーケティングの最新動向をチェックしましょう。
拡大する動画マーケティング市場
サイバーエージェントの調査によると、動画広告の市場規模は年々増加しています。
2026年には12,451億円まで伸びることが予測されており、ここ数年、予測を上回る規模で成長し続けています。
【出典】サイバーエージェント「サイバーエージェント、2022年国内動画広告の市場調査を発表」
これまでユーザーの動画コンテンツ視聴はスマートフォン中心でした。
しかし、最近では各家庭にコネクテッドテレビ(Webに接続できるテレビ。テレビでYouTubeやNETFIX、AbemaTVといったWebコンテンツを視聴できる)が急速に普及しつつあり、動画広告の新たな配信面が生まれつつあります。
また、動画コンテンツの形式や媒体の多様化が進み、広告事業者による新しい広告商品の開発と提供が進んでいます。
動画マーケティングは、もはやすべての企業が避けては通れないほど大きな市場規模でしょう。
動画マーケティングの重要性を、改めて認識いただけたでしょうか。
新型コロナウイルスの影響で、動画配信サービス利用が増加
(出典:Think with Google)
Googleの調査によると、新型コロナウイルスが流行し、外出自粛をする人が増えた影響で、動画配信サービスや動画共有サービスを利用する人が増えました。
中でもYouTubeは18〜 64歳という幅広い年齢層のユーザーから「なくなったら最も寂しいプラットフォーム」に選ばれています。
2020年6月のテレビ画面でのYouTube視聴数は、前年比2倍の1500万人以上となりました。
また、2022年にKDDI株式会社が行ったアンケートによると、コロナ禍以降において10代は39.0%が”動画配信サービスの利用“が「増えた」と答えています。
参考:コロナ禍以降10代は39.0%が“動画配信サービスの利用”が「増えた」、“音楽配信サービスの利用”は10-30代が顕著に増加する結果に。|KDDI株式会社のプレスリリース
インタラクティブ動画の登場
動画マーケティングは、最新技術と組み合わせた新しい手法が生まれ続けています。
例えば「インタラクティブ動画」をご存知ですか?
インタラクティブ動画とは、ユーザーが動画を視聴している最中にボタンをクリックしてアクションを起こせる、新しい動画マーケティング手法です。
ユーザーが興味を持ったことに合わせて情報を提供できるので、従来の動画広告よりもユーザーが主体的にサービス内容を検討し、理解促進できる手法として注目されていますよ。
【従来の動画広告】
- ユーザーが視聴する(広告は一定の情報量を与える)
- ユーザーが興味を持つ
- ユーザーが任意のタイミングで購買アクションを起こす
【インタラクティブ動画】
- ユーザーが視聴する
- ユーザーのアクションに合わせて情報を提供する
- ユーザーが興味を持ったら、そのまま購買アクションを起こせる
ユーザーが広告に触れてから、購買アクションを起こすまでのリードタイム短縮化も期待できる手法なので要チェックです。
インタラクティブ動画についての詳細は、こちらの記事で詳しく解説しています。
5G環境の普及
5Gのおかげでこれまでよりも多くの人が快適に動画を視聴しやすくなり、マーケティングとしての効果が得られやすくなる可能性があります。
また、ARやVRなどのインタラクティブなコンテンツの普及促進にもつながるため、新たな動画コンテンツとしてのマーケティングが可能になるかもしれません。
そのため、早い段階から動画マーケティングに取り組むのがおすすめです。
動画マーケティングの手法にはいくつかの種類がある
動画マーケティングの手法は沢山ありますが、その中でも人気が高い手法を9つ紹介します。
- テレビCM
- Web動画広告
- デジタルサイネージ
- トレインチャンネル
- タクシー広告
- 自社サイト・SNS
- ウェビナー
- 展示会・イベント
- メルマガ
ひとつずつ、順番に解説しますね。
テレビCM
若者のテレビ離れが進んでいるものの、依然として強大な影響力を持っているのがテレビCMです。
テレビ局は日本全国を網羅しているため、企業ブランディングや新商品の宣伝など、幅広いエリアで満遍なくPRしたい商材に向いています。
「テレビCMって高そう…。」というイメージが強いと思いますが、工夫をすれば制作費を抑えることもできるので、テレビCMが気になる方はこちらの記事もご覧ください。
Web動画広告
Web広告は、その出稿の手軽さと予算の柔軟性から、最近では最も人気のマーケティング手法です。
ターゲットの年齢層、居住エリア、関心事を設定して、効率良く広告配信できるのも魅力ですよ。
Web動画広告の配信媒体として、いま人気上昇中なのがYouTube広告です。
YouTubeという動画プラットフォームの中に広告を表示することができ、広告の種類も豊富です。
- インストリーム広告:動画の最初、真ん中、最後に表示されるもの
- バンパー広告:YouTubeの中で6秒表示されるもの
- インリード広告:Webページをスクロールしたときに表示されるもの
- インバナー広告:Webサイトの広告枠に表示されるもの
- アウトストリーム広告:SNSのフィードなどに表示されるもの
WebやSNSの広告は、多くの人の目に触れる上、拡散されやすいというメリットがありますよ。
デジタルサイネージ
動画マーケティングはオンライン広告だけでなく、オフライン広告でも有効です。
ターミナル駅の構内や、大型商業施設で、動画広告を流しているのを見かけたことはありませんか?
この媒体をデジタルサイネージと呼びます。
従来の静止画のポスターよりも、人の目を引きやすい媒体として注目を集めています。
また、駅によってターゲットをある程度絞ることも可能ですよ(例:社会人が多く利用するターミナル駅/若者が多い繁華街の最寄り駅など)。
多くのサイネージは通行人が目にする場所に設置されており、立ち止まって注視しやすいものではないため、短いメッセージで大きく表示すること、繰り返し目に留まるよう表出面数をなるべく多く出すことが効果を出すポイントです。
トレインチャンネル
電車内の動画広告枠「トレインチャンネル」は、乗客が移動中に注視する可能性が高い媒体です。
媒体価格は高額ですが、そのぶん高い効果を期待できる媒体ですよ。
主に乗降人数が多い路線を走る電車に設置されているため、リーチできる乗客規模が大きく、乗客がスマートフォンを使ってその場でアクションしやすいからです。
検索窓のアイコンとキーワードを設置して、アクションを喚起することがポイントです。
トレインチャンネルについての詳細は、こちらの記事にまとめていますので参考にしてください。
タクシー広告
タクシーの助手席の後ろに設置されたモニターで、動画広告を配信する「タクシー広告」。
タクシーのメインユーザーは、経営者や富裕層、企業で決裁権を持つ上層部メンバーであるため、BtoB向けサービスをPRするのに最適な媒体として注目を集めています。
タクシー乗車中は、酔ってしまうのでスマートフォンを操作せず、手持ち無沙汰にしている乗客も多いので、視聴率も高いですよ。
タクシー広告についての詳細は、こちらの記事にまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。
自社サイト・SNS
自社のWebサイトに動画を埋め込むことも、動画マーケティングの手法の1つ。
SNSアカウントから、自社サイトや商品ページへ誘導しましょう。
Webサイトを訪問するユーザーは、既に何かしらの興味・関心を持っていることが特徴です。
そのようなユーザーに、購入アクションを促す最後の一押しができるのが埋め込み動画です。
動画を使って、商品やサービスの魅力を存分に届けましょう。
ウェビナー
一般参加者に伝えられるノウハウを自社が保有している場合、ウェビナー形式で参加者に有料で提供する手段もあります。
ウェビナーとはWeb+セミナーの造語で、オンラインセミナーとも呼ばれています。
Web会議システムや、ウェビナー専用に設計されたシステムを活用してウェビナーを開催しましょう。
ウェビナーを録画して動画コンテンツにすれば、主催者の拘束時間なしでウェビナーを開催することができるのでおすすめですよ。
展示会・イベント
様々な企業が集まる展示会では、動画を使ったPRが大変有効です。
展示会で来場者の目を引きつけ、ブースへ誘導する集客手段としても活用できますし、会場のステージに登壇する際、動画素材を活用すれば聴衆を飽きさせることなく魅了できますよ。
展示会やイベントは、移動時間や滞在時間を加味すると、かなり拘束時間が長く、体力的にも負荷が高いものですが、動画の強みは、常に一定の情報量を、同じ品質で届けられるという点です。
伝えたいメッセージを動画にまとめて配信することで、社員の負荷軽減、機会損失の防止も可能でしょう。
メルマガ
メルマガはテキストのみのイメージが強いかもしれません。
しかし、最近は通信環境の向上により、メルマガを動画で配信するスタイルも登場しています。
受け取り側も、長いテキストメールを読むよりも動画の方が楽で分かりやすいですよね。
メルマガを動画で配信する方法は、4パターンあります。
- サーバーにアップロードした動画のリンクをVIDEOタグでメールに埋め込む
- YouTubeなどの動画共有プラットフォームに動画をアップロードし、リンクをメールに貼り付ける
- 動画ファイルをGIF形式へ変換し、サーバーにアップロードしてIMGタグで動画のリンクを埋め込む
- 動画ファイルをGIF形式へ変換し、メルマガに添付する
ただし、④のように動画ファイルを直接添付すると、メールの容量が重くなる可能性があります。
メルマガ会員に迷惑がかからないよう、容量を抑える等の配慮をしてください。
【目的別】おすすめの動画マーケティング手法
どの動画マーケティング手法を選択するべきかは、目的によって決まります。
どのような施策に、どのような手法が最適なのか、いくつかご紹介しますね。
広く認知獲得するならTVCM
企業の認知度を上げるなら、TVCMがおすすめです。
認知度を上げるには、なるべく多くの人にリーチすること、繰り返しリーチして記憶してもらうこと、そして「○○といえば○○会社」と自然に想起する状態まで持っていく必要があります。
TVCMを放送する上での注意点は、エリアとしては日本全国をカバーしているものの、「平日の日中は会社員の視聴率が低い」など、時間帯によってリーチできる層に偏りがあるということ。
しかし、Web広告と違ってスキップされることがないTVCMは、放送期間と投下量をしっかり確保することで、企業の認知度アップに確実に貢献してくれる手法です。
特定ターゲットに訴求するならWeb動画広告
多くの商品には、ターゲット像が存在します。
年齢層、性別、趣味・趣向、居住エリアなど、ターゲットを絞って広告配信できるのがWeb広告。
新商品やサービスを特定ターゲットに訴求するなら、Web動画広告が最も効率的です。
予算も少額から配信できるので、配信状況をモニタリングしながらターゲットの反応を数字で確認し、広告をブラッシュアップすることが可能ですよ。
イベントの告知ならデジタルサイネージ
イベントは、会場にアクセスしやすい路線を普段利用している人が来場する傾向があります。
会場の最寄りの路線を中心に、デジタルサイネージでイベントの告知を出しましょう。
デジタルサイネージは掲出できる情報量が限られているため、イベント詳細がわかる専用LPを制作し、そこへ誘導するとより効果的です。
デジタルサイネージに検索してほしいキーワードをしっかり表示するのがポイントですよ。
拡散を狙うなら自社SNS
動画マーケティングに割く潤沢な予算がない場合、SNSでの拡散を狙いましょう。
最も拡散性が高いSNSはTwitterです。
Twitterにはトレンドワードがあり、企業SNSがそのトレンドに乗ってユーモア溢れるツイートを呟くことで、拡散に成功している事例も多々あります。
ただし、Twitterは気軽に投稿・リツイートしやすいぶん、炎上リスクも高いので、投稿内容は十分に吟味してから投下しましょう。
既存顧客とのコミュニケーションを深めるならメルマガ
既存顧客との接点を維持し続けるなら、メルマガがおすすめです。
メルマガは、他の媒体よりも豊富な情報量を伝えられるところが魅力ですよね。
メルマガを動画配信することで、テキストのみのメルマガよりも開封率・クリック率・CV率アップを期待できます。
動画メルマガで重要なのは、画質よりも内容。
例えば、飲食店はクーポンとセットで訴求したり、商業施設はお得なセール情報を訴求したりすると動画視聴率が上がります。
動画マーケティングのメリット
企業が動画マーケティングを採用することで、どのようなメリットがあるのでしょうか?
動画マーケティングのメリットは、5つあります。
- 短時間で多くの情報を伝えられる
- 手法によってはコストを抑えて集客できる
- 効果測定ツールを活用して改善できる
- SNSで拡散されやすい
- SEOで検索上位になる可能性
それぞれ、どういうことか説明しますね。
メリット1:短時間で多くの情報を伝えられる
一般的に、1分間の動画はテキストに換算すると180万語、Webサイトに換算すると約3,600ページ分の情報量があるといわれています。
メラビアンの法則によると、人はコミュニケーションの際、以下の割合で影響を受けているといわれています。
- 視覚情報:55%
- 聴覚情報:38%
- 言語情報:7%
映像(視覚)と音(聴覚)で情報を伝える動画は、テキストや画像に比べると、圧倒的な情報量を誇ることが分かりますよね。
メリット2:手法によってはコストを抑えて集客できる
動画マーケティングはコストがかかるイメージがあるかもしれません。
しかし、手法によってはコストを抑え、効率的な広告配信を行うことができます。
例えば、Web動画広告は媒体費の予算を自由に設定できますし、タクシー広告は経営者や決済者向けのBtoB商材をPRするのに向いています。
動画制作費も、これまでのように何十万円、何百万円もかかることは、ほとんどありません。
動画マーケティングは、限られた予算で効率良く集客したいケースにもおすすめですよ。
メリット3:効果測定ツールを活用して改善できる
動画マーケティングは、効果測定が難しいと考えていませんか?
効果測定ツールを活用すると、動画の再生回数や問い合わせ数など、数字で効果を測定することができます。
データをもとに改善を行い、PDCAを回すことも可能ですよ。
例えば、弊社サムシングファンが提供する、動画マーケティング支援ツール「DOOONUT」は、動画の配信から効果分析まで実施できる優れものです。
動画の管理、SNSへの一括配信ができるので、従来の作業時間が1/2に。
動画にCTAボタンを設置できるので、CTR2.5倍、CV15%増も見込めます。
>>動画マーケティング支援ツール「DOOONUT」の詳細はこちら
メリット4:SNSで拡散されやすい
面白い動画や魅力的な動画は、SNSで拡散されやすいという特徴があります。
うまく拡散されると、制作にかけた費用の何倍もの投資対効果をもたらすことも。
併せて、SNSで拡散されるとターゲット以外の層にもリーチできるので、新たな顧客が生まれるチャンスもあります。
SNSの中で、拡散性が最も高いのはTwitterです。
以下の記事ではTwitterに動画広告を出稿するメリットや注意点を解説していますので、こちらもぜひ参考にしてください。
メリット5:SEOで検索上位になる可能性
動画コンテンツは、Googleの検索結果に表示されます。
YouTubeやSNSで動画コンテンツがバズると、SEO効果で検索結果の上位に表示される可能性があります。
検索上位になると、集客コストをかけなくてもサイトへの流入が見込めますよ。
キーワードにもよりますが、月に数千~数万件の流入が得られるケースもあります。
動画マーケティングのデメリット
一方で、動画マーケティングにデメリットはあるのでしょうか。
動画マーケティングのデメリットを3つ挙げました。
- PDCAサイクルが長い
- 動画制作のスキルが必要
- ブランド棄損リスク
デメリット1:PDCAサイクルが長い
動画コンテンツは、スピード感のある改善がしにくいという弱点があります。
例えば、YouTube Analyticsでは、視聴回数や視聴時間などのデータは取得できますが、視聴者の興味関心や離脱した理由などは計測できません。
視聴者の興味関心や離脱理由を確認するためには、別途、調査会社に依頼してアンケートでヒアリングして確認する必要があります。
また、調査結果をもとに動画を再構成〜再制作するにも、それなりの手間と時間が必要です。
以上の理由から、動画マーケティングはテキストのみのプロモーションよりも、PDCAを回すのに時間がかかるという点はデメリットと言えるでしょう。
デメリット2:動画制作のスキルが必要
動画マーケティングに欠かせないのが、動画制作です。
動画制作で高いクオリティを担保するためには、撮影から編集まで1〜2ヶ月を要します。
また、視聴者を飽きさせないテンポ感のある流れや、説得力のある構成など、動画制作はある程度ノウハウが必要な作業でもありますよ。
この解決策として、動画制作会社に企画〜制作〜動画マーケティング施策の運用を委託する方法と、自社で内製化するためのインハウス化サポートを受ける方法があります。
インハウス化のサポートとは、将来的に社内の人材だけで動画マーケティングができるよう動画制作会社がノウハウを伝授すること。
弊社サムシングファンでは、どちらもサービスとして提供していますので、興味がある企業様はお気軽にお問い合わせください。
デメリット3:ブランド棄損リスク
動画マーケティングは成功した時のリターンが大きい反面、失敗すると企業ブランドを棄損するリスクもあります。
動画が人に与える情報量とインパクトは、テキストを遥かに凌駕します。
だからこそ、動画マーケティングは残存リスクがないかを入念に確認しなければなりません。
動画に差別的な要素、暴力、暴言、不快な音声、物議を醸す可能性がある演出などが含まれないかをチェックしてください。
「そんな失敗、するわけがない」と思うかも知れませんが、事実、TVCMの打ち切り、SNS炎上といったケースが後を絶ちません。
動画マーケティングがブランド棄損に繋がることがないよう、あらゆる世代、あらゆる立場の人から見てリスクがないかどうかを精査しましょう。
動画マーケティングを成功に導くポイント
動画マーケティングを成功に導くポイントは、5つあります。
- 目的を明確にする
- 配信先のメディアを研究する
- 動画の情報を整理する
- 高いクオリティの動画を制作する
- 途中経過のモニタリング・振返りを行う
ひとつずつ、解説しますね。
ポイント1:目的を明確にする
まず、動画マーケティングを行う目的を整理しましょう。
最初に要件を整理し、関係者間で目線を揃えておくことで後工程での認識ズレを防ぐことができます。
- 解決したい課題は何か?
- その課題を解決する最善策が動画マーケティングなのか?
- ターゲット像を深掘りする(年齢、性別、趣味・趣向、居住エリア)
- どんな指標で評価するのか?
- 予算、スケジュール、関係者、発注先
ポイント2:配信先のメディアを研究する
動画をどの媒体で配信するかによって、適切な尺やサイズが異なってきます。
アメリカに本社を置くHubSpot社の調査によると、SNSごとの動画の適切な長さは以下の通り。
- Instagram:30秒
- Twitter:45秒
- Facebook:1分
- YouTube:2分
InstagramとTwitterは短い尺が好まれる傾向ですが、FacebookとYouTubeは長めの動画でも見られることが分かります。
好まれる尺を目安に、印象に残りやすく、視聴者が次のアクションにつなげやすい要素を入れた動画制作を意識しましょう。
PC・スマートフォン・タブレットなどマルチデバイスで動画を配信する場合、レスポンシブ対応を設定して、どのデバイスでも適切なサイズで表示されるようにしましょう。
なお、SNSはサービスによって、バズりやすいテーマや好まれる世界観が異なります。
動画を配信するプラットフォームの特徴を、事前に研究してから動画制作に着手しましょう。
ポイント3:動画の情報を整理する
動画はテキストよりも多くの情報量を伝えられる伝達手段ですが、あまり多くの情報量を詰め込みすぎると、視聴者が情報を処理しきれず、マーケティングとして効果が出ないリスクがあります。
動画で本当に伝えるべきメッセージは何なのかを整理し、なるべくシンプルに、かつ過不足がない情報量へ磨き込みましょう。
どんなメッセージが刺さるのかが分からない場合、メッセージごとに動画を複数パターン制作し、ABテストで検証する方法も有効ですよ。
ポイント4:高いクオリティの動画を制作する
せっかくPR商材が素晴らしいものでも、動画が安っぽいと商品イメージを下げかねません。
特に企業イメージを左右するブランディング動画は、高いクオリティが求められます。
動画のクオリティは、画質、シナリオ、キャスト、ファッション、ナレーション、効果音など、ありとあらゆる要素によって担保されます。
動画マーケティングを成功させるなら、動画制作はプロである動画制作会社へ委託しましょう。
動画制作会社は自社ホームページに制作事例を掲載しています。
制作事例をチェックして、自社が求めるクオリティと予算に見合う会社を探してくださいね。
ポイント5:途中経過のモニタリング、振返りを行う
動画マーケティングにおいて途中経過のモニタリングを行うこと、結果の振返りを行うことも大切です。
人は新しい情報に惹かれ、繰り返し情報に触れることで記憶し、親近感を覚えるもの。
しかし、時間が経過すると、人は飽きて興味を失います。
動画素材も、時間の経過と共に効果が薄れて「摩耗」するのです。
動画の効果を確認するには、常にモニタリングを行い、時間の経過と共に効果数値がどのように推移するかをチェックしましょう。
キャンペーン終了後、指標値を振返り、評価づけをして次回のキャンペーンに活かしてください。
>>動画マーケティング支援ツール「DOOONUT」の詳細はこちら
動画マーケティングを活用した企業の成功事例
実際に動画マーケティングで成功している企業の事例を見ていきましょう。
- パラマウントベッド
- Mizuno
- freee
- SUSTEN
- Marketing Touch
- VIVIEN
ひとつずつ、成功ポイントも解説しますね。
事例1:パラマウントベッド【BtoC】
お年寄り向けというイメージが強い電動ベッドですが、こちらのWebムービーは若者向けにパラマウントベッドを訴求しているブランドムービーです。
製品への共感と、ブランドイメージ醸成を目的として制作され、SNSで継続的に連載されました。
ひとりの女性の日常生活の中に、パラマウントベッドが自然に登場し、ベッドの機能もしっかり伝わる動画となっています。
最後まで見れば、また最初から観たくなってしまうシナリオの仕掛けも面白いですね。
予算200〜300万円で制作された事例です。
事例2:Mizuno
スポーツ用品メーカーのMizunoの展示会・セミナー向け動画です。
ソフトテニスラケットの機能説明を、テンポ良くクールな印象で、分かりやすく伝えています。
実写とCGグラフィックを組み合わせて制作した動画は、クオリティが高い印象を受けませんか?
更に、ミズノのWebサイトを見ると、どのクリエイティブも世界観や色みを統一していることが伺えますね。
事例3:freee
クラウド会計ソフト「freee」とは、個人事業主や企業の経理担当者がスムーズに処理するためのツールです。
難しそうなイメージがある会計ソフトですが、温かみのあるアニメーションで、使い方やメリットをわかりやすく紹介しています。
再生回数は2022年5月時点で、約1万9,100回。
確定申告の時期など、これからも多くの人に視聴されるでしょう。
事例4:SUSTEN
最近では少額からの投資が可能になり、投資に興味を持つ方が増えています。
SUSTENがWebサイト掲載用に制作した動画は、まず、投資に踏み切れない人の課題を「投資は面倒なもの」「コストが心配」という2つの切り口に絞っています。
そのソリューションとして、SUSTENならではの魅力「スマートフォンで完結できる」「利益が出たときだけ手数料が発生する」をシンプルに伝えていますね。
30秒という短い時間で、必要なメッセージをしっかりまとめて伝えている見本でしょう。
予算100万〜200万円で制作された事例です。
事例5:Marketing Touch
SMN株式会社は、実店舗を持つ事業者にマーケティングプラットフォーム「Marketing Touch」を提供しています。
動画は、まず事業者のマーケティング課題に寄り添った上でサービスを紹介しています。
ITツールは機能が複雑なことが多いですが、アニメーション動画で分かりやすく伝えていますね。
2Dアニメーションで動画を制作すると、実写で撮影するよりも制作費を安価に抑えられるでしょう。
展示会用に50万〜100万円の予算で制作された動画の事例です。
事例6:VIVIEN
韓国の下着メーカーであるVIVIENは、若い女性をターゲットにした動画をFacebookで配信しました。
あえて動画内で商品やブランドのことを紹介せず、ドラマ風のストーリーに沿った動画を配信したことで、ターゲット層から注目を集め、コンバージョン率が1.7倍になりました。
また、コンバージョン1件あたりの費用を50%削減することにも成功しています。
マーケティングに効果的な動画を制作するコツ
マーケティングに効果的な動画を制作するコツを、動画のジャンル別に解説します。
商品・サービス紹介(プロモーション動画)
商品・サービス紹介動画(プロモーション動画)は、購入者・利用者を増やすことを最終目的としています。
商品・サービスを利用することで、視聴者にどんなメリットや価値が生まれるのかを訴求しましょう。
競合する商品・サービスが多い場合は、他社商品と自社商品の差別化ポイントを訴求するのも手です。
消費者が見えない部分、例えば製造工程でのこだわりなどもアピール要素になるかもしれません。
肝心なのは、企業が伝えたいことを発信するのではなく、消費者目線で購入動機になる要素を訴求することです。
SNSでの拡散性を狙って、話題性に振り切った動画を作る戦略もひとつの手ですよ。
ブランディング
ブランディング動画は、企業の認知度・好感度を高めることが目的です。
まずはブランディング動画を通じて伝えたい企業メッセージと、表現したい世界観を明確にしましょう。
「動画を視聴した後、どんな気持ちになっていてほしいか」を話し合って決めると、関係者間で認識統一しやすいですよ。
最近のブランディング動画は、ストーリーを仕立てて視聴者の共感を醸成するのがトレンドです。
共感を呼び起こすには、ストーリーにリアリティや没入感も欠かせません。
「良い話だった」で終わらせないよう、企業名もしっかり訴求する必要があります。
例えばストーリーの中に、さりげなく自社サービスを登場させるパターンや、ストーリーの最後に企業ロゴを表示するといったパターンがありますよ。
会社紹介・施設案内
会社紹介・施設案内は、来訪者がその場所を事前にイメージし、安心して利用できることを目的に作られます。
採用者向けに動画を制作することもあるでしょう。
オフィスの様子がわかるシーンを取り入れたり、現場で働く社員のインタビューを入れたりすると分かりやすいですね。
さわやかなナレーションやアップテンポなBGMを使って、ポジティブな印象を醸成するのもポイントです。
動画マーケティング戦略「3H」を参考にする
「動画マーケティングに挑戦し、認知度は上がったものの、いまいち購入に至らない…。」
そんな時は、もう一段、動画マーケティングの磨き込みが必要かもしれません。
Googleは「3H(スリーエイチ)」という動画マーケティング戦略を提唱しています。
「3H戦略」とは、動画マーケティングを3つのタイプに分けて行う戦略です。
- ヒーロー(Hero)動画:商品・サービスの認知度を高める
- ハブ(Hub)動画:商品・サービスに魅力を感じた顧客にアプローチする
- ヘルプ(Help)動画:商品・サービスの魅力や詳細情報を伝え、購入につなげる
この3H戦略の背景には「見込み客が今、どのフェーズにいるのか」を考え、その各過程で適切にアプローチすることで、購入アクションまで後押しすることができる、という思想がありますよ。
見込み客が購入アクションに至るまでの過程は、以下のステップに分けられます。
これを「マーケティングファネル」と呼びます。
- 認知
- 興味・関心
- 比較・検討
- 購入
ターゲットがどの段階にいるかで、適切なアプローチ方法は異なりますよね。
例えば、まず商品認知の段階では、とにかくイメージ戦略が重要。
短時間で、パッと心を惹きつける世界観とワードで印象づける必要があります。
一方、比較・検討中の段階では、他社製品にはない自社商品ならではの魅力を丁寧に、分かりやすく伝える必要があります。
この「3H」を意識した動画マーケティングを行うことで、ターゲットをゴールへ導きましょう。
動画マーケティングの勉強方法
「動画マーケティングを、もっと勉強したい!」という方は、以下の勉強方法がおすすめです。
- 本で学ぶ
- セミナーで学ぶ
- スクールで学ぶ
それぞれ詳しくお伝えしますね。
本で学ぶ
本での自己学習は、自分のペースに合わせて専門的な知識を習得することができるので、忙しい方にもおすすめの学習方法です。
通勤時間などのスキマ時間を使って、本で学びましょう。
動画マーケティングの勉強におすすめの本をピックアップしていますので、ぜひこちらの記事をご覧ください。
セミナーで学ぶ
セミナーは、動画マーケティングの知識をある程度習得しており、自分にどんな知識が必要なのかが分かる方におすすめです。
セミナーごとにテーマが決まっているので、自分に合ったセミナーを選んでください。
おすすめは宣伝会議のセミナーです。
クリエイティブやマーケティングについて学べるセミナーを多数展開しており、業界の第一線で活躍している一流のクリエイターを講師に招いているので、内容も濃くて面白いですよ。
夜間や土日に開催しているセミナーも充実しているので、社会人や学生でも通いやすいです。
スクールで学ぶ
動画マーケティングの基礎から丁寧に学びたい人は、スクールで学習するのがおすすめです。
業界との繋がりが強いスクールも多いので、コース修了後に就職先を紹介してもらえたり、動画制作の案件を斡旋してもらえたりするメリットもありますよ。
通学型だと、思に動画マーケティング単体というよりも、動画編集スキルの習得とセットで動画マーケティングを学べるスクールが多いです。
最近ではコロナ影響で、オンライン型スクールも増えました。
スクールによって授業内容やサポート、授業料も異なるので、無理なく通えるスクールを探してみましょう。
動画マーケティングを依頼するのにおすすめの企業3つ
最後に、動画マーケティングに強い、おすすめの企業を3社紹介します。
- 株式会社サムシングファン
- WOWOWコミュニケーションズ
- Crevo株式会社
1社ずつ、特徴をご紹介しますね。
おすすめ1:株式会社サムシングファン
出典:株式会社サムシングファン
株式会社サムシングファンは、動画マーケティングに強く、全国対応している動画制作会社です。
- 年間456社2000本以上の映像制作を手がける
- 商品PRや広告、学校紹介など幅広い動画を制作可能
- 企画から効果測定ツールを使った改善まで総合的にサポート
初めて動画マーケティングに取り組む企業や団体におすすめです。
おすすめ2:WOWOWコミュニケーションズ
WOWOWコミュニケーションズは、280万人の会員が視聴するWOWOWの映像作品を制作する企業です。
- 経験豊富なディレクターが予算にあわせた動画を制作
- テレビのようなクオリティの動画を提供
- 配信メディアにあわせて動画の企画を考案
予算とクオリティを重視する企業におすすめです。
おすすめ3:Crevo株式会社
出典:Crevo株式会社
Crevo株式会社は、主に東京を中心に動画制作の依頼を受けている企業です。
- 目的や掲載メディアにあわせた動画制作に対応
- サービスやアプリ、会社紹介の制作経験が豊富
- 予算ごとに4つのプランを用意
サービスやアプリ、会社紹介などの動画を検討している企業におすすめです。
まとめ:動画マーケティングの活用が新規顧客やリピーターを獲得につながる
今回は、動画マーケティングについて解説しました。
最後に、この記事をおさらいしましょう。
動画マーケティングとは、動画を使ったマーケティング施策の戦略立案、企画設計、動画作成、公開、分析といった一連のプロセスを指します。
動画マーケティングが近年盛んになっている背景には、以下の理由があります。
- スマートフォンの普及:個々人が視聴デバイスを所有している
- 通信環境の改善:動画という大量データもリアルタイムで処理可能に
- 動画が持つ訴求力の高さ:伝えられる情報量が静止画よりも多い
- クリエイターの増加:動画を簡単に制作できるツールが登場、値段も安価に
企業が動画マーケティングを活用する目的は、主に3つに分けられます。
- 商品PRで認知度アップ
- ブランディングで企業イメージアップ
- 魅力的なコンテンツでファン獲得、リピーター化
動画広告の市場規模は年々増加しており、2025年には10,465億円まで伸びることが予測されていますよ。
Googleの調査によると、新型コロナウイルスが流行し、外出自粛をする人が増えた影響で、動画配信サービスや動画共有サービスを利用する人が増えました。
最近では「インタラクティブ動画」という、視聴者のアクションを伴う動画マーケティング手法が注目されています。
動画マーケティングの手法は沢山ありますが、その中でも人気が高い手法は以下の8つ。
- テレビCM
- Web動画広告
- デジタルサイネージ
- トレインチャンネル
- タクシー広告
- 自社サイト・SNS
- ウェビナー
- 展示会・イベント
- メルマガ
動画マーケティングのメリットは、5つあります。
- 短時間で多くの情報を伝えられる
- 手法によってはコストを抑えて集客できる
- 効果測定ツールを活用して改善できる
- SNSで拡散されやすい
- SEOで検索上位になる可能性
動画マーケティングのデメリットも3つ挙げました。
- PDCAサイクルが長い
- 動画制作のスキルが必要
- ブランド棄損リスク
動画マーケティングを成功に導くポイントは、5つあります。
- 目的を明確にする
- 配信先のメディアを研究する
- 動画の情報を整理する
- 高いクオリティの動画を制作する
- 途中経過のモニタリング・振返りを行う
「3H戦略」を意識した動画マーケティングで、ターゲットをゴールへ導きましょう。
- ヒーロー(Hero)動画:商品・サービスの認知度を高める
- ハブ(Hub)動画:商品・サービスに魅力を感じた顧客にアプローチする
- ヘルプ(Help)動画:商品・サービスの魅力や詳細情報を伝え、購入につなげる
いかがでしたか?
動画マーケティングは、動画のプロである動画制作会社に依頼することで、クオリティを担保した動画と、より高いマーケティング効果を期待できます。
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