動画編集の仕事をしているフリーランスの中には、
「依頼相場ってどれくらいなんだろう……」
と感じている方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、フリーランスで動画編集の仕事を得た場合、相場は1本あたり5,000〜1万5,000円です。
月収に換算すると15万〜30万円ほど、年収は180万〜360万円となります。
ただしマーケティング視点を持つディレクターになる、動画広告の制作に力を入れることで、より稼ぐことは可能です。
とはいえ、実際にフリーランスの動画編集者として稼ぐコツは、なかなかわかりませんよね。
そこで今回は、
- フリーランスの動画編集者の依頼相場、年収
- 稼ぐコツ
- 初心者が動画編集の仕事を得る方法
- 仕事を得る流れ
- スキルアップする方法
について解説します。
今回の記事を参考にしながら、フリーランスの動画編集者として依頼単価などを伸ばしていきましょう!
目次
フリーランスで動画編集の仕事を受けるときの単価相場、年収
最初にフリーランスで動画編集の仕事を受注したときの料金について、
- 単価の相場
- 年収
- 金額の決め方
の順に解説します。
動画編集における仕事依頼の費用・単価の相場
動画編集の単価は、1本あたりの金額が決まっています。
相場は以下の通りです。
平均単価 | 5,000円 |
低単価の動画 | 3,000円 |
高単価の動画 | 1万〜1万5,000円 |
上記の単価で仕事を受けると、月収は平均10万〜15万円です。
というのも、動画編集は短時間でできるものではありません。
編集そのものは、10分の動画でおよそ7〜8時間ほどかかります。
作業時間から考えると、動画編集の作業は1日あたり1本が限界です。
そのため、5,000円ほどの動画を1日1本、作り続けるとすると、15万円の月収が最大と考えられます。
フリーランスの動画編集者の年収
フリーランスで動画編集の仕事を受けた場合、年収の相場は以下の通りです。
年収=15万円(月収)×12カ月=180万円
「アルバイトと変わらない」「生活するのは難しい」と感じるかもしれません。
ただし上記の年収は、低単価の仕事を受け続けた場合です。
高単価の仕事を受けることができれば、年収アップも実現できます。
例えば、動画編集を1本1万円で受注したとしましょう。
すると、年収は以下のように変わります。
年収=30万円(月収)×12カ月=360万円
動画編集の受注額を高めることで、月収や年収も伸ばすことは可能です。
依頼費用の相場は経験者と未経験者で異なる
先ほど動画編集者の月収と年収をお伝えしましたが、金額は「経験者」と「未経験者」で大きく異なります。
理由は「動画のクオリティが変わってくるから」です。
経験者の方がこれまで編集した動画の数は多く、そのぶんクオリティも高まります。
フリーランスは成果物によって受注額が決まるため、クオリティが高まるほど月収や年収も伸びていきます。
フリーランスの動画編集者として稼ぐコツ
先ほど経験値が高まると月収や年収も伸びるとお伝えしましたが、最初はなかなか難しいもの。
そこでここからは、フリーランスの動画編集者として稼ぐコツを3つ解説します。
- マーケティング視点を持つ
- 動画広告の制作に注力する
- 単価の高い場所で仕事を探す
コツ1.マーケティング視点を持った動画編集者になる
フリーランスとして稼ぐには、マーケティング視点を持った動画編集者を目指しましょう。
マーケティング視点を持つことで、YouTubeチャンネルのディレクションなど幅広い仕事を受注できるためです。
動画を編集するのは、そもそもYouTubeなどに掲載することが目的かと思います。
そのとき、ただ動画を制作するだけではありません。
再生回数などを伸ばすために、企画や告知方法などを考える「ディレクター」が存在します。
再生回数を伸ばすためには、マーケティグが欠かせません。
マーケティングを通して市場調査や宣伝方法などを考えることで、動画の再生回数アップなど結果も出やすくなります。
結果が出ると、受注額も高まっていくでしょう。
コツ2.動画広告の制作に力を入れる
受注額を高めるために、動画広告の制作に力を入れるのもおすすめです。
近年YouTubeなどの影響で、動画広告を出す企業が増えました。
フリーランスの動画編集者を探している担当者は多いものの、広告を制作できる編集者は少ないのが現状です。
動画広告を制作できるようになると、仕事量は自然と増えるでしょう。
コツ3.単価の高い場所で仕事を探す
仕事を探す場所を、単価の高い案件が多いところに変えると、受注額も伸びるでしょう。
高単価の仕事が多いのは、例えば以下のような場所です。
- 企業への直接営業
- 知り合いの紹介
営業をかける人が少ないぶん、受注額は高くなります。
【初心者向け】フリーランスで動画編集の仕事を受ける方法
先ほど高単価の仕事を受けるコツをお伝えしましたが、初心者にはなかなか難しいのではないでしょうか。
そこで次は、初心者のフリーランスが動画編集の仕事を受ける方法として、
- クラウドソーシング
- SNS
- 知り合いの紹介
- 直接営業
- 問い合わせ窓口の設置
の5つを紹介します。
方法1.クラウドソーシング
クラウドソーシングとは、仕事を探すフリーランスとクリエイターを探している企業をマッチングするサイトです。
登録は無料で、未経験のフリーランスでもすぐに活用できます。
おすすめサイトは、以下の3つ。
支払いなどはクラウドソーシング上でやり取りするため、トラブルが起きにくいのもポイントです。
方法2.SNS
SNSでも、ディレクターなどが動画編集者を探していることがあります。
具体的な方法は、ハッシュタグで検索すること。
例えば「#動画編集者募集」「#映像制作」などです。
おすすめのSNSは、以下の3つ。
アカウントを使って、仕事を探してみましょう。
方法3.知り合いの紹介
知り合いからの紹介で仕事を得られることも多いです。
動画制作会社で働いている、フリーランスで動画編集のディレクターをしている人などを探して、仕事を受注しましょう。
初心者のうちは、経験として格安で引き受けるのもおすすめ。
低単価ではありますが、経験を積むことで自身の動画クオリティが高まります。
方法4.直接営業
企業に直接営業して、動画編集の仕事を得ることも可能です。
一緒に仕事をしたい企業を探して、メールなどで問い合わせましょう。
直接営業のメリットは、「高単価の仕事を得やすいこと」「価格交渉がしやすいこと」。
そもそも予算が大きいことが多く、クラウドソーシングよりは受注額が高いです。
提案文は必要ですが、営業力が高いと年収アップにつながりやすいでしょう。
方法5.問い合わせ窓口の設置
ここまでは自分から営業をかける方法をお伝えしましたが、「問い合わせ窓口の設置」「営業用のメールアドレスの提示」など相手から連絡しやすい環境を整えるのもおすすめです。
おすすめはブログやSNSに、Googleフォームを用意することです。
無料で作成できるうえに簡単なため、手軽に利用できます。
※フリーランスの動画編集者の仕事獲得方法が知りたい人は、こちらの記事もチェック!
フリーランス動画編集者の始め方&仕事を得る方法を解説
フリーランスで動画編集の仕事を受ける流れ
続いては、実際にフリーランスが動画編集の仕事を受ける流れを、5つのステップにわけて解説します。
ステップ1.仕事の依頼・相談を受ける
最初は先ほど紹介した方法で、仕事の依頼や相談を受けます。
自分から提案した場合、ある程度の詳細がわかっているため、このまま作業に入ることも少なくありません。
予算などが決まっていない場合、次の打ち合わせに進みます。
ステップ2.クライアントと打ち合わせをする
仕事の詳細を把握するために、クライアントと打ち合わせで内容をすりあわせましょう。
例えば、
- 動画編集の目的
- ターゲット
- 予算
などです。
おすすめは「要件定義書を作ること」。
要件定義書とはクライアントの目的と達成手段をまとめた文章です。
お互いの認識をすりあわせるために使います。
作業を進める前に、なるべく作成しておくことをおすすめします。
ステップ3.企画案やラフ案を提出する
仕事の詳細がわかったら、本格的な作業の前に企画案やラフ案を作りましょう。
企画案などを作っておくことで、大幅な修正を減らせます。
企画案やラフ案に許可が出れば、本格的な編集作業に入ってください。
ステップ4.フィードバックをもとに編集をスタートする
先ほどの企画案やラフ案のフィードバックをもとに、動画編集をスタートします。
作業は例えば、
- 動画のカット
- BGMや字幕の挿入
などです。
詳しい作業内容は、以下の記事を参考にしてみてください。
動画編集を仕事にしたい人必見!動画編集の仕事内容とメリット・デメリット
ステップ5.完成したら納品する
動画編集が完了したら、クライアントに納品しましょう。
このとき納期よりも早めに納品すると、クライアントからの印象がよくなります。
印象がよくなると継続依頼をもらえるケースが多いので、なるべく早めの提出を心がけてみてください。
未経験から単価の高いフリーランスの動画編集者になる方法
最後に、未経験から単価の高い動画編集者になる方法として、
- 独学
- スクール
- 企業での経験
の3つを解説します。
方法1.独学で知識を習得する
まずはできる限り、独学で知識を習得しましょう。
フリーランスは特に、自分で勉強しない限り動画編集のスキルは伸びません。
おすすめの勉強方法は、以下の2つです。
- YouTube
- 書籍
特に近年は、YouTubeに無料で、動画編集の流れを解説した動画がアップロードされています。
お金をかけることなく知識を習得できるため、駆け出しのフリーランスにはおすすめです。
ある程度は独学でスキルを身につけて、その後は仕事で伸ばしていきましょう。
方法2.スクールに通う
なるべく短期間で動画編集の仕事を得たいときは、スクールに通うのがおすすめです。
プロである講師の授業と課題を通して、インプットとアウトプットをくり返すことで、スキルが伸びやすくなります。
おすすめスクールは、例えば以下のようなところです。
ヒューマンアカデミー | 毎月5,000円から勉強できる |
Tech Academy | メンターに相談しながら学べる |
Udemy | 海外の講師からも教えてもらえる |
方法3.アルバイトや業務委託、正社員として企業で働く
収入を得ながらスキルも伸ばしたい場合は、動画制作会社で働くことも検討してみましょう。
アルバイトや業務委託、正社員など働き方が選べるうえに、安定した収入を得られます。
収入の心配が少ないぶん、動画編集のスキルを伸ばすことに集中できます。
フリーランスとして独立するのは、動画編集のスキルを伸ばしてからでも遅くはありません。
高単価の仕事を得るための、ひとつの手段として検討してみてください。
※動画編集の学び方について詳しく知りたい人は、こちらの記事もチェック!
動画クリエイターは独学で可能?学び方や仕事の取り方も紹介
終わりに:フリーランスの動画編集者は月収や年収を伸ばしやすい
今回は、フリーランスとして動画編集の仕事をすることについて解説しました。
ここまでをまとめると、フリーランスの動画編集を仕事にすると、以下のような単価・収入が相場です。
- 単価:1本5,000〜1万5,000円
- 月収:15万〜30万円
- 年収:180万〜360万円
また稼ぐコツとして、以下の3つを紹介しました。
- マーケティング視点を持つ
- 動画広告の制作に注力する
- 単価の高い場所で仕事を探す
とはいえ、高単価の仕事を得るにはスキルや経験が欠かせません。
独学やスクールで知識を得ながら、動画制作会社で経験を積むと、収入もより増えやすくなります。
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