ここ数年でトレンドとなっている動画ですが、最近では漫画動画もよくYoutubeなどで見かけるようになりました。
特に「動画編集をしたいけど、顔出しはしたくない」という方に人気なのがこの漫画動画です。
- 動画編集に挑戦してみたいけど、中でも漫画動画が気になる!
- 漫画動画ってどうやって作っているのかな?
- 漫画動画の制作は初心者でもできる?
などと、漫画動画の制作に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は漫画動画の作り方や注意したいポイントなど、漫画動画の制作をはじめるにあたり、把握しておくべき内容をご紹介します。
漫画動画の制作に興味がある方はチェックしておきましょう。
目次
漫画動画とは
まず漫画動画とはそもそもどのようなものなのか。
基本的には漫画形式のイラストに声優が声をあてて、アニメのようにしたものを指します。
しかし、アニメのように絵そのものが動くことはありません。
漫画のコマの流れに沿って動画が進み、そこにBGMやセリフが付きます。
読みやすい漫画と見やすい動画、この2つの長所を掛け合わせたものが漫画動画です。
また、漫画動画と一口に言ってもさまざまなジャンルがあり、
- 創作系:もしも~だったら
- 感動、実話系:心が温まる、ほっこりするストーリー
- 爽快系:気持ちがスカッとするストーリー
- ミステリー系:謎解きのようなストーリー
- ホラー系:恐怖感をそそるストーリー
などがメジャーです。
漫画動画の市場は拡大中
紙媒体の漫画は売上が落ち込んでいますが、漫画動画の市場は右肩上がりで拡大中です。
そもそも動画市場は5Gのサービスが開始すれば、更に市場は拡大することが予想されています。
出版市場を調査している公益社団法人全国出版協会の『出版月報』では、2019年の電子出版市場が前年に比べ、23.9%増加したとのデータを発表しました。
- 紙媒体:4.3%減
- 電子媒体:23.9%増
(内訳:電子コミック29.5%増・電子書籍8.7%・電子雑誌16.7%) - 紙+電子:0.2%増
特に電子コミックは前年に比べ29.5%増と市場を大きくけん引していることが分かります。
紙媒体のコミックの売上げは減少していますが、電子媒体のコミックの売上げは増加しているのです。
参照元:公益社団法人全国出版協会『出版月報』
漫画動画作りに必要なもの
では続いて漫画動画を作るにあたり必要なものはなにか。
作り始める前に、必要なアイテムをチェックしておきましょう。
パソコンやタブレットなどの環境が整っていることが前提になります。
必要なもの①:デジタルイラストソフト
漫画を自身で描きたい場合は、デジタルイラストソフトが必要になります。
イラストソフトはたくさんありますが、中でもメジャーなソフトは「CLIP STUDIO PAINT(通称:クリスタ)」です。
日本ではこのクリスタが多く利用されていて、
- デジタル画材ツールが豊富
- チュートリアルが豊富なので初心者でも始めやすい
- WindowsとMacの両方に対応
などがおすすめの理由です。
無料体験もできるので、はじめてイラストを描く方はクリスタをチェックしてみてくださいね。
必要なもの②:ペンタブレット
ペンタブレットは無くても書けますが、イラストソフトのペンやブラシはペンタブレットで操作することを前提に作られているため、あった方が良いでしょう。
ペンタブレットとはペン状のものでポインティング操作をするタブレットの一種。
マウスとは異なり、手書きに近い操作ができるためデジタルイラスト用に用いられています。
ペンタブレットは大きく分けると3つの種類があります。
- 板タブレット
- 液晶タブレット
- タブレットPC
種類①:板タブレット
パソコンに接続して使用する入力機器です。
タブレットと呼ばれる板の上で専用のペンを操作することで、通常のマウス操作に加えて、ペンで描いたような操作もできます。
イラストソフトによっては筆圧にも対応が可能です。
ディスプレイを見ながら手元を動かし操作する必要があるため、慣れるまでに時間が掛かりますが、他の種類に比べると安く購入できるので、コストを抑えたい方におすすめ。
種類②:液晶タブレット
タブレット部分が液晶になっているもので、パソコンに接続するとタブレットの液晶画面上でペンの操作ができるようになります。
板タブレットに比べると値段は高くなりますが、手元にも描いたものが映るため効率よく描くことができるでしょう。
種類③:タブレットPC
タッチパネルに対応したパソコンで、筆圧感知機能に対応したペンを使うものです。
付属のペンでディスプレイに直接描くことができるので、ペンタブレットを使う必要がありません。
液晶パネルと同じく手元を見ながら描けるので便利なアイテムですが、他の2つに比べると値段は高くなります。
必要なもの③:動画編集ソフト
動画編集ソフトといえば、Adobe Premere Proが定番ですが、漫画の動画編集の場合はそこまでハイクオリティなソフトでなくても問題ありません。
無料で使用できるソフトで十分な場合がほとんどです。
中でもAviUtlは無料で多くの機能を兼ね備えているにも関わらず、ソフト自体の動作が軽いため、効率良く編集を進めることができます。
ただし、対応OSはWindowsのみです。
Macユーザーにおすすめの動画編集ソフトはFilmore。
プロ並みの編集が簡単なマウス操作ででき、利用できるエフェクトの数も多いため、オリジナルの動画が作りやすいです。
Windowsにも対応しているので、Windowsユーザーは両方チェックしてみてくださいね。
漫画動画の作り方
必要なアイテムが分かったところで、ここからは漫画動画の作り方を解説していきます。
ステップ①:環境設定
イラストを自身で描く場合は、まず必要なのがデジタルイラストを描くための環境を準備することです。
イラストを描く気はないという方はクラウドソーシングなどで外注するという方法もあります。
またイラストが描けてもデジタルでは描いたことがない場合は、デジタル環境に慣れる必要があります。
自身に合ったデジタルイラストソフトを選び、慣れるまでひたすら練習を重ねましょう。
先にもお伝えした通り、シェア率が高くおすすめなのが「CLIP STUDIO PAINT(通称:クリスタ)」です。
ただし、人によってソフトとの相性があるので、あくまでもあなたに合ったソフトを見つけて下さいね。
ステップ②:ストーリーを作る
ストーリー制作に関してもイラスト同様に外注が可能です。
自身でストーリーを考える場合は、最も重要な工程になるので時間をかけて行いましょう。
ストーリーの基本の作成手順に沿って作ることで、スムーズにストーリーを作ることができます。
<基本の作成手順>
- 題材を決める
- キャラクター設定
- 場面設定
- セリフ作成
ストーリーの柱となる題材決めはその後の展開やセリフを左右するものなので慎重に決めていきましょう。
視聴者が気になるような題材、
- ストレスが溜まると人間はどうなるのか
- 税金の種類について
など、身近なものにするのが良いでしょう。
キャラクターと場面の設定は先に決めておくことでセリフの台本が作りやすくなります。
題材とキャラクター、場面設定が決まれば、セリフ決めは迷うことなくスムーズに進められるはずです。
まずは題材を決めてみましょう。
ステップ③:作画工程
作画の枚数は動画の時間数によって異なります。
目安としてはだいたい5分間の動画で20枚前後。
また、ステップ①の環境設定でもお伝えした通り、漫画を自身で描く場合はイラストソフトが必要になります。
自身でイラストを描く場合、この工程に最も時間が掛かります。
一方でイラストを描く時間が確保できない、またはイラストを描けない場合は、クラウドソーシングで依頼することも可能です。
ただし、作画の依頼は漫画動画制作の中でも1番コストが高くなるので、予算との相談が必要になるでしょう。
ステップ④:セリフの読み上げ
作画ができたら次はセリフを録音していきます。
セリフの読み上げはクラウドソーシングなどで声優に依頼するのがベターです。
録音が終わったら、声のトーンやスピードに問題が無いか必ず確認しておきましょう。
ステップ⑤:動画を編集
作画とセリフの読み上げが終われば最後の編集に入ります。
作成したイラストとセリフを組み合わせてひとつの動画に仕上げていく作業です。
先にご紹介した通り動画編集ソフトはAviUtlやFilmoreがおすすめですが、あなたに合ったソフトを使用するのがベストです。
編集のスキルが無い、もしくは時間が取れない場合は、こちらも外注でお願いするという選択肢があります。
状況に応じて自身で編集するのか外注するのかを決めていきましょう。
ステップ⑥:動画投稿
動画編集まで終われば、あとは動画を投稿していきます。
ほとんどの場合、YouTubeへの投稿となるでしょう。
YouTubeのチャンネルを解説していない方は事前に解説まで行っておいてくださいね。
漫画動画の作り方のポイント
漫画動画を作る時には気を付けたいポイントがいくつかあります。
ここではポイントを2つご紹介するので、チェックしておきましょう。
ポイント①:1ムービー1メッセージ
ひとつの動画に対して、視聴者に伝えるメッセージは1つにしましょう。
漫画動画は長くても5分程度です。
その中で、視聴者に伝えたいメッセージを入れていきます。
たくさんメッセージを詰め込んでしまうと、視聴者は動画を見ながら何を伝えたい動画なのかが分からなくなってしまいます。
見終わった後に、視聴者の心に何も残らない動画になってしまう恐れもあるので、1ムービーに対してメッセージは1つを心がけるようにしましょう。
ポイント②:キャラクター登場は最小限に
漫画動画で視聴者にメッセージを伝えるには不要なキャラクターを登場させないこともポイントです。
キャラクターを不用意に登場させてしまうと、視聴者は混乱してしまいます。
長編の漫画や映画であれば、キャラクターは多い方が良いこともあるでしょう。
しかし、漫画動画は5分ほどの短編になるため、最低限のキャラクターでストーリーを組み立てるのが基本です。
多くの場合、キャラクターの構成は、主人公と主人公を助けるメンター、一般人であるモブキャラの3つになります。
漫画動画は工程ごとに外注する方法もある
漫画動画の制作工程は大きく分けて以下の4つになります。
- ストーリー作成(脚本家)
- 作画(イラストレーター)
- 声あて(声優)
- 動画編集(動画編集者)
このすべてを1人で行うとなると、時間や労力がかかります。
何度かご紹介した通り、自身で行うのが難しい工程に関しては外注するのもおすすめです。
もちろんその分コストは発生しますが、プロに任せることでクオリティの高い漫画動画を制作することができます。
それぞれの項目を外注する際の料金相場は以下の通りです。
- 脚本(2,000字ほど):1,000円
- 作画1本(25コマほど):10,000円以上
- 声優(2,000字ほど):300~500円
- 動画編集(5分ほど):2,000円
予算に合わせて外注することも検討してみましょう。
まとめ:漫画動画の作り方のポイントは工程ごとに外注を検討すること
今回は漫画動画の作り方についてご紹介してきましたので最後におさらいです。
漫画動画を制作する際の工程は大きく分けると以下の4つ。
- ストーリー作成(脚本家)
- 作画(イラストレーター)
- 声あて(声優)
- 動画編集(動画編集者)
この作業をすべてひとりで行うのはさまざまなスキルや労力も必要になります。
そのため予算と相談しながら、外注できる工程はプロに依頼をするのがおすすめです。
そうすることで動画のクオリティを保つこともできます。
サムシングファンでは、動画編集を行うことができるので、いつでもお問い合わせくださいね。
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