経営者や従業員の人となりを伝え、顧客の信頼をつかむ「インタビュー動画」。
成功している企業の多くが活用しているPR手法です。
しかし、「どういう点に気をつければ、おしゃれで格好良いインタビュー動画ができるのか?」
「そもそも、何を話せば良いのか?」
とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、映像制作会社のプロ・弊社サムシングファンが、インタビュー動画の作り方を解説します。
また、おしゃれなインタビュー動画や、面白い編集といった好事例も紹介します。
インタビュー動画をうまく活用することで、自社の理念や事業内容を魅力的に伝えたり、商品・サービスの購買意欲を顧客に喚起したりできますよ。
インタビュー動画の制作を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
【目的別】おしゃれでかっこいいインタビュー動画の事例7選
YouTubeや企業のホームページには、思わず魅入ってしまうようなインタビュー動画がたくさん投稿されています。
ここでは、数あるインタビュー動画の中から厳選した動画を事例として紹介します。
どんなことを話しているのか、撮影をどのように工夫しているのか、注目してみましょう。
【企業紹介】株式会社ビービット社長インタビュー
株式会社ビービットの社長インタビュー動画です。
あえて照明を暗くした社内で撮影を行なっていますね。
ぼかした背景に、照明のライトがきらきらと輝いて、おしゃれな雰囲気に仕上がっています。
テキストも最小限に抑え、社長の言葉に直接耳を傾ける仕立てに仕上げていますよ。
字幕のフォントは視認性が悪くならない程度の小ささで、おしゃれな字体を使っています。
インタビュー動画の空気感を壊さないための工夫が随所に伺える動画です。
【サービス紹介】ITプロパートナーズ サービス利用企業インタビュー
株式会社Hajimariのフリーランス人材紹介サービス「ITプロパートナーズ」の、利用企業のインタビュー動画です。
利用企業のインタビューは、知名度を上げたいサービスによく活用される手法です。
大手企業が利用しているサービスなら、安心感がありますよね。
インタビュー動画は、シックでおしゃれなスタジオで撮影されています。
インタビュー内容の中で、サービス内容を訴求するワードを大きな文字でピックアップしているところもポイントでしょう。
【採用】清水建設 新卒採用ムービー
清水建設が新卒採用向けに制作したムービーは、企業ブランディングにも使えるほどのクオリティです。
建設現場を取り巻く、壮大で美しいシーンを戦略に採り入れ、建築の仕事そのもののイメージアップに成功していますね。
「自分も、こんなダイナミックな仕事をやってみたい!」と心を動かされる学生も多いのではないでしょうか。
手書き風のキャッチコピー演出も、とてもおしゃれです。
【採用】株式会社タカラトミー:新卒採用動画
大手おもちゃメーカー、株式会社タカラトミーの新卒採用動画です。
「夢」というテーマを動画の主軸に置き、さまざまな部署で活躍する社員たちの仕事の内容と、彼らの夢をインタビューしています。
多様な個性を持った社員の方たちが登場しながらも、夢というコンセプトを通して一貫性を感じられる内容になっていますよ。
1人ひとりの仕事に対する情熱とモチベーションが伝わってくるほか、社員1人ひとりの生き生きとした表情も魅力的ですよね。
【ブランディング】富士フイルム アスタリフト 開発者インタビュー
富士フイルムの製品である化粧品ブランド「アスタリフト」の誕生背景を、開発者が語る動画です。
テレビCMでも度々目にするアスタリフトには、富士フイルムの事業存続に関わる驚くべきエピソードがあったという発見感もあり、視聴者の商品に対する好感度が増すでしょう。
富士フイルムが持つ研究開発力の高さも伺うことができ、企業ブランディングにもなります。
このように、開発者の苦労やこだわりを語るインタビュー動画は商品・企業ブランディングやリピーター/ファン創出にも効果的です。
【ブランディング】TOPPANグループ「グラフィックトライアル2022」
多数のトップクリエイターが参加したTOPPANグループの施策「グラフィックトライアル2022」。
その作品が出来上がる裏舞台を、クリエイターへのインタビューを通して紹介しています。
クリエイティブな世界観を大切にするため、幕間や字幕のフォントにもこだわっていますね。
また、このインタビュー動画は「間」の取り方も絶妙です。
人の会話が入っていない時間を意図的に確保することで、まるでドキュメンタリー映像を見ているかのように動画全体のリズム感を整えていますよ。
【購買促進】トヨタ自動車株式会社 TOYOTA G’s Vitz
トヨタ自動車が、乗用車にスポーツカーのような遊び心を加えた「G SPORTS(G’s)」シリーズ。
その第2弾となる「ヴィッツRS G’s」のインタビュー動画では、第一線で活躍しているF1レーサーの小林可夢偉さんが実際にヴィッツを走行します。
プロレーサーの目線で、ヴィッツの魅力を率直に語り、安全性やデザインもしっかり訴求。
プロのリアルな声を届けることで、商品に対する憧れと信頼性を醸成し、自動車などの高額な商品でもファンの購買を喚起することができます。
おしゃれでかっこいいインタビュー動画の活用シーンと効果
インタビュー動画は静止画よりも
- 視聴側に企業のメッセージや世界観をダイレクトに訴求しやすい
- リアルな声が聞けるので信ぴょう性がある
- 臨場感を味わえる
などのメリットがあります。
ここからは、具体的なインタビュー動画の活用シーンと効果についてご紹介しますね。
求人募集:現場の様子を臨場感たっぷりに伝えられる
インタビュー動画は、新卒採用や中途採用の求人募集によく活用されています。
自社で働いている社員や、社長のインタビュー動画を制作すれば、自社のことをよく知らない求職者に直接会って伝えなくても、自社について臨場感たっぷりに伝えられるというメリットがありますよ。
動画は、テキストや静止画のみのコンテンツと比べて情報量が多く、訴求力が強いからです。
また、たった5分前後という短時間で、会社の外観や内観、働いている社員の雰囲気や熱意など、さまざまな情報を求職者に伝えられるのも大きなポイントですね。
インタビュー動画を制作する前に、企業の課題を分析し、動画のテーマを決めましょう。
例えば、入社後の離職率が高く、その要因が入社前に働き方をイメージできていないことである場合、社員の1日に密着して仕事内容や働き方を見せる動画を制作すれば、採用ミスマッチの抑止力の効果を期待することができます。
商品販売:顧客のリアルな感想を採り入れて購買意欲を掻き立てる
商品やサービス販売のインタビュー動画は、顧客の購買意欲を掻き立てるために活用されます。
特に車や家電製品などの高単価な商品や、一目で使い方をイメージしにくいサービスは、購入に至るハードルを下げるのに動画が有効です。
例えば、実際に商品やサービスを使ってみた感想を顧客に語ってもらうことで、商品やサービスの購入をまだしていない潜在顧客の興味・関心を引き出すことができるでしょう。
テキストのみの顧客の生の声よりも、インタビュー動画で実際に使用した顧客の顔を見る方が、潜在顧客の信頼を得やすいと言われています。
さらに購入後の利用イメージが視覚的に伝わるので「イメージと違った…。」など、購入後の返品やクレーム防止効果も期待できるでしょう。
会社紹介:会社の魅力を視覚的・聴覚的に伝えられる
会社紹介のインタビュー動画は、さまざまな視点で会社の魅力を伝えられるため、採用現場に限らず、顧客や株主などマルチな企業ブランディングに活用できます。
ブランディング動画は、企業の理念や事業内容を、視聴者に魅力的に訴求できます。
例えば、自動車メーカーの社員が、開発に至るまでの苦労や今後のビジョンなどを語っている動画を制作すると、視聴者に開発者の熱い想いが伝わり、他社との差別化を図る効果が期待できますよ。
ブランディング動画は、単に商品やサービスの購入を促すツールというよりも、ファンを獲得して長期的な利益獲得に繋げられる、ブランドイメージ戦略に有効です。
顧客満足度の向上:ロイヤルカスタマーを獲得できる
すでに自社の商品やサービスを利用している既存顧客にも、インタビュー動画は有効的です。
既存顧客に、サービスへのこだわりや、類似製品との違いなどを知ってもらうことで「購入してよかった」と満足感を再認識してもらいやすくなるからです。
既存顧客の自社に対する信頼感が高まれば、次なる購買へ促すことも可能でしょう。
企業が長期的に成長し続けるためには、ロイヤルカスタマーの存在は欠かせません。
ロイヤルカスタマーは自社の商品やサービスに愛着があるため、家族や友人などに自社の良さをアピールしてくれるメリットもあります。
また、ロイヤルカスタマーによる口コミや評判は信ぴょう性が高いので、インタビュー動画と併せて活用することで新たな顧客開拓にも繋がるチャンスがありますよ。
おしゃれでかっこいいインタビュー動画を撮影する際に必要な機材
ここからは、インタビュー動画を作る前に準備してほしい撮影機材についてご紹介します。
インタビュー動画に必要な機材①カメラ
まずは、カメラを用意しましょう。
スマートフォンでも動画は撮影できますが、高画質で鮮明な動画が撮影できるビデオカメラが最適です。
HDかフルHD以上の画質で撮影することをおすすめします。
また、インタビュー動画では人の表情にしっかりとフォーカスすることが重要です。
そのため、手ブレ防止機能や人物撮影(ポートレート)機能が強いカメラを使用してみてください。
インタビュー動画を撮影する際は、屋内の小さな部屋で撮影するケースも考えられるので、広角単焦点レンズを使用するのもいいでしょう。
広角単焦点レンズは、カメラと対象物の距離が近くても遠くから撮ったような映像や写真が撮れる便利なレンズです。
背景をぼかすこともできるので、人物を強調して撮りたい場合にはぴったりですね。
※撮影におすすめのカメラについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を併せてご覧ください。
インタビュー動画に必要な機材②三脚
インタビュー動画では人が静止した状態で話す様子を撮影することが多いので、カメラの固定は欠かせません。
手でカメラを持つと手ブレしがちですが、三脚を使ってカメラを固定すれば、ブレがない綺麗な映像が撮れます。
三脚を購入する際は、カメラのサイズと一致するかどうか事前に調べてから購入しましょう。
カメラのサイズと三脚が合わないとカメラの重さでバランスを崩してしまい、カメラが破損してしまう可能性があるからです。
もしスマートフォンで撮影する場合は、スマートフォン用の三脚を購入してくださいね。
※スマートフォンで撮影する際の三脚について、詳しく知りたい方はこちらの記事を併せてご覧ください。
インタビュー動画に必要な機材③マイク
インタビュー動画では映像ももちろん大切ですが、音声の品質が非常に重要なため、マイクも必要な機材です。
なぜなら、音声が不鮮明だと視聴者は不愉快に感じやすく、最後まで動画を視聴してもらえないリスクがあるからです。
カメラでも映像と一緒に音声の録音はできますが、小さい声だと上手く音を拾えないため、撮影専用のマイクを用意しましょう。
マイクは大きく分けて2種類のものがあります。
- ガンマイク…離れた位置から特定の音を拾うマイク
- ピンマイク…服の襟に付けたり口元に固定したりするマイク
インタビュー動画には、感度が高く、音声をしっかりとキャッチしてくれるガンマイクが最適です。
ピンマイクのように服の襟や口元に固定する必要もなく、自然な格好で撮影できるのも大きなメリットですね。
※撮影でおすすめのマイクについて知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。
インタビュー動画に必要な機材④照明
部屋の電気だけでは薄暗い映像になってしまう可能性もあるので、インタビュー動画撮影の際は照明も用意しましょう。
- キーライト(メインの光)
- バックライト(後ろから照らす光)
- フィルライト(明暗調整のライト)
上記のライトを調整すれば、被写体の表情の印象も変わります。
被写体の表情がはっきりと見えるだけでなく動画のクオリティも上がるので、ライトを調節してみましょう。
※撮影でおすすめの照明について詳しく知りたい方はこちらの記事を併せてご覧ください。
インタビュー動画に必要な機材⑤パソコン・編集ソフト
インタビュー動画を撮影したら、最後は編集ソフトを使ってパソコンで編集しましょう。
インタビュー動画をそのまま流すよりも、無駄なシーンをカット編集したり、テロップを入れて動画にアクセントを付けたりすれば、動画の途中で離脱されにくくなります。
編集ソフトは無料版・有料版があり、カット編集など基本的な機能を使いたいだけなら、無料版でも十分。
しかし、おしゃれでかっこいい動画に仕上げたいなら、有料版の方がエフェクトや機能が充実しているのでおすすめですよ。
また、パソコン選びも重要です。
動画編集の作業で扱うデータは非常に大きいため、パソコンの処理に大きな負荷がかかります。
もし、スペックを満たしていないパソコンで動画編集をしてしまったら、動作が遅かったり、動画の出力中にフリーズしたりと、ストレスの多い作業になるかもしれません。
一般的に、動画編集に必要なパソコンのスペックは
- CPU…Intel Core i7以上
- メモリ…8GB以上
とされています。
動画編集ソフトを使用する際は、お手持ちのパソコンが推奨CPUやメモリなどのスペックを満たしているかどうかを確認してみてくださいね。
また、パソコンのOSのチェックも欠かせません。
最近はWindowsとMacの両方に対応している動画編集ソフトが多いですが、ソフトの中にはWindowsのみ、もしくはMacのみしか対応していないものもあるので注意が必要です。
※おすすめの動画編集ソフトについて、詳しく知りたい方はこちらの記事を併せてご覧ください。
おしゃれでかっこいいインタビュー動画の撮り方のコツ
ここからは、おしゃれでかっこいいインタビュー動画を撮影するコツを解説します。
動画の内容や構成を考える
動画を撮影する前に、まず動画の内容や構成を考えましょう。
内容や構成を考えずにいきなり動画を撮影すると、まとまりのない印象の動画に仕上がってしまう可能性があります。
動画を作る際は、「何を視聴者に一番伝えたいのか」という部分をしっかりと定めるのがポイントです。
伝えたいメッセージを到着点に設定してから、動画の中身を考えれば「どんな内容を含めるべきなのか」が見えてくるでしょう。
インタビュー動画の活用シーン別の内容・構成の例は以下の通りです。
動画の主旨 | 動画の内容・構成の例 |
---|---|
商品紹介 |
|
求人募集 |
|
会社紹介 |
|
インタビューする内容をあらかじめまとめる
インタビュー動画では、あらかじめインタビューする相手に、質問内容を伝えて準備してもらいましょう。
インタビューする相手に、事前に質問内容を伝えておくことで、撮影当日の心づもりができますし、撮影中に言葉に詰まったり考えたりする時間を削減することもできるからです。
また、撮影時間がタイトな場合や、事前にインタビュー内容を確認して構成を練りたい場合は、相手から解答内容を簡単に書いて返信してもらうと良いでしょう。
スタッフやインタビュー相手と打合せ&日程調整
インタビューする相手には、事前に動画を撮影する趣旨・目的を共有し、撮影したいイメージを伝えましょう。
そして撮影場所や日時をスケジューリングし、撮影に臨みます。
撮影場所は、なるべく救急車、ヘリコプターといった騒音が入らない、静かな場所を選定してください。
会議室は背景が無機質になりやすいので、ガラス越しに風景や緑が見える場所など、背景も意識して選定すると絵に賑わいが出ます。
お店や外部の会場、屋外などで撮影を行う際は、撮影場所の管理者・責任者へのアポ取りも忘れずに確認してくださいね。
できれば撮影場所は、事前に現場に行って確認しておくと、撮影当日の進行がスムーズです。
撮影前にカメラの位置を決めておく
撮影当日は、カメラの位置が適切かを入念にチェックしてください。
カメラの配置のポイントは以下の3つです。
- インタビュー相手の上半身が映る距離に置く
- インタビュー相手の目線から外れた位置に置く
- テロップや字幕の空間を意識して置く
基本的に、インタビュー動画は相手の上半身が映る距離で撮影します。
また、インタビュー相手の目線から外れた位置にカメラを置くことで、視聴者に圧迫感を与えない動画を撮影することができますよ。
動画編集の際にテロップや字幕を入れる場合は、空間にゆとりを持たせるのがコツです。
カメラの位置やレンズを調節して、適切な位置から撮影しましょう。
インタビュー動画を最後まで離脱せずに見てもらうためには、飽きさせない絵作りが必要です。
各カットを、なるべく多彩なシーンやアングルで撮影してみてください。
冒頭で紹介したYouTubeのインタビュー動画でも、インタビュー動画ではさまざまなアングルで撮影していましたね。
社員や社長が1人だけ出演するインタビュー動画では、どうしても画面が単調になりがちです。
そこで、インタビュー相手の目線から外れた位置をメインにして、左右・横・下・後ろから撮影した映像も挟むと、単調な印象を与えない動画に仕上げることができますよ。
他にも、全身を映したカットを挿入するのも有効的です。
シーンごとに、アングルを切り替えて撮影する工夫をしてみてください。
ライティング・マイクセット
カメラが設置できたら、照明とマイクのセットをしましょう。
照明は、カメラと反対側からインタビュー相手の顔を照らすのが基本的なライティング方法です。
窓からの自然光を取り入れると、より自然な雰囲気の映像が撮れますよ。
マイクは、インタビュー相手の近くに配置することが多いのですが、感度の高いマイクなら多少距離が離れていても音声を拾うことができます。
マイクをインタビュー相手に近づけすぎると、マイクが画面に移り込んでしまうので、適切な距離を保つのがポイントです。
撮影する相手の緊張をほぐしてあげよう
インタビュー動画を制作する際、撮影する相手の多くは、撮影に慣れていません。
いきなり撮影を始めて、緊張感や戸惑いの感情が表情に現れてしまうと、視聴者にもそれが伝わってしまいます。
そこで、撮影する前に、相手の緊張をほぐすためのアイスブレークの会話を設けましょう。
例えば天気の話、今日のお昼ごはんに何を食べたか、など、話す内容は、どんな内容でも良いのです。
なるべく気軽なテーマで、相手がリラックスできる会話を心がけてくださいね。
撮影時は「相づち」の音に注意
機材の準備が整ったら、撮影を開始しましょう!
ここで留意しておきたいのは、相づちの音声が入らないよう注意すること。
普段、人と会話する際は「はい」「そうですね」といった相づちを打つのが自然ですよね。
しかし、相づちの音声が動画に入ってしまうと、視聴者は相づちの音を耳障りに感じやすく、編集も難しくなります。
よって、インタビューをしながら撮影を進める際は、相づちの音声が入り込まないよう留意してください。
インタビュー動画を作成する時のポイント(編集~公開まで)
ここからは、編集でインタビュー動画をおしゃれに、かっこよく仕上げるためのポイントをご紹介します。
インサーカットを有効活用する
インサーカットとは、映像の間に挟む別の動画・静止画を指します。
例えば、採用や企業ブランディングが目的のインタビュー動画なら
- 社員が働いている様子
- おしゃべりをしている様子
- 会社の内観
商品やサービスの購入促進を目的としたインタビュー動画なら
- 商品映像
- 実際にサービスを利用している様子
などが挙げられます。
インサーカットは、インタビューだけでは分かりにくい情報を、視聴者に視覚的に説明・補足する役割があります。
まずは「場所の雰囲気」がわかるカットを入れて、あとは動画のテーマに合わせて必要な素材を盛り込んでみましょう。
強調したい部分はテロップを工夫する
インタビュー動画の中で特に視聴者に印象づけたい、強調したい言葉には、テロップ表示をするのがおすすめです。
人間は視覚からの情報は記憶に残りやすいと言われているため、音声だけよりもテロップを使用すればより視聴者に訴求できるからです。
テロップを挿入する際は、大きなテロップや字幕とは違う色にしてみてください。
ただし、テロップの印象を強くするためにも、テロップの多用は避けて最小限に抑えましょう。
また、字幕との違いを明確にするために挿入する位置を変えるのも効果的です。
YouTubeなどで動画を公開する場合、無音(ミュート)で視聴されることも多くなったため、音声が無くても動画の内容がわかるようにテロップは挿入してみてくださいね。
複数のBGMを使う
おしゃれでかっこいいインタビュー動画を制作したいなら、視聴側の聴覚を刺激するBGMも非常に重要と言えます。
1種類のBGMだけしか使っていない動画は、変化がないので単調な印象になりがちです。
動画を飽きずに見てもらうためにも、複数のBGMを用意してみましょう。
場面に合わせてBGMを変えるだけで、躍動感のある印象に変化します。
動画のオープニングは明るいBGMで視聴者をワクワクさせ、インタビューの話に集中してもらいたい場面ではBGMを完全に止めるなど、動画の展開のメリハリも意識してみてください。
効果音を適度に使う
印象づけたいシーンでは、効果音も使って強調すると効果的です。
ただし、効果音を多用しすぎると、加工感が強まり、本来インタビュー動画としてあるべき「等身大の相手の言葉を伝える」役割が失われてしまいます。
有名な映像作家の中には「相手が語る声や、表情に注目して視聴してほしい」という思いから、こだわりを持ってテロップや効果音を最小限にする人もいますよ。
効果音は、多用しすぎに注意しながら適度に活用してみてくださいね。
伝えたいメッセージをコンパクトにまとめる
インタビューをしていると、たくさん良い話が聞けるかもしれません。
しかし、いくら良い内容でも、エピソードを盛り込みすぎると、インタビュー動画としてのメッセージが拡散し、本来伝えたいメッセージがぼやけてしまうリスクがあります。
インタビュー動画を編集する際は、必ず目的に立ち返ってください。
すると、自然に「どの話を優先して残して編集するべきか」が見えるはずです。
コンテンツとして優れており、編集・カットするにはあまりにもったいない、という場合は、ショートバージョンとフルバージョン2種類の制作をしても良いかもしれません。
ショートバージョンを動画広告で使って、フルバージョンを視聴したい人を自社サイトへ誘導する、といった戦略にも活用できますよ。
リソースが足りないなら外注もおすすめ
「動画撮影・編集ができる社員がいない。」
「撮影する時間が確保できない…。」
とお悩みなら、動画制作会社に外注するのがおすすめですよ。
ここからは、外注の具体的な流れをご紹介します。
外注する際の流れ
動画制作会社に外注依頼をする際のステップは、全部で7つあります。
手順①ヒアリング
まずは、制作会社からクライアントである企業に動画のイメージや目的などのヒアリングが行われます。
動画制作中に急きょ動画のコンセプトや方向性を変更するのは難しいため、念入りに制作会社と打ち合わせを行いましょう。
手順②企画・構成
制作会社はヒアリングした内容を基に企画書を作成、提案をします。
ヒアリングの内容がきちんと反映された構成になっているか必ず確認してください。
そして、修正点や疑問・不明点があれば遠慮せずに制作会社に相談しましょう。
構成が固まったら、制作スケジュールを立てていきます。
手順③シナリオ・絵コンテ作成
企画書が通ったら、制作会社がシナリオや絵コンテを作成します。
シナリオや絵コンテを撮影中に修正すると、制作会社とトラブルが発生するかもしれません。
また、スケジュールに大幅な狂いが生じる可能性があるため、この時点で納得いくまで確認・修正を繰り返しましょう。
手順④撮影
シナリオや絵コンテに沿って、動画を撮影していきます。
制作会社との撮影後の問題を避けるためにも、クライアントである企業は撮影に立ち会うことをおすすめします。
手順⑤編集
必要なシーンが撮影できたら、編集作業です。
編集期間は、短い尺の動画で2〜3週間前後と言われています。
手順⑥試写
納得のいくまで試写と修正を繰り返して、おしゃれでかっこいい動画を作成します。
手順⑦納品
希望のフォーマットで動画が納品されます。
自社サイトやYouTube、SNSなどに納品された動画を投稿すれば完了です。
費用相場
インタビュー動画を制作会社に外注依頼した際に発生する料金相場には幅があります。
そもそも動画制作の費用の主な内訳は、企画費+人件費+機材や場所代などの諸経費の3つです。
そして、動画の長さや演出、インタビューする人数によって料金相場は大きく左右されます。
フリーランスの動画クリエイターなら短い動画なら1本5万円程度で、納期の変更などの融通を聞いてくれやすい傾向に。
小規模の動画制作会社なら10〜20万円程度、大手の動画制作会社なら30〜50万円ほどの制作費がかかります。
制作会社の規模が大きくなれば凝った演出や優れたナレーション技術などを持ち合わせているため、おしゃれでかっこいいインタビュー動画が期待できるでしょう。
また、テレビCMを依頼する場合は数百万円規模のプロジェクトになる可能性が高くなります。
撮影は1日足らずで終了しますが、初回ヒアリングから2〜3カ月ほどの日数が必要となるのでスケジュール設定には十分に注意しましょう。
もし自社の予算と見合わない場合は、撮影カメラの台数を減らしたり、素材の一部を自社で用意したりすれば撮影の予算を抑えられます。
動画制作の費用に対して国や地方自治体から補助金の給付が受けられる場合もありますので、チェックしてみてくださいね。
外注する際の注意点
動画制作を外注する際に企業側に気をつけてほしいことは、主に3つあります。
- 動画の目的を明確に決める
- 予算を決める
- 納期をきちんと提示する
動画の活用目的によって、視聴者に伝えるメッセージや内容は違います。
採用目的なのか、企業の商品やサービスの認知拡大が目的なのか、インタビュー動画を依頼する目的をあらかじめ社内で話し合いましょう。
予算をしっかりと制作会社に提示しないと、制作会社もどの程度までアイデアを提案していいかわかりません。
追加請求されるなどの金銭トラブルを起こさないためにも事前に自社内で予算を決めて、制作会社に提示しましょう。
また納期も明確にして、外注先にあらかじめ伝えることも重要です。
撮影や編集作業はある程度の日程を必要とし、イレギュラーなハプニングも起こる可能性は少なくありません。
特に商品やサービスのリリース日や特定のイベントで使用したい場合は必須です。
動画が間に合わない事態を回避するためにも、その日程を必ず制作会社に伝えましょう。
インタビュー動画作成後、効果を高めるためにやるべきこと
インタビュー動画は、ターゲットに視聴されて初めて効果に繋がります。
そこで、インタビュー動画を作成した後にやるべきことを紹介しますね。
- 自社サイトに埋め込む
- SEO対策をする
- 複数メディアで発信する
どういうことか、順番に解説します。
自社サイトに埋め込む
インタビュー動画をYouTubeなどのSNSで発信する場合、自社サイトにも忘れずに埋め込みましょう。
SNSで視聴した人が「もっと情報がほしい」「詳しく知りたい」と思ったとき、企業のサイトは各種SNSから流入したユーザーの、最後の受け皿になります。
自社サイトに同じ動画が埋め込まれていると、目的のページに到達したことを明確に確認できるので、その企業ページに滞留して情報収集に取りかかることができ、アクションへ繋がる可能性が高まります。
SEO対策をする
インタビュー動画を自社サイトや、YouTubeなどのSNSにアップロードする場合は、その動画にターゲットが辿り着ける状態でなければ意味がありません。
よってインタビュー動画をアップロードしたWebページのSEO対策も大切です。
動画のタイトルや紹介文に、関連するキーワードを意識して盛り込んでみましょう。
例えば、新卒採用向けのインタビュー動画であれば「新卒向け」というワードを入れてみたり、ニュースサイトに取り上げてほしい場合は「プレスリリース」や「新サービス登場!」といった引きになるワードを入れると、検索エンジンにキーワードが引っ掛かり、関連キーワードを検索した人に表示されやすくなります。
どのようなキーワードを使うかは、Googleキーワードプランナーなどのツールを使って実績データから検討してみるのもひとつの手ですよ。
複数メディアで発信する
SEO対策の結果は確約できるものではないため、併せて複数メディアで発信することでリーチを広げましょう。
プレスリリースを発信しているメディアに、有料で配信を依頼することもできます。
予算がない場合は、自社が運用するSNS各種で発信したり、自社サイト内での露出量を増やすという手段もありますよ。
まとめ:目的に合わせておしゃれでかっこいいインタビュー動画を撮ろう
いかがでしたか?
おしゃれでかっこいいインタビュー動画を自社で制作するには、事前に動画の目的や構成を社内で話し合い、カメラや照明、マイクなどのセッティング準備が必要です。
動画編集の際もインサーカットを入れたり、効果的にBGMを使ったりすれば、躍動感が溢れる演出ができます。
インタビュー動画は、視聴者の心情にダイレクトにアプローチができるため、企業の信頼を得る重要な役割を担っていると言っても大袈裟な表現ではありません。
ぜひ本記事を参考にして、おしゃれでかっこいいインタビュー動画を作ってみましょう。
おしゃれでかっこいいインタビュー動画の撮影や編集を外注したいなら、ぜひサムシングファンにご相談ください。
サムシングファンは、東京・大阪・名古屋にオフィスを構える可能な映像・動画制作会社です。
年間456社2000本以上の豊富な制作実績が強み。
インタビュー動画はもちろん、他社よりも圧倒的な低価格でドローン撮影ができたり、素材を用意すればわずか3日で30秒のアニメーション動画が制作できたりと多彩なサービスと良心的な料金設定が魅力です。
過去の実績はこちらからご覧ください。
サムシングファンでは、動画DX®活用法を無料公開中です。
多くの企業が求人募集や購買促進、ブランディング目的で導入し始めている動画の活用法について説明しています。
動画の活用法についてお悩みの企業担当者様は、ぜひダウンロードしてみてください。