「インタラクティブ動画って何だろう……」
と感じている方は多いのではないでしょうか?
インタラクティブ動画とは、映像内にクリックボタンなどを設置し、ユーザーに何らかのアクションを促す動画です。
近年、スマホやインターネットの普及によって、急増している動画タイプです。
インタラクティブ動画はユーザーと双方向のアクションが生まれるため、動画へのコミットも増加します。
商品やサービスのPR効果も生まれやすいでしょう。
そこで今回は、
- インタラクティブ動画とは
- インタラクティブ動画のメリットとデメリット
- 企業の活用事例
- インタラクティブ動画制作におすすめのプラットフォーム
- 動画制作のポイント
を順に解説します。
今回の記事を参考にしながら、インタラクティブ動画の効果など把握していきましょう。
目次
インタラクティブ動画とは?概要や仕組みを紹介
最初にインタラクティブ動画について、
- インタラクティブ動画とは
- 人気が高まっている背景
の順で解説します。
インタラクティブ動画とは、対話するように操作する動画
インタラクティブ動画とは、パソコンやスマホを見ながら双方向でやり取りができる動画のことです。
動画内にクリックボタンなどを設置することで、ユーザーに何らかのアクションを促します。
従来の動画は、配信されたものをユーザーが受動的に閲覧するだけでした。
一方でインタラクティブ動画は、ユーザーが能動的に配信者と映像を通してコミュニケーションを取ることが可能です。
もっとも身近な例は、YouTubeの動画広告。
視聴中、企業の公式サイトのリンクが出現するのを見たことある方も多いのではないでしょうか。
リンクへの誘導も、インタラクティブ動画に当てはまります。
インタラクティブ動画が出現した背景
インタラクティブ動画の増加には、以下のような背景があります。
【1.インターネット環境とスマホの普及】
近年、インターネットを利用する人とスマホの普及率が高まりました。
実際に総務省の調査では、2020年に8割以上の家庭がスマホを利用していることが明らかになっています。
動画を気軽に視聴できる環境になったことから、動画タイプも日々進化しています。
【出典】総務省「第1節 国民生活におけるデジタル活用の現状と課題」
【2.プラットフォームの増加】
以下のような、動画を配信するプラットフォームが増加したことも、インタラクティブ動画が増えた要因です。
- YouTube
またLINE LIVEなど、リアルタイムで配信されるライブもよく見かけるように。
動画を気軽に視聴できる場所が増えています。
【3.映像制作を仕事とするクリエイターの出現】
動画の発展によって、YouTuberなど、動画制作を仕事にするクリエイターが出現しました。
企業の動画制作に対するニーズも高まったことで、さまざまな人が動画を作成・編集するようになっています。
その中で、少しでも注目度の高い動画を作れるようなクリエイターが求められるようになりました。
新たな動画タイプとして、インタラクティブ動画のような種類も作られるようになっています。
上記3つの背景が絡みあい、ユーザーと双方向のコミュニケーションを取れるインタラクティブ動画が誕生しました。
※動画クリエイターについて知りたい方は、こちらの記事もチェック!
インタラクティブ動画が効果的なシーン
インタラクティブ動画は、あらゆるビジネスシーンで有効です。
例えば、以下のシーンで活用することができます。
- 認知拡大・ブランディング
- 見込み客の獲得
- 販売促進・EC
- 営業
- 採用活動
- 社内研修
ひとつずつ、解説しますね。
認知拡大・ブランディング
インタラクティブ動画は、通常の動画とは異なり、視聴者がアクションを伴います。
その分、通常の動画よりも記憶に残りやすい広告表現ができます。
男女両方のアイテムを揃えているファッションブランドなどのブランディングにも、インタラクティブ動画は有効ですよ。
見込み客の獲得
視聴者がインタラクティブ動画を操作すると、動画をタップするだけで、すぐに欲しい情報を追加で得ることができます。
情報量を担保できるので、一般的な動画広告で発生しがちな「商品をWEBで検索し直して、商品の詳細情報をチェックしてから購入するかどうか考える」という手間がありません。
顧客のニーズに沿った情報をリアルタイムで提供できるので、見込み客の獲得にも有効です。
販売促進・EC
豊富なアイテムを取り揃えているECサイトでは、ユーザーがWEBサイトを閲覧しているうちに離脱してしまうことも。
インタラクティブ動画なら、欲しいアイテムをすぐに見つけ、スムーズに購入画面へ誘導することができます。
操作データから、アイテムごとの人気度やユーザー情報の蓄積などもできるので販促マーケティングにも活用できますよ。
営業
インタラクティブ動画は、営業ツールとして活用することもできます。
顧客のニーズに合わせた情報提供ができる他、閲覧数や資料請求数といった反応を計測することも可能。
新商品のリリース情報や、商品機能の説明動画に活用しても便利ですね。
採用活動
企業には様々な組織があり、それぞれ役割が異なります。
しかし、求職者1人ひとりに説明会を開催するのは時間も手間もかかるもの。
そんな採用活動のシーンでも、インタラクティブ動画が活躍します。
求職者の選択に合わせてキャリアイメージを形成したり、採用活動のステップに合わせて必要な情報を提供したりできるので、質の良い人材の採用にも繋がります。
社内研修
インタラクティブ動画は、受講者が選んだ選択肢に基づき情報を出し分けすることができます。
よって、社内研修をインタラクティブ動画で制作することも可能です。
クイズ形式の社内研修にして取得したスコアをもとに、どのパートがつまずきやすいのかを分析して業務改善に繋げることもできますよ。
インタラクティブ動画の事例
インタラクティブ動画の事例として、
- サムシングファン
- IKEA
- ナノ・ユニバース
- Netflix
- 越後湯沢観光ナビ
- 第一カッター興業株式会社
の6つを見ていきましょう。
事例1.サムシングファン
サムシングファンのお客様であるガス会社のアイエスジー株式会社様は、非対面での会社案内をインタラクティブ動画で行っています。
会社の歴史や事業内容、キャリア形成や福利厚生など、会社のことをより知ってもらえるように、動画内の会話でそれぞれのトピックごとにクリックできるようにしています。
なお、企画はアイエスジー株式会社の河尻様がご考案されました。
事例2.IKEA
IKEAは、自社の家具を宣伝するためにインタラクティブ動画を制作しています。
IKEAの動画のポイントは、映像内にショッピングサイトへのリンクを設置していること。
黄色いショッピングバッグのアイコンが出現し、クリックすると購入ページが表示されます。
動画にストーリー性もあることから、多くのユーザーに視聴されています。
事例3.ナノ・ユニバース
セレクトショップ「ナノ・ユニバース」のインタラクティブ動画です。
着る人の直感的な感性をファッションで表現する「feel in bones」というスタイル提案のために制作されました。
モデルが着用しているアイテムにカーソルを合わせると商品詳細が表示されるだけでなく、ECサイトと連携しているため即座に商品の購入ができます。
購買意欲が高いまま、ユーザーをECサイトに誘導する成功事例と言えるでしょう。
事例4.Netflix
動画配信サービスのNetflixは、オリジナル映像作品「Stranger Things」のPRとして、インタラクティブ動画を活用しています。
まず動画内の赤い文字をクリックすることで、登場人物やストーリーを紹介。
ストーリーを知らない人でも、作品に興味を持ちやすい仕掛けとなっているのが魅力です。
またNetflixは、『BLACK MIRROR』というインタラクティブ動画ドラマも制作しています。
選択肢によってストーリーが変わるという、ゲームのようなドラマが人気を集めています。
事例5.越後湯沢観光ナビ
引用:越後湯沢観光ナビ
新潟県湯沢町のPRサイト「越後湯沢観光ナビ」では、湯沢町の観光名所を案内するインタラクティブ動画を掲載しています。
動画の冒頭で季節を選択すると、それぞれの風情溢れる映像が流れるなか、エリア情報やキャンペーン情報が案内されていきます。
ユーザーが動画を見て「この場所はどこだろう?」と気になったらすぐに検索できるよう、施設のリンクなどを設置していますね。
ユーザーに具体的な観光プランの設計をイメージさせやすい構成が特徴です。
事例6. 第一カッター興業株式会社
引用:第一カッター興業株式会社
第一カッター興業株式会社は、求人サイト上に「第0次採用試験」という動画コンテンツを掲載しています。
ミッションという形で「スイカ」や「丸太」といったさまざまな素材を切るのに最適な道具を視聴者に選択させ、それぞれ異なるストーリーに分岐し、正解までたどり着かせます。
正解・不正解いずれの場合にも、それぞれの刃物の特性について解説しており、求職者に自社製品について興味を持ってもらいやすい構成です。
遊び心満載のシュールな展開は、最後まで視聴者を惹きつけます。
求職者が動画を視聴することで、企業に対して親近感を湧きやすく、さらに仕事の内容もイメージしやすいメリットがあります。
インタラクティブ動画を活用するメリット
続いては、インタラクティブ動画を活用するメリットとして、
- 印象を残しやすい
- 拡散されやすい
- 宣伝効果が高い
- コンバージョンにつながりやすい
- エンゲージメントが高まる
- 解析データを取得できる
の6つを解説します。
メリット1.操作性のある動画で印象付けられる
インタラクティブ動画は操作が発生するため、通常の動画よりもユーザーの印象に残りやすいのが大きなメリットです。
先ほどインタラクティブ動画は、ボタンクリックなど何らかのアクションが発生するとお伝えしました。
操作のある動画はまだまだ少ないぶん、ユーザーにインパクトを与えやすいでしょう。
印象的なので、無意識に動画内の商品やサービスがユーザーの記憶に残ります。
メリット2.視聴時間やシェア数などが伸びやすい
インタラクティブ動画は、視聴時間やSNSのシェア数などが伸びやすいです。
動画内でのクリックなどアクションした後に、新たなアクションやストーリーが発生する動画も少なくありません。
ユーザーにワクワク・ドキドキなどの感情を与えられるため、通常の動画よりも長く視聴してもらえます。
またおもしろさから、「友達に教えたい!」と感じる人も増加。
SNSでのシェア数が伸びることで、さらなる拡散にもつながります。
メリット3.PRなどに活用しやすく、宣伝効果も高い
インタラクティブ動画は、PRなどに活用しやすいのもポイントです。
先ほど紹介した拡散性などもあわさって、より高い宣伝効果が生まれることもあります。
また動画内でアクションしてもらえることで、動画内容など企画の幅が広がることも。
よりユーザーの興味を惹き付ける動画を考えることが可能です。
結果として、PR効果アップも期待できるでしょう。
メリット4. コンバージョンにつながりやすい
インタラクティブ動画は、ユーザー自身で操作しながら動画を視聴するため、無意識のうちに動画内の商品やサービスが印象に残ります。
視聴後のユーザーは商品やサービスに対して興味・関心を喚起された状態なので、次なるアクションを起こしやすくなっています。
そのため、商品購入や会員登録、資料請求など目標としているコンバージョン率が高くなるでしょう。
動画内から直接サイトへ遷移できれば、潜在顧客を逃さないメリットもあります。
メリット5. エンゲージメントが高まる
動画マーケティングでは視聴数だけでなく、エンゲージメント率を考えることも非常に重要です。
エンゲージメントとは、企業とユーザーの「関係性」やユーザーから企業や商品への「つながりや共感度の強さ」を意味します。
エンゲージメントを高めるにはユーザーとの対話や双方向のコミュニケーションが大事です。
例えば、Instagramのエンゲージメントを表すと考えられる指標は、以下の通りです。
- いいね数
- コメント数
- 保存数
- リーチ/発見(リーチしたアカウント数)
- インプレッション数
- フォロワー数
一方的に再生される通常の動画と違い、インタラクティブ動画はユーザー自身が操作可能です。
通常よりも、ユーザーは動画の展開に惹きつけられやすく視聴時間が伸びます。
つまり、ユーザー参加型のインタラクティブ動画は、商品やサービスの理解度も深まるためエンゲージメントの向上に非常に役立つでしょう。
メリット6. 解析データを取得できる
インタラクティブ動画では、ユーザーのデータを蓄積できます。
「動画内でどのクリックが多かったか」や「どの経路がコンバージョンにつながったか」「どこで離脱したか」などユーザーの行動パターンのデータの蓄積や分析が可能です。
ユーザーの興味や関心が正確なデータとして可視化されるため、動画の問題点が明確になりPDCAサイクルを効率的に回せるでしょう。
インタラクティブ動画を活用するデメリット
インタラクティブ動画には、以下のようなデメリットもあります。
- 時間がないと見られにくい
- 専門知識が必要となる
- 制作が手探りになる
1つずつ見ていきましょう。
デメリット1.時間がないときは見られにくい
インタラクティブ動画は、どうしても再生時間が長くなります。
ゆっくり動画を視聴できるタイミングでないと、なかなか最後まで視聴してもらえません。
休日や就寝前のような、ユーザーが自由な時間をねらって配信するなど、再生回数を伸す工夫が必要でしょう。
デメリット2.作り方などに専門知識が必要となる
インタラクティブ動画は映像内にアクションを起こす仕掛けを作るため、制作にはより専門的な知識が必要です。
クリエイターや動画制作会社だからといって、すべての人がインタラクティブ動画に対応できるわけではありません。
発注するにあたっても、依頼先の選別は必要となります。
※動画広告会社について詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェック!
デメリット3.活用事例が少ないため、手探りになる
インタラクティブ動画の活用事例は、まだまだそれほど多くありません。
参考となる成功事例も少ないため、制作から活用までは手探りになることがほとんどです。
ただし少ない中でも、いくつか成功事例はあります。
特に海外に多いため、その中から自社に近い業界の事例を参考にしていきましょう。
インタラクティブ動画の作り方
次に、インタラクティブ動画の作り方のステップを説明します。
インタラクティブ動画の作り方は、以下の4ステップです。
- 施策の目的、ターゲット、ゴールを設定する
- シナリオを作り、分岐パターンを整理する
- 動画を撮影・編集する
- 動画の視聴テストを行う
それぞれ、どのような作業を行うのかを解説しますね。
ステップ1:施策の目的・ターゲット・ゴールを設定する
まず制作に着手する前に、案件の要件を整理しましょう。
ターゲット像は具体的であればあるほど、マーケットに存在するボリュームを精緻に試算することができ、訴求方法も検討しやすくなります。
また、ゴール設定は、動画配信後の振返り指標にもなりますよ。
数値の設定が難しい場合は、まず小規模な案件でテスト施行し、その結果をベースに試算してみても良いでしょう。
- 施策の目的:何のためにインタラクティブ動画を制作するのか?(例:シーズンアイテムのPR・販売促進)
- ターゲット:施策のターゲットは?(性別、年代、居住地、収入規模、趣味・趣向)
- ゴールを設定する:目標視聴数は?LPへのCV数は?売上目標は?
ステップ2:シナリオを作り、分岐パターンを整理する
インタラクティブ動画の最大の特徴は、「シナリオが分岐する」という点です。
通常、動画制作においては絵コンテや台本で完成イメージを表現しますが、インタラクティブ動画は別途、ストーリー分岐を整理するためのフロー図も制作します。
フロー図とは、IT業界でシステム構築においてもプログラムの分岐を整理するために制作したりと、他の業界でも使われている要件整理手法ですよ。
インタラクティブ動画の条件分岐は、なるべく複雑にしないよう留意しましょう。
1本のメイン動画があり、その過程で選択肢を2〜5個表出し、選択肢別のサブ動画を視聴し終えたら、またメインシナリオに戻る、といった単純な構造だと、制作費もテスト視聴の工数も最低限に抑えることができます。
ステップ3:動画を撮影・編集する
インタラクティブ動画を構成する動画の素材を撮影し、インタラクティブ動画専用の制作ツールを使って編集します。
具体的な制作ツールについては、後ほどいくつかご紹介しますね。
インタラクティブ動画は、ユーザーが自分目線で操作をしながら視聴する点も特徴なので、ユーザー目線で没入感を感じられるアングルでの撮影を意識してください。
ステップ4:動画の視聴テストを行う
インタラクティブ動画が完成したら、必ずフロー図からテストケースを書き起こして、全ての分岐を視聴テストしてください。
リリース前に視聴テストをしっかり行うことで、設定ミスや、ストーリー展開に違和感がないかどうかを検出して修正することが可能です。
インタラクティブ動画の視聴テストは、各分岐点において、全ての選択肢が想定通りに動作することが確認できれば問題ないでしょう。
YouTubeでもインタラクティブ動画を作れる!
実は、簡単なインタラクティブ動画ならYouTubeでも作ることができます。
ストーリー分岐といった高度な表現はできませんが、無料で動画にカード機能と、終了画面機能を挿入することができます。
- カード機能:動画再生中にカードを表示し、他の動画、他のチャンネル、アンケート、外部リンクのいずれかへ誘導できる
- 終了画面機能:動画終了の5-20秒前にバナーを表示し、他の動画、他のチャンネル、再生リスト、チャンネル登録ボタン、外部リンクのいずれかへ誘導できる
これらの機能を活用することで、YouTubeチャンネルからの離脱を防ぎ、再生数アップやチャンネル登録者数アップに繋げることができますよ。
YouTubeで動画にインタラクティブ機能を付けるには、「YouTube Studio」というGoogle社の無料アプリケーションを使います。
また、YouTube広告で有料でインタラクティブ機能を付与することも可能です。
>>YouTubeのインタラクティブ機能について(Googleサポート)
既にYouTubeアカウントを所有している企業は、ぜひインタラクティブ動画に挑戦してみてくださいね。
インタラクティブ動画の作り方:おすすめのプラットフォーム7選
ここまでインタラクティブ動画について解説しましたが、実際に制作するときは、インタラクティブ動画制作用の「プラットフォーム」を活用しましょう。
そこでおすすめとして、
- DOOONUT
- MIL
- Vimeo
- freely
- Eko Studio
- Tig
- riclink
の7つを紹介します。
プラットフォーム1.DOOONUT
引用:サムシングファン
DOOONUTは、「インタラクティブ動画の作成から管理、効果測定が一括でできる」サムシングファンのオリジナルツールです。
HTMLやプログラミングのような専門知識がなくても、誰でも動画が作成できます。
特徴は以下の3つ。
- 専門知識なしでインタラクティブ動画を作成できる
- インタラクティブ動画の作成、管理、効果測定まで一括で行える
- さまざまな媒体の動画データを一括管理できる
DOOONUTなら、ヒートマップ機能や分析レポート機能、クリック・アクセス分析、エンゲージメント分析アクセス分析、運用などを一括管理。
また、FacebookやTwitterなどのSNS連携や一括投稿の機能で作業効率アップも期待できます。
DOOONUTでは14日間無料ですべての機能が利用できますので、ぜひお気軽にご利用ください。
>>DOOONUT(ドーナツ)
プラットフォーム2.MIL
引用:MIL
MILは、日本初のSaaS型インタラクティブ動画編集プラットフォームです。
「新しい視聴体験を作ること」をコンセプトにインタラクティブ動画を制作しています。
特徴は以下の3つ。
- 国内屈指の知名度を誇るプラットフォーム
- マイナビやセブンイレブンなど大手企業1,100社以上の導入実績
- 企画から配信後の分析までワンストップでサポート可能
動画制作の専門的な知識は一切必要なく、パワーポイントで資料を作成するのと同じ感覚で誰でも簡単にインタラクティブ動画を制作できます。
初めてインタラクティブ動画に取り組む企業におすすめです。
プラットフォーム3.Vimeo
引用:Vimeo
Vimeoは、米国初のプロクリエイター向け動画共有プラットフォームです。
インタラクティブ動画を制作できるツールも提供しており、Enterpriseアカウント(法人向け有料サービス)のオプションとして利用することができます。
- 研修用動画を制作すれば、スコアも見られる
- 画面上でクリックできる範囲の選択など、カスタマイズ性が高い
- アクション率、CV計測ができるのでEコマースにも便利
海外向けにインタラクティブ動画を活用したい企業におすすめですよ。
プラットフォーム4.freely
引用:C-NAPS
freelyは、コンテンツマーケティングに特化した株式会社ファングリーが提供するサービスです。
特徴は以下の3つ。
- 霊園や歯科医院などカッチリとした業界の事例多数
- ドローンなど最新技術との組み合わせにも対応
- 商品やサービスの問い合わせ窓口設置なども可能
これからデジタル技術を集客などに活用していきたい企業におすすめです。
プラットフォーム5. Eko Studio
引用:Eko Studio
Eko Studioは、「Interlude」というイスラエルのベンチャー企業のインタラクティブ動画作成ツールです。
WIREWAXと同様に、日本語表記が不可ですが、動画の作成から公開まで無料で行えます。
特徴は以下の3つ。
- ユーザーが直感的に操作できる
- リーチ数などの簡易的な解析が可能
- ストーリー分岐機能を搭載
作りたいストーリーに応じて、複数の動画をまるで樹形図のように結びつけていくことで分岐を完成させ、1つのインタラクティブ動画に仕上げます。
無料で動画を制作できるので、お試しでインタラクティブ動画を作ってみたいという企業におすすめです。
プラットフォーム6. Tig
引用:Tig
Tigは、パロニム株式会社が開発した次世代型のインタラクティブ動画作成プラットフォームです。
アパレルブランドの「THE NORTH FACE」など、さまざまな企業が利用しています。
特徴は次の3つ。
- 映像を極力を汚さないシンプルなデザイン(UI)による心地良いユーザー体験(UX)を提供
- 自社開発の高精度のトラッキングシステム
- SaaSモデルか、Enterpriseモデル(自社のサーバーにTIG技術を組み込む)の2種類の提供モデル
「Tig」から派生して開発されたリッチコンテンツ型の電子書籍「Tig magazine」やライブ映像を直感的に楽しめる「Tig LIVE」などサービス展開が多岐に渡ります。
インタラクティブ動画だけでなくシステム開発に強みを持っているため、画期的なインタラクティブ動画に挑戦したい企業におすすめです。
プラットフォーム7. riclink
引用:riclink
riclinkは、株式会社シーズ・リンクが開発したインタラクティブ動画ツールです。
インタラクティブ動画作成ツールの中でも、特にビジネス向けの機能が充実しているのが最大の特徴です。
特徴は次の3つ。
- 運用・動画撮影支援と万全のサポート体制
- BtoB向けのインタラクティブ動画事例が多数
- PDFやWord、Excelファイル等の資料を動画自体にアップロード可能
Web制作機能(CMS)が搭載されており、動画作成の経験がない人でも手軽にWebページを作ることができます。
インタラクティブ動画でビジネスチャンスを広げたいと検討中の企業におすすめです。
インタラクティブ動画制作の3つのポイント
ここからは、実際に動画を制作する際に気を付けたい
- 動画の目標を設定する
- ターゲット層を明確にする
- 複数のシナリオやストーリーを用意する
3つのポイントを紹介します。
ポイント1. 動画の目標を設定する
まずは、何のためにインタラクティブ動画を作成するのかを明確にしましょう。
動画の目標やゴールを緻密に設定しないと、ユーザーの行動促進につながらない可能性があります。
問い合わせや商品購入、会員登録、資料請求などインタラクティブ動画を視聴したユーザーにどのような行動をしてほしいのかを具体的に考えましょう。
具体的な目標・ゴールを設定したら、それらを達成するために必要な動画内の仕掛けや内容、作成手段などのアイディアがまとまりやすいメリットがあります。
ユーザーが視聴後に「楽しかった、面白かった」の感想だけで終わらせないためにも、できる限り具体的な達成目標やゴールを掲げましょう。
ポイント2. ターゲット層を明確にする
目標・ゴールを設定したら、ターゲット層の設定もしましょう。
ユーザーとのエンゲージメント(繋がり)を高めるためにも、ターゲットを明確にすることが大事です。
- 商品やサービスを紹介する目的なら、どの年齢層に買ってほしいのか?
- 採用動画なら、どのような人に応募してもらいたいのか?
「都内に住む共働き家庭の30代の子持ち女性」のようにターゲットの年齢や性別、価値観、ライフスタイルなどをあらかじめ細かく設定しておくと、訴求力が高いインタラクティブ動画が作成できるでしょう。
ポイント3. 複数のシナリオやストーリーを用意する
目標・ゴール、ターゲット層の設定をしたら、最後はゴールまでのストーリーを設計しましょう。
通常の動画であれば1つのストーリーで完結しますが、インタラクティブ動画はユーザーの選択によりストーリーが変わります。
そのため、複数のストーリーを用意しておく必要があります。
ストーリーを設定する際に、ユーザーにどのような体験をさせたいのかを考えることが必要です。
ユーザーの印象に残る面白い動画でも、仕掛けが複雑だったり、視認性が欠けていたりするとユーザーは離脱しがちです。
動画のストーリーを練る際は、特に以下の4点に注意してください。
- どのような場面で
- どのようなに焦点を当てれば
- 何を伝えれば
- どこに仕掛けを設置すれば
具体的な段階に分け、制作者目線ではなくユーザー目線で、目標・ゴールまでの道のりを設定するのがコツです。
また、クリック前後のストーリーのつながりも忘れずに意識しましょう。
まとめ:インタラクティブ動画は採用やブランディングなど幅広く活用できる
今回は、インタラクティブ動画について解説しました。
ここまでをまとめると、インタラクティブ動画とはパソコンやスマホを見ながら双方向でやり取りできる動画です。
ユーザーに何らかの行動を起こしてもらうため、これまでの動画と比べて視聴時間なども伸びやすいでしょう。
インタラクティブ動画は、以下のようなシーンで活用できます。
- 認知拡大・ブランディング
- 見込み客の獲得
- 販売促進・EC
- 営業
- 採用活動
- 社内研修
インタラクティブ動画を活用するメリットは、6つあります。
- 印象を残しやすい
- 拡散されやすい
- 宣伝効果が高い
- コンバージョンにつながりやすい
- エンゲージメントが高まる
- 解析データを取得できる
インタラクティブ動画の作り方は、以下の4ステップです。
- 施策の目的、ターゲット、ゴールを設定する
- シナリオを作り、分岐パターンを整理する
- 動画を撮影・編集する
- 動画の視聴テストを行う
そして、おすすめのインタラクティブ動画制作プラットフォームを7つ紹介しました。
- DOOONUT
- MIL
- Vimeo
- freely
- Eko Studio
- Tig
- riclink
いかがでしたか?
今回の記事を参考にしながら、インタラクティブ動画の活用を検討してみてくださいね。
インタラクティブ動画を作るなら、弊社サムシングファンのオリジナルツール「DOOONUT」がおすすめです!
14日間の無料トライアルも実施しておりますので、お気軽にご利用ください。
※DOOONUTの機能を知りたい方は、こちらの記事もチェック!
また、動画マーケティングに強い弊社・サムシングファンの知見を集約した「企業が動画配信を行うべき理由と、おすすめのプラットフォーム」も、無料でご覧いただけます!
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