インフォグラフィックは、膨大な情報を見やすくまとめるのに最適な表現方法です。
街の標識やプレゼン資料、CMなど私たちの身近なところで幅広く使われています。
そんなインフォグラフィックですが、凝った作品が多いため、自作するのは難しいように感じてしまいますよね。
今回は、初心者でもできるインフォグラフィックの作り方をご紹介します。
デザインのコツやおすすめ制作ツールについても解説するので、「自分でインフォグラフィックを制作してみたい!」という方はぜひ参考にしてくださいね。
目次
「情報のビジュアル化」インフォグラフィックとは?
インフォグラフィックとは、「情報を視覚的に伝わるようにビジュアル化すること」です。
- グラフ
- チャート
- ダイアグラム
- マップ
-
ピクトグラム
といった種類があり、プレゼン資料をはじめパンフレット・標識・企業のホームページなど暮らしの中の身近なところでよく使われています。
情報が一目で分かるよう工夫して作られているので、テキストにはない訴求力があるのが特徴です。
インフォグラフィックの効果とメリット
インフォグラフィックの効果とメリットを3つに分けてご紹介します。
メリット①情報が一目で伝わる
情報の要点を絞ってビジュアル化したインフォグラフィックは、見た人に一瞬で情報を伝えられます。
たとえば「世界の国の人口比率の18.5%を中国、17.9%をインドが占め…」と言葉で説明するより、円グラフで表現したほうが視覚的に分かりやすいですよね。
道案内についても同じで、言葉で説明するより地図を見たほうが一目で情報が伝わります。
標識やトイレの案内などがピクトグラムで表現されるのもこのためです。
言葉がなくても内容が分かるので、年齢や国籍の壁を超えて情報伝達できるのも大きなメリットの1つでしょう。
メリット②見た人の印象に残る
文章だけでなく色・イラスト・記号といった多方面から情報をインプットできるインフォグラフィックは、テキストよりも見た人の印象に強く残ります。
人には本能的に注意を引きつけられる色や危険を感じる色があるので、それらをうまく取り入れることで見た人により強い印象を与えられるでしょう。
情報が飽和している現代は、情報を素早く印象的にアプローチする努力が不可欠です。
インフォグラフィックを使って他の情報を差別化することで、人々に伝えたい情報を強く印象づけられます。
メリット③重要なポイントを訴求しやすい
1枚のインフォグラフィックに盛り込める情報量には限りがあり、テキストのようになんでもかんでも情報を書き連ねることはできません。
ですが、伝えたい情報だけに絞ってデザインされているぶんテキストよりも重要なポイントを訴求しやすいと言えます。
また、インフォグラフィックは重要なポイントを強調するためのさまざまなデザイン手法が使えます。
- 目立たせたい要素を大きくする
- 重要なポイントをイラストつきで表現する
- 数字の変化をグラフで表す
といった工夫を凝らすことで、テキストだけの情報よりも重要なポイントを素早く訴求できます。
初心者におすすめ!失敗しないインフォグラフィックの作り方
初心者におすすめのインフォグラフィックの作り方について、手順に沿ってご紹介します。
手順①まずはテーマを決める
まずはインフォグラフィックのテーマを決めましょう。
「都道府県別のお米の生産量」「1年間の行事の流れ」などなんでもOKです。
大切なのは、伝えたいメッセージを1つに絞ること。
いくつものメッセージを1枚のインフォグラフィックに盛り込んでしまうと伝えるべきポイントが埋もれ、結局見た人に何も伝わらないインフォグラフィックになってしまいます。
インフォグラフィック作りの中で、はじめのテーマ選びが1番重要と言っても過言ではありませんよ。
- 見た人に伝えたいメッセージ
- 伝えたいメッセージに最適な切り口
この2つをはじめに決めておくことで、次からの制作に迷いなく取り掛かれます。
手順②必要な情報を集める
インフォグラフィックのテーマが決まったら、次に制作に必要な情報やデータを集めましょう。
情報収集にはさまざまな手段がありますが、「一次情報を使う」ということが何より大切です。
一次情報とは、オリジナルの提供元が扱う情報のこと。
自分の足で直接調査した情報や、その情報に関する公式の機関から発表されている情報などが含まれます。
SNSやインターネット上の記事などはどこかに書いてある情報を流用していることがほとんどなので、一次情報には当たりませんよ。
公式発表されているデータをきちんと調べ、見た人に間違った情報を植えつけないように注意しましょう。
手順③デザインの方向性を決める
情報収集が終わったら、デザインの方向性について検討していきましょう。
デザイン決定に際して大切にしたいのは、「制作したインフォグラフィックをどんな人に届けたいのか?」ということ。
届ける相手の年代・性別・国籍・好みなどによって、求められるデザインは違ってきます。
- 子ども向けならポップでかわいい雰囲気
- 女性向けならおしゃれで洗練された雰囲気
- ビジネスマン向けなら信頼感のある落ち着いた雰囲気
というように、届ける相手の視点に立って考えると分かりやすいですよ。
なかなかアイデアが浮かばなければ、デザイナーが作った既存のデザインを参照してみるのもおすすめです。
手順④素材を集める
デザインの方向性が決まったら、雰囲気に合うイラスト素材やグラフなどを集めましょう。
見やすいインフォグラフィックと作るために大切なことは2つあります。
- 素材と文字のバランス
- デザインの統一感
たくさんのイラストやグラフを使う際は、なるべく色合いやタッチに統一感が出るよう意識するのがコツですよ。
おすすめの素材の集め方については後ほど紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
手順⑤素材と情報を使いデザインして完成
素材と情報が出揃えば、完成まであと少しです。
素材や文字を見やすく組み合わせ、見た人を引きつけるインフォグラフィックを制作しましょう。
強調したい素材の割合を大きくし、イラストだけで分かりにくい部分を文字で補うようにすると、伝わりやすいインフォグラフィックになりますよ。
制作の手間を削減するには、オンラインのデザイン制作ツールやスマホアプリがおすすめ。
ドラッグ&ドロップで素材を挿入し、簡単にクオリティの高いインフォグラフィックを作れます。
おすすめツールについては後述しているので、気になる方はぜひご覧ください。
インフォグラフィックのデザインのコツ3つ
インフォグラフィックのデザインのコツを3つご紹介します。
コツ①全体のバランスを考えてから作る
インフォグラフィックを作る際はいきなり作り始めるのではなく、はじめに全体のバランスを考えてから作りましょう。
計画せずに作り始めると、制作途中になって「全部の素材が入りきらない」というトラブルになりかねません。
はじめに全体の構成や必要な要素を吟味してから制作すると、ハイクオリティなインフォグラフィックをスムーズに制作できますよ。
コツ②統一感を意識する
洗練されたインフォグラフィックにするために、全体の統一感にも気を配ってみましょう。
デザインの統一感を出すには、「使う色を3色に絞ること」が大切です。
- ベースカラー75%
- メインカラー25%
- アクセントカラー5%
という割合で色を使うと、デザインがうまくまとまりますよ。
統一感を出すにはイラストのタッチも大切なので、素材選びの際は意識してみてくださいね。
コツ③情報を盛り込みすぎない
デザインにこだわるがゆえに文字やイラストを過剰に盛り込みすぎてしまう人がいますが、それはNG。
インフォグラフィックのメリットは情報を分かりやすく即座に届けることなので、情報量が多すぎて見づらくなってしまうと意味がありません。
いいインフォグラフィックには「伝えたい情報が厳選されている」という特徴があります。
届けたい情報を1番目立たせられるよう、「情報を盛り込みすぎないこと」を意識してデザインしてみましょう。
インフォグラフィック制作のおすすめツール
インフォグラフィックの制作におすすめのツールをご紹介します。
インフォグラフィック制作におすすめのデザインツール
おすすめのデザインツールはこちらの2つです。
「Canva」は簡単な設定でおしゃれなデザインが作れるオンラインツールです。
イラスト・グラフ・矢印などの素材が豊富で、色や大きさも自由に設定可能。
インフォグラフィックに必要な素材がほぼすべてツール内で用意できるのでおすすめですよ。
アプリ版もあるので、スマホでの制作に向いています。
「easelly」はインフォグラフィック制作に特化したオンラインツールです。
テンプレートを選んでカスタマイズするだけで、初心者でもおしゃれなインフォグラフィックを作れます。
矢印や線などのシンプルな素材が多く、シンプルデザインのインフォグラフィックに向いています。
インフォグラフィック制作におすすめの素材の集め方
インフォグラフィックの素材集めには、無料の素材ダウンロードサイトの利用がおすすめです。
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個性的なモノクロアイコンが揃う「ICOOON MONO」
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豊富な吹き出し素材が揃う「フキダシデザイン」
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さまざまなシーンのピクトグラムが揃う「HUMAN PICTOGRAM 2.0」
中でもおすすめのサイトは以上の3つ。
どのサイトでも、クオリティの高いイラスト素材を無料でダウンロードして使用できます。
アイコンやピクトグラム探しに迷ったら、ぜひ覗いてみてください。
【まとめ】インフォグラフィックで分かりやすく情報を伝えよう
インフォグラフィックは、伝えたい情報を素早く印象的に伝えるためにとても役立つ表現方法です。
作り方を覚えておくと、仕事や個人の情報発信などいろんな場面で活用できますよ。
また、インフォグラフィックを使った「インフォグラフィック動画」も情報発信にとても有効です。
インフォグラフィックに動きと音声が合わさることで、視聴者に伝えたいメッセージをより強く訴えかけられます。
「ハイセンスなインフォグラフィック動画を作りたい」
「インパクトのある動画で情報を発信したい」
そんなときは、動画制作会社に動画の作成を依頼してみるのも1つの手段。
サムシングファンでは、撮影・動画制作の代行・動画マーケティング支援など、動画にまつわるトータルサポートを実施しています。
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