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人材育成の成果を把握する上で欠かせないKPIとは?指標例も紹介!

人材育成の成果を把握する上で欠かせないKPIとは?指標例も紹介!

人材育成をする際には、きちんと成果を把握することが大切です。

その際に欠かせないのがKPIですが、具体的にどのようなものなのでしょうか。

この記事では、KPIの基本情報や人材育成におけるKPIの指標例などを紹介しています。

気になる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

KPIとは?


KPIはKey Performance Indicator(重要業績評価指標)の略であり、組織や個人が目標を達成するためのパフォーマンスを評価するために使用される指標のことです。

KPIは通常、戦略目標に向けた進捗を評価するために使用されており、組織の中でうまくいっている分野と改善が必要な分野を把握できることから、企業が追跡・分析するための重要なツールとして活用できます。

KPIが用いられる例としては、収益の伸びや顧客満足度、コスト効率、従業員の定着などが挙げられます。

KPIとSMART

KPIを特定する際には、SMARTというものがよく用いられます。
SMARTは5つの言葉の頭文字で組み合わさっており、それぞれ以下のとおりです。

  • Specific(明確性)
  • Measurable(計量性)
  • Achievable(達成可能性)
  • Result-oriented or Relevant(結果指向もしくは関連性)
  • Time-bound(期限)

なお、SMARTに関しては派生したものもあり、SMARTERやSMARTTAといったものもあります。

KPIと似ている言葉の違い


KPIには、KGIやOKRなど似ていることがいくつもあります。

それぞれの意味を間違えず、正しく使うためにも、KPIと似ている言葉の違いを把握しておきましょう。

KGIとの違い

KGIはKey Goal Indicatorの略称であり、日本語だと重要目標達成指標という意味です。

組織やプロジェクトの最終的な目標を示す指標で、成果KPIと呼ばれることもあります。

KGIは目標値を数値で設定し、目指す成果をハッキリさせることが役割です。

KPIと一緒に使われており、一般的には売上や利益、顧客数などを設定します。

OKRとの違い

OKRはObjectives and Key Resultsの略称で、日本語だと目標と成果指標という意味です。

個人や組織の目標設定のフレームワークとして用いられており、元インテルCEOのアンドルー・グローヴが1970年代に導入しました。

OKRの場合はただ目標を設定するだけではなく、組織で成果を出すための取り組み全般を含めた組織マネジメント手法全般も対象です。

Googleや花王などが導入したことでも知られているため、聞いたことがある方もいるかもしれません。

KFS(CSF)との違い

KFS(CSF)はKey Factor for Success(Critical Success Factor)の略称であり、双方とも重要成功要因という意味になります。

ビジネスを成功させる上で重要となる要因のことであり、事業戦略を立案する際に必ず押さえておくことが求められます。

KPIの課題


KPIは人材育成の成果を把握する上で役立つものですが、必ずしも便利なものとは限りません。

KPIにはいくつかの課題があるため、そのことを踏まえた上で取り組むようにしましょう。

具体的には、以下のとおりです。

  • 従業員に対して導入するメリットを伝えるのが難しい
  • KPIを従業員に習得させる金銭的・人材的余裕が無い
  • 従業員の考える力が低下してしまう
  • 従業員へのプレッシャーになってしまう

課題に関しては、1つずつ解決していくようにしましょう。

例えば従業員に対して導入するメリットを伝えるのが難しいのであれば、経営方針でKPIの重要度を示したり、スモールスタートで結果を出して社内で広報活動につなげたりなどが挙げられます。

人材育成にKPIが必要な理由


人材育成においてKPIが必要な理由としては、以下のことが挙げられます。

  • 限られた人材を活かせるようになるため
  • 従業員のモチベーションやスキルアップにつながるため

それぞれどのようなものなのか、1つずつ紹介します。

限られた人材を活かせるようになるため

現在の日本は少子高齢化の影響で労働人口が減っています。

その上で限られていく人材を育てていくことがさらに重要視されていますが、人材育成の費用対効果を測るのは難しく、どのくらいのコストを見積もっておけばよいか把握しにくいでしょう。

そこで活躍するのがKPIです。

KPIを使って人材育成の効果測定を行うことにより、費用対効果を測りやすくなる上に、必要な教育コストが把握しやすくなります

従業員のモチベーションやスキルアップにつながるため

KPIを設定することで目指すべき目標が把握できるようになるため、従業員のモチベーションやスキルアップにつなげられます

その上、目標をクリアしたら達成感を味わえることもあり、再度別の目標に取り組んでもらいやすくなるでしょう。

人材育成におけるKPIの指標例


人材育成におけるKPIの指標例としては、以下の2つが挙げられます。

  • スキルの保有に関すること
  • 研修に関すること

それぞれどのようなものなのか、1つずつ紹介します。

スキルの保有に関する指標

スキルの保有に関する指標としては下記のようなものが挙げられます。

  • 特定のスキルやノウハウを持っている人数
  • 特定のスキルやノウハウを持っている人の割合
  • 特定のスキルやノウハウを持っている人の増加率(前年比・前月比)
  • 特定のスキルやノウハウの蓄積量
  • ツールの活用度

スキルの保有においてKPIを設定する場合は、どの程度のスキルやノウハウを持っていれば保有していると認められるのか判断基準を設けることが大切です。

理由として、基準があいまいだと対象者が持つスキルやノウハウが不十分な状態のままとなってしまい、業務に支障をきたす恐れがあるためです。

そのことから、スキルの保有に関してKPIを設定するのであれば、テストで合格した人材のみをカウントするというような判断基準も決めるようにしましょう。

研修に関する指標

研修に関する指標としては、下記のようなものが挙げられます。

  • 受講者一人あたりの研修コスト
  • 研修における費用対効果
  • 研修に対する満足度
  • 研修後の成績
  • 研修後の評価
  • 研修の受講者数や受講率

例として費用対効果は、人材育成の際に発生したコストに見合う成果を得られているかどうか確認する上で重要です。

また、個人もしくは特定のグループに対する育成プランが実際にどのくらい達成されたのか把握する際にもKPIを設定します。

人材育成のKPIを設定する上でのポイント


人材育成においてKPIを設定する際には、以下のようなポイントが挙げられます。

  • 指標の水準を見極める
  • 経営課題を踏まえたものにする
  • できる限り数字で示せる目標にする
  • 従業員1人ひとりのキャリアを踏まえた上で考える
  • 定期的にフィードバックを行う
  • 5W1Hで効果測定を行う

ポイントを覚えておくことで、効果的に人材を育成できるようになるでしょう。

それぞれどのようなポイントなのか、1つずつ紹介します。

指標の水準を見極める

1つ目は、指標の水準を見極めることです。

KPIを設定する以上、達成率100%を目指すのが当たり前と思うかもしれません。

しかし、100%を目指すのは簡単なことではなく、むしろ簡単に達成できるのであれば、目標設定が甘すぎるでしょう。

もし目標設定の水準が低いように思えたのであれば、途中で難易度を上げて人材が成長しやすいようにしましょう

ただし、あまりにも上げすぎるとモチベーションの低下につながってしまうため、注意が必要です。

経営課題を踏まえたものにする

そもそも人材の育成は、何らかの経営課題を解決するために行われることが多い傾向です。

そのことから、きちんと経営課題を踏まえた上で、どのような人材を育てるのか考えましょう

経営課題を考えずに人材を育成しても、思うような効果が得られない可能性があります。

できる限り数字で示せる目標にする

きちんとどのくらいの成果が出たのか把握するためにも、できる限り数字で示せる目標にしましょう。

数値化することにより、進捗を客観的に把握できる上に、関係者間での共有もしやすくなります

また、人材育成を実施した前後の効果測定をしやすくなるというメリットもあります。

そのことから、KPIを設定する際はできる限り数字で示せるものにしましょう。

従業員1人ひとりのキャリアを踏まえた上で考える

人材育成を実施する際は、従業員1人ひとりのキャリアを踏まえた上で考えることが必要です。

従業員一人ひとりがどのようなキャリアを目指しているのか聞いておくことで、人材育成の対象となる人材をきちんと選抜できます

もし適当に選んでしまうと、従業員ごとにモチベーションが異なってしまい、思うような成果が出ない恐れがあります。

定期的にフィードバックを行う

人材育成の際、対象者のモチベーションが下がってしまうことを防ぐためにも、定期的にフィードバックを行いましょう。

フィードバックを行うことにより、対象者は自分が改善すべきところを把握できるようになるだけではなく、モチベーションも維持できるようになります。

5W1Hで効果測定を行う

効果測定に関しては、5W1Hを用いるのがおすすめです。

効果測定における5W1Hとは、以下のとおりです。

  • Why(なぜ)
  • What(なにを)
  • Who(だれが)
  • When(いつ)
  • Where(どこで)
  • How(どのようにして)

5W1Hを用いて思考を整理することにより、具体的にどのような効果を得られたのか把握できるでしょう。

まとめ:人材育成の成果を把握するKPI指標を取り入れよう


今回は、KPIの基本情報や人材育成におけるKPIの指標例などを紹介しました。

KPIは組織や個人が目標を達成するためのパフォーマンスを評価するために使用される指標のことであり、人材育成の結果を把握したいときに役立ちます

設定する際のポイントもあるため、そこまで踏まえた上で取り組んでみましょう。

なお、人材育成を実施する際にはDOOONUTというサービスを利用してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者

山口 貴久

株式会社サムシングファン/執行役員 COO 1981年兵庫県生まれ 映像系専門学校卒業後、映像制作全般に携わる。撮影技術、制作、ディレクションなどで活躍しながら自主映画を制作。脚本を担当した映画がPFF:ぴあフィルムフェスティバル審査員特別賞・日活賞W受賞、IFFR:ロッテルダム国際映画祭に招待。

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