「動画広告を始めたいけど、Facebookは効果的かな?」とお悩みではありませんか?
Facebookの月間ユーザー数は、全世界でおよそ29億人以上です。
マーケティング媒体としても利用されており、動画広告を中心にユーザーにさまざまなアプローチをかけています。
この記事では、Facebook動画広告の種類や出稿手順、効果を高めるポイントを解説しています。
Facebookの動画広告に興味がある方、始めようか検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
Facebookで動画広告を配信するべき理由
動画広告やFacebookの市場自体が横ばい状態だと思われる方も少なくないでしょう。
結論を先に述べると、動画広告は今後も進化し続けると見込まれています。
ここからは、Facebookで動画広告を配信するべき理由を2つ紹介します。
動画市場は拡大し続けているから
引用:サイバーエージェント、2022年国内動画広告の市場調査を実施
株式会社サイバーエージェントの調査によると、動画広告市場は今後も拡大が続くと予測されています。
その理由は、近年デジタル化・DX化が急激に躍進しているからです。
特に動画広告市場は、動画の前後や途中で表示されるインストリーム動画広告を中心に、需要が大きく増加しています。
実際に、2022年の動画広告市場は5,601億円と、前年にくらべ33.2%増加しました。
今後は2024年に8,741億円、2026年に12,451億円に達すると予測されています。
また、通信規格5Gの運用が開始されたことも、動画市場がさらに拡大する要因の1つです。
5Gは、従来の4Gと比較して大容量のデータでも瞬時に通信できるため、スムーズに高解像度な動画の視聴が可能です。
通信ネットワークにおける遅延すなわちタイムラグを極めて小さく抑えられる「超低遅延」が実現し、より快適に動画を視聴できるようになったため、SNSのメインコンテンツが静止画から動画へと遷移し始めています。
Facebook動画広告は他のプラットフォームにも広く配信可能だから
Facebook動画広告は、以下の4つのプラットフォームに配信ができます。
- Messenger
- Audience Network
Audience Networkは、Facebookがスマホのアプリやニュースサイトなどに向けて提供している広告配信サービスです。
国内だとグノシーやC CHANNEL、食べログなど、ニュースやゲーム、エンタメ系など幅広い分野に配信できます。
さらに、Facebookの利用者にも注目してみてください。
国内のSNS利用者の割合で最も多いのがYouTubeで全体の71%、次いでLINE、Twitterの順に高くなっています。
Facebook単体での利用者の割合は30%と少ないですが、FacebookやInstagram、Messenger全てを合わせると、その割合は73%となります。
つまり、YouTubeよりも利用者の割合は大きくなるため、YouTubeに負けず劣らずの動画配信プラットフォームといっても過言ではないでしょう。
さらに、国内のユーザー分布は以下の通りです。
- Facebook:40代中心の男性ビジネスマンのユーザーがやや多い
- Instagram:20代~40代の女性ユーザーが中心
プラットフォームによって、ユーザー層は異なります。
しかし、Facebook動画広告ならInstagram等にも配信ができるため、老若男女問わず幅広い層に、効率的にアプローチが可能です。
また、それぞれのプラットフォームで相性の良い商品やサービスも違います。
ビジネス商材 シニア向けの商品やサービス |
|
コスメ ファッション |
|
Messenger | 金融 人材 |
以上の理由から、Facebook動画広告なら、さまざまなユーザーの需要に対して最適な動画広告の配置が期待できます。
▶動画広告の有効性について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
動画広告の成功事例を解説!効果を出すためのポイントとは?
Facebook動画広告の掲載先の主な種類
Facebookの動画広告には以下の5種類があります。
- インストリーム広告
- フィード広告
- ストーリーズ広告
- インスタント記事広告
- Marketplace広告
それぞれについて詳しく解説します。
動画広告の種類①インストリーム広告
インストリーム広告とは、動画の再生前後や再生中に流れる動画広告のことです。
Facebookを利用しているユーザーに対して5秒〜最大10分の動画広告を配信することができます。
動画再生が15秒を越えたら「動画の続きを見る」か「動画をスキップする」を選択できるのが最大の特徴。
動画広告の視聴時間が長くなる傾向にあるので、静止画やテキストでは伝わりにくい商品・サービスの魅力、企業のメッセージを伝えるのに最適です。
また、配信できるユーザーが限られているため、配信社の信頼性が高い点もメリットです。
ただし、ユーザーの興味関心を引けない動画広告であればすぐにスクロールされてしまうので、入念に作り込む必要があります。
動画広告の種類②フィード広告
フィード広告とは、ニュースフィード(タイムライン)に投稿された動画と動画の間に表示される動画広告のことです。
特徴は以下の3点です。
- Facebookを開いた際に最初に表示されるので、ユーザーの目に留まりやすい
- サムネイル画像が大きく表示されるため、インパクトのある動画広告を作成すれば認知度向上が期待できる
- Facebook動画広告の中ではインプレッション数が最も多いため、コンバージョン率も高くなる
動画広告の種類③ストーリーズ広告
ストーリーズ広告とは、24時間で投稿内容が自動的に消失する動画広告を指します。
モバイル版ではホームボタン真下に配置されているため、見たことがある方は多いでしょう。
ストーリーズ広告の大きな特徴は、Instagramとの連携ができること。
Instagramに投稿したストーリーズ広告を、Facebookにも投稿することができます。
また、動画広告が縦に表示されるため、90%以上のユーザーが縦に持って利用しているスマートフォンと相性が良いのも特徴。
ユーザーへの訴求力を高める効果があります。
さらに、ストーリーズ広告から自社サイトなどのリンク先に移動するためには、画面の下からスワイプしなければなりません。
サイトへと誘導するCTAは上向き矢印で表示されているのでユーザーの目につきやすく、他の動画広告よりもユーザーの次なるアクションを促しやすいのも特徴です。
動画広告の種類④インスタント記事広告
インスタント記事広告とは、Facebookのニュースフィードに現れる動画広告のことです。
インスタント記事を閲覧した際に広告が表示されます。
そして、ユーザーが動画広告をクリックすれば、特定の記事やランディングページに誘導させることが可能です。
従来、Facebookのアプリ内で記事をタップすると、読み込むのに平均8秒かかっていました。
記事の読み込み自体に時間がかかるため、動画広告を最後まで見てもらえず、途中で離脱されることが多いのが難点でした。
一方でインスタント記事は、記事をスピーディーに読み込むことができ、低接続環境でも記事にアクセスしやすいのが特徴です。
そのため、多くのユーザーに動画広告を視聴してもらえることが期待できます。
動画広告の種類⑤Marketplace広告
Marketplace広告とは、Marketplaceホームページか、スマホ版FacebookでMarketplaceを閲覧中のユーザーに表示される動画広告のことです。
そもそもMarketplaceとは、Facebookに出品された商品・サービスを購入したり、販売したりできる場所です。
個人や企業関係なく、誰もが無料で商品・サービスを売買でき、洋服や中古車、不動産とあらゆるものが取引されています。
日本ではまだ浸透していませんが、海外では近年のEコマースブームにより大きな注目を集めています。
Facebookで動画広告を行うメリット
Facebook動画広告の種類を理解できたところで、次に「なぜFacebookで動画広告を行うべきか」について説明していきます。
多くのユーザーが利用しているという理由だけでなく、Facebook動画広告には大きく分けて以下の5つのメリットがあります。
- ターゲティングの精度が高い
- サービスの魅力を伝えやすい
- 動画が「バズる」可能性もある
- あらゆる広告フォーマットの中から選択できる
- 認知から購入まで目的別に対応している
それぞれについて詳しく解説します。
メリット①ターゲティングの精度が高い
Facebookが他のSNSよりも優れているのは、実名登録に基づいてアカウントを作ることが原則とされていることです。
- 年齢
- 性別
- 使用デバイス
- 居住地
- 学歴
- 興味関心
- 子どもの有無
- 交際ステータス
- 仕事
上記のような情報を蓄積したデータベースは信憑性が高く、高いターゲティング精度を誇ります。
また、基本情報以外にも、Facebook上のアクティビティ(いいねボタンなど)により、他のプラットフォームよりも詳細なターゲティングを設定することも可能です。
そのため、Facebookで動画広告を配信する際は、細かいターゲット設定をしておきましょう。
ターゲット層が明確でないと、属性の異なるユーザーにも広告を配信してしまい、余計な広告費をかけてしまいます。
以上に加え、Facebookには「類似オーディエンス機能」があります。
これは、既存のユーザーと似た傾向を持ち、自社の商品やサービスに関心を示す可能性が高いと思われる潜在ユーザーにリーチし、動画広告を配信する機能のことです。
設定したターゲット層から類似しているユーザーをターゲット層に取り込めるので、ユーザーの新規開拓にも効果的です。
メリット②サービスの魅力を伝えやすい
静止画と比べ、動画は商品・サービスの魅力を短時間で伝えることができ、ユーザーの印象に残りやすいのが特徴です。
特にモバイルの場合、タイムラインをスクロールする度に動画広告が現れるため、ユーザーの注意を惹きつけやすいです。
そのため、ユーザーの興味関心を惹く動画を作成すれば、動画の閲覧時間が長くなることが期待できます。
すると自社の商品・サービスの魅力をユーザーに伝えることができるので、資料請求や購買といった次なるアクションに誘導しやすくなります。
メリット③動画が「バズる」可能性もある
Facebookに限ったことではありませんが、バズる可能性があることは動画広告の最大のメリットです。
一度ユーザーに動画が気に入られると、今度はユーザーが広告の担い手となり、シェア機能を駆使して動画を拡散してくれます。
あらかじめ「バズる」ことを想定し、ユーザーの感情を大きく動かすような動画作成をすることも戦略の1つでしょう。
- ギャップや意外性がある動画
- 応援したくなる・共感を呼ぶ動画
- 流行や話題性のあるテーマの動画
などがバズる動画広告の特徴ですので、参考にしてみてください。
メリット④あらゆる広告フォーマットの中から選択できる
Facebookの動画広告には、広告主のサービスをより魅力的に伝えられるように、あらゆるビジネススタイルに適したフォーマットが用意されています。
例えば、動きや音声でストーリーを伝えたいときは動画広告、ビジュアルをシンプルに伝えたければ写真といったように使い分けができます。
そのため、単一の広告フォーマットに頼りすぎず、さまざまな広告媒体を試してみるのがおすすめです。
Facebook広告で利用できる広告フォーマットは以下の8つです。
- 動画広告
- 画像広告
- スライドショー広告
- コレクション広告
- カルーセル広告
- インスタントエクスペリエンス広告(旧キャンバス広告)
- ダイナミック広告
- メッセンジャー広告
コレクション広告とは、動画と画像で同時に訴求することができるフォーマットの広告です。
動画広告から商品のランディングページへの遷移がないため、シームレスに自社の商品やサービスの購買を促進できます。
また、カルーセル広告とは、最小2枚〜最大10枚までの動画や画像を表示できるフォーマットの広告です。
1つの商品やサービスの利用シーンやストーリーを多角的に伝えられるメリットがあります。
メリット⑤認知から購入まで目的別に対応している
マーケティングの一般的な流れは以下の通りです。
- 自社の商品・サービスを認知してもらう
- 商品やサービスに興味・関心を持ってもらう
- 他社と比較検討した結果、最終的に購入してもらう
Facebookは動画広告を用いて商品・サービスを認知させるだけでなく、自社サイトに誘導して購買を促すこともできます。
商品やサービスの認知から購買に至るあらゆるフェーズで、Facebook動画広告を有効活用できます。
Facebook動画広告の課金方法は3種類
Facebook動画広告を導入するのであれば、料金に関して専門用語を抑えておく必要があります。
クリックされたら広告料を払うのか、それとも視聴者の目に触れたら広告料を払うかなど、料金形態の違いを理解しておきましょう。
Facebookの課金方法には以下の3つがあります。
- CPM
- CPV
- CPC
それぞれについて詳しく解説します。
Facebook動画広告の課金方法①CPM
CPMとは、「Cost Per Mille」の略で、「インプレッション単価」とも呼ばれています。
動画広告が1,000回表示されるごとに課金されていく方式です。
動画広告の料金算定方法の中では最もベーシックなもので、ユーザー自身が動画広告をクリックしなくても、Facebookのページで動画が表示された回数に応じて金額が決まります。
一般的に、Facebook動画広告のほとんどがCPMを採用しています。
自社のブランド認知度を高めたいなど、不特定多数のユーザーにアプローチをしたい場合に最適な手段といえるでしょう。
CPMの計算方法は以下の通りです。
広告出稿コスト / 広告の表示回数 × 1,000 = CPM
50,000円を使用して動画広告を出稿し、100,000回表示された場合は、50,000円(広告出稿コスト) / 100,000回(広告の表示回数) × 1,000 = 500円(CPM)
広告表示回数が大きくなればなるほどCPMが低くなり、費用対効果が高くなります。
Facebook動画広告の課金方法②CPV
CPVとは「cost per view」の略で、動画の再生回数ごとに課金されていく方式です。
Facebook動画広告のCPVには、2つの方式があります。
1つ目は、最低50%の動画ピクセルが表示された状態で、2秒以上動画広告が再生されると課金される方式です。
2つ目は「Thru Play」と呼ばれる方式で、動画広告が最後まで再生された、または15秒以上再生された回数に応じて課金される方式です。
動画広告が15秒以下の場合はその動画が最後まで再生された時点、15秒以上の動画広告の場合は15秒以上再生された時点で1回とカウントされます。
また、動画広告の視聴完了、または15秒以上再生された動画広告に対してのみ、支払いができる設定にすることも可能です。
つまり、動画広告を一定秒数視聴したユーザーにのみ課金されるため、コストパフォーマンスの高い課金方式といえます。
さらに、最後まで視聴される動画はユーザーにとって有益だった、もしくは興味にマッチしていたということで、どのユーザー層が興味を持っているか、ターゲット層を緻密に特定することもできます。
CPVの計算方法は以下の通りです。
広告出稿コスト / 再生回数 = CPV
50,000円を使用して動画広告を出稿し、10,000回再生された場合は、50,000円(広告出稿コスト) / 10,000回(再生回数) = 5円(CPV)
Facebook動画広告の課金方法③CPC
CPCとは「Cost Per Click」の略で、動画広告のページがクリックされたかどうかで課金される仕組みです。
「1クリックあたりの広告単価」という意味を持っています。
広いセグメントに自社の商品・サービスを告知するよりも、自社の商品・サービスに興味がありそうなターゲット層に絞って配信していくという動画広告スタイルです。
そのため、エンゲージメント向上のために効果的なアプローチといえます。
CPCの計算方法は以下の通りです。
「広告出稿コスト / クリック数 = CPC」
50,000円を使用して動画広告を出稿し、1,000回表示された場合は、50,000円(広告出稿コスト) / 1,000回(クリック数) = 50円(CPC)
クリック単価が低いほど広告のコストパフォーマンスが高くなります。
Facebook動画広告予算は自由に設定可能
Facebook動画広告は、テレビや雑誌などのマスメディアと比較すると格段に安価で出稿できます。
予算は広告キャンペーンと広告セットごとに「1日に使用する金額」または「キャンペーン全体を通じて使う総額」のいずれかの設定が可能です。
自社の広告費の予算内で設定できるので、動画広告の出稿の敷居が低いのが魅力といえます。
また、Facebook動画広告はオークション形式を採用しています。
ユーザーに動画広告を表示するのに発生する実際の価格は広告オークションで決定し、価格は入札価格またはそれ以下で、決して入札価格を上回ることはないので安心です。
例えば入札価格上限を300円にすれば、平均入札額で300円以上にならないように自然と調整されます。
Facebook動画広告を作成する手順
ここで、動画広告を作成し、Facebookに出稿する手順を紹介します。
具体的には、以下の7つの手順で進めます。
- アカウントを作成する
- 広告キャンペーンを作成する
- 広告セットを作成する
- クリエイティブを設定する
- 入稿フォーマット・アスペクト比・サムネイルを設定する
- 動画をアップして審査結果を待つ
- 支払い設定を行う
それぞれの手順について、詳しく解説します。
ステップ①アカウントを作成する
動画広告を配信する前に、まずはFacebookアカウントを作りましょう。
以下のように、個人アカウントを作った後、自社のFacebookページを作成する流れで進めます。
- Facebookの個人アカウントを作る
- 自社のFacebookページを作る
- Facebook business suiteを設定する
- 広告アカウントを設定する
Facebook business suiteを設定すると、その配下にFacebookビジネスマージャと広告マネージャが設置されています。
広告を配信する場合、広告マネージャで作成、管理、運用ができます。
ステップ②広告キャンペーンを作成する
次に、広告キャンペーンを作成します。
手順は以下の通りです。
- Facebook business suiteのメニューバーから「広告」を選択し、広告マネージャを開く
- キャンペーンの目的を選択し、キャンペーンを作成する
ステップ③広告セットを作成する
キャンペーンを作成したら、広告セットを作成します。
主に以下の項目を設定します。
- 予算
- 掲載期間
- ターゲット
- 配置
ステップ④クリエイティブを設定する
ここで、配信したい動画広告を設定します。
すでに動画を作成している場合は、「クリエイティブ」という項目から動画を追加してください。
動画を作成していない場合は、「広告設定」から既存の投稿画像などを組み合わせてスライドショーを作成することもできます。
ステップ⑤入稿フォーマット・アスペクト比・サムネイルを設定する
動画の入稿フォーマットは、配信場所によって異なります。
事前に確認しておかないと、「動画制作が終わった後にフォーマットが合わなかった」ということになるので注意してください。
また、入稿と同時に、アスペクト比の調整とサムネイル設定も行います。
なお、入稿フォーマットとアスペクト比に関しては次のトピックで解説しているので、必ず確認してください。
ステップ⑥動画を公開して審査結果を待つ
動画広告を公開すると審査が始まります。
審査は最大24時間以内で完了します。
ステップ⑦支払い設定を行う
最後に、支払い設定を行いましょう。
Facebookでは、以下の支払い設定が可能です。
- クレジットカード
- PayPal
- オンラインの銀行振り込み
また、法人ユーザーは月毎の請求書対応も可能です。
自社に合った支払い方法を選んでください。
ここまでの手順を踏み、広告キャンペーンの審査と支払い設定が完了すれば、配信が始まります。
Facebookで動画広告を出稿する際のルール
Facebookへの広告出稿には、オリジナルの出稿ルールがあります。
代表的な動画広告である、フィード動画広告、インストリーム動画広告、ストーリーズ動画広告の出稿ルールが以下の通りです。
動画形式の推奨 | 動画のサイズ | 動画の長さ | アスペクト比 | 文字数 | |
---|---|---|---|---|---|
フィード動画広告 | mp4・.mov・.gif | 最大4G | 最大240分 | 4:5(モバイル推奨) | メインテキスト:125文字以内 見出し:40文字以内 説明:30文字以内 |
インストリーム動画広告 | mp4・.mov・.gif | 最大4G | 5秒~10分 | 横型16:9(推奨)縦型1:1(推奨) | メインテキスト:125文字以内 見出し:40文字以内 説明:20文字以内 |
ストーリーズ動画広告 | mp4・.mov・.gif | 最大4G | 1秒~120秒 | 9:16(推奨) | メインテキスト:125文字以内 見出し:40文字以内 |
アスペクト比とは縦と横の比率を指します。
動画のサイズや長さに関わる内容となっています。
規定を守らないと広告の出稿が許可されませんので、事前に広告動画の内容をしっかりと確認しておきましょう。
サムネイルのテキスト制限は撤廃
Facebookでは「動画広告のサムネイルに含まれるテキストを20%以下に抑える」というルールがありましたが、現在は撤廃されています。
ただし、撤廃後もFacebookでは引き続き、ユーザーに不快感を与えないためにも「テキストを20%以下に抑えたほうが成果は上がる」として、制限を推奨しています。
そのため、サムネイルのテキストチェックを行う際は、Facebookが提供している画像テキストチェックを使うのがおすすめです。
Facebook動画広告の効果を高めるポイント
Facebook動画広告は、ターゲット層に向けて緻密に配信できるメリットがあることがわかりました。
しかし、「よしっ、我が社も動画広告を取り入れよう!」と意気込むのは、まだ少し早いでしょう。
ここからは、Facebookの動画広告の効果を高めるポイントとして、以下の5点について解説します。
- 動画再生の開始5秒で勝負する
- ストーリー性を伝える工夫をする
- 動画内に字幕やテロップを入れる
- 動画広告の目的をはっきりさせる
- PDCAを回す
動画広告は、作成や運用にもお金がかかりますので、これらの点を十分に把握し動画作成に生かすことが求められます。
ポイント①動画再生の開始5秒で勝負する
広告を見るためだけにFacebookを使っているユーザーはいません。
基本的に、広告はユーザーにとって「鬱陶しいもの」です。
そのため、疎まれがちな点を意識しながら「どうしたらユーザーの意識を動画広告に向けることができるか」を考える必要があります。
一般的に、動画広告の開始5秒で、ユーザーは動画広告を見るか見ないかを決めるといわれています。
動画広告を5秒見て「私には関係ない!」と思えば、最後まで視聴されません。
そのため、動画全体の中でも、開始5秒に力を入れて制作してみてください。
特に、ユーザーの興味や関心を引き起こしたり、悩みや課題に自分自身を投影したりと、ユーザーが思わず共感してしまうような冒頭にこだわることをおすすめします。
また、動画広告の時間は長くしすぎない方が良いでしょう。
Facebookの動画広告は、種類によって最大240分までの動画が投稿可能です。
ただし、あまりに動画広告が長すぎると最後まで視聴されず、本当にユーザーに伝えたい情報が伝わらない可能性があります。
開始5秒でユーザーを引きつけて、最後まで動画広告が視聴されることを留意しましょう。
ポイント②ストーリー性を伝える工夫をする
ユーザーが視聴する動画広告には、ストーリー性が欠かせません。
ストーリー性を持たせることによってユーザーが動画広告そのものを楽しめるため、結果的に商品やサービスの認知につなげられます。
逆に、ストーリー性のない動画広告は単調なイメージを持たれてしまいます。
動画広告が全く視聴されないか、もしくは途中離脱となる可能性が高いので注意しましょう。
ポイント③動画内に字幕やテロップを入れる
Facebookの動画広告には、できるだけ字幕やテロップを入れるようにしてください。
理由は以下の2点です。
- 音声を聞ける環境で動画広告を見るとは限らない
- 見やすい動画であれば視聴維持率が上がる
まず、必ずしもすべてのユーザーが音声を聞ける環境で視聴しているわけではありません。
マナーモードで閲覧する人が多いうえに、そもそも、動画広告が自動再生される際は、最初は音声がオフになっています。
そのため、ユーザーを惹きつけようとBGMや効果音にこだわって作成した動画が、音声オンの状態で全く視聴されない可能性もあります。
次に、字幕やテロップをつけることで、動画の視聴維持率が高くなります。
理由は、ナレーションに加えて動画全体に字幕やテロップをつけることで、ユーザーが見やすい動画に仕上がるからです。
また、強調したい部分の字幕やテロップのフォントを変化させれば、ユーザーの印象に残りやすいというメリットもあります。
テキストベースで情報がダイレクトに伝わるように、工夫しておきましょう。
音が出ない広告であっても字幕やテロップを通して、商品やサービスの魅力を伝えることが可能です。
ポイント④動画広告の目的をはっきりさせる
Facebookに限らずSNS上で動画広告を載せる際には、「誰に」「何を」伝えたいのかハッキリさせることが重要です。
例えば、ターゲット層である「誰に」をハッキリさせていないと、自社の商品やサービスに対して関心の低いユーザーにも動画広告が配信されてしまいます。
また、「何を」を自社のメッセージとして伝えたいのかを明確にすることも必須です。
例を挙げると以下の通りです。
- 自社の商品・サービスを知らないユーザーに向けて認知してもらう
- 商品・サービスをすでに知っているユーザーに向けて購買意識を高めてもらう
最終ゴールによって、動画のコンセプトが大きく変わるので注意してください。
▶動画広告の仕組みについて、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
初心者向け動画広告の仕組み|種類やメリット、制作ポイントも解説!
ポイント⑤PDCAを回す
動画広告は、配信して終了ではありません。
PDCAサイクルに則って効果検証を行い、改善を重ねながら、より効果的な動画広告を追求することが重要です。
具体的には、以下の手順でPDCAサイクルを回しましょう。
- 配信した動画広告のデータから仮説を立てる
- ABテストで用いる変数を決める
- テスト期間と予算を決める
- ABテストを実施して結果を振り返る
- 改善案を考える
仮説を立てる際は、動画広告で促したいユーザーの行動を元に、KPIを設定しましょう。
数字で比較できるようにしておくと、効果検証や改善しやすくなります。
また、Facebookでは「ABテスト」が可能です。
配信期間は企業や商材によってさまざまだと思いますが、Facebook公式によると「最低でも4日程度」が望ましいとされています。
ABテストの結果は広告マネージャー、またはメールで確認できます。
結果がわかったら、外注も含めて改善策を検討しましょう。
その際、
- すぐにできること
- 少し時間がかかること
- 長期的な取り組みが必要なこと
など、改善策ごとに優先順位を付けるのがおすすめです。
以上の内容を繰り返して、効果検証を重ねていけば、より訴求力のある動画広告を作成できるようになるでしょう。
Facebook動画広告の成功事例3選
最後に、Facebook動画広告の成功事例を3つ紹介します。
事例①インビザライン・ジャパン株式会社
インビザライン・ジャパン株式会社は、医療装置を手がけるグローバル企業Align Technologyの日本支社です。
モバイルファーストの動画広告によって成功を収めた事例です。
キャンペーンの中では、写真広告1点と動画広告3点を使用。
動画広告は、以下のポイントを押さえて制作しました。
- 開始数秒で明確なブランディングを謳う
- 笑顔のユーザーを中心に構成する
- CTAボタンを設置する
ABテストを行なったところ、ページビュー単価14%減少、クリック単価13%減少という優れた結果を得ました。
事例②KitKat Chocolatory Australia
出典:Kitkat Chocolatory Australia(Meta)
チョコレートで知られるKitKat Chocolatory Australiaは、FacebookとInstagramでクリスマスキャンペーンを実施したことで、ブランド認知度とオンラインでの売上のリフト向上に成功しました。
キャンペーンの中では、お菓子のビジュアルでユーザーを魅了しながら大規模にリーチし、来店とオンラインショッピングを促しました。
動画広告は遊び心にあふれており、カラフルで華やかなクリスマスをイメージできるように制作されています。
また、ターゲットをオーストラリア在住の18〜54歳と幅広く設定するとともに、自動配置を利用して、Facebookのアプリやサービス全体でユーザーにリーチしました。
その結果、ブランド認知度を23ポイント向上させ、オンラインでの売上のリフトを3倍にすることに成功しています。
事例③東日本電信電話株式会社(NTT東日本)
東日本電信電話株式会社(NTT東日本)は、電気通信事業を展開する企業です。
動画広告によってより安価なリード獲得を実現しました。
キャンペーンの中では「リード獲得広告」を使用しました。
リード獲得広告とは、キャンペーンの目的を「リード」に設定することで利用できる広告フォーマットです。
通常の広告に比べるとユーザビリティが高く、離脱率を大きく抑えられるのが特徴です。
このリード獲得広告と従来の広告キャンペーンの2つで、ABテストを行いました。
その結果、リード獲得広告によって、「広告クリック率が2.2倍増加」「リード獲得単価が88%低減」という結果になりました。
まとめ:Facebookの動画広告は戦略が大事
Facebook動画広告の種類や出稿手順、効果を高めるポイントについて解説しました。
Facebookは私たちの生活に最も浸透しているSNSの1つです。
友達とオンライン上で気軽につながるサービスとして始まりましたが、現在では動画広告のプラットフォームとして多くのビジネスシーンで利用されています。
ぜひ今回紹介した内容を参考に、Facebookに動画広告を出稿してみてくださいね。
とはいえ「自社に動画マーケティングのノウハウがない」とお悩みの方も多いでしょう。
その場合は、動画制作会社に依頼するのがおすすめです。
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