フリーランスで海外から仕事を得るにはコツがありますが、具体的な手順がわかれば不安なく前に進めます。
本記事は、海外案件の獲得方法や注意するポイントを詳しく解説していきます。
グローバル市場での活躍を目指し仕事の選択肢を広げたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
フリーランスで海外の仕事を見つける方法
日本人フリーランサーと海外のクライアントをつなぐクラウドソーシングサイトは、案件獲得の最初の一歩です。
このセクションでは主要なクラウドソーシングサイトとビジネス獲得の注意点について解説していきます。
- クラウドソーシングサイトを活用する
- 案件獲得で大事なポイント
- 手数料についての注意点
早速、みていきましょう。
クラウドソーシングサイトを活用する
メジャーなクラウドソーシングサイトはUpwork・Fiverr・Freelancer.comです。
それぞれの特徴を解説していきます。
Upwork(アップワーク)
Upworkは、アメリカ最大級のソーシングサイトです。
AIサービス・プログラミング・ライティング・マーケティング・デザイン・動画編集などさまざまなジャンルで毎週2,000~20,000件の求人があります。
専門スキルや知識を求める案件が多く競争も激しいですが、スキルに見合った報酬が期待できます。
また、Upworkはクライアントと長期的な関係を構築するのに適していて、継続的な報酬を期待できるのも大きな魅力です。
Upworkのクライアントはエスクロー口座に報酬を預け入れ、納品物を承認すると報酬がフリーランスに支払われます。
Upworkのエスクローサービスでクライアントもワーカーも安全に取引ができます。
Fiverr(ファイバー)
Fiverrも大規模なプラットフォームです。
Fiverrではフリーランサーが自分のサービスや商品に価格を設定して、プラットフォーム上にリストアップします。
時間料金ではなく固定価格でサービスを提供する形式で、ライター・デザイナー・動画編集者などクリエイティブな仕事が多いです。
短期間で完了するプロジェクトが多く初心者が参入しやすいのが特徴でしょう。
報酬はクライアントがFiverrへ前払いし成果物を認証するとワーカーへリリースされる仕組みです。
Freelancer.com
Freelancer.comは、とくに幅広いプロジェクトでのコンテスト形式案件を全面に出しているソーシングサイトです。
新規のフリーランスがクライアントへ能力を示す機会が公平にあり、実績を得やすいのが特徴です。
その他にも、単発の案件から長期プロジェクトまで幅広くカバーしていて、フリーランサーが望む案件がみつかる可能性があります。
コンテスト形式の案件では、勝者が選ばれると報酬が支払われる仕組みやマイルストーン支払いシステムを採用しています。
案件獲得で大事なポイント
案件を獲得する重要なポイントは以下の通りです。
- 提案物・プロフィール・ポートフォリオの準備
- 適切な価格を設定する
提案物・プロフィール・ポートフォリオの準備
多くのワーカーの中からクライアントがまず見るのは提案物・プロフィール・ポートフォリオです。
クライアントが仕事を依頼したくなるような魅力的なプロフィールや写真を載せましょう。
ポートフォリオはクライアントへ実績を示すツールです。
過去の成果物や成功事例から信頼が高まります。
提案物はクライアントの要件をどれだけ理解しているかが重要です。
そして、クライアントの要件に対して具体的なアイデアや計画を提示しましょう。
提案物・プロフィール・ポートフォリオは実績とともに見直すことが大切です。
適切な価格を設定する
市場調査をして、同様のスキルや経験を持つフリーランサーの価格設定を確認しましょう。
実績を積むために、最初は低めの価格を提示するのも効果的な戦略です。
経験が増えたら価格を見直して、自分のスキルに見合った価格に変更し収入を増やしていきます。
手数料についての注意点
各プラットフォームは、報酬から一定の手数料を差し引くシステムです。
手数料の割合はプラットフォームにより異なり、収入額で手数料が変化する場合もあるので、事前に確認をしましょう。
また、支払いを受け取る方法によっても追加の手数料がかかるケースもあるので、手数料の少ない方法を選択すると良いでしょう。
長期的な計画を立てる際には、これらのポイントもチェックしてみてください。
フリーランスで海外から仕事を得る際の注意ポイント
このセクションでは、フリーランスが海外から収入を得る際の注意点を解説していきます。
- 海外収入の税金
- 海外収入の確定申告
- ビザ情報
- 決算方法
- インボイス(請求書)の発行
- 送金
では、詳しくみていきましょう。
海外収入の税金
世界所得課税制度というものがあり、日本居住者が全世界で得た収入は日本の税金対象となります。
また、フリーランサーにとって重要なのは居住地であり、Upwork(アメリカ)・Fiverr(イスラエル)・Freelancer.com(オーストラリア)のソーシングサイトで得た収入は基本的に日本での納税となります。
各国と日本が税金条約を結んでいて二重課税を防いでいますが、具体的な手続きや二重課税控除に関しては、税務専門化や国税庁の公式サイトで確認をしましょう。
海外収入の確定申告
日本人居住者がクラウドソーシングサイトを通じて、海外のクライアントから収入を得た場合、その収入は「外国所得」として確定申告の対象になります。
海外で税金が徴収された場合、その税金を日本の税金から控除できる「外国税額控除」が適応される場合があります。
確定申告時に適切な手続きを行えば、二重課税を避けられるでしょう。
クラウドソーシングサイトから収入を得た際は、日本での収入と基本的な流れは変わりませんが、外国所得としての扱いや二重課税防止措置の適応などの注意点があります。
ビザ情報
日本に居住している場合や日本国内に合法的に滞在しているときは、オンラインでどの国のクライアントから仕事を受けても海外ビザを取得する必要はありません。
一方、1泊2日や1週間といった短期間に海外で仕事(ミーティングや短期契約など)をする場合はビジネスビザが適応されます。
1ヵ月や3ヵ月の長期滞在となると、多くの国で就労ビザや就労許可を取得する必要があります。
ビザの種類や申請方法は、訪問する国によって異なるので、該当国の大使館や領事館、移民局の公式サイトを確認しましょう。
決算方法
報酬は通常、クライアントが居住する通貨で支払われます。
そのため、為替ルートの変動により収入に変化が起こる可能性があります。
契約時には、報酬の通貨と為替をチェックしておきましょう。
インボイス(請求書)の発行
海外のクライアントには通常インボイス(請求書)を発行する必要があります。
インボイスは取引の透明性を確保するために重要です。
また両当事者間で誤解を防ぎ、法的文書の役割も果たします。
インボイスには標準的なフォーマットがあるので、一度適切な書式を作成してしまえばテンプレート化して繰り返し使用できます。
送金
最も一般的な送金方法は銀行振り込みですが、手数料が高くつく場合があります。
PayPalやWiseなどのデジタルサービスは比較的低コストで迅速に送金が可能です。
これらのサービスを利用できるか確認すると良いでしょう。
どの方法も送金する国や送金金額により手数料が変わる場合があるため、とくに長期的なプランの際はお得な方法を選択することをおすすめします。
フリーランスで海外から仕事を獲得しよう
フリーランスで海外のクライアントから仕事を得るには、ポイントをおさえれば難しいことではありません。
最初はクラウドソーシングサイトを活用し、プロフィールとポートフォリオを充実させましょう。
良いクライアントと信頼関係を築くことで新たな仕事を獲得でき、長期契約も結べます。
フリーランスとして一歩踏み出せば、世界中のクライアントとつながりを持てるようになります。