ドローンの撮影を仕事にしようと考えたときに悩むのがどの資格を取るべきか悩みますよね。
そんな方に最適なのが「ドローン検定」です。
ドローン操縦の経験がない人でも取得できるので、資格をとって知識をつけてからドローンの操縦をはじめてみたいという方にも最適。
ドローンを安全に活用する知識を身につけられる「ドローン検定」について今回は紹介していきます。
仕事でドローンを使いたい方にはもちろん、ドローンの知識を身につけたいという方にも「ドローン検定」はおすすめです。
目次
ドローン検定とはどんなもの?
「ドローン検定」の正式名称は「無人航空従事者試験」といい「ドローン検定協会」が主催しています。
「ドローン検定」は、無人航空機(ドローン)を扱う人の知識を客観的に評価できるものとされています。
「ドローン検定」では主に、ドローンを安全に活用するための知識を求められるため、それらの学習が必要です。
また、「航空法」で規制された範囲でのドローン飛行をする場合に必要な、国土交通省への許可承認申請に「操縦者の資格」として、「ドローン検定」の資格を証明書として添付できるメリットも。
「航空法」の許可承認申請時には、資格を持っていると有利に働くため、ドローンを仕事で扱う予定があるのであれば「ドローン検定」を取得しておきたいところです。
「ドローン検定」の試験は、筆記試験のみで行われるため、ドローンを持っていなくても受けられます。
ドローン検定は1級から4級までのレベルがある
ドローン検定は、1級から4級までのレベルがあり、段階に合わせたレベルの知識を身につけられます。
4級と3級は、基本的な動作や用語、法律などを中心に学び、基本的なドローンを飛ばすために必要な知識を身につけます。
1級になると物理学や工学などの知識も身につける必要があるため、難易度は高くそれなりの勉強を必要とするのでしょう。
1級を取得していれば、あらゆる環境下での安全なドローンフライトを計画でき、リスク管理もできるようになるので、その信頼感は抜群です。
ドローン検定は受験するレベルによって、受験の料金が異なります。
級 |
受験資格 |
受験料(税込) |
1級 |
ドローン検定協会主催 ドローン検定2級取得者 |
18,300円 |
2級 |
ドローン検定協会主催 ドローン検定3級取得者 |
12,200円 |
3級 |
どなたでも受験可能です |
5,600円 |
4級 |
どなたでも受験可能です |
3,000円 |
引用元:ドローン検定
また、ドローン検定は上位の階級を受けるためには受験資格があるので注意。
ドローン検定は3級もしくは4級は誰でも受験できますが、1級は「ドローン検定2級取得者」、2級は「ドローン検定3級取得者」のみ受験可能です。
そのため1級を取得するためには、最低でも3級→2級→1級の順番で3回の受験が必要となっています。
また、ドローン検定ではドローン操作に従事した時間などの受験資格は設定されていません。
ですので、ドローンに触れたことがないという方であってもドローン検定は受験できます。
技能試験はないの?
ドローン検定には、技能試験はありませんが「ドローン検定協会」が全国に展開する「ドローン操縦士養成講習(基礎技能講習)」があります。
「ドローン操縦士養成講習」を修了すれば、ドローンの基礎的な操縦の技術を身につけられるだけでなく「国土交通省への許可承認申請」の際に手続きを簡素化できるというメリットも。
技能を身につけたいという方は、ドローン検定と合わせて「ドローン操縦士養成講習」も受けてみるのがいいでしょう。
ドローン検定(無線航空従事者試験)を受けるメリット
ドローン検定には3つの大きなメリットがあります。
- 国土交通省への許可承認申請時に証明書を添付できる
- ドローンの活用に必要な知識を身に着けられる
- 基礎技能講習(国交省認定)を受講する際の座学が免除される
どれも本格的にドローンを扱っていく上では役に立つメリットばかり。
それでは順番に解説していきましょう。
国土交通省への許可承認申請時に証明書を添付できる
ドローン検定を取得すれば、国土交通省への許可申請時に証明書として添付できます。
これは、ドローン規制の大部分を占める「航空法」により、ドローンの飛行が制限されている地域で役に立ちます。
「航空法」では、
- 空港等の周辺の上空の空域
- 人口集中地区の上空
- 150m以上の高さの空域
での飛行が制限されており、これらの地域でドローンを飛行させる場合は国土交通省へ許可承認の申請を行う必要があります。
許可承認を得る場合にドローンに関する資格を持っていない場合は、なかなか許可承認を得るのは難しいでしょう。
そこで「ドローン検定」を持っていればドローンの安全運行に関する知識を客観的に証明してくれるので、承認が降りやすくなります。
ただし、ドローン検定を持っているからといって、すべての申請を許可承認してもらえるわけではない点には注意しなければなりません。
ドローンの活用に必要な知識を身につけられる
ドローンを購入したとしてもドローンに関する知識はなかなか身につけられません。
ドローン検定の資格取得に必要な知識を学べば、ドローンを飛ばすと危険な状況であったり、ドローンに関する法律などにも正しい知識を身につけられます。
特に、ドローンに関する法律は、近年目まぐるしく変化しており、その知識を個人で身に付けるのは大変です。
間違った情報を掲載しているメディアも多く、インターネットで得られる知識だけでは、正しい知識を身につけるのは難しいでしょう。
「ドローン検定」で正しい法律について学んでおけば、知らない間に法律を違反していたなんてこともなくなるはずです。
基礎技能講習(国交省認定)を受講する際の座学が免除される
「ドローン検定」に合格していれば、国土交通省認定の「基礎技能講習」の座学が免除されます。
「ドローン検定」は、ドローンの安全に関する知識を身につける資格ですが、「基礎技能講習」はドローンの操縦に関する資格です。
本来であれば「基礎技能講習」にも座学がありますが、ドローン検定に合格していれば、座学が免除されます。
ドローン検定は難しいの?
ドローン検定の合格率は、おおかた8割程度となっています。
そのため、特別取得が難しい資格とは言えないでしょう。
直近5回の検定申込者と合格者は下記のようになっています。
申込者数 |
合格者数 |
|
第23回 (令和元年 5月) |
1394 |
1109 |
第24回 (令和元年 7月) |
1200 |
924 |
第25回 (令和元年 9月) |
1050 |
827 |
第26回 (令和元年11月) |
1109 |
874 |
第27回 (令和2年 1月) |
1284 |
1028 |
引用元:ドローン検定
ドローン検定の認定者数はどれくらい?
ドローン検定の認定者数は、ドローンに関する資格の中では最も多いとされています。
認定者数が多いことから、それだけ取得する価値のある資格として認識されていることがわかります。
試験の合格者は「ドローン検定」の公式HPにも記載されており、認定者数は下記の通りです。
|
認定数 |
1級 |
2,254人 |
2級 |
4,108人 |
3級 |
14,304人 |
4級 |
764人 |
※2022年現在
引用元:ドローン検定
3級と4級は、無条件で試験を受けられるため、3級が最も多くなっているのがわかります。
無条件で3級が受けられるため、どうせなら3級を取得したいという方が多いようで、4級の受験者は少ないようです。
2級、1級になると、受験資格が設定されている上に、試験の難易度も上がるため認定者数も少なくなっていますが、受験資格を考えると割合は多いと考えてもいいでしょう。
ドローン検定の内容はどんなものがあるの?
ドローン検定の内容は、多岐に渡ります。
3級、4級は出題の範囲は狭く、基本的なドローンの構造や用語、法律についての知識が問われます。
2級に関しては、3級や4級の内容に加え、GPSやリスク、ドローンの組織や制度などの知識が必要です。
さらに1級になると、物理学や工学の知識なども多く求められるようになってきます。
ドローン検定の試験対策をするためには、専用のテキストが販売されているので、そちらを利用するといいでしょう。
公式サイトからの販売の他、Amazonやジュンク堂書店のオンラインストアでも販売されています。
受験を考えているのであれば、必須と言えるテキストなので購入しておきましょう。
3級、4級のテキストはこちら
2級のテキストはこちら
ドローン検定の会場はどこ?
ドローン検定の試験会場は、北は北海道、南は沖縄まで、全国で開催されています。
すべての都道府県で開催されているわけではありませんが全国各地に会場があるため、会場が遠すぎて困ることはないはずです。
会場については「ドローン検定HPの受験案内」から確認できます。
ドローン検定申込みはどこでできるの?
ドローン検定の申し込みは、「ドローン検定HP」から行えます。
「ドローン検定HP」から、希望の会場での試験に申し込みをして、受験料を入金すると1週間程度で受験票が郵送されます。
ドローン検定受験に必要なものは?
ドローン検定の試験は、筆記試験のみとなっています。
受験に必要なものは
- 筆記用具(えんぴつ)
- 消しゴム
- 受験票
の3つです。
受験票はわすれてしまうと受験できないので、忘れないように注意しましょう。
ドローン検定を受けてワンランク上のドローン操縦者になろう!
ドローン検定は座学のみではありますが、必要とされる知識は多岐に渡ります。
ドローンの操縦をこれから本格的に行うのであれば、身につけておきたい知識ばかり。
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