一昔前の動画広告といえばテレビコマーシャルが一般的でした。
しかし現在ではテレビ離れも進み、 YouTubeや Facebook といったような広告を出す媒体が非常に多様化しています。
このページでは、CM制作(動画広告)を考えている方のために、CM制作に定評のある企業を9社紹介しています。
CM制作にかかる費用や制作会社を選ぶ際の注意点も合わせて解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
CM制作の流れと期間
制作会社をご紹介する前に、まずはCM制作の流れと必要な期間を解説します。
CM制作の一般的な流れを押さえておくことで、制作会社に依頼する際にある程度見通しを立てて発注できます。
また、制作会社と共同でCM制作を進める場合にも知っておきたい知識なので、ぜひ参考にしてください。
CM制作の流れ
CM(動画広告)を制作する際の一般的な流れは以下の通りです。
- 企画
- 構成・絵コンテ
- 動画撮影
- 動画編集
- MA(音声)編集
- 公開
CMを制作する際は、まずは企画会議から始まります。
何を伝えたいCMなのか、ターゲットは誰なのか、商品(サービス)の訴求ポイントはどこなのか…
こういったことを予め話し合っておくことで、CMに込めるメッセージがブレなくなります。
企画内容が決まったら、次にCMの構成を考えて「絵コンテ」を作成します。
「絵コンテ」とは、絵または写真を使ってCMの完成イメージを視覚化したものです。
絵コンテの段階でCMの完成イメージを全員が共有しておかないと、すべての編集を終えてから大規模な修正が生じることになりかねません。
後から大きな修正をかけると制作費が倍増してしまうので、制作会社に依頼する場合はしっかり絵コンテで完成イメージをすり合わせておきましょう。
絵コンテで完成イメージが見えてきたら、あとは絵コンテを元に撮影・編集を進めていくだけです。
CM制作の場合、動画編集とは別で「MA編集」という音に関する最終調整を行うのが一般的です。
MA作業まで終わったら出来上がったCMを確認し、問題がなければ納品・公開となります。
CM制作にかかる期間
1つのCM制作にかかる期間は、1ヶ月〜3ヶ月程度が一般的です。
制作会社と共同して構成を練ったり一緒に撮影したりする場合はどうしても制作に時間がかかるため、3ヶ月程度かかると考えておくと安心でしょう。
構成や撮影をすべて制作会社にお任せする場合や、撮影や編集が簡単な内容のみだと、早くて1ヶ月程度で完成する場合もあります。
季節もののCMや公開日が決まっているCMの場合は、公開までに完成できるよう、見積もり時に制作期間の目安までしっかり確認しておくことが大切です。
CM制作にはどのような費用がかかる?
インターネットの普及によって、広告の出し方も非常に速いスピードで変化しています。
しかし、依然としてテレビCMの人気や影響力は衰えていません。
結論から言うと、CM制作費の相場は「ピンキリ」です。
ここではCM制作にかかる費用について、「制作費」と「放映料」の2つの観点から解説していきます。
制作費
CMの制作費は、CMの長さ・使用する機材・編集技術・起用する人材などによって大きく違ってきます。
例えば誰もが知っているような有名人タレントをCMに起用すれば、短時間でも数千万円規模の出演料がかかるでしょう。
また、もしロケ地が海外であれば、スタッフの渡航費用なども負担しなければなりません。
プロセスごとの制作費で言うと、多くの場合「プランニング費用」「撮影費用(機材レンタル、ロケ費)」「編集費用」の3つの費用が必要になります。
プランニング費用の相場は5万~15万円程度。
編集費用は必要な技術レベルや会社によって異なりますが、安いところであれば5万~10万円程度で依頼できます。
放映料
テレビCMを流すためには、放映料としてCM1回の放映ごとに金額を払わなければなりません。
放送する時間帯やCM枠の需要関係、全国ネットかローカル版かによっても料金が大きく変動します。
またCMの流し方は、時間帯を指定してスポット的に流す方法と、番組のスポンサーとなって継続的にCMを打つ方法の2種類があります。
広告各社のCM料金目安を参考にしたところ、関東地区で1回のCM(15秒)を流すのに必要な金額は75万~100万円、地方であれば数万円からとなっています。
おすすめのCM動画制作会社9選
費用や選ぶポイントが理解できたところで、ここからはおすすめのCM制作会社を9社ご紹介していきます。
CM動画制作には多額の予算がかかりますから、多くの制作会社を比較検討することが大切です。
イメージしているCMが作れそうな会社だと感じたら、ぜひ URLから会社のホームページを覗いてみてください。
株式会社サムシングファン
画像引用:株式会社サムシングファン
最初に紹介をするのが、CM制作会社の「株式会社サムシングファン」です。
最大の特徴は、「年間300社、1000本制作」という豊富な制作実績です。
独自の動画効果分析ツールを使うことで、完成した動画を使ってどのように集客につなげるかも検討可能。
2Dや3D、CG制作にも対応しているので、「手の込んだCM動画を作りたい」というニーズにも対応しています。
制作経験がある業界が幅広く、Panasonicなどの大手企業から大学まで、様々な分野での依頼実績があります。
サムシングファンその他の実績は、こちらから確認してみてください。
初めてCMを制作したいと思っている企業にオススメです。
企業所在地 | 東京都千代田区九段南3-1-1 久保寺ビル7階 大阪府大阪市福島区福島1-4-40 JBSL梅田ビル 4F |
創立年度 | 2003年3月3日 |
企業HP | https://www.somethingfun.co.jp/ |
株式会社ピクト
画像引用:株式会社ピクト
次に紹介をするのが、電通の100%子会社であるCM制作会社の「株式会社ピクト」です。
編集、撮影&照明、企画演出などの人材を自社で抱えているため、 クライアントのニーズをワンストップで対応できる点が特徴です。
業界の繋がりを生かして、トヨタやアサヒビールなど、大企業からの依頼実績もあります。
「多少費用は高くなっても、その分しっかりとテレビCMで効果を発揮したい」という企業におすすめです。
企業所在地 | 東京都中央区築地5丁目4本番地18号 汐留イーストサイドビル8階 |
創立年度 | 1980年6月 |
企業HP | https://www.cube-dentsu.co.jp/ |
株式会社VECKS
画像引用:https://vecks.jp/company/
株式会社VECKSは、株式会社ベクトルを親会社に持つ映像制作会社です。
動画制作だけでなく、全体的な経営戦略から PR を行えるのが強み。
「CMのコンセプトや全体的なマーケティング施策から相談をしたい」という個人・企業におすすめです。
株式会社ピクトと同様に、映像制作の実績が非常に豊富です。
CM動画制作の代表的な実績には、日本コカコーラの「いろはす」CM動画や、英会話教室NOVA、ソニーなどがあります。
その他の実績はこちらから確認できるので、気になる方はチェックしてみてください。
企業所在地 | 東京都港区南青山1-15-18リーラ乃木坂 6階 |
創立年度 | 2011年3月 |
企業HP | https://vecks.jp/company/ |
株式会社ランニング
画像引用:株式会社ランニング
2009年に福岡県福岡市でスタートした株式会社ランニングは、WebとテレビCMで非常に輝かしい実績を持っています。
優秀なCMや動画に送られるACC賞(All Japan Radio & Television Commercial Confederation)や、その他のCMコンテストでの受賞実績があります。
従来の考え方にとらわれない、大胆なプランニングや表現力に定評のある会社です。
タマホーム・本田技研工業など多数のCM制作実績があります。
その他の実績はこちらから確認いただけます。
企業所在地 | 福岡県 福岡市中央区警固1丁目15番6号 KH22ビル 6F |
創立年度 | 2009年 |
企業HP | https://www.running2009.com/ |
株式会社GOEMON
画像引用:株式会社GOEMON
株式会社GOEMONの事業内容としては、映像制作の他に、人材サービス・イベント企画&運営・セールスプロモーション・教育研修などがあります。
大手企業などから依頼された実績はホームページを見る限りではありませんが、費用を抑えて動画を作成したいという方におすすめの会社です。
企業所在地 | 東京都中央区入船3-1-5 SKM GINZA EAST BLDG 3F |
創立年度 | 2012年6月 |
企業HP | http://goe-mon.com/ |
株式会社東北新社
画像引用:株式会社東北新社
東北新社は、映像制作に関してワンストップで事業を行う総合プロダクションカンパニーです。
動画制作以外にも、グラフィックや Web サイトの制作・ライセンス業務・ネット配信などの事業を行っています。
新たなテクノロジーを導入した積極性のある動画制作が持ち味です。
プランニング・制作・編集までをすべてグループ会社の中で行うため、イメージ通りの動画を作ることができるでしょう。
代表的な作品としては「カー用品のジェームズ」、「SKYTREE TERRACE TOURS」などがあります。
実績はこちらから確認いただけます。
企業所在地 | 東京都 港区赤坂4丁目8番10号 |
創立年度 | 1961年5月 |
企業HP | https://www.tfc.co.jp/company/history |
AOI TYO HOLDINGS
画像引用:AOI TYO HOLDINGS
広告プロダクションの大手である「AOI Pro.」と株式会社TYOが合併してできたのがAOI TYO HOLDINGSです。
「広告を見た人の心を動かす」をモットーにし、新たな価値を生み続けています。
2019年ラグビーW杯の際に、AIGジャパン・ホールディングス社のCMでニュージーランドのラグビー代表が使われているのを覚えている方も多いのではないでしょうか。
このCMはAOI TYO HOLDINGSが担当をしています。
2019年だけでも、「釜山国際広告祭」と「SABRE Awards Asia-Pacific」という大きな賞に2つノミネートされました。
受賞歴だけ見ても、信頼のあるCM制作プロダクションだとお分りいただけると思います。
AOI TYO HOLDINGSのその他の実績はこちらからご確認ください。
企業所在地 | 東京都品川区大崎1-5-1 大崎センタービル5階 |
創立年度 | 1982年4月 |
企業HP | https://aoityo.com/ja/index.html |
アームズ
画像引用:アームズ
メインの事業はテレビコマーシャルの作成ですが、その他にもプロモーション映像やイベント企画などを手がけているのがアームズです。
1960年に創業されてから半世紀以上、動画制作の領域でトップランナーとして業界を牽引しています。
製薬会社である大正製薬との繋がりが深く、「パブロン鼻炎カプセル」や「パブロン」などのCM制作を手がけています。
その他にも小学館集英社プロダクション・パルシステム・パナソニックなどの依頼実績があり、非常に信頼のおける企業といえるでしょう。
実績はこちらからご確認いただけます。
企業所在地 | 東京都港区芝公園3-5-26 |
創立年度 | 1960年12月 |
企業HP | https://www.armz.co.jp/ |
株式会社シースリーフィルム
画像引用:株式会社シースリーフィルム
シースリーフィルムは、先ほど紹介したAOI TYO HOLDINGSのグループプロダクションとしてあらゆる会社規模の映像コンテンツを引き受けています。
映像を作ることによって、顧客のみならず社員や見る人に「HAPPINESS」を届けることがシースリーフィルムの企業理念です。
制作する動画は年間200本を超えており、CM制作のみならず、マーケットが拡大してきているWeb動画広告でも多くの顧客を抱えます。
主な作品としては「東邦ガス株式会社」やJAXAのプロモーションビデオ、三井住友カード株式会社などがあります。
その他の実績はこちらからご確認いただけます。
企業所在地 | 東京都 品川区東品川4-12-8 品川シーサイドイーストタワー6階 |
創立年度 | 1991年7月 |
企業HP | https://c3film.co.jp |
CM制作会社を選ぶ際の注意点
これからCM制作を依頼しようと考えている方にとって、無数にある動画制作会社の中からぴったりの依頼先を選ぶのは至難の技です。
ここでは、依頼前に知っておきたい「制作会社選びのポイント」を2つ紹介します。
動画制作会社としての実績があるかどうか
動画制作業界は参入障壁が低く、新しい会社が次々と生まれています。
比較的新しいビジネス領域ですので、会社としても成功パターンがあるわけではありません。
そのため、会社の実績を図る上でも、設立年度や主な実績(有名企業からの依頼の有無)を参考にすることをおすすめします。
1つの目安としては、10年以上前からある会社はある程度の信頼と実績があると推察できます。
価格帯が明確であるか
制作会社によってはホームページに一切価格を表示しておらず、「詳しくはお問い合わせください」の一点張りのところも少なくありません。
プロジェクトが進んでいる間に価格がコロコロ変われば不信感を抱いてしまいますし、当初の見積もりよりもどんどん費用が追加されていったら困りますよね。
結果的に予算オーバーにはなってしまわないように、最初から価格を明示している会社を選ぶようにしましょう。
おわりに:ターゲット選定がCM制作成功の鍵!
この記事では、CM作成の依頼におすすめの動画制作会社を9社ご紹介しました。
Web上における動画広告の需要増を受け、今後も動画制作マーケットが大きく拡大していくと予想できます。
CM制作をしたいと思った時には、ぜひこの記事を参考に依頼する会社を選んでみてくださいね。
弊社サムシングファンは、動画業界で多くの実績を持つ動画制作会社です。
幅広いご相談に対応いたしますので、興味のある方はお気軽に問い合わせフォームからご連絡ください。
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