人材育成は会社を成長させる上で重要です。
しかし、教育できる人材が少なかったり教育する時間がなかったりする企業の場合、思うように人材育成ができないかもしれません。
もしそうであるならば、BPOサービスを利用してみてはいかがでしょうか。
この記事では、BPOの基本情報やBPOサービスを利用して人材育成してもらうメリット・デメリットなどを解説します。
人材育成をどうしようか悩んでいる企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
そもそもBPOとは?
BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)とは、自社の業務をまとめて外部のBPO専門業者に委託する経営手法のことです。
備品管理や支払業務、顧客管理やプロモーションなどの業務をBPOとして外部に委託でき、幅広い分野の企業で活用できます。
BPOに関しては、以下の記事で詳しく紹介しているため、アウトソーシングとの違いや拡大している背景などを知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
BPOとは?意味やメリットから導入のポイントや注意点まで徹底解説
BPOサービスで人材育成してもらうメリット
BPOサービスを利用して人材育成してもらうメリットとしては、以下の4つが挙げられます。
- 人材育成に関する業務の効率化につながる
- 自社にはないノウハウで教育してくれる
- メインの業務に集中しやすくなる
- コストの削減につながる
それぞれどのようなものなのか、1つずつ紹介します。
メリット1.人材育成に関する業務の効率化につながる
1つ目のメリットは、人材育成に関する業務の効率化につながることです。
人材不足の企業の場合、人材育成のための人材を用意できず、思うように社員の教育が進まないかもしれません。
また、研修を行う場合には会場準備や備品の用意などさまざまな業務があるため、人材不足の状態で行おうとすれば、予想以上に時間がかかってしまう恐れもあります。
しかし、BPOサービスを利用することで人材育成における人材を確保できるようになり、これまでよりも人材育成に関する業務を効率化できるようになるでしょう。
メリット2.自社にはないノウハウで教育してくれる
2つ目のメリットは、自社にはないノウハウで教育してくれることです。
BPOサービスによっては人材育成を得意としているところもあり、そのようなサービスを利用することにより、自社にはない方法やノウハウを用いた教育をしてくれます。
特にオンライン研修のようなデジタル技術を活用した人材育成に関しては、企業によって導入状況のギャップが非常に大きいことが現状です。
そのため、どのような体制にすればオンライン上でも人材育成できるのか参考になるでしょう。
メリット3.メインの業務に集中しやすくなる
3つ目のメリットは、メインの業務に集中しやすくなることです。
会社の業務はさまざまなものがあり、場合によってはメインの業務以外のことに多大な時間を消費してしまうかもしれません。
その際に活用できるのが、BPOサービスです。
BPOサービスを使って備品管理や顧客管理などの業務を外部へ委託することにより、メイン事業に関する業務に集中して取り組むことができます。
メリット4.コストの削減につながる
4つ目のメリットは、コストの削減につながることです。
人材育成のために優れた能力を持つ人材を雇おうと考えている企業もあるかもしれませんが、自社で雇用するのは多くのコストが発生してしまいます。
しかし、BPOサービスを活用して人材を獲得して育て上げた方がコストを抑えられる上に、確かな成果を得られやすくなるでしょう。
人材の維持管理コストも減らせるようになるため、そのような意味でも人材育成でBPOサービスは活用できます。
BPOサービスで人材育成してもらうデメリット
BPOサービスには、メインの業務に集中しやすくなることやコストの削減につながることなどのメリットがあります。
そのため、すぐにでも取り入れたくなるかもしれません。
しかし、それだけで安易に取り入れるのはおすすめできません。
理由として以下のようなデメリットがあるためです。
- 準備期間と費用が必要になる
- 社内に人材育成ノウハウが蓄積されない
- 自社が求める人材にならない恐れがある
- サービス解約後の人材育成が負担になる
こちらもメリット同様、1つずつ紹介します。
デメリット1.準備期間と費用が必要になる
1つ目のデメリットは、準備期間と費用が必要になることです。
BPOサービスは基本的にすぐ利用できるものではなく、利用するための準備が必要になります。
また、利用する際には費用もかかるため、どのくらいのコストが必要になるのかあらかじめ調べておく必要があります。
デメリット2.社内に人材育成ノウハウが蓄積されない
2つ目のデメリットは、社内にノウハウが蓄積されないことです。
BPOサービスに人材育成を任せる場合、教育に関するノウハウが社内に思うように蓄積されません。
その結果、将来的に何らかの理由で業務を社内に戻すことになったとしても、時間とコストをかけてノウハウを構築していくことが求められます。
もしいずれBPOで依頼していることを内製化するのであれば、慎重に委託する業務を決めましょう。
デメリット3.自社が求める人材にならない恐れがある
3つ目のデメリットは、自社が求める人材にならない恐れがあることです。
人材育成のBPOサービスは数多くあるため、きちんと選ばないと自社で求めている結果にならない恐れがあります。
そのようなことを防ぐためにも、「なぜ人材育成を外部に任せるか?」や「どのような人材になってほしいのか?」ということを明確にした上で委託先を探しましょう。
目指すべき人材像がわかれば、その目標を叶えられるようなBPOサービスを絞り込んで見つけやすくなるはずです。
デメリット4.サービス解約後の人材育成が負担になる
4つ目のデメリットは、サービス解約後の人材育成が負担になることです。
もしBPOサービスを解約した場合、その分の人材育成を社内で行う必要があります。
BPOサービスに任せる形で自社でも教育できるように整備していれば問題ないかもしれませんが、そうでなければ大きな負担となってしまいます。
解約理由もサービス側の問題で生じる恐れもあるため、そのことを踏まえた上で委託先を探すことが大切になります。
人材育成のBPOサービスを探す際のチェックポイント
人材育成のBPOサービスは多々あり、BPOサービスを探す際のポイントは以下の5つが挙げられます。
- コミュニケーション
- 企業規模
- セキュリティ
- コスト
- 対応してくれる業務範囲
どのポイントも重要であるため、これからBPOサービスを探すのであれば、ぜひ参考にしてみてください。
ポイント1.コミュニケーション
1つ目のポイントは、コミュニケーションです。
コミュニケーションはBPOサービスと協力してやっていく上で重要です。
もし円滑にコミュニケーションが取れなければ、BPOサービスでどのようなことをしているのか把握しにくくなります。
そのような状態で委託しても、自社の思っていたとおりの結果が得られない恐れがあります。
だからこそ、コミュニケーションの部分はBPOサービスを探す上で重要です。
特に人材育成は今後の会社の成長にもつながることであるからこそ、担当者とのコミュニケーションが円滑にできるかどうかチェックしておきましょう。
ポイント2.企業規模
2つ目のポイントは、企業規模です。
企業規模が大きいBPO企業の場合は一般的に対応可能な業務範囲が広いことから、さまざまな業務を一括で委託できます。
そのため、人材育成以外のことも委託したい場合には企業規模をチェックしておくのがおすすめです。
もちろん、人材育成だけ委託したいのであれば規模が小さいBPO企業に委託しても問題ありません。
ただ、今後委託したい業務が増える可能性のある場合、ある程度大きなところが良いでしょう。
ポイント3.セキュリティ
3つ目のポイントは、セキュリティです。
外部に業務を委託する上で、セキュリティは重要です。
もしセキュリティが脆弱だと、企業や社員に関する情報が外部に漏れてしまう恐れがあります。
事実、過去には兵庫県尼崎市の市民約46万人の個人情報が入ったUSBメモリーを市が作業を委託していた会社の社員が、一時紛失してしまった事件が起きました。
このようにセキュリティ問題が他のBPOサービスでも生じる恐れがあるため、きちんとセキュリティに対して万全に対応しているかどうか確認しておきましょう。
ポイント4.コスト
4つ目のポイントは、コストです。
BPOサービスによってどのくらいのコストがかかるのか異なるため、自分の予算に合わせて選ぶようにしましょう。
この際、気をつけてもらいたいことは、業者が提示した金額だけで決めてしまうことです。
それで決めてしまうと、高品質なサービスや良い効果が得られない可能性があります。
いくつかのBPOサービスに相談や見積もりを取り、判断するのが賢明でしょう。
ポイント5.対応してくれる業務範囲
5つ目のポイントは、対応してくれる業務範囲です。
価格が妥当な会社であっても、対応してくれる業務範囲によっては委託したい業務をすべて任せられない可能性があります。
そのため、まずは委託したい業務を決めた上で、その業務をすべてカバーできるかどうか確認するようにしましょう。
まとめ:人材育成はBPOサービスを使うのもおすすめ!
今回は、BPOの基本情報やBPOサービスを利用して人材育成してもらうメリット・デメリットなどを解説しました。
BPOは自社の業務をまとめて外部に委託する経営手法のことであり、以下のようなメリットもデメリットもあります。
【メリット】
- 人材育成に関する業務の効率化につながる
- 自社にはないノウハウで教育してくれる
- メインの業務に集中しやすくなる
- コストの削減につながる
【デメリット】
- 準備期間と費用が必要になる
- 社内に人材育成ノウハウが蓄積されない
- 自社が求める人材にならない恐れがある
- サービス解約後の人材育成が負担になる
そのため、人材育成に悩んでいるのであれば、チェックポイントを踏まえた上で自社に合うBPOサービスを見つけて委託してみましょう。
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興味がある方は、ぜひ一度チェックしてみてください。