動画配信サイト選びでVimeoとYouTubeのどちらにするか悩んでいる方のために、
- VimeoとYouTubeのメリット・デメリット
- VimeoとYouTubeの安全性
- VimeoとYouTubeの選び方
を解説します。
双方の特徴を踏まえた上で目的別に選び方を解説するので、ぜひご自身の選択に役立ててくださいね。
目次
Vimeoとは
(引用:Vimeo)
Vimeoとは、広告がつかない点や充実したセキュリティ機能から近年人気が高まっている動画サービスです。
2004年にはすでに創立していましたが、日本語に対応していなかったため、日本での知名度はあまり高くありませんでした。
最近では日本語の対応も進んでいるほか、幅広い動画サービスへのニーズが高まっていることから、日本のユーザーも増えています。
VimeoにはBasic、Plus、PRO、Business、Enterpriseのプランがあり、無料プランはBasicのみです。
Plus以上のプランは値段に応じて使える機能が増え、多様な動画マーケティング機能やセキュリティ機能が使用可能になります。
Vimeoのプランについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事からどうぞ。
YouTubeとは
YouTubeは世界一のユーザー数を誇る、動画配信サービスです。
動画アップロードのみであれば無料で利用できる上に、容量は事実上無制限というサービスで、不動の人気を誇っています。
元々は2005年12月にYouTube社によってサービスが開始されましたが、2006年にGoogle社が買収。
Googleが持つ圧倒的なデータ量を武器に、急速にユーザー数を伸ばしてきました。
2007年には日本語版サービスも開始されていたこともあり、日本人にとっても最も馴染みのある動画サービスとなっています。
Vimeoのメリット・デメリット
Vimeoのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- 動画の公開範囲を細かく設定できる(パスワード指定やドメイン指定など)
- 広告がない
- 動画プレイヤーのカスタマイズができる
- プラットフォーム上で動画販売・レンタルができる
デメリット
- YouTubeよりユーザー数が少ない
- 無料プランでできることは限られている
詳しく解説していきます。
Vimeoのメリット
Vimeoの大きな特徴は、動画のセキュリティを細かく設定できる点です。
例えばYouTubeでは動画の公開範囲を公開・非公開・限定公開の3種類からしか選べませんが、Vimeoは動画のパスワード設定や公開ドメインの指定もできます。
プランによっては動画へのロゴ表示もできるので、高い精度での著作権対策が可能です。
また、Vimeoは有料プランがある分動画広告がないので、視聴者は快適に動画を見られます。
動画をサイトに埋め込む場合に、プレイヤーをカスタマイズできるのもVimeoならでは。
プレイヤーの色を選んだり、タイトルや各ボタンの表示・非表示を選んだりできるので、視聴者にとってより使いやすいプレイヤーを提供可能です。
動画を販売したい場合は、Vimeoのプラットフォーム上で販売やレンタルができます。
Vimeoのデメリット
Vimeoのデメリットは、YouTubeに比べて市場が小さい点です。
世界一のユーザー数を誇るYouTubeは、YouTube内での動画の行き来やGoogleからの流入も見込めますが、VimeoはYouTubeほどユーザー数が多くないため、Vimeoだけではなかなか動画に集客できません。
また、無料プランのBasicは利用できる機能や容量が限られており、無料だけでの利用には物足りなさも感じやすいです。
本格的に動画配信をしたい場合には有料プランを使わなければならない点も、Vimeoのデメリットといえます。
YouTubeのメリット・デメリット
Vimeoのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- ユーザー数が多い
- Googleで上位表示を狙いやすい
- 無料でほぼ無制限の容量を使える
- 広告を付ければ広告収入が得られる
デメリット
- ライバルも多いので上位表示は難しい
- 上位表示を狙うにはSEO知識が必要
- ライバルの動画に簡単に移動されてしまう
- セキュリティ設定が少ない
詳しく解説していきます。
YouTubeのメリット
YouTube最大の強みは、そのユーザー数の多さです。
YouTubeの月間ユーザー数は23億人を超えていると言われ、その数は世界人口の約3分の1にも上ります。
多くのユーザーがYouTube内の動画を行き来しているのでYouTube内だけでも集客ができますし。Google傘下のYouTubeならGoogle検索の集客もVimeoと比較して容易です。
さらに、YouTubeは動画に広告を付けられるので、視聴数が伸びれば広告収入も得られます。
動画アップには一切料金がかからないので、無料でほぼ無制限の容量が使え、収益化も狙えるという点もYouTubeの大きなメリットです。
YouTubeのデメリット
ユーザー数が多いYouTubeですが、それゆえにライバルの動画も多く、自分の動画を検索上位に表示されるのは難しいというデメリットがあります。
検索上位に表示させるためにはSEO(検索順位最適化)が必要になるので、SEO知識がなければYouTubeの検索上位はなかなか狙えません。
せっかく自分の動画を見てもらえても、関連動画から簡単にライバルの動画に飛ばれてしまうため、自分のチャンネルに留まってもらうのはなかなか大変という面があります。
また、YouTubeのセキュリティ設定はVimeoに比べて限定的です。
Vimeoがパスワード設定や公開ドメイン指定などが可能であるのに対し、YouTubeは公開・非公開・限定公開の3つしか選べません。
VimeoとYouTubeの安全性
VimeoとYouTubeの安全性を比較すると、Vimeoの方が安全であると言えます。
なぜなら先述の通り、Vimeoは公開範囲を細かく設定できるからです。
YouTubeの公開範囲は公開・非公開・限定公開から選べますが、限定公開を設定しても動画URLを知っている人は誰でも視聴ができます。
しかもYouTubeでは有料会員のみが視聴できる動画のアップは契約違反としているため、そもそも視聴制限を付けたい動画のアップには向いていないのです。
Vimeoは動画パスワードを付けたり、埋め込みサイトのドメインを指定したりできるので、不特定多数の人への動画の拡散を防止できます。
(参考:利用規約|YouTube)
VimeoとYouTubeどちらを選ぶべき?目的別に解説
VimeoとYouTubeを選び際は、以下の目的を基準に選んでみましょう。
- 検索エンジンから集客したい場合|YouTube
- 動画を拡散したい場合|YouTube
- 会員サイトなどで限定公開したい場合|Vimeo
- 動画コンテンツを販売したい場合|Vimeo
詳しく解説していきます。
検索エンジンから集客したい場合|YouTube
YouTubeは2007年にGoogleの傘下となり、SEOでも有利と言われています。
実際、数年前からGoogleでは動画コンテンツを重視するようになり、Google検索結果の上部にはYouTube動画が表示されるようになりました。
Vimeo動画もGoogle検索で表示されますが、視聴者数やGoogleとの関連からYouTubeの方が有利と考えられているのが実情です。
世界一の検索エンジンであるGoogleから集客をしたい場合は、VimeoよりもYouTubeの利用がおすすめです。
動画を拡散したい場合|YouTube
世界一のユーザー数を誇るYouTubeは、YouTube内での集客力も大きいです。
関連動画を通じた他チャンネルからの流入も見込めるため、プラットフォーム内での拡散力にも期待できます。
公開範囲などのセキュリティはVimeoほど充実していませんが、そもそも動画の拡散を目的としていて、公開範囲の制限が不要な場合はYouTubeの方が目的に合っているでしょう。
会員サイトなどで限定公開したい場合|Vimeo
会員制サイトなど、決められたユーザーだけが利用するプラットフォームのみで動画を公開したい場合は、Vimeoがおすすめです。
Vimeoは動画パスワードの設定のほか、動画を埋め込むサイトのドメイン指定もできるので、会員サイト以外では動画を見られなくする設定も可能です。
再生プレイヤーのボタン表示などもカスタマイズできるので、会員サイトのデザインに合わせた設定もできます。
動画コンテンツを販売したい場合|Vimeo
YouTubeでは、動画に広告を付ければ広告収入を得られますが、動画自体を有料コンテンツとして販売することは禁止しています。
一方のVimeoでは、プラットフォーム上での動画販売やレンタルが可能です。
作った動画コンテンツをそのまま販売する場合はもちろん、有料会員サイトとして販売する場合も、Vimeoの方が適しているといえます。
集客と限定公開を両立できるツールもおすすめ
YouTubeとVimeoはそれぞれ特徴が異なるため、目的を明確化させてどちらかを選択する必要があります。
しかし、
「自社を多くの方に知ってほしいけど、いずれは購入してもらって会員サービスにつなげたい・・・」
という、YouTubeの集客性とVimeoの安全性を両立したい方もいるでしょう。
そんな方には、集客から販売、限定公開まで1つのプラットフォームで完結する動画配信サービスがおすすめです。
『DOOONUT』は、
- 動画のSEO対策
- 各SNSへの同時投稿
- 動画プラットフォーム作成
- 限定公開設定
などを一括で設定できる動画マーケティング支援ツール。
通常は時間がかかる動画マーケティング施策も、分かりやすい操作画面で簡単に操作が可能です。
14日間の無料トライアルも行っていますので、気になる方は公式サイトをチェックしてみてくださいね。
VimeoとYouTubeの特徴を理解し、目的に合った動画サービスを選ぼう
VimeoとYouTubeを比較すると、
- Vimeoは集客力が弱いものの安全性は高く、動画販売も可能
- YouTubeは動画の公開範囲を細かく決められず、動画販売もできないが、集客力が高く無料で利用可能
といった特徴があります。
YouTubeとVimeo、どちらの機能も捨てがたいという場合は、『DOOONUT』などの動画マーケティング支援ツールもあるので、達成できるゴールに合ったサービスを選んでみてくださいね。