フリーランスの方を中心に、動画教材などの動画を販売する人が増えています。
しかし、動画データをお客様に送るときに、以下のような悩みをお持ちではありませんか?
- メールやSNSでは容量が大きすぎて送れない
- YouTubeは動画の商用利用が禁止されているから使えない
- 仮にネット上に動画をアップできても、セキュリティ面が不安
そんな方におすすめなのが、商用利用のできる動画配信プラットフォーム「Vimeo」です。
この記事では、Vimeoの商用利用について解説します。
具体的には、Vimeoが商用利用におすすめの理由や商用利用の際の注意点を紹介します。
動画での情報発信の幅を広げるのに役立つので、ぜひご一読を。
目次
Vimeoとは
出典:Vimeo
Vimeoは、2004年にアメリカで設立された動画共有サイトです。
名前の由来は、「Video(ビデオ)」と「Me(私)」の組み合わせといわれています。
YouTubeに比べると利用者は少なめですが、海外をはじめ、日本でも利用者が増えているサービスです。
VimeoはYouTubeと違い動画の商用利用ができる
VimeoはYouTubeと違って動画の商用利用ができます。
ここからは、Vimeoの商用利用について解説します。
Vimeoは動画へのアクセス権を販売できる
動画の商用利用とは、動画へのアクセス権を販売するということです。
具体的には、以下のような方法でアクセス権を販売できます。
- Vimeoに動画をアップロードする
- 公開範囲を設定する
- お金を払った人にだけURLを教える
YouTubeで同じような商用利用をすると規約違反になります。
そのため動画を商用目的で使いたい人を中心に、Vimeoの登録が増えているのです。
Vimeoは公開範囲を細かく設定できる
Vimeoでは公開範囲を細かく設定できます。
YouTubeでは公開・限定公開・非公開の3種類のみですが、Vimeoでは以下のような設定ができます。
- プライベートリンクを持っている人のみ視聴できる
- パスワードを知っている人のみ視聴できる
- 特定のサイト以外への埋め込みを禁止する
YouTubeの限定公開を、さらに細かく設定できるイメージです。
そのため、Vimeoでは動画のセキュリティ強化や転載防止ができるのです。
Vimeoの商用利用ができるプランは3つ
Vimeoには5つのプランがあります。
各プランの比較
Vimeoの5つのプランの特徴を、表のようにまとめました。
プラン名 | 月額料金 | アップロード制限 | セキュリティ |
Basic | 無料 | 週500MBまで(約60~90分/週) | △ |
Plus | 700円 | 週5GBまで(約10時間分/週) | ◎ |
Pro | 2,000円 | 週20GBまで(約40時間分/週) | ◎ |
Business | 5,000円 | 総容量5TBまで(約830時間分) | ◎ |
Premium | 7,500円 | 総容量7TBまで(約1162時間分) | ◎ |
月額料金やアップロード容量など、プランごとに違いがあるのであらかじめチェックしておきましょう。
商用利用ができるのはPro以上
5つのプランのうち、動画の商用利用ができるのはPro、Business、Premiumの3つです。
本格的な商用利用を考えている場合は、この中でも機能が豊富なBusiness、Premiumがおすすめ。
プラン料金は基本的に年払いで、支払い方法は以下の5つです。
- Visa
- MasterCard
- American Express
- Discover
- PayPal
Pro以上なら複数人での管理もできる
商用利用可能なPro以上のプランでは、複数人でチャンネルの管理ができることが特徴です。
Proが3人なのに対し、BusinessとPremiumでは10人まで管理者を登録できます。
チームでの管理運営ができるため、フリーランスだけでなく、企業にとっても使いやすい仕様なのです。
また、Google Analyticsと連携させて、詳細な分析をすることもできます。
他にもライブ配信向けの機能や動画マーケティングに役立つ機能など、サービスが充実しています。
Vimeoのプラン別の違いについては、下記の記事で詳しく解説されています。
ぜひ参考にしてください。
Vimeoが動画の商用利用におすすめの理由
ここからは、Vimeoが動画の商用利用におすすめの理由を3つ紹介します。
おすすめの理由①Vimeo Createで質の高い動画を手軽に制作できる
Pro、Business、Premiumの3つのプランでは、Vimeo Createが利用できます。
Vimeo Createは、Vimeoならではの動画制作ツールです。
質の高い動画を手軽に制作できることが魅力で、豊富なテンプレートを使ってオリジナリティのあるコンテンツを生み出せます。
また、アップロードした動画や写真を人工知能エンジンに分析させる機能もあります。
質の高い動画を効率よく作りたい方におすすめの機能です。
おすすめの理由②広告表示がないためユーザーが快適に視聴できる
YouTubeで動画を見ていると、一定の時間ごとに広告が流れますよね。
YouTube動画で勉強しているときに広告が流れて、集中力が途切れた経験をされた方も多いでしょう。
一方、Vimeoでは広告表示がありません。
そのため、ユーザーが快適に動画を視聴できるのです。
これはVimeoが動画投稿者から料金を受け取っており、広告を表示する必要がないことが理由です。
その結果、快適な視聴環境を提供できます。
動画をしっかりと見られるため「次の動画も見たい」と思う視聴者も増えるでしょう。
おすすめの理由③ダウンロードすればオフラインでの視聴も可能
Vimeoではダウンロード許可の設定をしておくことで、動画をダウンロードしてオフラインで視聴することもできます。
そのため、ネット環境がない場所や移動中でも、動画教材などで勉強できるのです。
一方のYouTubeは、ネット環境がないと視聴できませんよね。
Vimeoは使い方次第で、視聴者の好きなときに好きな場所で動画を見ることができるのです。
Vimeoを商用利用するときの注意点
商用利用が便利なVimeoですが、注意点もあります。
YouTubeの方が向いていることもあります。
注意点①日本語でサポートしていない部分がある
Vimeoで最も注意すべきことは、日本語でのサポートが限定的であることです。
サービス自体は日本語で表記されていますが、サポートは英語表記の部分があり、問い合わせには英語が必要です。
そのため、英語が苦手な方にとっては利用をためらうサービスかもしれません。
複数人で管理できる強みを活かし、チームの中に1人以上英語が堪能なメンバーがいると安心ですね。
注意点②1週間のアップロード容量には限りがある
商用利用できるプランのうち、Proプランは1週間の動画アップロード容量に制限があります。
そのため、短期間にたくさんの動画をアップロードする方はBusinessやPremiumプランに登録しておきましょう。
ただし、個人で運営する場合はProプランでも大丈夫です。
注意点③動画公開規約が厳しい
Vimeoにアップロードできる動画は、原則「自分で制作したオリジナルビデオのみ」と定められています。
特に著作権については厳しい制限があり、自分自身が著作権を持っていることが重要とされています。
ただし、自分で作った動画でなくても、編集者やディレクターとして関わった動画のアップロードは可能です。
その場合は、自分がどのようにその動画の制作に関わったか明記しておきましょう。
このようにVimeoが自分で制作した動画にこだわるのは、Vimeoの名前の由来が関係しています。
冒頭でも説明したように、Vimeoという名前は「Video」と「Me」の組み合わせで生まれたといわれています。
つまり、Vimeoとは「自分が作ったビデオ専用のサイト」を表しているのです。
そのためオリジナリティのある、クオリティの高い動画を求めているのです。
注意点④広告宣伝効果を狙うならYouTubeがおすすめ
動画教材などの販売には効果的なVimeoですが、広告宣伝効果を狙うならYouTubeがおすすめです。
Vimeoの視聴者は限られていますが、YouTubeは全世界に視聴者がいます。
YouTubeのMAU数(月間アクティブユーザー数)は世界全体で20億人以上(2020年3月時点)、日本国内では6500万人以上(2020年9月時点)といわれています。
ユーザー層も10~40代と幅広く、数ある動画プラットフォームの中でも圧倒的なリーチ量を誇ります。
利用料もかからないので、動画広告を用いてビジネスを広げたい方にとってはYouTubeがおすすめです。
動画の商用利用を考えているならVimeoを使ってみよう
Vimeoの商用利用について解説しました。
最後に、今回の内容をまとめておきますね。
- Vimeoは商用利用ができる
- Vimeoは公開範囲の細かい設定ができるため、セキュリティ強化や転載防止が可能
- 商用利用ができるのはPro、Business、Premiumの3つのプラン
- Vimeoは広告表示がないため、ユーザーが快適に視聴できる
- Vimeoの動画はダウンロードすることでオフラインも視聴できる
一方で、日本語のサポートが限定的だったり、広告宣伝効果が弱かったりといったデメリットもあります。
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