はじめに
動画でショッピングするとはどういうことでしょうか。
今やショッピングもネットでする時代になりました。ほとんどの人がネットで服を購入した経験があるのではないでしょうか。しかしそれらは動画から購入したのではなく、通常のショッピングサイトから購入したという経験ではないでしょうか。
今回紹介するのは、それとは違います。動画ショッピングとは、視聴している動画からダイレクトに商品を購入することができるというものです。
動画ショッピングと聞いてどのようなものかイメージできますか?例えば、インスタグラムなどは、2018年11月から、ストーリーズなどの動画に対して商品ページのリンクを添付し、ユーザーが動画からすぐに商品サイトへ移動することができる機能を追加しました。つまり、動画にリンクを貼りつけるという機能が誕生したというわけです。
【引用:https://koukichi-t.com/archives/8174】
動画ショッピングをするメリット4つ
①顧客体験を促す
②商品購入までの離脱を防ぐ(CTA機能)シームレス
③文字ではなく、映像と音で情報を届ける
④購入時トラブルを防止する
①顧客体験を促す
このようなトラブルを少なくするための試着サービスを、「靴を買うならロコンド」のCMでお馴染みの「ロコンド」が行っているのです。ロコンドは靴の通販サイトです。通常靴を買う時は他の洋服よりも慎重に選ぶはずです。というのも、試着してみないと靴のサイズが合うかわからないし、脚にフィットしないために靴擦れをおこすかもしれないからです。しかしロコンドでは通販サイトにも関わらず試着サービスを始めたのです。
なぜそのような試着サービスが必要かというと、ユーザーは「顧客体験*³」を求めているからです。サービスの提供側は、ユーザーに対してより多くの顧客体験をしてもらうことが求められているのです。
動画は、顧客体験を提供するには最適なツールなのです。動画の特性として「内省化」が上げられます。内省化というのは、映像を自分ゴトと捉えることです。これによって動画というものがユーザーに対する顧客体験となるのです。
なので、通販サイトなどというのは、動画を使って商品紹介をすることでユーザーに対してあたかも自分が着用しているかのような感覚を与えることが可能になるのです。
*³ 顧客体験:ユーザーが製品やサービスに関心を持った瞬間から始まり、それらの購入を経て利用し続けるまでの、一連の体験のこと。
②商品購入までの離脱を防ぐ
ユーザーは製品やサービスを欲しいと思った瞬間、サイトへすぐに移動することが可能になったので、ユーザーは商品の発見から購入までをシームレス*⁴に行うことができるようになりました。
現代人が1日で得る情報量は、平安時代の人の一生分といわれるほどになっています。情報を楽に入手できるようになったために、このように情報に溢れる生活になりました。
このことが表すことはつまり、人々は情報を得るために苦労はしたくないということです。欲しい情報は早く手に入れたいし、欲しい情報を探すことさえ億劫になってしまうのです。
これからは、ユーザーが欲しいと思う瞬間にはもう手に届くところに商品を置いておかなければならないのです。だから、動画を閲覧している最中に商品サイトのリンクを載せることで、ユーザーの離脱を防ぐことに繋がるのです。
*⁴ シームレス:複数のサービスの垣根が低く、違和感なくサービスを行き来できること。
③文字ではなく、映像と音で情報を届ける
Youtubeなど、動画配信アプリの普及によって、多くの人が「スキマ時間」に動画を観る生活スタイルになってきました。動画は、文字や画像に比べて短時間に得られる情報量が多いコンテンツです。短時間で楽に情報を得ることができるとなると、消費者は動画の便利さに誘導されるように、動画視聴者へとなっていきます。そして、動画の需要は増加していきます。
Youtubeでも、購入品紹介として、服を紹介している動画があります。今後は、その動画の中にリンクが埋め込まれるようになり、動画をタッチしたら商品が購入できるようになるのです。日に日に便利な世の中に進化し続けています。
④購入時トラブルを防止する
ネットショッピングでよくあるトラブルとして、想像していた形と違う、生地が違うなど、思っていた通りの商品が届かないといったものがあります。なので、動画は写真と違って服の動き方が分かるので、雰囲気や生地感が伝わりやすくなり、自分が着用した時を想像させることができるのです。