新ウェアの特徴でもある赤と青を活かし
エッジの効いた背景をアニメーションさせ、選手の動きをダイナミックに表現。
さらに、インクが飛び散るエフェクトで動画全体の抑揚やインパクトを追加いたしました。
また、ウェアを前面に押し出す映像ではなく、
ソフトテニスという競技自体のブランディングも行いたいという裏テーマ。
目次
経緯・目的
<お悩みPOINT>
・どうしても動画撮影だとコストや時間がかかる
・撮影場所が厳選される。
・コロナ禍で撮影は厳しいが、クオリティの高いものを作りたい。
とはいえ、3DCGはコストがかかりすぎる。
<解決POINT>
・モーショングラフィックにより、オリジナリティや様々な演出を加えたプロモーションが可能。
・スチル撮影だとコストや時間を軽減できる。
・コストを削減し、既存の写真やイラストで構成が可能なモーショングラフィック。
モーショングラフィックとは
モーショングラフィックとは、CGアニメーションのジャンルの一つで
テンポのよい画面遷移とインパクトの強いテキストアニメーションで構築されます
世界観やコピーを表現しやすく、ブランディングにも一役買います。
制作フロー
本来、映像制作では企画段階で完成品のイメージを共有する為絵コンテを作成しますが
このジャンルの特徴として
1カットずつの尺は短く・シンプルで、その分カット数が多く
アニメーションの質・テンポ感が命である為、絵コンテとの相性はとても悪いです。
1カットずつのアニメーションをコンテ内で説明しようと思ったら、作成に膨大な時間がかかってしまいます。
ではどうやってイメージ共有をするかというと、
「キービジュアル」を作成します。
一枚の絵にコンセプトやアニメーションの為の仕掛けを組み込んだものを作成しイメージを共有。
下図が実際のビジュアルです。
選手の代わりに社内スタッフを撮影しております。
今回のデザイン面でのミッションは
モーショングラフィックが得意とする無機質でエッジーなベースデザインと、
選手の躍動感を演出する有機的なスプラッシュエフェクト(インクのような部分)との調和でした。
コンセプトが見えたらいよいよ制作していきます。
今回の案件では、バーチャルなCGの上に実写の選手を合成するので、
選手スチルのクオリティには注意しました。
色を落とし、コントラストをつけることで、選手からにじみでるカッコよさ、
説得力を最大限引き出すために、通常の画像データではできない領域での影部分の画像コントロールが必要でした。
私達が普段扱う写真データはJPGなどの、適正画質に圧縮されたものがほとんどですが、
これらのデータは過度にコントラストをあげたり画像加工を行うとノイズがでたりディティールが失われたりします。
「RAW」という圧縮前の「生」のデータを扱うことにより、
これらの編集のレンジが広がり、説得力のある陰影が生み出せました。
ラストメインコピー「アゲていけ!」までにどれだけ気持ちを揺さぶれるか
後半はシンプルに画面スクロールを「アゲる(上げる)」演出にしました。
文章にするととても直球ですが、こういった目まぐるしい映像は考えて見るものではないので、
直感的に伝わる表現を優先しました。そして煽って煽って最後にメインコピーでインパクトを与える。
キマった!!!
そんな流れで作った映像です。よろしければ完成版もご視聴ください。
※画像をクリックいただくと動画再生されます※
↑こういったインフォグラフィックと呼ばれる、情報の伝達に特化したスタイルや
※画像をクリックいただくと動画再生されます※
↑イラスト素材を使用してストーリーを伝えるもの等、
今後の特集で取り上げていければと思っております。
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お読みいただきありがとうございました!!