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米Amazonが5月10日(現地時間)に発表した「Amazonビデオダイレクト」についてお知らせします。一言で説明すると、「Amazonビデオダイレクト」は映像配信によって収益化できるプラットフォームです。つまり、YouTubeのように自分で映像をアップロードでき、多種多様な収益化プログラムを通じて収益が得られるのです(収益化方法の詳細は文末に記載)。
なぜAmazonが映像を軸にこのようなサービスを始めたのでしょうか。その背景には、「映像」が「広告媒体プラットフォーム」や「顧客の囲い込み(=customer retention)」に役立つという目論見があるのではないでしょうか。
なんといっても「Amazonビデオダイレクト」のメリットは、Amazonユーザーにビデオコンテンツを配信することで、収益化できることです。コンテンツクリエイターが多種多様な形で収益をあげられることで、Amazonのビデオコンテンツの質や量が高まり、顧客はAmazon Primeをはじめ、Amazonというサービスから離れられなくなります。そして、映像の質と量が高まれば、Amazonの豊富な購買データを掛けあわせた精度の高いプレロール広告を流すことができるようになると思われます。推測ですが、このようにAmazon自体も多くのメリットを享受できそうです。
どちらにせよ、Amazonが「映像」に注目したように、どのような企業にとっても映像の利用は今後、増えていきそうですね。
※備考
・収益化方法
多種多様な選択肢から収益化ができるのが「Amazonビデオダイレクト」の特徴です。Amazonオフィシャルページによると、プライム会員のストリーム時間、レンタル・購入・追加会員制サービスの月会費・アドインプレッションからのレベニューシェアなど、これらの選択肢を組み合わせることにより、タイトルごとに収益化できます。また、上位100タイトルにランクインすることができれば、Amazonよりひと月100万ドルのボーナスが追加で支払われるようです。
具体的には以下のような収益化方法を選択することができます。
-Amazon Prime会員が視聴可能な「Prime Video」の場合
1時間視聴:15セント(アメリカでは年7万5,000ドル上限)、その他の国では6セントがコンテンツクリエイターに支払われる
-動画販売 or レンタルの場合
販売価格の50%がコンテンツクリエイターに支払われる
-広告付き無料視聴の場合
広告収入の55%(YouTubeと同じ割合)がコンテンツクリエイターに支払われる